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   ● ナナ狐に射精を縛られるオナサポ ~複数同時水音支配上級編~
   ● 【無料】ナナ狐に射精を縛られるオナサポ初級(中級)編
   ● えっちでかわいくてさびしがりやな妖狐


ナナ狐に射精を縛られるオナサポ ~複数同時水音支配上級編~ ※期間限定20%割引中

サークル「めがみそふと」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、Sっ気が強く面倒見のいい妖狐が
とても仲の良い男性の性癖に合ったハードなオナサポをします。

カウントを何度も数えて長時間に渡る寸止め地獄を味わわせたり
最大4人に分身して左右の乳首や耳を同時に舐めるなど
彼女の性格や特性を活かしたエロさと密度の高いプレイが楽しめます。
あなたの射精、縛ってあげる
ナナ狐の指示に従ってオナニーするお話。

「あら また来たのね」
ナナ狐はややトーンの低いクールな声の女性。
オナニーの手伝いをしてほしくて再びやって来た主人公を穏やかに迎えると
服を脱いで横に寝かせてからふたつの約束をします。

本作品はサークルさんが以前無料で公開された「ナナ狐に射精を縛られるオナサポ初級(中級)編」の続編。
サークルさんの過去作に登場したドSな妖狐が、彼の願いを聞き入れておよそ80分に渡るオナサポをします。
2人ともサークルさんの過去作に登場したキャラで背景部分の説明は特にされてませんが
ほぼオナサポするだけなのでとりあえず2人の仲が良いことを知っておけば十分です。
ちなみに製品版には前作のファイルも同梱されてます。

テーマは「縛り、壊れる」。
肝心の射精はもちろん、オナニーの開始や停止のタイミングまで完全に制御して
Mな男性でなければ耐えられないレベルの寸止め地獄を味わわせます。

具体的にはオナサポでは定番のシコシコボイスを一切使わずカウントで合図を出し
それと同時にちゅぱ音をたっぷり鳴らして興奮や射精感を執拗に高めます。

キス、擬似フェラ、乳首舐め、耳舐めと口を使ったプレイが充実しており
妖狐の能力を使い途中から体を分身させて性感帯を複数同時に責め続けます。

簡単に言えば指示とオカズをバランスよく与えるオナサポです。
ルールは彼女がカウントを数え始めたら好きなペースと速さでオナニーを行い
0になったら射精、ストップと言われたら停止する至ってシンプルなものです。

「オナニーの快楽のためなら 服なんてすぐ脱いじゃうマゾ奴隷のあなたに お似合いの格好ね 惨め」
これらを行う彼女のキャラもポイント。
普通のオナニーでは満足できない彼のことを適度に見下し、射精できずに悶える姿を微笑交じりに観察します。
少し前に書いた通り2人の仲は非常に良いので今回のエッチはいじめではありません。
Mな彼とSな彼女の性癖が噛み合った結果こうなっただけです。
その証拠に終盤の射精パートでは彼女が愛を伝えながら射精に導くプレイが登場します。

またカウントやちゅぱ音を聴きやすくするために言葉責めの量を少なくしてあります。
体への責めはカウント、心への責めはちゅぱ音が主に担当しますから
属性はドMじゃなくMあたりがメインターゲットだと思います。
カウントごとの間が30秒~1分程度ありますし、上級編と銘打ってる割には完遂しやすい作りと言えます。
密度の高い意地悪なエッチ
エッチシーンは6パート81分30秒間。
プレイは玉揉み、キス、擬似フェラ、オナニー、乳首舐め、耳舐めです。
エッチな効果音はありません。

「さぁ 最初は下ごしらえからよ」
全裸になった主人公に約束事とプレイのルールを説明すると
ナナ狐は竿ではなく金玉を手で包み込む指示を出し、それをゆっくり揉ませながらソフトなキスをします。

エッチは終始彼女に言われた通り手を動かします。
一番最初の「キスと睾丸マッサージで下ごしらえ」は本番に向けて準備するパート(約11分)。
金玉を手で少し温めてから優しく揉みほぐして興奮と性感を高めます。
この時点では彼女の本体が1人で相手を務めます。

