同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

カテゴリ:同人音声 > 全年齢向け

   ● メイドのめぐみさんに癒してもらおう
   ● 【110円】魔女様の催眠魔法~日々に疲れたあなたに精一杯を癒しを~【囁き安眠】
   ● おみみふさいだりもみもみするよ!
   ● 癒し上手なノノさん2(後編)
   ● 癒し上手なノノさん2(前編)
   ● 【ASMR】お狐様と双子の姉狐様【耳かき/尻尾耳かき/雨音/オノマトペ 声:丹下桜、こりす】
   ● 双子に甘々愛されWささやき添い寝で絶対眠れるお耳癒やしカフェ
   ● 【水中耳かき】道草屋-いのこ4-湯船の中の耳掃除【柔らかシャンプー】
   ● 魔王モニカの癒しの万魔宮2
   ● 【寝落ちASMR17時間】今すぐ眠りたい君をとことん寝かしつける癒し娘。脳がとろけるとことん安眠詰め合わせ(リアル耳かき・マッサージ・囁き)(後編)




サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しくて世話好きなメイドが
休みの日にご主人様へ長時間の健全なご奉仕をします。

セリフよりも音の量を遥かに多くしたASMR色の強い作りが特徴で
パートごとにやることを変えながらリアルで優しい音をたっぷり鳴らし
質感、動き、リズムなどを小まめに変えて実際にお世話されてる感覚を与えます。
セリフは必要最低限まで削ってあるので寝ながら聴くのにも役立ちます。
オフの日もお世話したいメイド
メイドのめぐみが様々なマッサージや耳かきをするお話。

「あれ? ご主人様 あ、ほんとにご主人様だ」
めぐみは明るくて優しい声の女の子。
街中で主人公と偶然会って声をかけると
屋敷まで一緒に移動しながら雑談します。

本作品は他のメイドと一緒に彼の家で働いてる彼女が
仕事ではなくプライベートでおよそ210分間の濃厚なご奉仕をします。
彼女はこの日お休みですが彼と一緒にいたいようで
忘れ物を取りに行くついでに部屋でお世話して幸せな時間を過ごします。

「散歩自体は結構するんですよ ただ ご主人様と一緒にっていうのが 嬉しくって」
メイドらしく丁寧語で話しながら親しげな態度を取ったり
彼のお姉ちゃんみたいに振る舞って言葉と行為の両方から癒すなど
主従と姉弟を組み合わせたような距離感で接しててほのぼのします。

他のメイドもお世話してることを聞いて軽く嫉妬しますし
愛情と言うほどではないにせよ彼に対して一定以上の好意を持ってるのがわかります。
会話の割合は低めですけど総時間が長いからセリフはそれなりにあります。

Crescendoさんと言えばASMR系の作品を数多く制作されてるサークルさんです。
今作もその例に漏れず、音の量をかなり多くしてたっぷり癒します。
何をするかの説明はサービスを始めたり切り替える時に少し挟む程度に留め
最中はほぼ音だけで表現して実際にお世話されてる雰囲気を作ります。

音の質感だけじゃなく動きやリズムも優れてるおかげで
セリフ無しでも何をしてるかだいたいわかります。
一部では音を通じて微弱な振動も伝わってきて心地いいです。
活動歴が長くて実績もあるサークルさんの持ち味がきちんと発揮されてます。
定番から変わり種まで幅広いご奉仕
屋敷に到着した後から始まる3パート102分間はマッサージ。
「02 頭皮マッサージ(約29分)」はハグ、頭を撫でる、頭皮マッサージ
「03 マッサージガン(約34分)」は銃の形をしたマッサージ機で全身を揉みほぐします。
そして「04 フェイスローラー・マッサージ(約39分)」は
前半はフェイスローラー、後半はオイルをつけた手で顔や耳をケアします。

「ほら どういうふうにして欲しいか 言ってみてください ボリボリって 強くしましょうか」
忘れ物を取りに来ただけだからそのまま帰ってもいいのに
彼女は彼の部屋に出向いて積極的にお世話します。
軽めのスキンシップでお姉ちゃんらしさをアピールしながら
彼のリクエストに沿ったお世話をするメイドの顔も見せます。


「可愛い」と言うところを見ると彼のほうが年下なのでしょう。
ハグした時は左から心音が聞こえますし、細かな部分にも音を入れて臨場感を出します。
頭皮マッサージも円を描くように撫でる、大きめのストロークで往復する
指先を立ててトントンする、小刻みに擦ると様々で色んな音が楽しめます。

サービスの種類は少なめにして、動きや力加減で変化をつけるところにこだわりを感じました。
音に自信があるからこそできる表現方法で大手の貫録を感じます。
02パートだけで30分近くありますから十分な癒しが得られます。

