同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

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   ● ひまつぶしにすればいいじゃない
   ● Fairy nest
   ● otntn催眠
   ● 海の楽園~ラミアちゃんといっしょ~


誰得企画(仮)さんで配布されている、無料の催眠音声作品。
有料作品を数多く発売している「誰得催眠製作所」さんの中の人が運営されています。

まず目に付くこのタイトル、どうやら作者さんが暇つぶしで作ったらしいです。
暇つぶしで催眠音声作れるとか羨ましい限りで…

そんな経緯があるおかげで、時間の方はかなり短いのですが
きちんと催眠音声として成り立つほどのクオリティを持っています。

催眠は声の聞こえてくる方向に意識を向けていく、所謂「声の鬼ごっこ」が中心で
このタイプの作品を聴いたことのない方が聴くと、面白い感覚が味わえるでしょう。



追いかければ追いかけるほど、意識が混濁する
少女に催眠をかけられオナニーするお話。

「こんばんは お兄ちゃん 遊びに来たよー」
少女は甲高くて可愛い声の女の子。
不意に主人公の部屋に押し掛けたところ、彼は丁度自家発電の真っ最中。
彼女の許可無しでオナニーをしてはいけない約束が2人の間で交わしてあるため
それを破った彼にお仕置きをする形で物語は始まります。

少女の声は「あ、きのこ」さんがかなり高い声で演じられています。
きのこさんというと、女性としては非常に低い声で有名な方ですから
彼女の他の作品を聴かれた方が本作品を聴くと、おそらく軽く驚くでしょう。

催眠はおよそ9分間とかなり短め。
主人公を全裸にして椅子に座らせ、さらに目隠しをすると
深呼吸などは行わずに早速声の鬼ごっこを始めます。

「色んなことを 色んな方向から お兄ちゃんに話しかけるね」
少女は右、左、中央を中心に頻繁に声の位置を変えながら語り掛けてきます。
ワープするように位置を反転するのはもちろん
移動するように少しずつ位置が変わったり、声の距離が離れて小さくなったりと
非常に多種多様な動きを常に続けてきます。


聴き手は彼女の言う通り、声の位置に意識を向けていくのですが
実際にやってみると、軽く動転するような感覚が味わえます。
真剣に取り組めば取り組むほど、その感覚はより大きくなるでしょう。

「ぽかぽか ぽかぽか あったかくて 気持ちくて 頭がもやもや」
最初は追いかけっこをしているように、軽く声をかけるだけだった少女は
後半になると脱力やイメージを誘発させる暗示をかけてきます。
きちんと声を追っていれば、それなりに意識が混濁した状態になりますから
彼女の声を受け入れることで、より深い催眠状態へと落ちていきます。

このように、短時間であることを考慮して
ほぼ1点に的を絞った簡潔な作りの催眠になっています。
さすがにどっぷりはまるのは難しいでしょうけど
心を揺さぶられるような感覚は味わえるはずです。



見られていることを意識してみよう
エッチシーンは12分30秒ほど。
プレイは乳首責め、玉責め、亀頭責め、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「お兄ちゃんの恥ずかしいところ とーってもよく見えてるよ」
催眠によって主人公を自分の人形へと変えた少女は
彼の露わになったおちんちんをじっくりと観察し始めます。

こちらが目隠しをされた状態でプレイを受けることを考えて
目をつぶりながら、彼女におちんちんを見られていることを強く意識してみましょう。
それによって湧き上がる羞恥心が、興奮の上昇を手助けしてくれます。

プレイは乳首責め5分、おちんちん責め6分と
かなり乳首に重点を置いた構成になっています。

「うんしょ うんしょ」
後ろから指でつまんだり、爪でこすったり
手のひらで撫でまわしたりと、少女が色々な形でいじめてくれますから
乳首系作品が好きな方は楽しめるのではないでしょうか。

最後のオナニーも普通に主人公が扱くわけではなく
主人公が扱くのと同時に、少女が亀頭を撫でまわしてくれるのは珍しいですね。
ここでもオナニーを見られていることを意識しながら
彼女の手に精液を放つ様子をイメージしてみてください。



コンパクトにまとまっている作品
作った際の事情などを踏まえると、十分に楽しめる作品と言えます。
特に催眠が独特ですから、興味を持った方はタダなので一度聴いてみてください。