「決して力を入れず いたわるように回すの」
彼女は確かにSですが彼に対する思いやりも十分以上に持っており
痛みを与えないよう気遣いながら穏やかな声でプレイを応援します。
キスも間を開けてゆっくり啄む程度のソフトな音ですし上級編っぽさはほとんどないです。
80分以上もあるのにいきなり飛ばしたら体が持ちませんから敢えて抑えてるのでしょう。

本作品らしさが出てくるのは次のパートから。
擬似フェラ、乳首舐め、耳舐めとプレイを変えながらおよそ43分に渡ってカウントを何度も数え続けます。

陽「じゃあ今度は もっと深く○○をしゃぶって 気持ちよくしてあげるわね」
陰「楽しむ余裕なんて与えるつもりはないけどね 私のフェラでおちんちんしゃぶり尽くしてイかせるから」
そしてここからは本体がカウントや言葉責めを
穏やかな人格のナナ狐(陽)が左、意地悪な人格のナナ狐(陰)が右に陣取って舐めを担当します。
どのパートも片方が1人でしばらく舐めてから両方同時にする流れになっており
陽は上品で丁寧、陰はやや下品で激しいとちゅぱ音の質感に違いを持たせてます。

彼女のキャラを崩したくないのか全体的にペースがやや緩くなってますが
バイノーラル録音のおかげで音質は良く、同時責めのシーンは密度も高いです。
特に耳舐めは耳元至近距離から流れるちゅぱ音と合間に漏れる吐息が生々しくてエロいです。
個々のパワーは弱めだけど、重ねて鳴らし続けるから後になるほど効いてきます。

カウントについては全編10から数え下ろすスタイルで統一し、ほぼ全部が同じ数字でストップします。
終盤の射精シーンのみカウントの間に長めのセリフを挟んできますが
それ以外はペースが多少変わるだけで違いはほとんどありません。

個人的には同じカウントで足踏みするとか逆に数え上げるといった変化がもっと欲しかったです。
同じパターンでカウントを続けてるとどうしても先の展開がすぐわかりダレてしまいます。
途中での暴発する確率を下げるために敢えてこうしたと見ることもできますが
サークルさん自身が上級編とおっしゃられてる以上、手心を加えるのは作品の趣旨に反すると思います。

終盤の2パートはお待ちかねの射精タイム(約28分)。
「愛で壊され射精編」は甘やかしながら、「支配で壊され射精編」は見下しながらとほぼ正反対の態度を取り
いずれも3人が同時にちゅぱ音を鳴らしてより充実した射精をプレゼントします。
ちなみにこれらはいずれか片方を選択して聴きます。

陽「どんなに苦しくて辛くても 私たちが側にいてあげるわ あなたのためを思い 最後は最高の幸せを与えてあげる」
本「みんなあなたの射精に釘付けよ 大好きな人の射精 快感に浸る表情 そして私への愛の言葉 すべてが幸せよ」
前者は本体がキス、陽と陰が耳舐めを担当し「大好き」などのセリフを投げかけながら進めます。
雰囲気はあまあまですがプレイ開始から射精までほぼずっとオナニーを続けるため
休憩を小まめに挟んできた今までよりも暴発する確率が上がってます。

優しく接しつつきちんと試練を与えるところが本作品らしいなと。
ですが彼女の優しさが伝わってくる描写が多く、我慢した先に迎える射精の瞬間は相当に気持ちいいです。
事後にいたわりの言葉もかけてくれますから良い気分で聴き終えることができるでしょう。

陰「恥ずかしいところも 惨めなところも 情けない姿も すべて私たちに捧げて 自分の意思すら快楽のために放棄する 救いようのないクズね」
本「惨めなゴミ射精 上手にできたらみんなで笑ってあげる」
それに対して後者は「クズ」「ゴミ」などの言葉をぶつけたり、恥ずかしいセリフを復唱させる正統派のM向けプレイです。
ちゅぱ音やカウントはどちらもほぼ一緒で言葉責めや態度に違いを持たせてます。
射精の直前しかカウントを数えないところがオナサポからやや脱線してるようにも思えますが
サークルさんが抜きやすさを優先してこうされたのかもしれません。

このように、最大の武器であるカウントとちゅぱ音を存分に活用したそれなりに意地悪なプレイが繰り広げられてます。
ちゅぱ音まみれのオナサポ作品
オナニー自体の縛りを多少緩くする代わりに抜ける素材を多く詰め込んでる作品です。