「ここは頭部や首にも振動が伝わって 気持ちいいんじゃないですか?」
03~04は他の癒し系作品だとあまり見かけないサービス。
マッサージガンは「ふぃぃぃぃん」という電動音を至るところで鳴らします。
彼女が言うように小刻みな振動が伝わってきて心地いいです。
足や太ももの時は遠く小さく、顔の時は近く大きくと位置や距離が小まめに変わります。

それに対してフェイスローラーは「すすすー」という滑らかな音で撫でるシーンと
「しゅこっ」というプラスチックみたいな音で押すシーンがあります。
こちらのほうがずっと優しくて同じマッサージでも聴いた時の感触が随分違います。
また04パートの後半は手にオイルをつけて揉みほぐす王道のマッサージをします。
定番のものと変わったものを組み合わせて進めるから新鮮さと安定感の両方を感じます。

続く3パート84分間は耳のケアが中心。
「05 氷嚢でアイシング(約17分)」はアイスバッグを使って顔全体を冷やし
「06 耳掃除(約44分)」は右耳→左耳の順で綿棒と梵天を使います。
そして「07 耳のマッサージ・指耳かき(約23分)」はオイルをつけて耳マッサージと指耳かきをします。

「あと少しなんですよ 悔しいなぁ もう少ーし そのままでいてくださいね」
先ほどの3パートだけでも十分過ぎるほどの内容ですが
彼女はまだまだ甘やかしたいようで自ら進んでさらなるお世話をします。
氷嚢は今まで登場しなかった水に関する音を鳴らすから清涼感があるし
その後の耳かきは定番の器具を丁寧に動かして癒しと眠気を与えます。

手前と奥の概念があって動きも多彩だから長時間でも単調さはありません。
音が鳴るたびにこそばゆい感覚がする非常にリアルな耳かきです。
セリフの量がかなり少ないので寝ながら聴くのにも役立ちます。

このように、最大の武器である高品質な音をふんだんに盛り込んだ優しくて重厚なサービスが繰り広げられてます。
耳と心がぽかぽかする作品
めぐみの世話好きなキャラと多種多様な音を組み合わせて癒す大変優れた作品です。

めぐみは街中で偶然会った主人公と一緒に楽しい休日を過ごそうと
軽く散歩してからまずは3種類のマッサージで全身をほぐします。
そしてその後は耳かきや耳マッサージを中心に据えて別の癒しを与えます。

優しくて面倒見のいいお姉ちゃんメイドが長時間の健全なご奉仕をするシチュ
セリフよりも音の量を遥かに多くしてリアルに表現するCrescendoさんらしい作り
定番のサービスとあまり見ないサービスを組み合わせて個性を出す演出。
全年齢ではトップクラスの実力を持つサークルさんの持ち味を活かした作品に仕上がってます。

中でも作りは単にセリフを減らして同じ音を垂れ流すのではなく
2~3分の間隔で動き、位置、質感を変える凝った構造をしてます。
近い場所と遠い場所では音の聞こえ方や刺激の強さも変わっており
彼女に直接お世話されてる気分が味わいやすくなってます。

「よく まなちゃん(妹)にもしてあげたんですけどね 私 耳かきするの 結構好きなほうなんです」
彼女も仕事の延長で仕方なくやるのではなく
自分が休日を楽しむために好きでやってることをアピールしてて明るいです。
物語の前半は彼女がやりたいこと、後半は彼の希望に沿ったサービスをします。
しゃべる時は結構話すキャラなのでASMR系でもそれなりに存在感があります。

総時間354分で660円ならコスパも非常に良好。
以上を踏まえてサークルさんでは20本目の満点とさせていただきました。
おまけは7個の音声です。

CV:柚木朱莉さん
総時間 5:54:27(本編…3:29:00 おまけ…2:25:27)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「あらびきボイス」さんの同人/催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、長い年月を生きて色んな場所を旅してる魔女が
偶然出会った男性と雑談したり安眠できる催眠をかけます。

前半はボイスドラマ、後半は催眠誘導と両方の要素を兼ね備えてるのが特徴で
ボイスドラマパートは2人が雑談したり仲良くなる様子を描く
催眠誘導パートはリラックス効果がある定番の技法を使うと別の手段で癒しを与えます。
魔女と過ごす癒しのひと時
魔女のスレアとお酒を飲んだり催眠をかけてもらうお話。

「ほら ほら 起きてください もう目覚めの時間ですよ」
スレアは丁寧語で話す明るくて穏やかな声の女の子。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
主人公が最近あまり眠れてないことを言い当てます。

本作品は不老不死の呪いにかかり300年以上生きてる彼女が
偶然出会った彼とおよそ40分に渡ってイチャイチャします。
前半の本編(約17分)は雑談中心のドラマパート
後半の睡眠導入(約18分)は催眠をかけてから寝かしつけると
全編を大きくふたつのシーンに分けて違うサービスをします。