声の鬼ごっこについては、私は過去に同サークルさんの
幽霊さんといっしょ 第一部 関西弁版」で体験をしていて
その時も割と頭がぐちゃぐちゃになる感覚を受けていたのですが
今回の方がより深く味わえたような気がします。
回を重ねれば重ねるほど、より嵌っていけるのかもしれません。

エッチは冒頭の「お仕置き」のイメージからはほど遠く、かなりソフトです。
前項で強調したように、見られていることを意識した方が気持ちよくなれるでしょう。
ちゅぱ音と喘ぎ声は無し、淫語が少々といったところです。

本作品にはちょっとしたおまけがついていまして
そこではきのこさんの可愛い一面を見ることができます。

CV:あ、きのこさん
総時間 本編…27:17 おまけ…3:02

誰得企画(仮)
http://ameblo.jp/mr-nomikko/entry-10994699798.html

Fairy nest

サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。

同サークルさんが得意とする、人外をテーマとした作品で
今回は妖精(フェアリー)が採用されています。
ゲームだと魔法を得意とするイメージでしょうか。

本作品は催眠による「癒し」に重点が置かれており
仕事などで疲れた聴き手の心を沈めるために
妖精さんが始まりから終わりまでを、本当に穏やかな声で進めてくれます。



ぬるま湯に浸かっているかのような、心地よい催眠
妖精さんと一緒に彼女の巣へ行き、そこでエッチな事をするお話。

「私は あなたを気持ちいい催眠の世界へ導く 妖精」
妖精さんはちょっと男の子っぽい声の、優しい女性。
音声プログラムを聴く、という形で物語は進められており
まずは彼女の住む妖精の素へ行くための準備をすることになります。

催眠導入は時間にしておよそ25分間。
深呼吸と脱力を同時に行うことで、心身をリラックスさせた後
彼女の示すイメージに従うオーソドックスなタイプです。

「息を吸いながら 足の付け根に意識を向けて 息を吐きながら つま先へ流していく」
「癒し」を目的としているだけに、深呼吸と脱力だけで10分を費やすなど
そのための準備もとても入念に行われるのが特徴的です。

妖精さんの声には一切トゲが無く
本当にゆったりとした調子で語り掛けてきてくれます。
彼女の声を聴いているだけで、自然と眠りについてしまうかもしれません。

後半のイメージ誘導では、とある薄い物を心に思い浮かべることになるのですが
その「ある物」が左右に揺れるのに合わせて、彼女の声も揺れるのは面白いですね。
軽く脳をかき回されるような感覚を受ける方もいるでしょう。

このように、堅実な内容の中にもちょっとした独自性を加えることで
聴き手を楽しませるようとする、サークルさんの心遣いが感じられます。



柔らかく包み込むようなエッチ
エッチシーンはおよそ36分。
プレイはキス、全身舐め、フェラとなります。

効果音は全身舐めの際に、粘液をかき混ぜるようなくちゃ音が流れます。
セルフはありません。

「これから私たち全員で あなたを気持ちよくしてあげる」
妖精の巣へたどり着いた主人公は
そこで妖精さんと、彼女と一緒に住んでいる沢山の小さな妖精に
全身をゆっくりと犯されていくことになります。

全身舐めは小さな妖精たちが行っており
腕や足など、パーツごとに少しずつ彼女たちの体液で包まれていく様子が
「ぬちゃ ぬちゃ」という効果音で表現されています。

誰得さんの作品で、効果音のある作品は初めて聴きました。
このシーンは感度上昇の役割も兼ねているように思われます。

ただ小さな妖精がどれくらいの大きさで、どのような容姿なのかが
物語の中でほとんど語られないため、イメージするのは難しいかもしれません。

「あなたから出るいやらしいお汁を たくさんたくさん味わって
十分楽しんでから イかせてあげる」

エッチのメインとなるフェラシーンでは
妖精さんが竿はもちろん、金玉に至るまでを
時間をかけて丹念に舌で愛撫してくれます。

ここではセリフがかなり減り、静かな空間の中で
控えめなちゅぱ音と吐息だけを楽しめるのがいいところ。
とても愛おしそうにおちんちんを舐める彼女の姿には
主人公に対する「愛」を感じました。

