同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

カテゴリ: Hypnotic_Yanh を含む記事

   ● 苗床 触手使いと少年《催眠音声》(再レビュー)
   ● アクメノイド2・機械融合《催眠音声》
   ● スク水メスイキ催眠
   ● ヒプノセンムジーク(Hypnosenmusik)
   ● 絶頂遮断《催眠音声》
   ● 真説・機械は無慈悲な夜の女王《催眠音声》(後編)
   ● 真説・機械は無慈悲な夜の女王《催眠音声》(前編)
   ● 哀しみのイき人形《催眠音声・男女版同梱》(再レビュー)
   ● 人形娼館の悪夢《催眠音声》
   ● 絶望のロリータ・お前がママになるんだよ《催眠音声》




サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第111回目は声も態度も穏やかなお姉さんが
触手をテーマにした催眠とエッチで非現実的な快感を与えます。

妊娠や産卵といった苗床ならではの要素を絡めて気持ちよくするのが特徴で
催眠の序盤から触手を登場させて物語の世界へ少しずつ引き込み
エッチは時間に対してやることを少なくしてゆっくりじっくり連続絶頂させます。
触手尽くしの気持ちいい洞窟へ
テンタクルマスターに催眠をかけられ苗床になるお話。

「それでは、ベッドか布団の上に、仰向けに横になって下さい」
テンタクルマスターは穏やかで整ってる声の女性。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
寝たままの体勢でストレッチするように言います。

本作品は現実世界だと決して味わえない快感を疑似体験することを目的に
彼女がおよそ110分に渡って催眠をかけたりアブノーマルなエッチをします。
触手の苗床になるのがテーマなので序盤から触手を登場させ
深化→女体化→絶頂と一歩ずつ前進しながら物語への没入感も与えます。

「あなたは卵を産むたびに、絶頂する。強烈な、異次元の絶頂感覚を受けるんです」
「苗床になる」と言われてもピンとこないでしょうから先に説明すると
大小さまざまな触手に体を弄ばれ、子宮に卵を産み付けられ、産卵しながら何度も絶頂します。
そしてこれらをやるのに合わせて感度が上がったり絶頂へ追い込む暗示を丁寧に入れます。
グロいイメージがありそうな題材だからでしょうけどメリットを強調する形で進めます。

そしてプレイ中は効果音を鳴らさない代わりに実況を厚めにやって臨場感を出します。
フェラやSEXみたいに誰でもできることじゃありませんから
聴き手ができるだけイメージしやすくなるように結構力を入れてます。
主観視点の言い回しを徹底してるのも大きいです。

またエッチの前半は種付け、後半は産卵と内容をシンプルにしたうえで
それぞれを入念にやり心身の快感を少しずつ高めます。
絶頂回数も多いですけど、そうなるまでの過程を重視した内容になってます。
ドラマ性が高めですからマゾな人ほどハマりやすいと思います。
ストーリー仕立ての丁寧な催眠
催眠は2パート42分間。
ベッドや布団に横になり、軽いストレッチとカウントダウンで心身をリラックスさせます。

「今から、10からカウントダウンして、ゼロで指を鳴らします。そうすると、あなたの意識は、この現実世界から、あなたの大好きな、触手の世界に、入っていきます」
現在のサークルさんは現代催眠中心でそこに古典催眠の技法を組み込む作風ですが
本作品は有料に参入したばかりの古い時期なので古典ベースで進めます。
ストレッチは両脚、胴体、両腕、首の順でひとつずつ伸ばす指示を出し
カウントは1カウント毎に短いセリフを挟んで軽く落とします。

テーマの触手や苗床が出てくるのは10分後あたりから。
あるものの匂いをイメージさせながら3分ほど深呼吸を続けたり
エッチの舞台となる触手の洞窟へ移動してそこで何が行われてるか話します。

「あの人、ビクンビクン、仰け反ってますね。すごい快感なんでしょうね。子宮に直接、卵を産み付けられて、すごい刺激なんでしょうね」
この洞窟には苗床になってる人物が数多くいるので
その人たちの声を流しながらプレイの様子を語って心の準備をします。
「苗床になれ」と押し付けるのではなく、「苗床になればいいことがあるよ」と誘惑するわけです。
そうやって聴き手の心を前向きにすることで女体化しやすい状況を作ります。

「さっと触手から力が抜ける。触手が解ける。そして、スーッと、あなたは落ち始める。落下しはじめる。無重力感覚に包まれる。体と心が、スーッと落ちていく、落ちていく、落ちていく」
最初のパート終盤の9分間は深化。
洞窟から出てきた触手たちに全身を包まれたまま奥へ運ばれ
そこにいる別の触手の上に体を落とします。
そしてその様子を実況しながら「落ちる」と小まめに言ってスムーズに落とします。

このへんまで来るとテンタクルマスターの言葉を通じて
自分が今どこにいて何をしてるかがある程度イメージできると思います。
催眠状態を深めながらイメージ力も膨らませるところが実に良いです。

2番目の女性化パートは苗床になるための準備。
ここも大小様々な触手を使って胸や性器を中心に変えていきます。

「左胸にも触手が取り付く。触手がまるで吸盤のように、張り付く。気持ち悪い粘液が、触手と、あなたの胸板の間から、染み出てますよ。そう、この粘液は、媚薬。あなたを気持ちよくする、媚薬です」
挿し絵にも描かれてるヒトデ型の触手が胸に吸い付いて媚薬を注入し
股間はおちんちんに別の液体を垂らしておまんこや子宮を形成します。
水滴の音を鳴らしながら長いカウントダウンもするなど
深化と女体化をほぼ同時に行う形で進めます。

前半はリラックス、イメージ力の強化、深化
後半は女体化と深化を行うテーマ性の強い催眠です。
苗床に対する抵抗感を取り除きながら体を女性へ変えることを目的に
ストレッチから入ってカウントダウン、深呼吸、洞窟のイメージによる深化
触手による女体化&深化とストーリー性を持たせて誘導します。

世界観がしっかりしてるので没入感が得やすいし、催眠の技法もかなりの水準を誇ります。
聴き手が自分から苗床になりたくなるようにアプローチするのも良いです。
思いっきりマゾ向けですけど属性が合うならかなりの深さまで入れると思います。
快感と幸福感を味わうエッチ
エッチシーンは3パート63分間。
プレイは触手責め(口、クリトリス、おまんこ、アナル、胸)、精飲、産卵です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「太さも、形状もバラバラな触手たちが、あなたの穴という穴を陵辱しようと、待ち構えています」
催眠を使って触手の卵を産める女性の体へ変えたテンタクルマスターは
おちんちんのような触手を口に入れて興奮と感度を上げます。

エッチは彼女は参加せず触手たちに犯されます。
最初の「種付(約27分)」は産卵するための仕込み。
口、クリトリス、おまんこ、アナルの順で別の触手が個別に責めます。

「ほうら、触手が一斉に股間に触れました。ぞわっ、とした感覚があなたを襲います。そして、あなたの割れ目をこじ開けようとしています」
そして彼女は各プレイの様子を丁寧に語って苗床気分を味わわせます。
口に挿入されてる時は精液の匂いと味、クリトリスは純粋な快感
おまんこは卵を子宮に埋め込まれたことによる異物感など様々です。
当然暗示も小まめに入れてくるから股間を中心に熱や疼きが強くなります。

「だんだん、気持ちよくなってきましたよね。突かれる、抜かれる、突かれる、抜かれる。この断続的な刺激が、膣壁や、子宮口の性感帯を強烈に刺激して、あなたを快感に、快感の虜に追い込んでいく」
パート後半から始まるSEXもテーマに沿った内容です。
快感を得るための手段ではなく、精液を流し込んで受精させるために行います。
でも彼は強烈な快感を味わってるのでそれをしっかり伝えてドライオーガズムに導きます。
苗床になる見返りに気持ちよくするからアブノーマルでも雰囲気は割と穏やかです。

次の「産卵(約29分)」は体内の卵を排出するパート。
アナルへ触手を挿入して卵へ刺激を与えることで発育を促し
十分に整ったところでカウントに合わせて1個ずつ産み落とします。

「今から私が指を鳴らすたび、卵がどんどん成長し、その度にあなたは、軽くイってしまいます。そう、軽く、ね。でも、軽いから何回でもイけるんですよ」
ここは絶頂シーンが13回と非常に多く
前半は軽いものを連続して、後半は強めのものを丁寧にとやり方を変えてイかせます。
特に後者は1回ごとに長めのカウントを数える堅実な追い込みです。
最後の1回はより強烈な絶頂感を与えるなど、今までやってきたことをすべて快感に変えて満足させます。

じっくり仕込んだ後に絶頂させるからでしょうけど
私が聴いた時は股間を中心に強めの快感が襲ってきました。
おしっこを漏らしたような生温かさも感じましたし、通常のドライよりも幸せな感覚が味わえます。

このように、前半でしっかり準備してから後半で連続絶頂させる落差の大きいエッチが繰り広げられてます。
突き抜けてる作品
発売から11年近く経った今でも強烈な個性を持ってるドM向けの作品です。

テンタクルマスターは主人公に苗床の快感を味わわせようと
まずは総時間の半分近くを使って催眠をかけたり女体化誘導します。
そしてエッチは種付け→産卵とやることをシンプルにしたうえで
どのプレイにも必ず触手を絡めて快感と陶酔感を与えます。

触手を飼ってるお姉さんが苗床化をテーマにしたエッチな催眠をかけるシチュ
主人公が触手洞窟に行く様子を語りながら技術を使う流れのある催眠
口、クリトリス、おまんこ、アナルと色んな部位を触手に責められ
さらに卵を産みつけられたり産卵する快感も味わわせるインパクトの強いエッチ。
他のサークルさんではなかなか聴けない題材をメインにする挑戦的な作品に仕上がってます。

中でもエッチは一般的な触手責めのように性感帯を刺激するだけではなく
その先にある種付けや産卵を目標に据えて心の快感も与えます。
実況を厚めにやるからプレイの状況もわかりやすいですし、癖の強いテーマを上手く扱ってると思います。
割と人を選ぶ内容ですけど品質はかなり高いです。

絶頂シーンは19回。
淫語それなり、喘ぎ声ごく僅か、ちゅぱ音はありません。

以上を踏まえて前回と同じ点数にさせていただきました。

CV:紅月ことね(琴音有波)さん
総時間 1:54:28

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


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サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品(男女両用)。

今回紹介する作品は、現実よりもずっと技術が進んでる未来の世界を舞台に
お姉さんが長時間の不思議で気持ちいい体験を提供します。

アクメノイドと呼ばれる少女になりきって何度も絶頂するのが特徴で
催眠はストーリーやヒロインの愛理に関する物語をしながら少しずつ深化させ
エッチは実験の様子をリアルに描いてパートごとに違う絶頂感を与えます。
様々な効果音を組み合わせて進めますから、音声を聴けば聴くほど没入感が強くなるでしょう。

レオタードや全身タイツがあればより楽しめます(無しでも可)。
地球を救う鍵はアクメ
お姉さんに催眠をかけられエッチな実験に参加するお話。

「この音声は、SF18禁、催眠ボイスドラマです」
お姉さんは穏やかで落ち着いた声の女性。
物語の背景や注意事項を簡単に説明すると
ヒロインの愛理に関するお話を始めます。

本作品は2016年に発売された「アクメノイド・イリア《催眠音声》」の続編。
10年前に異星人から侵略を受けたことがある地球で
彼女がおよそ150分に渡るボイスドラマ形式のエッチな催眠をかけます。
前作ではイリアという少女がアクメノイドになり無事撃退しましたが
将来再び侵略される恐れがあるので、その時のために新しいアクメノイドを育成します。

「聞いているだけで、頭の芯がジーンと痺れ、意識が、スーっと落ちていくように感じます」
全編を通じて言える大きな特徴は効果音を積極的に使うこと。
催眠パートはうねりのある音を至るところで鳴らしますし
エッチもレーザーを照射する音、スーツが引き締まる音、絶頂が近づいてくる音など
状況に合った音を複数組み合わせて物語の世界にいる気分を与えます。