「光栄に思いなさい 魔女の従僕になれるのは 滅多にないことなのよ」
彼のことをいきなり下僕呼ばわりするところはやや高慢に感じますが
言葉遣いは丁寧ですし、お酒を飲む時は彼の話を聞きながら嬉しそうな表情で返します。
親密な関係になった描写もあるから2人の馴れ初めを描いてるのだと思います。

販売ページの説明文には「安眠を目的とした催眠音声です」と書かれてますが
催眠は時間、内容いずれも軽いので催眠の要素を含んだボイスドラマと呼ぶのが妥当です。
詳細は後で説明するとして、催眠に期待するのは止めたほうがいいでしょう。

あと製品版にはシーンごとに分けた音声と通し音声が入っており後者は軽いノイズがあります。
分割ファイルは取り除かれてますからそちらを聴くことをおすすめします。
雑談とイメージで癒すドラマパート
注意事項の後から始まる本編は催眠の要素がまったくない同人音声パート(約17分)。
スレアが主人公の部屋に来て自己紹介してから一緒にお酒を飲みます。

「これは ワインですわね イタリアの? あなた かなりの酒好きですわね」
物語の開始時点で彼は疲れやストレスを抱えており
自宅にバーカウンターや色んなお酒を用意して憂さ晴らししてました。
それを知る彼女はお酒のことを色々尋ねながら自分のことも話して場を和ませます。
ワイン、ラム酒、リキュール、モヒートなど色んな種類が出てくるので
普段からお酒をたしなんでる人はイメージしやすいと思います。

「ウユニ塩湖 雨上がりには 幻想的な風景が見えることは 知ってますわよね まさしく鏡合わせ そんな最高の場所ですわよ それにオーロラが加わるの」
そしてお酒を飲み始めた後は彼女が今まで見てきた美しいものを話します。
高い山の頂上、大海原、雲海など自然に関するものが多く、ボリビアにあるウユニ塩湖も出てきます。
情景を語るだけで暗示は入れないから催眠にはなってませんけど
現実世界から離れた要素を使うのはいいリフレッシュになります。

後半の睡眠導入は本編とは違う時期のお話(約18分)。
彼女が運営してるお店にやって来た彼に9分程度の軽い催眠をかけます。

「まずは右腕を強く握って? そして大きく 吸ってーーーーー 止めて 右腕の力を抜きながら 吐いてーーーー どうです? 右腕がじわーって温かくなったでしょ?」
大きく深呼吸してからそれに合わせて手、足、顔、お腹の力を個別に抜き
最後は少し無言になる至ってシンプルな内容です。
彼の心情を考えてリラックスできる技法で固めてるのは良いと思います。
しかし深呼吸や脱力する時のセリフは大部分が指示で暗示をほとんど入れません。
その結果リラックスするけど催眠には入れない状況ができてます。

催眠における深呼吸や脱力は暗示を入れやすくするためにやります。
深呼吸は息を吐いた直後、脱力は力を抜いた直後に入れるのが効果的です。
だから本作品のように準備だけしてその後放置は本末転倒と言うしかありません。
なぜこれらをやるのかを理解したうえで誘導すれば今よりもずっと良い催眠になったでしょう。
先ほど「催眠に期待するのは止めたほうがいい」と言った理由はこれです。

このように、前半と後半で内容が大きく変わるハイブリッド型のサービスが繰り広げられてます。
ドラマ性重視の作品
どちらかと言えばドラマパートのほうに魅力を感じる作品です。

スレアは仕事のせいで疲れやストレスを抱えてる主人公を安眠させようと
最初は彼の家を訪問してお酒を飲みながら自然に関する雑談をします。
そしてその後は逆に来店した彼をリラックス重視の催眠で癒します。

見た目よりもずっと長生きな魔女がサラリーマンをふたつの手段で癒すシチュ
催眠の要素をまったく入れず会話とイメージで和ませるドラマパート
古典催眠の技法を軽く真似てリラックスさせる催眠誘導パート。
両方の要素を同じくらいの割合で持つ独特な作品に仕上がってます。

中でもドラマパートはこれまで書いてきたこと以外にも
他の同人音声では見かけない演出があってなかなか面白いです。
耳かきやマッサージといった音で癒す作品とはまったく違う特徴を持ってます。

それに対して催眠は処女作なことを加味しても勉強不足と言うしかありません。
基本的な技法を使うならきちんと形にして欲しかったです。
ちなみに終了後はそのまま寝る流れになってるので解除音声はありません。
視聴後に用事があったり外出する場合は無料でいいから必ず解除音声をお聴きください。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:雨音いろみずさん
総時間 36:15