このように、エッチは催眠パートで形成された雰囲気を壊さないように
とてもゆっくりかつソフトに進められていきます。

キスは唇を貪るようなタイプではなく
ゆっくりと唇を重ねて、お互いを確かめ合うようなものであったり
フェラも一般的なものに比べてかなりペースを落としています。

しかし、催眠で落ち着いた心を持続させるには
これくらいのソフトさが丁度いいと思うのです。

本作品のエッチは体だけでなく、心も満たしてくれるエッチと言うことができるでしょう。



嫌な事を一時的に忘れさせてくれる作品
終始あまあまな雰囲気のおかげで安心して聴くことができます。
そして、聴き終えると不思議なほど心が落ち着いていることに気が付きました。

日頃生活していると、職場や大学で色々と嫌な事を経験されると思います。
本作品にはそういったマイナスの感情を
多少なりとも和らげる効果があるかもしれません。

催眠は難しい手法は一切使っておらず、極めてシンプルに作られています。
初心者が聴いてもまったく問題は無いでしょう。
私はそれなりの深さにまで入ることができました。

エッチは直接的な快楽だけではなく、充足感を得ることも目的としています。
SでもMでも聴ける万人向けの内容です。

総合的に見て、癒し系作品として優秀と言えるでしょう。
エロの時間もそこそこありますし、抜けなくはないのですが
やはり精神安定の威力の方に強く惹かれるものを感じました。
リアルで精神的に参っている方などには、是非聴いてみていただきたいですね。

CV:あ、きのこさん
総時間 1:13:31


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

セルフィッシュスタンドさんで配布されている、無料の催眠音声作品。
およそ1年前に作られた、同サークルさんの最初の作品になります。

本作品はカウントダウンに合わせて、催眠と覚醒を繰り返したり
作中でキーワードを設け、それを強く意識させるなど
催眠音声としては割と手堅い内容が盛り込まれています。



階段を降りながらゆっくり落ちていこう
お姉さんに催眠でおちんちんをもう1本つけられ
それを使ってオナニーをするお話。

「今日は いつも頑張ってるあなたのために 催眠術を用意したんだ」
お姉さんはややトーンが低い、穏やかな声の女性。
自分のことを「ボク」と呼ぶ、いわゆるボクっ娘です。

催眠導入はおよそ15分30秒。
軽く深呼吸をした後、まずはお姉さんと一緒に
階段を1段ずつカウントしながら、ゆっくりと降りていきます。

これは有料作品だと「パイズリ屋催眠」に登場する手法で
階段を「降りる」ことで「落ちる」感覚をイメージしていきます。
実際に階段を降りた時に感じる、一瞬の脱力感を頭に思い浮かべながら
心をリラックスさせていきましょう。

催眠のメインはこの後に登場する、催眠と覚醒の繰り返し
時間的にはおよそ7分間と、催眠パートの実に半分を占めています。
カウントを交えながら本当にこれでもか、というほど行いますから
繰り返し実行することで
心を脱力させて催眠状態に入る感覚を掴んでみてください。

このように「落ちる」感覚と脱力を中心に進められます。
後半の催眠と覚醒については、初めての方だとよくわからないかもしれません。
そういう場合はとりあえずお姉さんの言う通りに
目を開けたり閉じたりだけでもやってみください。

催眠にかかったフリをしてみるだけでも
いつもとはちょっと違った感覚が味わえる、きっかけになりますから。



射精できないおちんちんを扱いて、ドライを目指す
エッチシーンはおよそ13分30秒。
プレイは疑似おちんちんによるオナニーになります。
効果音はありません。
セルフもありません。

「右手でおちんちんを シコシコさすって オナニーするんだよ」
催眠パートの途中で、右手をおちんちんを掴むように輪っかを作る状態にして
そのままへその下に置くように指示を受けます。
ここでは、そこに別のおちんちんが生えていることをイメージして
それを扱いて絶頂を目指す
流れになります。

ちょっとこのへんは難しい部分もありますから
催眠オナニーを始めて5作品以内あたりの方は
ぶっちゃけ、本物を掴んでいじって射精しちゃってもいいと私は思います。
お姉さんの指示自体は、普通のオナニーとあまり違いありませんし。

作品のコンセプトがドライオーガズムを目指す方向のため
本物だと暴発してしまうからこうしたのでしょうけど
ドライの感覚自体が、やっぱり射精に比べるとハードルが高いので
場合によっては実物でもいいですよ、ってことです。