本作品はストーリーやエッチの内容が現実離れしてますから
できるだけリアルに味わえるように世界観をしっかり作り込んでます。

ジャンルは音モノになるのである程度慣れが要るものの、上手くハマれば強烈な快感が襲ってきます。

ちなみに前作との繋がりはそれなりにありますけど
内容はほぼ独立してるので未視聴でも問題ありません。
途中で視聴を中断するための音声も用意されてますし、できるだけ大衆性を持たせて制作してます。
ただし、絶頂シーンが全部で41回あるところは相当にぶっ飛んでます。
少しずつ入り込んでいく催眠
催眠はおよそ39分間。
ベッドに横になりまずはお姉さんの物語に耳を傾けます。

「そう、ここは、小さな女の子の部屋。小さなベッドや、学習机、可愛いクローゼットがある、小さなお部屋… その子は今夜も、ベッドの中で、眠れない夜をすごしていました」
ヒロインの愛理がスーツを着たまま寝てるところから始まり
アクメノイドの研究主任をしてる母親のドクター・ハルナと一緒に研究所へ移動します。
そしてカプセル状の装置に入って体を機械で拘束される様子を主観視点で話します。

本作品の催眠は現実世界と物語の世界を行き来する流れになっており
現実の時は意識がぼやけたり愛理になりきらせる暗示を小まめに入れます。
うねる音も何度も登場してそれを聴くほど深化する暗示を入れるなど
ボイスドラマや音モノといった作品固有の要素を使って少しずつ確実に落とします。

一般的な催眠音声とは誘導のやり方が随分違うので
あまり催眠っぽさを感じないかもしれません。
しかし声、しゃべり方、セリフのすべてが催眠を強く意識してます。
私が聴いた時も開始から10分後には意識のぼやけを強めに感じました。

「今から私が、いくつか問いかけをしますから、それらすべてに、ちゃんと首を縦に振り、同意してください」
十分に準備ができた後は彼女が投げかける色んな質問に頷きます。
内容は物語の世界に引き込んだり愛理になりきらせるものが中心で
無理矢理押し付けるのではなく聴き手が自分で受け入れられるように進めます。

このへんまで来るとかなり深いところまで入ってるでしょうから
彼女の声やバックで流れる音に心地よさを感じる人が結構いると思います。

愛理が研究所に向かいアクメノイドとしての第一歩を踏み出す様子に
イメージと技術を絡めたストーリー形式の独特な催眠です。
聴き手を物語の世界へ引き込み愛理になりきらせることを目的に
彼女の視点で実験が始まるまでを描きながら暗示を小まめに入れます。

変わったやり方ですけど声、演技、セリフがどれも秀逸ですし
没入感を高めながら深化や女体化を進める形になっててスムーズに入れます。
通常の女体化みたいに体を男から女に変えるのではなく、心だけを愛理に移す感じです。
色んなドライが味わえるハードなエッチ
エッチシーンは6パート71分間。
プレイは下腹部にレーザーを照射する、カウントによる絶頂、人工ペニスによるフェラ/SEX、アナル責めです。

レーザー照射、絶頂、フェラ、SEX、アナル責め、射精の際に効果音が鳴ります。
セルフはありません。

「機械の動き出す音と、感覚が伝わってきます。股間が、まるでマッサージ機を押し付けられたような、痺れを感じ始める。その、初めての感覚に、あなたは最初違和感を覚えますが、すぐにそれを、心地よく感じ始めます」
ハルナが働いてる研究所に移動した後
愛理はそこにあるカプセルに入り、色んな機械に体を責められます。

エッチは引き続きお姉さんがメインの語り手と催眠者を務め
その合間にハルナとエル(人工知能)のセリフを挟みます。
最初の2パート25分間は比較的ソフトなプレイ。
「03適合テスト(約12分)」は心身の性感をゆっくり高めて1回
「05亜空間ドライブ(約13分)」はそれよりも負荷を上げて5回連続絶頂します。

「何かがあなたの下腹部を貫く。それと同時に、重い、痺れるような感覚があなたの下半身を覆い始める。身体の内側から、湧き出るような快感」
そしてここも実況、暗示、音を組み合わせて臨場感たっぷりにお届けします。
機械が動くとトーンの高い電マみたいな音が鳴り始め
下腹部にレーザーを照射する時は「ちゅいーん」みたいな音
絶頂間近のカウントダウンをする時はエネルギーが集まってくるような音など
セリフだけではイメージしにくい部分を音で上手に補います。

本作品の絶頂は全部ドライですが、パートごとにイかせ方が結構変わります。
だから同じドライでも快感の強さや持続時間に違いを感じるでしょう。
毎回ハードに追い込むのではなく、少しずつ加速して慣らすように進めます。

「そしてまたまた始まる、アクメへのカウントダウン。体が勝手にアクメの準備を始めてしまう。あなたの意志とは関係なく、自動的にアクメへと突き進んでいく」
05パートはおよそ6分間で5回のドライに挑戦します。
毎回音を使って盛り上げながらカウントダウンするのを繰り返す形で
聴き手が特定の音に反応しやすくなるようにわざと同じ動作を行います。
1回1回丁寧に追い込んでくれるので、さすがに全部は無理でも1~2回は十分可能だと思います。
純粋なエロさは控えめにして技術と音で追い込む催眠音声ならではのプレイです。

続く4パート46分間はさらなる実験をしながら物語の真相に迫ります。
「07安全装置(約8分)」は1回
「08アクメ継続実験(約15分)」は21回
「09機械融合(約13分)」は12回
「10脱出(約10分)」は大きく1回とドライの回数やさせ方に落差をつけて責めます。

エル「あなただけは、絶対に守ります。私はもともと、そのようにプログラムされていますから、安心してくださいね」
ドクター・ハルナは実験を続けたくてうずうずしてるようですが
エルは逆に消極的で何かあるたびに愛理を助けようとします。
07パートで人工のペニスを口に咥えたり精液を飲ませるのは安全装置を付けるためだし
終盤の10パートではより重要な役割を果たします。

ボイスドラマ形式の作品なら駆け引きの要素があるほうが面白くなりますし
ただエッチしておしまいじゃなく、それを起点に新しい局面へ進むように組み立ててます。
最後まで「この後どうなるんだろう?」というワクワク感があるのも本作品の魅力です。

08と09は絶頂シーンが多い点だけを見ればほぼ一緒です。
しかし08は弱めの絶頂をほぼノンストップで繰り返すのに対し
09は05パートのように毎回カウントを数えてイかせる王道の追い込みをします。

08はロングオーガズムのような感覚が味わえるんじゃないかなと。
比較的ソフトな快感が長時間続いてて普通のドライとは違う良さを持ってます。
毎回強い刺激を与えるよりもある程度の強弱をつけたほうがエッチは引き締まります。

このように、練習から始まり色んなやり方でたっぷりドライさせるドM向けのエッチが繰り広げられてます。
世界観がしっかりしてる作品
別世界にいるような気分に浸って催眠の心地よさや性的快感を味わえるドラマ性の高い作品です。

お姉さんは愛理が体験したエッチな出来事を主人公にも疑似体験させようと
まずは研究所へ行き実験が始まるまでの様子に技術を盛り込みゆっくり落とします。
そしてエッチはパートごとに絶頂の回数やその強度を切り替え
さらに愛理以外の登場人物たちのセリフも挟んでなりきりながら何度もドライします。

アクメノイドと呼ばれる存在になりドライを繰り返すシチュ
物語するシーンと暗示を入れるシーンを交互に挟んで少しずつ愛理に変える催眠
様々な音を鳴らして心身を盛り上げ、強いものと弱いものを織り交ぜてイかせる幅広いエッチ。
前作の特徴を継承しながら別のストーリーを描く形で作品を組み立ててます。

中でもエッチは音で快感を制御する意味合いが強いから通常のプレイと随分違うし
毎回ハードに責めるのではなく、強いパートと弱いパートを交互に置いて波を作ります。
ストーリーにもきちんと適合させてますし、個性が強くて完成度も高い内容と言えます。

総時間が長めで音モノなことから中上級者向けの作品になりますが
催眠、エッチどちらも高品質なので嗜好や属性が合う人ならドハマりすると思います。
映画を観てる時のように引き込まれる感覚がするのが実に良いです。

絶頂シーンは41回。
効果音多め、淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえてサークルさんでは14本目の満点とさせていただきました。

CV:井上果林さん
総時間 2:31:15

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
2024年2月2日まで30%OFFの847円で販売されてます。



サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、声も態度も穏やかなお姉さんが
メスイキをテーマにしたエッチな催眠で射精とは違う強烈な快感を与えます。

スク水と技術を組み合わせて催眠状態を深めたり気持ちよくするのが特徴で
催眠パートはスク水を着てオナニーする女の子の物語をしながら
エッチはスク水で隠れてる3つの性感帯を同時に興奮させる、といった具合に
スク水をキーアイテムに設定して最終目的のメスイキへ一歩ずつ近づけます。

スク水を着用して聴くとより楽しめます(無しでも可)。
今回は陰獣化ハードコースを聴いてのレビューをお送りします。
メスイキの鍵はスク水
お姉さんに催眠をかけられ連続メスイキするお話。

「催眠に焦りや、過剰な期待は、禁物。ゆったりとした心で、この声に、身も、心も委ねて下さい。そうすれば、ちゃんと、あなたの望む、状態に、なれますからね」
お姉さんは丁寧語で話すややトーンが低くて落ち着いた声の女性。
音声を聴く際の注意事項、準備物、心構えを説明すると
目を閉じてゆったり呼吸するように言います。

本作品は催眠音声だとお馴染みのドライオーガズムを別の視点で楽しむことを目的に
彼女がおよそ70分に渡って催眠をかけたり独特なエッチをします。
催眠、エッチどちらも32分とバランス良く構成し
どちらも催眠の技術やイメージを駆使してゆっくりじっくりリードします。

「メスイキとは、男性のペニスや、前立腺で感じるような、局所的な快感ではありません。メスイキは、全身で感じるオーガズム。女性の、いやメスの絶頂です」
ドライとメスイキの違いがわかりにくいと思うので先に説明すると
本作品におけるメスイキはメスになりきって全身でイクことを意味します。
射精しないところはドライと一緒ですけど、そこに至る道筋や快感の範囲が違う感じです。
作中ではスク水を着てオナニーする女の子のイメージが何度も登場します。

サークルさん自身もおっしゃられてるようにスク水は必須じゃありません。
でも全裸よりは小さめのシャツやボクサーパンツを着たほうが雰囲気は出ると思います。
追加でオナニーするバージョンも一応存在しますが、基本は体に触れず暗示だけでメスイキを目指します。

3つの難度があり自由に選べるのもポイント。
絶頂回数を最低限まで抑えた初心者向けのノーマル
それよりも時間を延ばしイク回数も増えたハード、さらに激しい地獄コースがあります。

今回紹介するのは真ん中ですけどそれでも10回の絶頂シーンがあります。
数分間隔で1回ずつイクタイプではなく、性感をじっくり蓄積させてからノンストップで連続イキします。
私が聴いた時は絶頂感が長めに続くロングオーガズムが味わえました。
物語を交えた個性的な催眠
催眠はおよそ32分間。
ベッドに横になって目を瞑り、まずは深呼吸と軽い脱力で心身をリラックスします。
そしてその後はスク水を着たままオナニーする女の子の物語を聴きます。
スク水を用意できる場合は視聴する前に着ておいてください。

「スク水を着た体を、グネグネと動かす。肩をすぼめて、自分自身を抱きしめるようにする。太ももを少し浮かせてぴったりと閉じ、足先をピンと伸ばす」
物語は彼女が自宅で深夜にこっそりオナニーする様子を丁寧に語ります。
スク水越しに手でおまんこを撫でながら体をビクつかせる割とシンプルな内容で
それを聴き手が主観的に楽しめるように実況して臨場感を出します。
メスイキの定義を説明したり意識がぼやける暗示も入れますし
テーマ性を出しつつメスイキへの理解度と催眠状態が深まるようにリードします。

本作品の催眠は女の子の体験を起点に諸々の感覚を与える流れで進めますから
後になるほど物語の世界に引き込まれていくような没入感を味わうでしょう。
スク水を最初に着るのも彼女との共通点を作りメスイキへ案内するためです。
Hypnotic_Yanhさんは過去作で物語形式の誘導を何度もされてますから組み立て方が上手です。

「それは、染み付いた消毒薬の匂いなのか、それとも女子の、甘酸っぱい残り香なのか…いずれにしろ、それを感じた女の子は、さらに、さらに心地よくなり、頭がボーっと、していきます」
パート後半は物語の続きをしながら深化するアプローチをかけます。
女の子の様子を語る中で「頭がぼーっとする」「落ちていく」といった暗示を入れたり
スク水には聴き手をメスに変える効果があることをじっくり教えます。