ナナ狐はどうしようもなくMな主人公の心と体をスッキリさせようと
穏やかな声と態度で意地悪しながら長時間に渡って射精を徹底的に我慢させます。
そしてオナニーはカウントで開始と停止のタイミングを指定し
その前後最中にちゅぱ音をたっぷり鳴らして興奮と射精への欲求を煽ります。

ふたつの要素を組み合わせて心身をバランスよく盛り上げるプレイスタイル
ほぼ正反対の態度で射精を後押しする射精パート、愛を込めて意地悪する彼女のクールなキャラ。
シリーズものでありながら誰でも聴けるように作られた個性の強いエッチをします。

私は前作の初級(中級)編 を聴いた時に「易しい」と書きました。
しかし本作品は通しで聴くと射精を我慢するのが難しいと感じるレベルに上がってます。
ですからタイトルの上級編はだいたい合ってると言えます。

エッチはカウントよりもちゅぱ音に光るものを感じました。
プレイ中はほぼずっと鳴り続けますし、陽と陰で違いを出したり後になるほど激しくしてるのが大きいです。
カウントはシーンごとに1セットあたりの時間や休憩時間に大きな違いを持たせたほうがメリハリが出たと思います。

射精シーンは3回。
ちゅぱ音大量、淫語それなり、喘ぎ声はありません。

以上のことから今回はこちらの点数とさせていただきました。
めがみそふとさんはまだオナサポ2本目ですし、今後どう変わっていくか非常に楽しみです。

CV:ちゆさん
総時間 1:50:25(本編…1:47:54 アフタートーク…2:31)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2018年4月7日まで20%OFFの880円で販売されてます。

また彼女が最初に登場した「えっちでかわいくてさびしがりやな妖狐」は
2018年4月8日まで90%OFFの120円で販売されてます。

【無料】ナナ狐に射精を縛られるオナサポ初級(中級)編

サークル「めがみそふと」さんの無料の同人音声作品。

今回紹介する作品は、クールでSっ気の強い女の子が
Mな男性の性癖に合ったオナサポで気持ちいい射精に導きます。

シコシコボイスを最初に少し言ってから微笑や熱っぽい吐息を漏らしたり
カウントダウンでやや意地悪に、罵り言葉責めできつめにと2種類の射精シーンを用意するなど
スタンダードなオナサポに彼女の性格を盛り込んだ臨場感の高いプレイをします。
あなたのオナニー、縛ってあげる
妖狐のナナ狐がオナサポするお話。

「あら お客様のようね どうぞ いらっしゃい」
ナナ狐はややトーンの低いクールな声の女性。
「あなたのオナニー手伝います」という看板を見て部屋に入ってきた主人公を迎えると
彼の意思を確認してから服を脱いで横になるよう言います。

本作品はSっ気が強く男性の精液も大好きな彼女が
40分近くに渡ってMな人を対象にしたやや意地悪なオナニーの指示をします。
「初級(中級)編」とあるようにノーマルモード以外にもイージーモード(約30分)が用意されてまして
そこではオナサポを初めて聴く人でも無理なく完遂できるように手加減したプレイをしてくれます。

めがみそふとさんは長編ボイスドラマや耳かきといったノーマル向けの作品を得意とされてるサークルさんです。
今回はオナサポ初挑戦ということでより多くの人に聴いてもらおうと無料で公開されました。
まだ試行錯誤の段階なのか、プレイ自体は割とオーソドックスなもので揃え
その中に彼女らしさを感じる要素を盛り込んで個性と実用性を上げてます。


「ふぅん 大きさはなかなかのものね ふふふっ だけど 皮被りの包茎さん」
例えば冒頭のオナニーを始めるシーンでは彼のおちんちんをまじまじと観察しながら軽く貶し
オナサポの最中も耳元至近距離から熱っぽい吐息を多めに漏らして男心をくすぐります。
他にも射精しそうになったところでわざとストップをかけたり、一部できつめの罵声を浴びせかけるなど
彼女のSっ気を感じさせる描写がいくつも登場します。