また、作中にとある単語をキーワードとして植え付けられます。
これもドライ系の催眠音声では割とある方法です。
キーワードに合わせて少しずつ心を高ぶらせることで
絶頂に向けての準備をしていくことになります。

うまく催眠状態にかかっていれば、キーワードを聴くたびに
体のどこかが微かに反応することでしょう。
亀頭だったり、会陰部だったり、首の後ろあたりだったり
どこが反応するかは人それぞれです。

最後はカウントダウンを使っての絶頂となります。
0を迎えた時に僅かでも何かを感じることができたら
それは本作品で味わえる「快感」になります。



中級者へのステップアップを目指すのに丁度いい作品
催眠もエッチも、本当の初心者にはちょっと難しい内容だと思います。
ある程度催眠音声に慣れてから聴いた方がいいでしょう。

催眠は「落ちる」感覚を軸にした、比較的オーソドックスな内容を
かなりゆっくりとしたペースで進めてくれます。

3カウントダウンを繰り返して、催眠と覚醒を繰り返すシーンは
ちょっと慌ただしく感じてしまう部分もあるかもしれません。
ただ、ここまで何度も繰り返す作品はそうそうありませんから
例えうまくいかなかったとしても、あまり気にしないでください。

個人的には、3から増えていくパターンを最後に埋め込んでおいて
そこですとーんと一気に落としてくれる演出が欲しかったです。

エッチは存在しない器官をイメージして、それで感じるという
こちらもやや難度の高い内容です。
ドライを練習する目的で聴くには丁度いいでしょう。

CV:あ、きのこさん
総時間 34:18

セルフィッシュスタンド
http://selfishstand.blog.fc2.com/



サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。
再び人外モノの催眠作品、今回は「ラミア」です。

RPGのような凶暴さはないものの
主人公を絡め取ろうとする狡猾さは、モンスターらしさを感じます。
内容的にはかなりソフトな部類に属するでしょう。

本作品は全裸での視聴が推奨されています。
またセルフなしの作品になります。



二人だけの愛の巣へ
主人公がラミアと共に彼女の住処へ行き
そこでエッチなことをされてしまうお話。

ラミアはハスキーボイスで丁寧な口調の女性。
催眠術を使って、自分の巣へ主人公を導こうとします。
といっても本編にこれといった前置きはなく
彼女がラミアであることがわかるのは物語の中盤以降になります。

催眠導入は体を軽く伸ばし、深呼吸をした後で広い海をイメージ。
足から踝、膝と少しずつ体を水につけ、水に浮かびながら脱力していきます。
そのあとはゆっくりと沈んでいき、ラミアの巣へ至ります。

ここではイメージを助長するために波の音や海中音が流れ始めます。
環境音というのはリラクゼーションに使われるだけあって
それを聴いているだけでとても心が落ち着くことでしょう。

ここまでで25分ほどが経過します。



イメージを増幅させながらのエッチ
プレイは乳首責めと手コキ、それから尻尾で絞めながらの責め
ラミアだからなのかな、SEXシーンはありません。

エッチシーンはプレイをする傍らで情景を描いていくというタイプで
淫語は少なく、効果音もありません。

ラミアは主人公を従属させるために、おちんちんを刺激させながら
彼女無しではいられなくなるように言葉で洗脳していきます。

そして最後は快感の沼に沈んでいく。
このへんはモンスターらしい演出ですね。
尻尾を使ったプレイというのもラミアならではです。

口調が丁寧なおかげか、禍々しい感じはまったくありません。
所々で焦らしつつ、可愛く苛めながらの洗脳ですので
そういうのが苦手な方が聞いても大丈夫な作りになっています。



心地よくなれる作品
内容的にエロより心身のリラックスを目的として聴く作品と言えます。

導入部分は環境音だけでも本当に心が落ち着くし
ラミアさんは言葉を区切って穏やかに語り掛けてくれます。
ただ内容的に催眠初心者向けではないかなと。

エッチはモンスターにしてはソフトすぎて、物足りなく感じます。

本作にはおまけとして
ラミアさんの口調が違うバージョンが同梱されています。
個人的にはこちらの方がラミアっぽさを感じました。

CV:あ、きのこさん
総時間 49:16(本編) 47:38(おまけ)


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

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