一般的な用途以外の役割をスク水に持たせるところが面白いなと。
そうやってメスイキするための必要不可欠な存在にします。
会話調の誘導をするからあまり催眠っぽく感じないかもしれません。
でもある程度勉強してる人なら色んな技術が込められてることに気づきます。

「恥ずかしい、恥ずかしい。誰にも見られてないのに、見られているような感覚。そんな、不思議な恥ずかしさに、あなたは包まれています」
終盤の5分間はエッチに向けた準備。
カウントをゆっくり数えながら暗示を小まめに入れてきっちり落とし
それからスク水を着てることに羞恥を覚えさせて心身の熱を高めます。
匂いを意識させるシーンもありますし、五感に幅広く働きかけてよりリアルな状況を作ります。

メスイキやスク水といったテーマを強く意識した独自性の高い催眠です。
聴き手をメスに変えてお姉さんの言葉でイケるようにすることを目的に
深呼吸と軽い分割弛緩法から入って女の子の物語を交えたリラックスと深化
そしてさらなる深化&感度強化と物語を中心に据えて柔らかくリードします。

古典催眠と現代催眠の技術を組み合わせた作りになってるので
一般的な催眠音声とは聴いた時の感触が結構違います。
でも意識のぼやけや沈む感覚を強めに味わえて気持ちよかったです。
私はスク水を着てませんが、体を軽く締め付けられる感覚がして十分な臨場感がありました。
イメージの膨らませ方が上手だから無くても普通に楽しめると思います。
3つの性感帯を同時に責めるエッチ
陰獣化ハードコースのエッチシーンは2パート32分間。
プレイは感度強化、乳首/アナル/おちんちんを責められるイメージ、言葉による絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません(追加音声を選んだ場合はあります)。

「それじゃあ、今からあなたを、男のプライドも、人間の尊厳もすべて無くした、メスにしてあげます」
物語形式の催眠で主人公をメスに近づけたお姉さんは
それをさらに前進させる暗示を入れて最初のメスイキに導きます。

エッチは一般的なプレイをやらずほぼ言葉だけで気持ちよくします。
最初の「2メスイキ開始(約13分)」はどの難易度でも聴く共通パート。
感度が上がる暗示を入れてから乳首、アナル、おちんちんの順でいじられてる感覚を与え
十分に高まったところである言葉に合わせて絶頂する指示を出します。

「ギューっと、摘ままれる。両方の乳首が、上下に、左右に、押しつぶされる」
「そう、忘れていませんよね。今のその快感は、全部あなたが着ている、そのスク水が、与えてくれているんです。スク水によって、発情させられている」

まだウォーミングアップの段階なのでそんなにハードなことはやりません。
直接触れてないのに3つの性感帯をいじられてる感覚を与える催眠音声ならではのプレイです。
そしてこれらは全部スク水と密着してる部位にあたります。
だからスク水が気持ちよくしてくれてることを強く意識させて別方向から快感を与えます。
絶頂開始後は追い込み暗示を厚めに入れるなど、引き続き技術面が安定してて気持ちよくなりやすいです。

続く「3_3ハードコース+解除(約19分)」は連続メスイキするシーン。
やり方は先ほどとほぼ一緒にしてそれを繰り返す形で合計9回絶頂させます。

「ほかの部分と同様、あなたの体の震えと同期して、乳首にまるで、ローターをあてられたような心地よさを感じる。気持ちいい。スク水に覆われた、体全体が気持ちいい」
乳首はローター、アナルはディルドで責められてる感覚
おちんちんはスク水の圧迫感を同時に与える幅広いプレイです。
彼女は音声の冒頭で「メスイキは全身で感じるオーガズム」と言いました。
だから性感帯を複数にしてそれに近づけようとします。

私が聴いた時は股間が最も気持ちよかったですけど
それと同時に胸のあたりも結構火照ってました。
2セット行う連続絶頂も強烈で軽い筋肉痛になるほど気持ちよかったです。

このように、スク水を絡めながら3つの性感帯を同時に責める割とハードなエッチが繰り広げられてます。
変わった切り口のドライ系作品
ドライオーガズムに独自のテーマを持たせて掘り下げたサービスをするM~ドM向けの作品です。

お姉さんは主人公にメスイキの素晴らしさを教えようと
まずはスク水を着てオナニーする女の子の物語を交えた催眠で心の準備をします。
そしてエッチは最初は感度強化中心で1回、次は2セットに分けて合計9回と
後になるほどハードにする流れで着実に前進します。

穏やかなお姉さんがスク水をテーマにした催眠とエッチで何度もメスイキさせるシチュ
女の子がオナニーする様子を丁寧に実況しながら暗示を入れる変わった催眠
やることをメスイキに絞り込み乳首、アナル、おちんちんを暗示で同時に気持ちよくするエッチ。
一般的なドライとは明らかに違うことをアピールできるように作品を組み立ててます。

中でもエッチは体へ物理的な刺激をほとんど与えないから催眠特有の快感が味わえるし
3つの性感帯を気持ちよくするおかげで絶頂時の範囲も広めになってます。
スク水を着てることがプラスに働くようにリードするのも含めて
「スク水さん」と呼ばれてる作者さんらしいこだわり抜いた作品に仕上がってます。

陰獣化ハードコースは刺激が強めで割と上級者向けですから
1回目はとりあえずノーマルコースを選んで慣らすことをおすすめします。
複数の難度や追加要素があるおかげで飽きずに繰り返し聴けるのも大きな魅力です。

陰獣化ハードコースの絶頂シーンは10回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

多少ニッチなところもありますけど、個性が強くて催眠のレベルも非常に高いことを評価し
サークルさんでは13本目の満点とさせていただきました。

CV:紗藤ましろさん
総時間 安眠…51:31 ノーマル…1:01:05 ハード…1:12:12 イキ地獄…1:22:53

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

サークル「Hypnotic_Yanh」さんの無料の催眠音声作品(男女両用)。

今回紹介する作品は、声は無機質だけど性格は穏やかなお姉さんが
不思議な催眠で普段と違う快感と絶頂感を与えます。

催眠、エッチいずれも音や音楽を積極的に流しながらリードするのが特徴で
催眠は教会で流れそうな荘厳な音楽、メトロノーム、波の音を使ってリラックスと深化を促し
エッチは3種類の讃美歌っぽいコーラスで感度上昇や絶頂を後押しします。
音が織りなす気持ちいい世界
お姉さんに催眠をかけられ音楽で絶頂するお話。

「さあ、これから、催眠の世界に導きます。心の奥底、潜在意識の世界に、あなたをお連れします」
お姉さんは淡々と話す明るい声の女性。
これから主人公を音楽の世界へ連れていくことを告げると
準備ができてるか確認してから催眠を始めます。

本作品は音楽を使って快感の増幅や絶頂をさせることを目的に
彼女がおよそ43分に渡って独特な催眠をかけます。
作中で正体を明かすため詳細は伏せますが彼女は人間ではありません。
そのため直接肌を触れ合うことはせず、他の手段で癒しと快感を与えます。

「この音楽が、あなたを、さらに安らぎに導きます。そして、ますます、体と意識が、休まります」
音声開始から3分後には神聖な印象がする音楽が流れ始め
その後も状況に応じて内容を変えながら暗示を小まめに入れて心と体に馴染ませます。
エッチも純粋なエロ要素を完全に省き、音と音楽だけで気持ちよくする思い切ったものです。

この作品が公開されたのは2011年の7月ですから
当時の聴き手は結構驚いたのではないでしょうか。
現在では1ジャンルとして確立されてる音モノにあたります。

ちなみに作中で使われてる曲はバッハのものらしく
同じ音モノでもクラブミュージックを使うF・A・Sさんとは雰囲気が随分違います。
教会にいるような感覚が味わえるので心がスッキリするでしょう。
M向けを得意とされてるHypnotic_Yanhさんでは珍しく誰でも聴ける内容です。
慣らしながら落とす催眠
催眠はおよそ15分間。
楽な姿勢で目を瞑り、まずは深呼吸や脱力をしながらバックで流れる音楽に耳を傾けます。

「音が小さくなるに連れ、どんどん力が抜けていきます。同調した神経が自然と活動を弱め、自動的に、力が、抜けていきます」
音や音楽が売りの作品なのでただ暗示を入れるのではなく
きちんと音と連動させてエッチで反応しやすい状況を作ります。
深呼吸は荘厳な音楽、脱力は2種類のメトロノームと鳴らすものを変えてました。
これらのテンポに合わせてお姉さんのしゃべる速度も変わります
声と音を上手く共存させた個性的な催眠に仕上がってます。

ある程度リラックスできた後は深化に移ります。
地球とは違う惑星の砂浜にいるのをイメージし
それからカウントに合わせて「落ちる」と暗示を入れて催眠状態を深めます。
ここも波の音や「ポンッ」という電子音を使ってスムーズに落とします。

音と技術を組み合わせて進める本作品らしい催眠です。
音楽に感覚を操られやすい状況にすることを目的に
深呼吸から入って音を交えた弛緩法、海のイメージ、カウントによる深化と
古典催眠の技術をベースに音や音楽を盛り込んで独自の世界を構築します。

誘導の時間は短めですが、音や音楽を取り入れてるおかげでリラックス効果は高いです。
脱力を多めにやるおかげで体がだらーんとするのを実感しました。
Voiceroidが声を担当してても特に違和感はないです。
3つの音楽に導かれるエッチ
エッチシーンは2パート21分間。
プレイは音や音楽による感度強化と絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「この音楽は、あなたの全身の神経を震わせます。そして、徐々に、徐々に快感に、転化していきます」
催眠を使って主人公を普段よりも敏感にしたお姉さんは
先ほどとは違う音楽を流して少しずつドライ絶頂へ追い込みます。

エッチは一般的なプレイをやらず音楽と暗示でイかせます。
最初の11分間は絶頂に向けた準備をするシーン。
催眠パートとは違うエレクトーンっぽい音楽を流したり
讃美歌のようなコーラスを3種類流しながらそれらに暗示を込めます。

「そして、このフレーズ。何度も繰り返されるこのフレーズが、あなたの、脳下垂体の波長を狂わせる」
本作品のエッチは純粋なエロ要素を取り除いてるので淫語すらまったく言いません。
その代わり音と暗示を連動させてエロくなくても感じられるように誘導します。
最初は特に反応がなくても後になるほど何かしら変化があるでしょう。

これらの合間にカウントを数えてさらに深化させるのが良いですね。
催眠色の強いエッチをするなら深いほうが気持ちよくなりやすいです。

残りの10分間は絶頂シーン。
セリフは一切挟まず3種類の音楽を重ねたり変化させて絶頂感を煽ります。
最初の5分間は本編パートで残りは追加パートにあたります。
後者は快感のレベルを上げたり絶頂回数を増やすために使うものでいくら繰り返しても構いません。

本当に音楽だけが流れますから、どれだけ音を馴染ませられたかで快感の度合いが変わるでしょう。
私が聴いた時は股間はほぼ無反応で脳に気持ちいい感覚が湧いてきました。
絶頂には届かなかったのですが結構満足してます。
たぶん繰り返し聴いてもっと慣らせば普通にイけるでしょう。
穏やかな音モノ作品
アブノーマルな要素をあまり入れずに組み立ててる聴きやすい作品です。

お姉さんは主人公を音楽の世界へ連れて行って気持ちよくしようと
まずは音楽や音を絡めた催眠でリラックスと深化を促します。
そしてエッチは引き続き催眠状態を深めながら3つの音楽で気持ちよくします。

お姉さんが音楽を使った催眠で不思議な快感を与えるシチュ
ほぼ全編で何らかの音や音楽を流し、状況に応じで小まめに変える凝った作り
体への刺激どころかエロさすら排除して感度強化と絶頂を応援する大胆なエッチ。
変態向けの作品をよく制作するサークルさんでは珍しい切り口になってます。

中でも2番目はただバックで音楽を流すのではなく
暗示と上手く連動させてそれらに反応できるように誘導します。
くちゅ音やちゅぱ音をまったく使わないのも技術でイかせたいからでしょう。
催眠の段階から音に馴染ませることを強く意識してて作品全体に大きな流れができてます。

音モノは慣れによって快感の度合いが変わることが割とあるので
1回の視聴で完結させようとせず、何度か試してみたほうが醍醐味を満喫できる
と思います。
総時間が43分なら気軽に聴けますからね。