その一方でシコシコボイスの量は意外に少なく、プレイを再開するたびに30秒程度言った後は
ペースや強さを維持させながら別のことをして興奮を煽ります。
基本的には弱めにいじって終盤だけ激しくしごく流れですから
オナサポ作品を既に色々聴いてる人にとっては生ぬるく感じると思います。
あくまでめがみそふとさん基準でのM向けですよということをご了承ください。
密着感のある艶めかしいエッチ
エッチシーンは3パート33分間。
プレイはおちんちんの観察、オナニー、吐息を漏らす、耳に息を吹きかけるです。
エッチな効果音はありません。

「これから私がストップって言うまで 絶対にしごくのをやめたらダメ いいわね?」
主人公のおちんちんを観察したり至近距離から匂いを嗅いで勃起を促したナナ狐は
ひとまず普段やってるスタイルでオナニーさせてその様子を嬉しそうに眺めます。

エッチは終始彼女に言われた通り手を動かします。
最初のオナサポ本編パートはプレイ開始から射精直前までもっていくシーン(約23分)。
おちんちんの観察から始まって普段のオナニー、彼女に指示されながらのオナニーと
後になるほどM性が増すようにスタイルを変えつつ心と体をバランスよく責めます。

「私をオカズにシコれるのがそんなに嬉しいの? ふふふっ そう…じゃあストップ」
「また速くなってるわよ 吐息もはーはーさせて 本当に盛りのついた犬みたい」

彼女が彼をオナサポに誘った背景を踏まえて露骨に突き放すことはないものの
気持ちよさそうにしてるところにストップをかけて焦らしたり
パートの中盤以降は彼のことを犬呼ばわりして上下関係を明確にします。

シコシコボイスでペースを定めた後は多くのシーンで熱っぽい吐息や喘ぎ声だけを漏らすので
言葉責めよりもそれらの声や彼女に見られてるシチュで興奮させる色合いが強いです。
バイノーラル録音なだけあって声の臨場感がものすごく高く
体を動かした時に鳴る微かな布ずれの音まで入っていて彼女がすぐそばにいる気分を味わいやすいです。

声や音の品質に自信があるからこういうプレイにしたのでしょう。

オナニーのほうは1~3分程度の短い間隔でストップをかけて寸止めさせつつ
序盤から中盤は1秒1~1.5コキ、終盤は1秒2コキくらいのスピードでひたすらしごきます。
焦らし系といってもノーマルモードの場合は30分近く断続的にしごき続けるので
ハードなオナサポにすっかり慣れてる人でもなければ射精は十分に可能です。

続く2パート10分間はお待ちかねの射精シーン。
フィニッシュ1はカウントダウン、フィニッシュ2はきつめの言葉責めと内容を大きく切り替え
どちらも1回の射精に向けて意地悪かつ激しく追い込みます。

「いっぱい我慢したものね 一体どれだけの精液が飛び出すのかしら 私も楽しみよ」
「気持ち悪いからとっとと射精して?」

カウントダウンは長めのセリフを挟んで射精のタイミングを遅らせます。
0に近づくほど激しくしごく指示は出ませんから自由にオナニーしていいのでしょう。
罵り言葉責めは語気がこれまでよりもやや強くなり、下のセリフのような突き放すことを積極的に言います。
一部で「○ね」とも言われるので人を選びそうな内容ですね。

このように、リアルな声を活かした比較的難度の低いオナサポが繰り広げられてます。
オナサポ初心者向けの作品
早漏な人やオナサポをまだあまり聴いてない人におすすめしたい作品です。

ナナ狐は普段よりも気持ちいいオナニーや射精を体験したくてやって来た主人公を喜ばせようと
クールでSっ気のある態度を取りながらまずは弱めの刺激を与え続け
射精できる状態になったところで2種類の異なるフィニッシュを提供します。

シコシコボイスやカウントといった定番の要素を中心に据えた取り組みやすいシステム
その中にリアルで艶めかしい微笑、吐息、喘ぎ声を多めに盛り込んだ作り
イージーモードや2種類の射精パートといったプレイの幅広さ。
オナサポの要所を押さえつつサークルさんの持ち味が出る形でプレイを進めます。