絶頂シーンは2回以上。
淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声いずれもありません。

無料なので興味の湧いた方は是非お試しください。

CV:Voiceroid+民安ともえさん
総時間 43:17

ダウンロードはこちら
http://blog.livedoor.jp/yanh_japan/archives/3985195.html



サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品(男女両用)。

今回紹介する作品は、声も態度も穏やかなお姉さんが
「絶頂遮断」をテーマにした催眠とエッチで不思議な快感を与えます。

快感を少しずつ蓄積させた後、一気に放出する落差の大きい責めっぷりが特徴で
催眠は彼女の声に対して良い印象を持たせたり、ある行為に合わせて暗示を入れて従いやすい状況を作り
エッチはキーワード、カウント、暗示を組み合わせて快感と絶頂感を膨らませます。

今回はレベル3を聴いてのレビューをお送りします。
快感をせき止めてより強い絶頂を
お姉さんに催眠をかけられ絶頂をコントロールされるお話。

「さて、今日のお話は、絶頂。オーガズムです。あなたは、自分の絶頂は、自分でコントロール出来ると、思っていますよね?」
お姉さんは上品で穏やかな声の女性。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
自分の絶頂を自分でコントロールできるか尋ねます。

本作品は快感や絶頂感を操られる感覚を味わわせることを目的に
彼女がおよそ60分に渡って会話形式の催眠をかけたり独特なエッチをします。
キャラやストーリーといったボイスドラマ要素はほとんどなく
音声開始から1分後には早速催眠を始めます。

「つまり、遮断されている間の絶頂快感、5回なら5回分、10回なら10回分の絶頂快感が、一気に訪れるんです」
テーマはもちろん絶頂遮断。
催眠をかけて彼女の許可なしでは気持ちよくなれない心と体にしてから
カウントを何度も数えて最後の絶頂に向けたパワーを蓄えます。
オナサポに例えると寸止めを繰り返した後に思いっきり射精する感じです。
体への刺激は一切与えず言葉と技術だけでこれらを行う催眠色の強い作りになってます。

また本作品のエッチには3段階のレベルがありまして、聴き手がその中からひとつを自由に選びます。
絶頂する前のカウントを数える回数に違いがあってレベルが上がるほど多くなります。
私はレベル3が丁度良かったので、Hypnotic_Yanhさんの作品を色々聴いてる方はいきなり3でいいと思います。
心を開き従属させる催眠
催眠はおよそ32分間。
仰向けに寝て目を瞑り、まずは深呼吸しながらお姉さんの声に耳を傾けます。

「全身の、力を抜き、ゆっくりとした、呼吸を続けなら、この声だけに、集中する。そうすると、徐々に、徐々に全身が、リラックスし、心地よくなっていきます」
「私の声を聞きたい、ずっと聞いていたい。あなたは、だんだんと、そんな風に思うように、なっていきます」

セリフを細かく区切りながらリラックスする暗示を入れる一方で
彼女の声に対して良い印象を与えるアプローチもかけます。
彼女の言葉に快感と絶頂感を制御されるのが本作品のコンセプトですから
催眠の序盤から言うことを素直に受け入れられる状況を少しずつ作ります。
分倍河原シホさんの巧みな演技も相まって、開始から10分後には意識のぼやけや脱力感が結構ありました。

お次は本題の絶頂遮断に関するお話を交えてさらにリラックスします。
体を動かせなくなる暗示や勝手に動く暗示を入れて催眠のかかり具合を確認しながら
絶頂遮断後に迎えるドライの気持ちよさを教えて彼の興味を引きます。
それからある手段を使って彼女の言うことをより受け入れやすい関係を作ります。

「そう、それは、至高の快楽。あなたが多分、今までに体験したことのないような、強烈な快感です。絶頂遮断、っていう、快感を、ね」
絶頂を遮断するだけだと聴き手にメリットがありませんから
その先には強烈な快感が待ってることを伝えて期待と希望を与えます。
体を動かせなくなる暗示や勝手に動く暗示も彼女の言いなりになることを意味しますし
催眠状態を深めながらマイルドなやり方でこちらの心と体をコントロールできる環境を整えます。
セリフの表現に気を配ってるおかげで押しつけがましさは特に感じませんでした。

催眠状態を深めながら心を開き、従属させるテーマに即した催眠です。
彼女に体と感覚を操られやすい状況にすることを目的に
深呼吸から入って軽い深化、絶頂遮断のお話を交えた脱力
ある行動を起点にした更なる深化、そしてエッチに向けた仕込みと目的意識を強く持って進めます。

古典催眠と現代催眠を組み合わせたアプローチをするので
一般的な催眠音声よりも柔らかい印象を抱くでしょう。
そして聴けば聴くほど彼女の声を聞いたり言う通りにすることに心地よさを感じます。
脱力もやりますけど感覚や気持ちの変化のほうが実感しやすいです。
溜めてから放出する落差の大きいエッチ
レベル3のエッチシーンは2パート23分間。
プレイはカウントによる快感の蓄積/ドライ絶頂、言葉責めです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「今からこの声で、あなたの自律神経の回路を、を少しだけ歪めます。そして、その状態が続く限り、絶頂しても快感が、あなたの脳には伝わりません」
催眠を使って主人公を自分の言いなりにしたお姉さんは
絶頂を遮断してからカウントを数えたり言葉責めして少しずつ快感を溜めていきます。

エッチは体への接触を一切行わず言葉と技術でイかせます。
最初の「02_BLock_Lv3.mp3(約20分)」は絶頂の直前まで進める仕込みパート。
催眠の終盤に設定したあるキーワードを適度に言いながら
カウントを数えたり気持ちよくなる暗示を入れ、でもあまり気持ちよくない状態を維持します。
レベル1~3の概念があるのはここだけで他のパートは共通です。

「フフフッ、そう、いつもなら、勝手に発動する絶頂快感が、起こりませんでしたね。圧倒的な興奮の波と、快感の塊が、爆発することなくあなたの体内に蓄積されました」
カウントを数えて追い込む展開は他のドライ系作品でも普通に見かけます。
しかし0を宣言した直後にイけないように働きかけて生殺しにします。
またカウント中は左右からキーワードを交えた言葉責めを積極的にします。

暗示と言葉責めを同時に投げかけるところは珍しいなと。
表現がややきつくなってるのでM度が高い人ほど興奮できます。
私が聴いた時はカウントを繰り返すほど股間のムズムズが強くなりました。

次の「03_Orgasm.mp3(約3分)」はお待ちかねの絶頂シーン。
先ほどよりも長めのカウントを数えてストレートに追い込みます。
20分くらい焦らされ続けた後に絶頂の許可が出たからでしょうけど
股間を中心に強めの快感が一気に湧き上がってきて気持ちよかったです。

このように、性感を溜めてから吐き出すメリハリのあるエッチが繰り広げられてます。
変わった意地悪をしてくれる作品
寸止めとは違うやり方でもどかしさや強い絶頂感が得られるM向けの作品です。

お姉さんは主人公に絶頂を制御される快感を味わわせながらイかせようと
まずは催眠を通じて普段よりも従順な心にします。
そしてエッチは暗示、カウント、言葉責めを組み合わせて少しずつ絶頂感を押し上げ
最後でそれを一気に放出させて普段以上の快感と爽快感を与えます。

穏やかなお姉さんが催眠を使って絶頂感を制御するシチュ
柔らかい言い回しで彼女への信頼感や依存心を膨らませる催眠
3つのレベルで強度を変えながら心を重点的に責めるM度の高いエッチ。
催眠が上手でM向けを得意とするサークルさんの持ち味を活かした作品に仕上がってます。

中でもエッチはイってるはずなのにイってない不思議な感覚が味わえます。
その決め手となってるのは0カウントを宣言した直後のアプローチだと思います。
追い込み具合をわざと弱めることで、抑え込むのではなく自然と減衰するように誘導します。
このへんは絶頂パートと聴き比べてみるのが一番わかりやすいです。

私は1回目で十分気持ちよくなれましたが
繰り返し聴いて慣れれば快感がもっと強くなる可能性も感じます。
サークルさんもそれを見据えて60分前後にまとめたのかもしれません。
今の音声は長時間化が進んでますから、気軽に聴けるのは大きなメリットだと思います。

レベル3の絶頂シーンは1回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえてサークルさんでは12本目の満点とさせていただきました。

CV:分倍河原シホさん
総時間 1:34:41(レベル1…55:35 レベル2…57:35 レベル3…1:00:51)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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追記
2022年9月18日まで20%OFFの880円で販売されてます。



真説・機械は無慈悲な夜の女王《催眠音声》(前編)」に引き続いての後編です。
今回は「07 Clitoris」以降の様子を中心に紹介します。
より深く幅広い絶頂へ
後編のエッチシーンは6パート59分間。
プレイは機械によるクリ/膣/子宮/アナル/乳首責め、フェラ、〇〇です。

すべてのプレイで効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。
セルフはありません。

「さあ、次は女の子が大好きな、クリトリスで、絶頂しましょうね」
股間→乳首の順に機械で責めて主人公の生命エネルギーを吸い取ったお姉さんは
女性にとって最も敏感なクリトリスを次のターゲットにします。

エッチは引き続き色んな機械を使って責め続けます。
最初の2パート16分間は前編のエッチの延長に近いプレイ。
「07 Clitoris(約9分)」はクリトリスの包皮を剥いてからパルスを流して1回
「08 Critoris_exp(約7分)」はほぼ同じ責め方で4連続絶頂へ追い込みます。

サブシステム「マニピュレーター、陰核基部を固定。陰核亀頭に潤滑剤、媚薬を塗布。陰核固定チューブ準備。固定」
お姉さん「ほら、もう君は、この奇妙なパルス信号を、極上の快感信号だと感じ始めています。女性が最も感じやすい、クリトリスを直撃しているんですから、気持ちよくなるのは当然」
そしてサブシステムはプレイの様子を客観的かつ淡々と実況し
お姉さんは聴き手視点で主観的に語りながら気持ちよくなる暗示を入れます。
前編部分である程度慣らしてきたおかげで非現実的なプレイでもイメージしやすいです。
「ぶるぶるぶるぶる ちゅいーん」という独特な音をリズミカルに鳴らして別方向から盛り上げてくれます。

前編のエッチの延長と先ほど書きましたが、08パートの連続絶頂はスタイルが違います。
具体的にはほぼ休憩を挟まず立て続けに絶頂させてたあちらに対し
こちらは一定の間隔を空けて機械的に絶頂させる責め方をします。
本作品のエッチは絶頂の種類が豊富ですから、パートによって快感の強さや長さが違うことに気づくでしょう。

続く4パート43分間は無慈悲な機械姦を前面に押し出した内容。
「09 Vagina(約10分)」はジョイントスティックと呼ばれる棒をおまんこに挿入するSEXに近いプレイ
「10 Vagina_Anal(約11分)」はそのままアナルにも挿入する2穴同時責め
「11 Overdrive(約8分)」はこれまで出てきたプレイを全部同時に行う高密度なプレイ
そして「13 Mindinvasive(約14分)」はこれらとまったく違うやり方で何度も何度も絶頂させます。

「今までのプログラムは、言うなれば、ウォーミングアップ。ここからが本番です」
お姉さんがこう言ってるように、ここからが本作品の本領発揮です。
09パートはゆっくり挿入してから「とぅん とぅん」という弾力のある音を鳴らし
さらに最後は疑似的な精液を中出しして大事な部分を犯される女性の快感を味わわせます。

絶頂は2回と少なめですが、新たな要素を加えて絶頂の強度を上げるアプローチをかけます。
私が聴いた時もここから「あ、これはヤバい」と思い始めました。
絶頂シーンは股間の筋肉がプルプルしっぱなしで今までよりも快感が強かったです。

「君の意識とは関係なく、無慈悲に責め立てる。乳首、クリトリス、お尻の穴、そして股間を、淡々と責め続け、さらに高い快感の高みに追い込んでいきます」
10~11パートは責める場所を広げる点は一致してますけど
ドライの方向性がほぼ正反対で違う良さを持ってます。
専用の効果音を同時に鳴らしながら暗示を丁寧に入れて犯されてる気分を膨らませ
前者は終盤で一気に5連続絶頂、後者は2回と少ない代わりに落差の大きい追い込みをかけます。

サークルさんの過去作にも出てきたことがあるドライ形式なので
聴いたことのある人は懐かしさを感じながらイキ続けるでしょう。
個人的には11パートのほうがハードだし気持ちよくなれると思います。