「もっともっと私の声で縛って よがって 気持ちよくしてあげる」
中でも2番目の要素はサークルさんが「ナナ狐の存在を感じてください」とおっしゃられてる通り
目を瞑って聴けばそれこそ実際にされてると思えるレベルのリアリティがあります。
オナサポにとって不足しがちな「純粋なエロさ」を補う役割も果たしてますし
ひたすらハードに責めるM向けオナサポとは明らかに違う良さを持ってます。

エッチは私がオナサポを聴きまくってるからでしょうけど易しく感じました。
全体のペースが緩く言葉責めも少ないからでしょう。
序盤にやってた見られる快感や羞恥を煽るアプローチを増したほうがより興奮できたと思います。

射精シーンは2回(1プレイあたりの回数は1回)。
淫語と喘ぎ声(吐息含む)そこそこ、ちゅぱ音ごく僅かです。

無料とは思えないほど一体感のあるオナサポが楽しめる作品です。
おまけは後日談、アフタートーク、ラジオ登場です。

CV:ちゆさん
総時間 1:02:04(本編…56:24 おまけ…5:40)

【無料】ナナ狐に射精を縛られるオナサポ初級(中級)編
こちらからダウンロードできます

追記
ページがうまく表示されない場合は以下のコメントご覧ください。
http://doonroom.blog.jp/archives/36419653.html#comments

えっちでかわいくてさびしがりやな妖狐

サークル「めがみそふと」さんの同人音声作品。

先日開催されたコミックマーケット86に合わせて発売されたこちらの作品は
気品を感じる妖狐の女の子がちょっぴり意地悪をしながら愛してくれます。
サークルさんの過去作と同様にストーリーやキャラづくりが非常にしっかりしており
2人の心の距離が少しずつ近づいていく様子が手に取るようにわかります。

最初は素っ気ないように感じる彼女にだんだんと親しみを覚え
終盤になると抱きしめたくなるようなたまらない可愛さを感じるようになるでしょう。
そして彼女に感情移入しているからこそエッチでより大きな興奮と満足感が得られるわけです。



主人公に課された奉仕の内容とは?
漫画家志望の妖狐「ナナ狐(ななこ)」の漫画製作を手伝うお話。

「部室に来るのも久しぶりね まったく あの子には面倒事を押し付けられたものだわ」
ナナ狐は落ち着いた気品溢れる声の女の子。
主人公が「善行部」の部室の前に立っていたところを彼女が発見し
中でその理由を問い詰めるところから物語は始まります。

お話の簡単なあらすじを説明しますと、主人公はテストで赤点を取り
罰として善行部で1か月間活動をするよう命じられます。
しかし善行部の部長であるコン狐は謹慎中のため目立った部活動ができません。
そこで代わりにナナ狐が現在製作している漫画を読んで
エロ漫画として抜けるかの感想を言ったり体を取材されることになります。

「和名類聚抄(わみょうるいじょしゅう) 平安時代の文献から既にそういうものとして私達は存在しているの」
ナナ狐は妖狐の中でも希少な部類に属する黒狐なだけあって気位が高く
主人公が言うことを聞かないときは術を使って屈服させたりします。
おそらく最初の段階では近づきがたい雰囲気を感じるでしょう。
声質も手伝ってかなりクールなキャラという印象を受けました。

「えぇ 本当に好きよ エロ漫画 だから あなたの言葉はちゃんと受け止めるわ」
しかし彼女はエロ漫画の製作に対して本当に真剣に取り組んでおり
主人公がハッキリ「抜けない」と言うとそれを怒ったりせず素直に意見を求め
それを参考に作品を作り直すといった妖狐らしからぬ一面も見せてくれます。

そして彼と意見を交換したり体を重ねるうちに自然と恋に落ちていく。
気高い彼女が不器用ながらも少しずつ心を開いていき
深い絆で結ばれていく様子が非常にわかりやすく、そして面白く綴られています。


「そもそもなぜ妖狐が学園で部活動をしているのか?」といった根本的な部分についても
作中できちんと説明されており、キャラだけでなく物語の背景についても
聴き手が違和感なく楽しめるように考えながら作られています。
正統派ボイスドラマの製作者として定評のあるサークルさんですから
聴いているうちに自然と物語の世界に引き込まれていくのを感じることでしょう。