実際に聴いた感想ですが、前編部分の時点で私はまだ手加減してると感じましたから
それが徐々に解放されていって大変満足しました。
カウント、音、暗示を組み合わせて絶頂させるスタイルは全パートで統一し
色んなプレイを順番にやりながら徐々に慣らす方針で進めます。
同じプレイを二度続けてやって絶頂回数を変えるのがその証拠です。

そんなわけで本格的に気持ちよくなるのは中盤以降だと思います。
序盤がまったく気持ちよくないわけじゃないですけど、中盤以降のほうが強烈なやつを味わえます。
後編だと09、11、13パートでギアが上がります。
あとはドライの種類が多いおかげで得られる快感に多少の違いが見られます。

再深化ありのバージョンを選んでおけば催眠状態は維持しやすいでしょうから
催眠慣れしてる人はフルバージョンでも完走できると思います。
自信がない人は最小版(約92分)で様子を見ればいいだけですし
無茶なことをやってるように見えてちゃんと聴き手に寄り添った制作をされてます。

このように機械姦、音、連続絶頂といった特徴を上手く組み合わせたドM向けのエッチが繰り広げられてます。
色んなドライが味わえる作品
タイトル通り無慈悲な機械姦を存分に味わえるかなりハードな作品です。

お姉さんは主人公から生体エネルギーをできるだけ吸収しようと
まずは催眠を通じて少女化してから白いドーム内にあるカプセルに収め
エッチの序盤は性感帯を個別に責めながら単発→連続でドライさせて心と身を慣らします。
そしてその後は同時責めに切り替えたり、追い込み方の種類を増やしてより深く強い快感を与えます。

謎のお姉さんが生体コア化をテーマにしたエッチな催眠をかけるシチュ
現実世界と電脳世界を行き来しながら深化する高度で高品質な催眠
プレイの種類をものすごく多く用意し、さらにドライのやり方にも幅広さを持たせた豪華なエッチ。
前作の特徴や長所を継承しつつ、さらに掘り下げ磨き上げた作品になってます。

中でもエッチは序盤は感度を上げたり絶頂スタイルに慣らす
中盤はより敏感なところを責めながら暗示や追い込みを強くして快感のレベルを上げる
終盤はハードな連続絶頂や落差の大きいドライといったやや難度の高いプレイに挑戦する、といった具合に
決して無理せず一歩ずつ着実に前進する流れで行います。

どんなに個性的で魅力もあるエッチでも、聴き手が着いてこられなかったら独りよがりになってしまいますから
他の催眠音声と同じくちゃんとリードして作品の世界に引き込みます。
独特なシチュやインパクトの強いエッチに目が行きがちですけど
私は雰囲気づくりや誘導の丁寧さといった細かな気配りも本作品の魅力だと思います。


総時間が長く内容もハードなので聴き終えると体力を結構消耗することが予想されます。
でもそれに見合った快感や満足感が得られるのも事実です。
音作りにもすごくこだわってますし、非常に完成度の高い作品と言えます。

後編の絶頂シーンは28回。
効果音多め、淫語と喘ぎ声そこそこ、ちゅぱ音はありません。

以上を踏まえてサークルさんでは11本目の満点とさせていただきました。

おまけは再深化なしのバージョン、13番目のショート版、休憩を挟む場合に聴く脳波安定音波です。

CV:分倍河原シホさん
総時間 4:11:04(本編…2:34:08 おまけ…1:36:56)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品(男女両用)。

今回紹介する作品は、穏やかでミステリアスなお姉さんが
電脳世界で行われてるエッチな出来事をリアルに体験させます。

様々な音と催眠の技術を組み合わせて没入感と快感を与えるのが特徴で
催眠パートは現実世界と電脳世界を行き来しながら音を流して徐々に深化させ
エッチは股間、乳首、アナルなど複数の性感帯を薬物と機械で責めて何度もドライ絶頂させます。

総時間が長いので前編(01~06)、後編(07~14)の2回に分けてお送りします。
電脳空間で気持ちいいひと時を
お姉さんに催眠をかけられ生体エネルギーを吸い取られるお話。

「真っ白な、小さなドーム状の部屋。湾曲した壁が発光し、小さな円筒形のカプセルが、等間隔に六つ、埋め込まれており、透明なカバーの内側は、ピンク色の淡いガスが満たされ、中には、少女が一人ずつ、入っています」
お姉さんは上品で落ち着いた声の女性。
音声を聴く際の注意事項や環境を簡単に説明すると
物語の舞台となる電脳空間のパワープラントについて話します。

本作品は現時点で20万DL以上を叩き出してる無料作品「機械は無慈悲な夜の女王」の改訂版。
電脳世界で常に行われてるエッチな出来事をリアルに体験させることを目的に
彼女がおよそ150分に渡って催眠をかけたりドM向けのハードなエッチをします。
前作とほぼ同じタイトルになってますがストーリーの繋がりは特になく
シナリオや効果音もすべて新しく制作されてるため未視聴でも大丈夫です。

「不思議な電子音が聞こえます。ここは、あの真っ白な、ドームの中。壁のカプセルの中にはそれぞれ、少女らしき人影が、ゆらゆらと浮かんで見えます」
テーマは「生体コア化」
体は人間の少女だけどまるで機械の一部のように扱われ
乳首、おまんこ、アナルを個別あるいは同時に責められ何度もドライ絶頂します。
そして彼女は現実世界では味わえないプレイだからこそ、上手にリードしてイメージ力と没入感を高めます。
付属のPDFファイルを事前に読んでおけばより掴みやすくなるでしょう。

催眠の技術以外で聴き手を作品の世界へ引き込むのに貢献してる要素は効果音と環境音。
電脳世界へ移動した時は「ぶぅぅぅん」という振動音や電子音が流れ始め
機械に責められてる時や絶頂の合図も専用の音を使って直感的に伝えます。


前作でも音を活用してましたから良いところはきちんと受け継いでます。
音自体の品質も非常に高く、非現実的なプレイにリアリティを与える重要な役割を果たします。
エッチ開始後はサブシステムが状況報告をするなど雰囲気づくりにとても力を入れてます。

エッチはタイトル通り無慈悲な機械姦らしさを追求してるなかなかハードなものです。
最初は軽めに、次は激しくと段階を踏んでプレイに慣れさせる親切設計に加え
連続絶頂に色んなパターンを用意して得られる快感に変化をつけます。
10パート中7パートで2回以上絶頂しますから、体力を消耗しても大丈夫な休日に聴くことをおすすめします。
ふたつの世界を行き来する催眠
催眠はおよそ36分間。
仰向けに横になり目を開けたまま全身を軽く脱力し
それからカウントに合わせて目を閉じ、電脳空間にある白いドームの様子をイメージします。
そして再び目を開けて先ほどの情景を思い出します。

「僕とシンクロする、その事と比べたら、年齢や性別なんて、ほんの些細なこと。ですから君にもちゃんと、チャンスはありますよ」
「これから生体コアになる」と言われてもすぐイメージできる人は少ないでしょうから
まずはドームやその中にあるカプセル、そこで機械に責められてる少女の様子を観察させます。
そして軽く見せた後は聴き手自身がそうなることを告げ、気持ちを前向きにする言葉もかけて興味を引きます。
傍観者から当事者へ徐々に近づける丁寧なアプローチがされてます。

催眠中に目を開閉するシーンが何度かあるのもポイント。
開けてる時は現実世界、閉じてる時は電脳世界とふたつの世界を往復させながら催眠状態を深めます。
電脳世界にいる時は振動音や電子音が流れるのですぐわかります。
そして後になるほど瞼の重さや意識のぼやけを実感するはずです。
私が聴いた時もカウントに合わせて目を閉じたら、心地いい感覚がぶわっと広がるのを感じました。

「そう、この音を聞いていると、さらに、さらに近づいてくる。僕の世界が、近づいてくる。心地よくなる。混ざり合う」
もうひとつ、音そのものに対して暗示を入れて心地いい感覚を膨らませます。
音だけでも気持ちいいのですが、暗示と組み合わせれば効果が強まるし催眠状態を維持しやすくなります。
言葉と音を連携させて落とすから作品の世界にどっぷり浸かれるわけです。
変わったことをやってるように見えてすごく理に適ってます。

催眠状態がある程度深まった後はいよいよ電脳世界へ本格的に旅立ちます。
これまでよりも長いカウントを数えて意識の力をさらに弱め
電脳空間→白いドーム→カプセルと移動して聴き手自身が少女になりきります。

「乳首や乳房、クリトリス、股間や割れ目の奥、そして、お尻の穴、そのどれもが、少し刺激されただけで、気持ちよくなってしまう」
現実とは違うデータの世界なので体を直接作り変えるようなことはせず
変身に近い描写をしてから女の子になった気分や感覚を定着させます。
このへんは男女どちらでも聴けるように配慮したのでしょう。
エッチでも引き続き働きかけてきますから、たぶんここよりも後のほうが強く実感できると思います。

電脳世界のイメージを鮮明にしながら徐々に深めて移動させるテーマ性の強い催眠です。
聴き手を生体コアとなる少女へなりきらせることを目的に
軽い弛緩法から入って目の開閉、カウント、電脳世界のイメージを組み合わせた誘導
そしてカウントによる深化、生体コア化と独特なやり方でゆっくり丁寧に進めます。

一般的な催眠音声は深呼吸して、脱力して、カウントを数えるみたいに
個々の要素を分けて順番に並べる誘導をしますが
本作品は現実世界と電脳世界を往復させながら主要な暗示を入れる変わった作りになってます。
他にもベースが古典催眠で所々に現代催眠のテクニックを使ってたりと
大手さんらしいレベルの高い催眠に仕上がってます。

催眠の効果は強く、ものすごく深いところまで入れました。
催眠の技術、イメージ、音を上手く組み合わせてるのが大きいです。
分倍河原シホさんの演技もしっかりしてますし、興味があるなら初心者でも催眠に入れると思います。
徐々に慣らしていくエッチ
前編のエッチシーンは5パート32分間。
プレイは媚薬ガスの噴出、機械のペニスを咥える、股間のマッサージ(電マ責め)、乳首責めです。

すべてのプレイで効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。
セルフはありません。

「さて、繰り返しになりますが、今から君には、絶頂して頂きます」
催眠を使って主人公を生体コアになる少女へ変えたお姉さんは
手始めに媚薬ガスを噴出したり、機械のおちんちんをしゃぶらせて性感を高めます。

エッチは機械たちが終始責め続けます。
最初の3パート19分間は準備と股間に的を絞ったプレイ。
「02 Optimize(約6分)」は媚薬ガスの噴出とフェラ(受け)
「03 Labia(約7分)」は電マのような機械で1回
「04 Labia_exp(約6分)」は同じ要領で3回連続ドライ絶頂します。

お姉さん「それではさっそく、君には発情してもらいましょう。性的興奮を、高めるんです。さあ、初めてー」
サブシステム「媚薬ガス、カプセル内に注入…濃度、10%」
そしてここからはお姉さんとサブシステムが役割分担して無慈悲さを演出します。
お姉さんは引き続き案内役と催眠者を務め、サブシステムは状況説明やカウントといった補助を行います。
サブシステムは右手から若干エフェクトのかかった声で話しますからわかりやすいです。
各プレイに応じた効果音も色々鳴りますし、実際に責められてる気分を味わいやすくなってます。

03~04は基本部分をほぼ揃えたうえで責めの激しさに違いがあります。
「ヴィィィィン」という低くて鈍い振動音を鳴らしながら暗示を入れて快感を高め
十分溜まったところでカウントを数え始め、それに合わせてエネルギーが収縮したり爆発する音が鳴ります。
たぶんこれらの音に釣られて体が火照ったり快感がせり上がってくる人がいるでしょう。
すべてを言葉で表現するよりも音と組み合わせたほうが自然なプレイになります。

前編部分のエッチは練習→連続絶頂の順に行って徐々に慣らします。
いきなり激しく責めるのではなく、段階的に負荷を上げる取り組みやすい作りです。

続く2パート13分間は乳首への責め。
「05 Nipple(約7分)」はニップルスティムレーターという機械と薬物を組み合わせて1回
「06 Nipple_exp(約6分)」は十分に盛り上げてから3連続絶頂を目指します。