取材目的から愛情表現の手段へ
エッチシーンは7パートあり、合計で100分30秒ほど。
プレイは手コキ、素股、フェラ、オナホ、キス、SEX(騎乗位)です。
手コキ、素股、オナホ、SEXの際にリアルなくちゅ音が流れます。

「喜びなさい 早速あなたが役立つ時が来たようね 助手さん」
最初に描いた漫画を主人公に全否定されたナナ狐は
次なる作品を描くための資料として彼におちんちんを見せるように言います。

エッチは男の体に興味津々な彼女が彼を術で金縛り状態にし
その生態を観察するようなスタイルで思うさま弄びます。
また全体的にハードで、6パート中4パートで連続射精をさせられるシーンがあります。

序盤のナナ狐は主人公を単なる研究材料としてしか思っておらず
おちんちんを見ても性的興奮ではなく感心するような仕草を見せます。

「これが男の子のおちんちん なるほど こういう形になっているのね」
「これが精子 白くてネバネバしてるわ 匂いは…イカ臭いってのは本当なのね」

彼に包茎設定がされているおかげで包皮を剥くシーンがあるのもポイント。
女性に皮を剥かれてその内側まで調べられるシチュにはゾクゾクするものがあります。
射精後に精液の感触・匂い・味をまじまじと観察されるシーンもたまりません。
そういった細かい表現を積み重ねて聴き手の興奮を少しずつ高めていくわけです。

「ほらっ ぬぷぬぷと入っていくわ おちんちんがぐにぐにと奥まで進んでる」
弄ばれている感覚がもっと味わえるのはやはり8話のオナホコキでしょう。
彼女はネットで購入した高級オナホを使って抜かずの3連続射精へと追い込みます。
これだけだと延々としごき続けて搾り取るようなイメージを抱くでしょうけど
1回目は普通に、2回目はにぎにぎしながら、3回目は回転させながらといったように
毎回責め方を変え、その都度くちゅ音も変えているところが素晴らしいです。

もう少し具体的に言うと初回は「ぴちゅ ぴち」とお馴染みの音
2回目は「ずちゅ ぬちゅ」と粘液質たっぷりの音、3回目はその中間くらいの水音を鳴らします。
オナホコキ自体が音声作品ではあまり見かけないのもありますが
ここまでこだわったプレイを聴かせてくれる作品はそうそうありません。
ペースも適度に変化しますし、かなり抜けるシーンと言えるでしょう。

「ほら もういじめないから 泣かないの」
しかし3発目を出した直後、ナナ狐は今までにはなかった労わりのセリフをかけてくれます。
やり取りやプレイを重ねるにつれて彼女のデレを感じるセリフがだんだんと多くなり
彼のことを単なる研究材料ではなくパートナーとして
あるいは異性として意識し始めている彼女の心の変化が伝わってきます。
つまり後になればなるほどより愛のあるプレイが繰り広げられるわけです。

「安心して この前みたいにいじめたりしないわ」
その変化を最も強く感じ取れるのが13話のフェラシーン。
ここでは漫画を描きすぎて疲れたナナ狐が同じく3連続で搾り取って栄養補給をします。
プレイ自体はハードな部類に属するのですが、以前の強引に奪い取るようなスタイルとは異なり
主人公の体調を考えて時折ペースを落としながら気持ちよく出せるように刺激を与えます。
思いやりを感じる分、気持ちよさに加えて幸福感や満足感も得られるでしょう。

肝心の舐めっぷりについてもレベルが高く、1回目は亀頭を中心に舌を這わせながら
2回目はピストンフェラ、3回目はバキュームフェラとちゅぱ音に明らかな違いを持たせています。
特に最後のバキュームフェラの「ずぴぴぴぴっ しゅりっ」という音には
股間ごと持っていかれるような強いパワーとエロスを感じました。

「いいじゃない あなたと別れるのが 寂しかったのよ」
「私を あなたの女にして」

2人が初めて1つになるSEXシーンも大きな山場の一つです。
ここまでくるともうナナ狐は主人公にベタ惚れな様子で
男が聞いたら喜ぶようなセリフを随所に交えながら激しく彼を求めます。

出会った当初のクールな印象が強烈だからこそ
終盤のデレた彼女の仕草がとても愛おしく感じられます。
様々な過程の末に結ばれることで快感はより大きなものとなり
抜いた後で「あぁ 聴いてよかったなぁ」という
音声作品における一番の醍醐味を味わえるわけです。

このように、プレイに至る背景までも大事にした重厚なエッチが繰り広げられます。



心揺さぶられる作品
ストーリー・キャラ・エッチとすべての部分が魅力的な作品です。

ボイスドラマとして大切な物語の部分に十分すぎるほどの時間が取られており
総時間の半分近くに及ぶ2人の非エロのやり取りを通じて
ナナ狐のこと、善行部のこと、漫画製作のことについても綿密に描いています。
総時間が長い関係で今回紹介できなかった部分が他にも数多くあり
そこでは彼女がデレに至るまでの様々なエピソードが登場します。

物語のターニングポイントとなるのはオナホコキのパート。
これ以降はナナ狐の口調が一気に柔らかくなり
彼女が彼を単なる道具ではなく正式なパートナーとして認めたのが窺えます。
体にかなりの負担がかかるプレイを受けても一切不平を漏らさず
責め苦に耐え抜いた彼を頼もしく思ったのかもしれません。
それを表すかのように、この後彼女は何度も積極的なアプローチをしてきます。

「ありがとう 話を聞いてくれて嬉しかったわ」
個人的には10話の河川敷でデートをした時に言う上のセリフが最も印象的でした。
思い入れのある場所でちょっとした決意を述べた後に出る何気ないセリフなのですが
妖狐っぽさがすっかり抜けた普通の女の子に近い口調で
彼女の中で何かが吹っ切れたのがなんとなく伝わってきます。

こういった一つ一つのセリフに感銘を受けるのは
やはりボイスドラマとしての完成度が高いからなのだと思います。
3時間超の時間に見合った様々な感動や興奮を与えてくれる作品です。

「待って 行かないで お願い…だから」
「馬鹿 寂しいに…決まってるじゃない」

ナナ狐についてはやっぱりデレた後の仕草がたまらなく魅力的です。
序盤から凛と振る舞う中にも一抹の寂しさを抱えていたのですが
主人公というかけがえのない存在を得てそれが一気に噴出します。

人づきあいが苦手で「嫌いじゃない」と回りくどい表現をよくするキャラですが
大事なところでは素直に感謝を述べていて好感が持てます。
能力を鼻にかけるようなタイプでもありませんし、単に不器用なだけでしょう。

今回は恋人になったところで終わりを迎えます。
この後もっともっとお互いを知ればまた違った顔を見せてくれるのかもしれません。
そのへんは続編に期待したいです。

エッチは非エロ部分の長さを補って余りあるほどにしっかりしていて
個々のプレイだけでなくシーンによっても目まぐるしい変化を見せます。
同一のプレイの中でもきちんと変化が感じられるのが実にいいですね。
プレイ中は無駄なセリフを極力削ってエッチな声や音のボリュームを増やしてますし
十分に抜けるレベルのエロさを持っています。

「回想シーン」というエッチシーンだけを盛り込んだファイルも存在します。
とりあえず1回通しで聴いて、その後お好きなシーンで抜くのが正しい使い方かなと。
淫語・ちゅぱ音・くちゅ音多め、喘ぎ声そこそこです。

唯一残念だった部分を述べさせていただきますと
エッチシーンでもうちょっとナナ狐が乱れるシーンが欲しかったところです。

回を重ねるごとに雰囲気は穏やかになっていくものの
ナナ狐が主人公を責める基本スタイルは変わりません。
デレた彼女を大いに乱れさせるシーンが1つくらいはあってもよかったのではないでしょうか。
立場逆転の要素にもなりますし、普段がクールだからこそ
2人きりの時だけに見せるもう1つの顔としての演出にもなります。

ややMをメインターゲットとしたハイレベルなボイスドラマです。
時間に対して1200円と非常に高いコスパも魅力的。
サークルさんのファンはもちろん、作品を未経験の方も
少しでも興味が湧いたのなら是非手に取ってナナ狐との幸せな時間をお過ごしください。

おまけはナナ狐とコン狐のやり取りです。

CV:ナナ狐…ちゆさん コン狐…藍沢夏癒さん(おまけにのみ登場)
総時間 本編…3:02:40 おまけ…8:56


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

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