ここは機械でストレートに責めるだけじゃなく
注射、吸引、パルス通電といった他の要素も交えて無慈悲に責め続けます。
パートを分けてますけど、このふたつでひとつのプレイと認識したほうが楽しめるように思えます。
05パートで感覚を掴み、06パートで気持ちよくなる感じですね。
私が聴いた時も06パートのほうが長めの快感が味わえて気持ちよかったです。

前編部分をまとめると、催眠は質が高くてがっつり入れますし
エッチはまだ序盤ということで抑え気味に責めて中盤以降をより楽しめる環境を作ります。

催眠はこれを真面目に解説する場合、それこそセリフ単位で技法や意図を説明する必要があるので
本レビューでは大まかな流れや特徴に絞って書かせていただきました。
サークルさんの過去作よりもスッキリしてて上手くまとまってます。

エッチは特殊なプレイをするので引き続き雰囲気づくりを大事にしながら
暗示や音で反応できる心と体に育てていきます。
お姉さんとサブシステムで役割分担するのもこの一環です。

たぶんこの時点では「まだ責めが軽めかな?」と思う人もいるでしょう。
でもそれは後々に向けた準備をしてるだけで彼女たちも本気を出してません。
03パート以降は毎回絶頂後に再深化させるシーンを挟むなど、かなり堅実な作りになってます。

前編の絶頂シーンは8回。
効果音それなり、淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

おまけは再深化なしのバージョン、13番目のショート版、休憩を挟む場合に聴く脳波安定音波です。

後編へ続く…。
真説・機械は無慈悲な夜の女王《催眠音声》(後編)

CV:分倍河原シホさん
総時間 4:11:04(本編…2:34:08 おまけ…1:36:56)


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サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品(男女両用)。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第83回目は声も態度も穏やかなお姉さんが
不思議な効果を持つ人形を使って普段よりも長く強い快感を味わわせます。

最大3分間のロングドライオーガズムに挑戦するのが特徴で
催眠は人形にまつわる物語をしながら深化と人形化を進め
エッチは15秒→30秒→60秒と段階的に延ばしてロングオーガズムに慣らします。
射精よりもずっと長い絶頂感を
お姉さんに催眠をかけられ長くイキ続けるお話。

「さて、唐突ですが、あなた、1回の絶頂って、何秒ぐらい続きます?」
お姉さんは上品で落ち着いた声の女性。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
普段のオナニーで絶頂がどれくらい続くか尋ねます。

本作品は男の射精よりもずっと強く長いオーガズムを味わわせることを目的に
彼女がおよそ85分に渡って独特な催眠をかけたりドライ系のエッチをします。
聴き手がイキ人形になりきってエッチするため彼女が直接責めることは一切なく
暗示、キーワード、カウントといった様々な技術を駆使してゆっくりじっくり追い込みます。

テーマはロングオーガズム。
およそ6秒で終わると言われる射精との違いをはっきり出すために
最終的には3分間ずっとイキ続けることを目指します。
時間が30倍ありますから当然得られる快感も強烈です。
またエッチの後半からはマルチプルオーガズム(イキながらイク)を見据えたアプローチもかけます。

ほとんどの人が経験したことのないプレイなのを考慮し
そこに至るまでの道筋は非常に丁寧でやりやすいです。

具体的には1回目は15秒、2回目は30秒と段階的に時間を延ばします。
60秒で終わるバージョンもありますから、とりあえずそれでトレーニングするのも良いでしょう。

「少女らしくない、化粧をしたように紅い頬、それは、性的な興奮で、顔を紅く染めているようでした。それに、目は虚ろで焦点が定まらず、口は半開きで、かすかに涎まで垂らしている」
催眠についても個性が強いです。
ある男の人形師がイキ人形を作った物語をしながら、聴き手が自然とイキ人形になりきれるよう誘導します。
ストーリーがある作品のほうが没入感も高まりますから
純粋な面白さを感じながら催眠に入ったりイクことができます。
流れのある堅実な催眠
催眠はおよそ37分間。
仰向けに横になりまずは脚、胴体、腕をさすって筋肉をほぐします。
最初は目を開けたまま聴くことになります。

「吸ってー。吐いてー。スーッと力が抜ける。スーッ、スーッと、全身の力が、抜けていく。そして、じわーっとした、暖かくて、心地いい感じが、全身に広がります」
部位ごとに何をするか指示を出しながら
聴き手がやるのに合わせてリラックスを応援する暗示を入れます。
最中に「スーッ」をよく言うので被暗示性の高い人はこれだけで軽い催眠に入れるでしょう。
分倍河原シホさんの穏やかな声と巧みな演技もその効果を増すのに役立ってます。

準備ができた後はいよいよ物語が始まります。
人形師がある女性から依頼を受けてイキ人形を制作した結果本気で愛してしまい
引き取られる直前につい手を出してしまったことをわかりやすく語ります。

「その人形を見ているだけで、心臓がドキドキして、甘酸っぱい、胸が焼けるような感覚がする。もう手放したくない。ずっとずっと、一緒にいたい。そんな感情に、男は苛まれるようになります」
そしてお姉さんはこれらを通じてまず聴き手が人形師と同じ視点になるよう働きかけます。
本作品の催眠は人形師→イキ人形と繋ぐ流れになってますから
いきなりイキ人形に変えるよりもストーリーに沿ってるしなりきやすいです。
そうさせるためのトリガーを物語にきちんと仕込んであります。

また物語の序盤を語り終えたところで目を閉じる指示が出ます。
12分くらい我慢した後に閉じるおかげで、その瞬間に気持ちいい感覚がぶわっと湧いてきます。
たぶんここで催眠に入ったことを自覚する人は多いんじゃないでしょうか。
割とハードなエッチに挑戦するからこそ、その土台となる催眠誘導をきっちり行います。

イキ人形化が始まるのはパート後半から。
物語を一通り終えた後になる意思があるかを確認して暗示を入れます。

「フフフ、そうですよね。まだあなたには、戸惑いがあるはず。いいんですよ。焦らなくても。時間はたっぷりと、ありますしね」
ここまで来ても彼女はまったく焦りません。
彼に戸惑いがあると判断したら少し待って心の準備を整えさせます。
また催眠後に始まるエッチに向けてふたつの要素を教えます。
人形になった時点で彼女に操られる形になりますから、それにあたっての簡単なルールです。

このへんまで来ると催眠がかなり深まってるでしょうね。
頭はぼんやり、体はだらーんとした心地いい感覚です。
最後はカウントを交えたさらなる追い込みもかけるなど安定した誘導がされてます。

テーマ性を出しつつ深く深く落とす洗練された催眠です。
聴き手をイキ人形になりきらせることを目的に
簡単な運動から入って軽い深呼吸、物語を交えた深化、そして人形化と
作品独自の要素と催眠の技術を違和感なく融合させて少しずつ確実に落とします。

物語に沿って人形化を進めるから流れがわかりやすいですし
技術面も非常にレベルが高くてびっくりするほど簡単に入れました。
無理矢理そうするのではなく、聴き手が自分からそうなりたくなるように誘導するのも見事です。
人形化を実感するのはエッチからなので、ここは催眠にしっかり入れていれば大丈夫です。
できるだけ長くイかせるエッチ
エッチシーンは3パート35分間。
プレイは感度上昇、カウントによる絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありません。

「ほうら、体がぞくぞくしてきた。人形の体がゾクゾクし始めた」
独特な催眠で主人公の魂をイキ人形に移し替えたお姉さんは
体が気持ちよくなる暗示を入れてそれをさらに定着させます。

エッチは体に直接触れず言葉だけでイかせます。
最初の「2. XDOLL_02.mp3(約21分)」はロングオーガズムの練習をするパート。
15秒→30秒→60秒と時間を増やし、その前後最中に感度を上げたりイかせる暗示を入れます。

「ほうら、イった。快感が爆発する。強烈な快感が暴走する。そして止まらない。イくのが止まらない。絶頂が止まらない。続く、続く。絶頂が続く。次に指を鳴らすまで続く。イき続ける、イき続ける」
開始から6分後には早速1回目の絶頂が始まりますけど
事前の準備や追い込み方がしっかりしてるおかげで
股間の筋肉が引き締まったり、会陰のあたりがピリピリする感覚が続きました。
15秒なら通常のドライとさほど変わりませんから達成しやすいほうだと思います。

また60秒を目指す3回目からスタイルが若干変わります。
カウントを数えて0でイキ始めるところは従来と一緒ですが
そこから20秒後に再びカウントを数えてマルチプルオーガズムに追い込みます。


絶頂感は普通時間とともに減衰するので、それをカバーするためにこうしたのでしょう。
絶頂中にもちゃんと働きかけてくれるところにサークルさんの気配りが見られます。
私が聴いた時はこの60秒が非常に長く感じられました。
快感自体は中の上くらいだけど、持続時間が長いおかげで高い満足感が得られます。

続く2パート14分間はさらなる高みを目指します。
「3. XDOLL_03exp.mp3(約7分)」は2分間
「4. XDOLL_04exp.mp3(約7分)」は3分間を目標に掲げ、先ほどと同じく暗示とカウントでリードします。
ちなみにこれらはオプション扱いで聴く、聴かないを自由に選べます。

やり方は引き続き丁寧ですけど、内容が内容なのでドライにある程度慣れた人向けに思えます。
私の時は2分はクリアできて、3分は途中で快感が減衰してしまいました。
久しぶりに聴きましたからもう少し練習すればイけるようになるのかもしれません。
皆さんも1回目での達成にこだわらず、暇を見つけて繰り返し聴いてみてください。

このように、やることをシンプルにしてじっくり進める親切丁寧なエッチが繰り広げられてます。
実用的かつ個性的なドライ作品
1回大きくイったり立て続けにイクのとは違うやり方で気持ちよくするM向けの作品です。

お姉さんは主人公にイキ人形の感覚をリアルに味わわせようと
まずは催眠を通じて物語をしながら人形師→イキ人形の順で感情移入させます。
そしてエッチはロングオーガズムに的を絞り、時間を徐々に延ばして達成を応援します。

ミステリアスなお姉さんがイキ人形にまつわるエッチな催眠をかけるシチュ
物語をしながらリラックスと深化を促す流れのある催眠
15秒→30秒→60秒と後になるほど時間を延ばし、それを技術でサポートするテーマに沿ったエッチ。
難度の高いプレイをできるだけやりやすくする方針で作品を組み立ててます。

中でも催眠は物語を絡めてるところが独特ですし
かけ方も非常に丁寧でどっぷり浸かることができます。
ロングオーガズムを目指すなら当然深いほうがいいですから
寝落ちしないよう手加減したうえでできるだけ深くなるように調整してます。

エッチについても1回1回を手堅くこなすことを意識してて大衆性があります。
どちらかと言えばドライ経験者向けの内容ですけど
未経験者がそれを初体験するきっかけにも十分なると思います。
視聴後は多少の疲れや筋肉痛になるかもしれませんから、できれば休日に聴くことをおすすめします。

絶頂シーンは5回。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえて前回と同じ満点にさせていただきました。

CV:男性向け…分倍河原シホさん 女性向け…鷺沢萩さん
総時間 男性向け 共通ファイル…1:04:11 追加音声…23:14
    女性向け 共通ファイル…1:04:28 追加音声…21:59

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
シリーズ3作品がセットになった「『哀しみの催眠』シリーズ三本パック」もあります。
単品で買うより990円お得です。



サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品(男女両用)。

今回紹介する作品は、声は上品だけど性格はドSなお姉さんが
催眠を使って少女の人形に変えてからエッチな訓練をします。

飴と鞭を交互に繰り出して痛みや羞恥を快感に変換したり
エッチの終盤で非常に多くドライ絶頂するシーンを用意するなど
Mな人が非日常的な感覚を味わいながら気持ちよくなれるようゆっくり丁寧にリードします。

今回はnormalバージョンを聴いてのレビューをお送りします。
娼館で受ける気持ちいい拷問
お姉さんに催眠をかけられ人形娼婦になる調教を受けるお話。

「それでは、私と一緒に準備していきましょう」
お姉さんは上品で穏やかな声の女性。
音声を聴く際の注意事項や環境を簡単に説明すると
布団かベッドに仰向けで横になり全身をリラックスするように言います。

本作品は非日常的な世界にどっぷり浸りながら気持ちよくなることを目的に
彼女がおよそ130分に渡って催眠をかけたりドM向けのエッチをします。
物語の世界には少女の形をした人形が男性の相手をする娼館が存在し
聴き手はその中の1体に魂だけを移して女主人が調教する様子を疑似体験します。

女体化作品だと男性の体を女性へ変えるアプローチをするものも結構ありますが
本作品はそれとは違うので女性でも聴けるようになってます。
ただし、内容は一般的な女性向けよりも遥かにハードですからくれぐれもご注意ください。

そう言える主な理由はふたつ。
中盤でSMプレイが登場することと、終盤にとんでもない回数絶頂することです。

「どお?鞭の味は…痛い?痛いよね?苦しいよね。でも、すぐにそれが、快感に変わっていくはず」
前者は鞭で叩いたり三角木馬に跨らせるといった痛みを伴うプレイが出てきます。
また調教の様子を娼館に来てる客に見せて羞恥も煽ります。
そしてこれらを快感に変換するアプローチをかけて受け入れやすくします。

催眠音声で痛みや苦しみを与える要素は避けることが多いです。
でも本作品では敢えて盛り込み個性と快感を上げるのに役立ててます。
飴と鞭を交互に与えて多少中和する配慮もしてますし、Mならちゃんと受け入れられるように進めます。

後者はエッチの終盤に出てくるパートの名前が「絶頂地獄」となっており
normalバージョンの場合はここだけで18回も連続絶頂します。
またオプションでeasy、Hard、Veryhardが存在しVeryhardを選んだ場合は29回まで増えます。

休憩も多少は挟みますけどほぼイキっぱなしの状態になるので
体力を消耗しても大丈夫な休日に聴くことをおすすめします。
人によってはマルチプルオーガズム(イキながらイク)を体験するかもしれません。
生身の人間ではなく人形だからこういう過酷なプレイにしたのでしょう。
物語の世界へ案内する催眠
催眠はおよそ38分間。
まずは仰向けになって天井の一点を見つめたままお姉さんの言葉に耳を傾けます。
そして目を瞑り深呼吸と脱力で心身をリラックスさせます。

「だんだんと、天井が近づいて来るように、感じるかも、知れませんし、魂がだんだんと、深いところに引き込まれ、狭い、意識の底に、押し込められているのかも」
始まったばかりということで聴き手を癒す暗示が中心になってますが
その中に作品独自の表現を組み込んで物語の世界へ行く準備を整えます。
例えば天井を見つめる時は人形娼婦が入ってる棺に自分がいる感覚を与え
その後の脱力では「人形になったかのような」と言ってテーマと絡めます。

技術力のあるサークルさんだからもうこの時点で目標を見据えた誘導をしてます。
分倍河原シホさんの巧みな演技も相まって早速意識がぼやけるのを感じました。

エッチの舞台となる夢の世界が出てくるのはその後から。
お姉さんではなく少女が暗い路地裏の奥にある娼館で起きた出来事を克明に語ります。
ちなみに物語してる間は小刻みに揺れる振動音がバックで流れます。
催眠音声でそれなりに使われてるバイノーラルビートっぽい音です。

「奥の襖が、スーッと開きます。人形の私は、その奥の、さらに、さらに深い、暗い座敷牢に、連れて行かれます。まるで、夢の一番深い所へ、スーッと、引き込まれるように、感じます」
女主人が少女にキスしてから座敷牢に連れて行く短いお話なのですが
聴き手が少女と同じ視点で聴けるようにしたり
上のように「スーッと」「深い」を多めに盛り込んで催眠状態も深めます。

本作品の催眠は物語とお姉さんとの会話を交互にする流れになっており
後になるほど催眠状態と没入感の両方が高まるように進めます。

物語の情景が頭に自然と浮かぶ人がそれなりにいるでしょうね。
独自の世界観を持つ作品だから催眠と物語を違和感なく融合させてあります。

中盤以降は聴き手と人形娼婦の距離をさらに近づけます。
棺の蓋が閉じるイメージとカウントを組み合わせてストレートに深化させ
再び物語へ戻り挿し絵に描かれてる淫紋や、エッチで重要なあることを話します。
そして最後は主人公に人形娼婦を体験する意思があるか確認します。

「お人形になったら、あなたの自由意志は、全てなくなってしまいます。あなたの心も体も、完全に、この声の命ずるままになる」
人形になると自分で体は動かせなくなる代わりに強い快楽が得られる。
メリットとデメリットをはっきり伝えて彼が自分で人形になりたくなる気分にさせます。
エッチはかなりハードですけどこのシーンは無理矢理感がまったくありません。
「嫌なら視聴を止めていい」とまで言いますし、催眠にとって大事な信頼関係を維持することを心がけてます。

軽くリラックスさせてから物語形式で深化させる独特な催眠です。
物語の世界に引き込みながら人形娼婦になりたい気分にさせることを目的に
凝視法から入って深呼吸、分割弛緩法と序盤は古典催眠の技術をベースに施し
以降は作品の要となる物語と絡めてあちらの世界へ少しずつ案内します。

エッチが売りの作品ですが催眠のレベルも非常に高く
意識のぼやけを強めに感じたり映画を観てるような感覚が得られました。
押しつけがましさをできるだけ排除した人形化をするのも聴き手に寄り添ってて良いです。
時間も長めですし初心者から玄人まで誰でも楽しめる内容と言えます。
痛みも快感に変えるエッチ
normalバージョンのエッチシーンは6パート78分間。
プレイは淫紋を刻む、全身舐め、キス、クンニ、フェラ、お漏らし、鞭打ち、三角木馬責め、〇〇、カウントによる絶頂です。

お漏らし、鞭打ち、三角木馬責め、〇〇、射精の際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。
セルフはありません。

「そう、あなたはもう、女の子。棺に納められた、かわいい女の子。そうでしたよね?」
物語形式の催眠で主人公を人形娼婦に変えたお姉さんは
男性客へ上手くご奉仕できるように様々な訓練をします。

エッチは終始彼女がリードします。
最初の4パート42分間は飴と鞭を組み合わせて調教するシーン。
「03_人形化(約12分)」は淫紋を刻んでからキス、全身舐め、変わったプレイで1回絶頂させ
「04_ご奉仕訓練(約11分)」はお姉さんへのクンニとフェラ
「05_おもらしの罰(約10分)」はお漏らしと鞭打ち
「06_三角木馬(約9分)」は三角木馬に跨らせる、とどんどんSM色が強くなります。

「脇腹も…同じように…ビリビリとした快感が広がる。そして逆も…ゾクゾクとした快感が、足先から、脳天にまで響き渡る」
03パートは人形化を定着させる意味合いもあるので割とソフト。
キスや全身舐めの時はそれぞれに対応した位置でやや下品なちゅぱ音を鳴らし
その合間に体が気持ちよくなる暗示を小まめに入れて絶頂の準備を整えます。
絶頂もカウントを数えてから0を宣言し、直後に追い込み暗示を入れる王道のリードです。

しかし、絶頂シーンである音を鳴らすのは変わってます。
音と暗示を組み合わせて絶頂感を膨らませる音モノっぽいアプローチです。
ちなみに本作品の絶頂はすべてこのスタイルで行います。

音自体は全然エロくないですし淫語もほとんど言いません。
でも音声を聴いてるとなぜか興奮し気持ちよくなる。
技術とイメージを駆使して催眠音声ならではのプレイに仕上げてます。
淫語が少ないのは男女どちらでも聴けるようにする意味合いもありそうです。

04~06パートは絶頂しない代わりに新しい要素が加わります。
羞恥や痛みを与えるプレイを中心に据え、それを快感に変換する暗示を小まめに入れます。

「あなたは恥ずかしければ恥ずかしいほど、辱めを受ければ受けるほど、気持ち良くなる。それに、こういうのが好きなお客様も多いの。だから、これも訓練のひとつなのよ」
ただ痛い、恥ずかしいだけだと聴き手はきっと嫌がるでしょうから
ちゃんと希望やご褒美を見せてそれを耐える気力を与えます。
実際のところ後で絶頂しますし彼女もただ意地悪してるわけじゃありません。
どんなお客が来てもきちんと対応できるように踏み込んだプレイにも挑戦します。

「下半身に、ジーンとした痛みが広がり、そしてそれが、ますます大きくなっていく」
三角木馬責めに1パートまるまる割いてるのもすごく珍しいなと。
滑車で体を吊るし上げる時は鎖っぽい音、木馬に乗る時は「ぎぃ」と木の軋む音が鳴ります。
こういう暗示を入れる催眠音声って滅多に見かけません。
サークルさんが難しいことに敢えて挑戦されてるのがわかります。

そうやって色んな訓練をした後、最大の山場である連続絶頂に突入します。
「07_絶頂地獄Normal(約34分)」は前半を気持ちよくなる暗示やあの音に費やして準備を整え
後半からほぼノンストップで18回連続の絶頂を決めます。

「ゼロ!イく!!凄まじい絶頂快感が貫く、全身がビクンビクンと痙攣し、まるで電気を浴びたかのようにのたうちまわる」
03パートよりも1回あたりのカウント数を減らして回転速度を上げ
毎回音を鳴らしながら追い込み暗示を入れる催眠色の強いプレイです。
単調さが出ないように最中のセリフを変えたりお漏らしや鞭打ちを加えます。
終盤の4回は別の追加要素もあってなかなかハードです。

私が聴いた時はほぼイキっぱなしになって股間の筋肉がずっと痙攣してました。
視聴後に軽い筋肉痛になりましたし、ドライ慣れしてるなら同じ目に遭う人がきっといるでしょう。
1回1回の快感は通常のドライとそこまで変わらなかったので
射精よりもずっと長い時間に渡って快感を味わえるのがこのプレイの醍醐味だと思います。
ただ気持ちいいだけじゃなく、イキ続ける辛さも含んでるのが本作品らしいです。

このように調教、SM、連続絶頂といったハードな要素を盛り込んでるドM向けのエッチが繰り広げられてます。
癖はあるけど優れた作品
独特な世界観、それに沿った流れのある催眠、痛みや羞恥を敢えて与えるエッチなど
催眠音声が数多く出てる現在でも見かけない個性を色々持ってる作品です。

お姉さんは夢の世界でやってる人形娼婦のエッチな訓練を主人公に疑似体験させようと
まずは催眠を通じてあちらに移動させながら人形と同じ視点でエッチを聴けるようにします。
そしてエッチはドライはもちろん、鞭打ちや三角木馬といったニッチなプレイも盛り込み
さらに痛みや羞恥を快感に変換するアプローチもかけて強めの快楽を与えます。

上品でドSなお姉さんが人形娼館の調教を味わわせるM度の高いシチュ
古典催眠の技術、物語、聴き手を前向きにさせるアプローチを組み合わせた高度な催眠
序盤は全身舐めと暗示でストレートにイかせる飴に近いプレイ
中盤はSM色の強いプレイ、終盤は連続絶頂とシーンによって内容が変わる重厚なエッチ。
誰にでも聴ける内容ではありませんけど、興味が湧いたなら高確率で満足できる作品に仕上がってます。

中でもエッチはnormalでも約80分とかなりのボリュームがあるのに加え
プレイ構成や進め方も独特で新鮮味を感じながら聴くことができます。
痛みをわざと与える流れもチャレンジ精神旺盛ですし
それを快感にきちんと繋げてあって表現力も非凡と言えます。

終盤の連続絶頂がものすごくハードなので
とりあえずeasy(12回絶頂)で様子を見るのも有りだと思います。
逆に物足りない人はVeryhardに挑戦してみるのもいいでしょう。
聴き手に多少選択の余地を与えてあるのも良いです。

normalバージョンの絶頂シーンは20回。
効果音それなり、ちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声ごく僅かです。

以上を踏まえてサークルさんでは10本目の満点とさせていただきました。
おまけは催眠誘導のLongバージョン、07パートのeasy、Hard、Veryhardです。

CV:分倍河原シホさん
総時間 4:50:23(本編…2:14:00 おまけ…2:36:23)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品(男女両用)。

今回紹介する作品は、上品で穏やかな声の女性カウンセラーが
催眠を使って自分の患者にあたる少女が過去に味わったエッチな出来事を疑似体験させます。

少女が独白する形で女体化、感度上昇、絶頂させるのが特徴で
その時の様子だけでなく彼女が何を思い、感じたかまで綿密に語り
それらを聴き手が自分のこととして受け入れられる表現にすることで少しずつ没入感を高めます。
凌辱がテーマですけど快楽堕ちっぽい内容になってるのでM性のある人なら普通に聴けるし楽しめます。

今回はP音入りバージョンを聴いてのレビューをお送りします。
少女の心に自分を重ね合わせて
カウンセラーに催眠をかけられ少女のエッチな体験談を聞くお話。

「まずは部屋をできる限り暗くし、ベッドか布団の上に、上を向いて横になり、そして、ゆーっくりと、呼吸しながら、全身の力を、抜きましょう」
カウンセラーは上品な声の女性。
音声を聴く際の注意事項や環境を簡単に説明すると
ひとまず横になって深呼吸するように言います。

本作品はカウンセラーとして日々患者の心を癒してる彼女が
その1人にあたる少女を治療するために85分程度の変わったサービスをします。
少女は物語の開始時点で心に傷を負っており、そのことを誰かに話せば気分が楽になるそうです。
そのため登場人物たちが直接肌を重ねることはなく、少女の体験談を通じて女体化や絶頂をさせます。

少女「くらくら、ふらふらして、何がなんだか分からなくなる。そして、体の芯がすこしずつ、すこしずつジンジンと痺れ始め、なんだかとても、おかしな気分になってきました」
何をされたのかはもちろん、その時にどう感じたのかまでわかりやすく語り
さらにセリフの表現を工夫して聴き手が彼女と同じ視点でプレイを楽しめるようにします。
実際に音声を聞いてみると妙に臨場感があるように感じるでしょう。

一般的な女体化作品のように男性から女性の体へ変えるアプローチは特にせず
聴き手が自然と女性になったことを実感できるように物語を進めます。
これがあるから女性でも問題なく聴けるわけです。
プレイに合った効果音を鳴らすなど、イメージ力や没入感を高める要素が充実してます。

催眠についてはカウンセラーが担当し
手堅い技法を中心に据えて少しずつ確実に催眠状態を深めます。
エッチで一体感がより得やすくなるようこの時点から少女を被験者として参加させ
彼女が催眠にかかって心地よさそうにしてる様子も実況する
変わったアプローチがされてます。

これは「Side Effect」や「催眠術師の悪戯~催眠ショーのステージの上で…~」にも使われてるもので
催眠に入るにあたっての抵抗感を取り除く役割を果たします。
本作品は少女のエッチを疑似体験するのがコンセプトですから
催眠の時点からこういう形で共通点を作るのは効果的と言えます。

もうひとつ、本作品には「P音(自主規制音)入り」と「表現をマイルドにしたもの」の2パターンが存在します。
18禁作品でも入れておくとまずいワードへの対策で、前者の場合は合計で10回くらいあの音が鳴ります。
サークルさんはP音入りを推奨されてるので、とりあえず1回目はそちらを聴いて
合わないと感じたら2回目以降は後者に変えるといいでしょう。
これも催眠音声だと滅多に見かけない要素ですね。

少女が独白する形で凌辱プレイを疑似体験するスタイルと、聴き手以外にも被験者を用意した催眠。
催眠、エッチいずれも強い個性を持つドM向けの作品です。
音を交えた心地いい催眠
催眠はおよそ28分間。
横になって楽な姿勢を取り、目を瞑ってまずは数回深呼吸します。
それから少女を部屋に入れて暗示を入れたり音を鳴らしてリラックスを深めます。

カウンセラー「ゆれていく…心地いい…ゆれていく…ゆーーーら、ゆーーーら、揺れ続ける。心地いい。まるで、振り子のような…心地いい、心地いい そうですよね?」
少女「…はい…いい…かんじです…」
カウンセラーが入れる暗示と少女の心地よさそうな姿を組み合わせて
意識が揺れる感覚を上手に伝えます。
Hypnotic_Yanhさんは結構変わった催眠をかける作品も制作されてるのですが
今回は割とシンプルかつストレートに進めてました。
凌辱がテーマとは思えないほど雰囲気も穏やかで心身両面をしっかり脱力できます。

カウンセラー「振り子の ように、ゆれている、あなたの、心も、ゆれている まるで、今の、意識の、ように、ゆれている、ゆれている」
その後から始まる音を使った誘導も意識の揺れに焦点を当ててます。
「ぼーん」というトーンの低い鐘のような音を1回ごとに左右へ移動させながら
それと同じリズムで「揺れる」と暗示を入れて意識の力をさらに弱めます。
このシーンで意識のぼやけが強くなる人が多いでしょうね。
最後にカウントを刻んできっちり落とす手堅いリードがされてます。

少女の独白が始まるのは開始からおよそ19分後。
事前にひとつだけ約束してからメインの語り手がカウンセラーから彼女へと変わり
学校から帰宅する際に普段とは別の道を通ったことを話します。

少女「降りていくたび、周りはだんだん、だんだんと暗くなり、それに連れて、意識もだんだんと、暗くなっていきます。スーッと、吸い込まれていくように、感じます」
薄暗い地下道へ続く階段を足音を鳴らして一段ずつ下り
その様子を主観視点で語りながら深化を促す暗示を入れます。
「体が女性になる」とか女体化ではお馴染みのセリフは一切出てきません。
でも音声を聴いてれば彼女が見てる情景が頭の中に自然と浮かんでくるでしょう。

十分深化させてから独白形式へと移る本作品らしい催眠です。
少女のお話を彼女と同じ視点で楽しめるようにすることを目的に
深呼吸から入って振り子の音を鳴らす音響法、カウントを使った深化
そして階段を下りるイメージによるさらなる深化と
古典催眠の技術に作品独自の要素を組み込んで進めます。

以前から催眠の技術力が高いサークルさんなだけあって
全体の流れ、技術の使い方、暗示の表現と入れ方がどれも高い品質を持ってます。
少女も一緒に催眠にかかる描写がなかったとしてもスムーズに入れるでしょうね。
終盤に独白へと変わる展開も作品のコンセプトをしっかり見据えてて良いです。
エッチはやや人を選びますけど、催眠は初心者から上級者まで誰でも楽しめると思います。
絶望と快楽に飲み込まれるエッチ
エッチシーンは4パート43分間。
プレイは乳首責め、媚薬を吸わせる、手マン、クンニ、イラマチオ、SEX(正常位)、バイブ責めです。

クンニ・イラマチオの際にちゅぱ音が、手マン・SEX・バイブ責め・射精の際に効果音が鳴ります。
セルフはありません。

「気がつくと、私は薄暗い部屋のベットの上に、仰向けに寝かされていました」
薄暗い地下道を歩いてる最中に気を失ってしまった少女は
その後ベッドの上で目を覚まし、体を拘束されてることや2人の男がいることに気づきます。

エッチは身動きの取れない彼女を彼らが責め続けます。
前半の2パート21分間は比較的ソフトなプレイ。
「02_凌辱1初めての絶頂」は媚薬まみれのハンカチを吸ってから乳首責めと手マン
「03_凌辱2口内射精」はクンニ+イラマチオで合計3回の絶頂を迎えます。
ここから先はほとんど少女が話し、カウンセラーは時折合図を出す役を務めます。

「爪でカリカリとひっかいたり、時折ギュッとつまんだり…。そのたびに、私の乳首から、胸、全体に、ビリビリとした感覚が伝わり、体の芯を震わせる。思わず声を上げてしまう。気持ちいい、本当に気持ちいい…」
少女はエッチをまだしたことがない年齢なので
乳首をいじられてもくすぐったそうな反応をします。
しかし媚薬を吸い込んだ後は感度が一気に上がり、それを主観視点で話して聴き手にも伝えます。

表現方法は通常の女体化とやや違いますけど、やってることは結構近いです。
実況、気持ちよくなる暗示、彼女の心情描写を組み合わせてプレイをリアルにお届けします。
内容は間違いなく凌辱ですが快楽堕ちっぽい展開にしてあって聴きやすいです。

「おしっこを出す所を舐められながら、男がおしっこを出す所をじゃぶる。ひどい、気持ち悪い。助けて。でも気持ちいい。なんなのこれ。私はさらに、さらに意識が混乱し、快感と、気持ち悪さで訳が分からなくなっていきます」
03パートは無理矢理感を多少上げて凌辱されてる気分を味わいやすくします。
1人はクンニとクリ舐め、もう1人は上に跨ってのイラマチオと役割分担し
その両方で彼女が何を思ってるかを綴って一体感を高めます。

見知らぬ男のおちんちんを咥えるのは彼女にとって耐えがたい苦痛なはずです。
でもおまんこから湧き上がる快感にそれすらも塗りつぶされる。
ふたつの感覚に挟まれ、溺れていく展開にして凌辱らしさを出してます。
プレイ中は快楽重視ですけど、最後に精液を口で受け止める描写を入れて一気に盛り返します。
このへんからM度の高い人はゾクゾクし始めるのではないかなと。

後半の2パート22分間はよりハードなプレイ。
「04_凌辱3お前がママに」は正常位の初SEX
「05_凌辱4おもちゃ責め(追加音声)」は電動バイブ責めで何度も何度も絶頂します。

「すでに、全身がガクガクと震え、まるで電気を流されているかのように、体全体で快感を受け止める。気持ちいい。本当に気持ちいい」
04は本作品の中で最も凌辱色の強いプレイということで
挿入から中出しに至る様子をわかりやすく描きつつ
彼女が絶望したり押し寄せる快感に飲み込まれていく様子を忠実に伝えます。
挿入直後は絶望寄りですけど、ある程度進んだ後は気持ちよくなる暗示を重点的に入れてました。

シチュで心を、プレイで体をバランスよく責めるおかげで
聴いてると股間がだんだん熱くなり、絶頂のカウントに合わせて筋肉がぷるぷる震えてました。
それを4回繰り返す時点で結構ハードなプレイだとわかっていただけるはずです。
そして最後はきっちり中出しを決めて心を折ってくれます。
強めの快感と背徳感が同時に味わえる充実したパートです。

最後の05パートは偽物のおちんちんに蹂躙される展開。
状況に合った効果音を鳴らしながらSEXとほぼ同じ要領で連続絶頂を迎えます。
ちなみにここだけはオプション扱いで無理に聴く必要はありません。

「おもちゃの動きは止まらない、快感も止まらない」
およそ11分間で10回もの絶頂シーンを用意してある非常に過酷な内容です。
10回目以外はほぼノンストップで繰り返しますから
連続絶頂ではなくロングオーガズム(イキっぱなし)になるかもしれません。
視聴後は股間が軽く筋肉痛になるほどでしたし、必須構成に入れてないのも頷けます。
でも本作品の最後を飾るに相応しいプレイだとも思います。

このように、独白形式で実況と暗示を入れながら心身を責めるハードなエッチが繰り広げられてます。
聴きやすさに配慮した凌辱作品
暗さや重さを多少和らげて凌辱プレイを体験させてくれる良作です。

カウンセラーは少女が現在抱えてる心の治療を主人公に手伝ってもらおうと
2人を同じ部屋に招いてから催眠をかけて共通点を作ります。
そしてその後は語り手を少女に任せ、その独白を通じて気持ちいい絶頂へと導きます。

カウンセラーに催眠をかけられ、少女のエッチな記憶を疑似体験する珍しいシチュ
少女を被験者側に立たせて一緒に催眠をかけたり独白で深化させる高度でテーマ性の強い催眠
前半は臨場感を出しつつ抑えめのプレイをして少女と同じ視点に持っていき
後半から凌辱色を上げて連続絶頂させる緩急をつけたエッチ。
本作品が持つ様々な特徴を組み合わせてひとつのサービスに仕上げてます。

中でもエッチはタイトルに直結する要素なだけあって作り込みが凄まじいです。
従来の女体化作品よりも心情描写を多くして少女と同じ感覚で聴きやすくし
さらに効果音も色々入れてエロさ、背徳感、絶望感を出してます。

キメセクっぽい内容なのでものすごく重苦しいわけではないですけど
口の中に射精させる、処女を奪われる、中出しされるシーンは心にくるものがありました。
催眠音声との相性が悪そうな素材をサークルさんなりのやり方で上手く料理されてます。

あと催眠が抜群にかかりやすかったです。
ここまで深く入れたのは久しぶりのように思います。
技術が優れてる、少女と一緒に催眠にかかる、分倍河原シホさんの巧みな演技と
プラスの要素が色々盛り込まれてるからではないかなと。

絶頂シーンは17回。
効果音それなり、淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

テーマは決して大衆向けとは言えませんけど
それを補って余りあるほどの個性とクオリティを持ってることを考慮し
サークルさんでは9本目の満点とさせていただきました。

CV:分倍河原シホさん
総時間 1:24:47

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
2020年6月2日まで20%OFFの792円で販売されてます。

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