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はありません

追記
作品自体の点数は6点。
36分で110円とコスパが良いので+1してあります。

2024年2月14日まで50%OFFの55円で販売されてます。



サークル「+ ucca ∫ ucca +」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もほのぼのした女の子が
耳を両手で塞いだりマッサージしながら雑談して癒します。

特徴のある音と声をバランスよく配置した緩いサービスが行われており
パートごとにやることを変えてそれに合った優しい音を鳴らしつつ
何気ないことを話して彼女に実際にされてる雰囲気を作ります。
ASMRの脇役を主役に
女の子が耳マッサージや耳塞ぎをするお話。

「それでは お耳を塞がない程度の 塞ぎ」
女の子は素朴で優しい声の女の子。
自己紹介などの前置きは省略し、早速主人公の両耳をソフトに塞ぎます。

本作品はASMRでもマイナーな音を存分に楽しんでもらうことを目的に
彼女がおよそ45分に渡って4種類の健全なサービスをします。
2人の関係は不明ですがこういうお世話をする時点で結構仲が良いのでしょう。
手を動かしながら軽い雑談を挟んで和やかな空気を作ります。

「手って擦り合わせると 結構音するんだね」
そして彼女はどのパートも両耳を手のひらで覆ったりマッサージする音を鳴らします。
耳マッサージのほうは比較的メジャーですが
耳を塞ぐサービスは音声作品だと何かのついでにほんの少しやることが多いです。
しかし本作品ではそれだけをするパートを設けて主役に近い存在にしてます。

「ごごごご」とこもった音が鳴るのに合わせて弱めの圧迫感が耳に伝わってきます。
塞いでる最中は彼女の声も聞こえにくくなりますし、実際にされてるのに近い表現がされてます。
マッサージも指とブランケットを使い分けて音の違いを作ってます。

「くしゅん! ごめん くしゃみ出ちゃった」
これらの合間に交わされる彼女との会話にも癒しを感じます。
最初のパートでは数回くしゃみする同人音声では珍しいシーンがありますし
会話の内容も何気ないものばかりでほのぼのしてます。
和鳴るせさんのナチュラルな声と演技も彼女のキャラに合ってて良いです。

ジャンルは確かにASMRですけど、私は音と会話でバランスよく癒す作品だと思ってます。
音の邪魔にならないよう声量を押さえて両者を違和感なく共存させてます。
静かで温まるひととき
前半の2パート24分間はふたつのサービスを順番にやるシーン。
「01.ふれるくらいのお耳さわさわ(約10分)」は指で耳を撫でたり耳の近くで指を動かす
「02.しっかりふさぐお耳もごもご(約14分)」は耳を両手で塞ぎながら色んな雑談をします。

「悟り開けそう? まあ悟り開くためにやってるわけじゃないんだけどね」
女の子は割とマイペースな性格をしており突拍子もないことを言います。
でもマッサージはしっかりやるので場を和ませたいと思ってるように見て取れます。
恋人とかの設定はないですけどかなり近しい関係に映りました。
立て続けにしゃべったりせず音の合間に話しかけてどちらも楽しめるようにします。

音については01パートはまだ耳を塞いでないからクリアなものが多く
耳を撫でる時はさらさらと乾燥した摩擦音
指を鳴らすときはとんとんという音を左右でリズミカルに鳴らします。
指パッチンをスカッたような音も入っててなかなかリアルでした。

それに対して02パートは軽い閉塞感を伴うトーンの低い音が中心です。
ずっとそのままだと圧がかかりすぎると思ったのか
30秒くらい続けて離すのを繰り返す感じで進めます。
途中にブランケットで耳を覆うシーンを挟んで音に違いを出してました。
ここと04パートは通常よりもやや音量を下げたほうが聴きやすいかもしれません。

後半の2パート20分間は前半の内容をややアレンジしたもの。
「03.シュッシュぎゅっぎゅとお耳もみもみ(約12分)」は耳塞ぎを交えたマッサージ
「04.ながーくお耳をふさぐだけ(約8分)」は会話量を減らしてほぼ耳塞ぎに専念します。

「やっぱり両方だと もう私の声なんて聞いてないって感じ ぼけーっとした顔してる いいね」
同じ耳マッサージでも03パートは音を小まめに切り替えるので幅広いです。
指で揉むところから始まり両耳を塞ぎながらマッサージする
指で耳をとんとん叩く、最後に両耳を塞ぐとふたつの要素を組み合わせて進めます。
主人公の気持ちよさそうな顔を見て彼女も満足するなど、2人がこの時間を楽しんでるのが伝わってきます。

04パートは1分くらい塞いでから離すのを繰り返すシンプルな内容。
時間が8分と短いのでやることを絞ってゆっくり行います。
塞いでる間はほとんどしゃべりませんから本作品で最もASMR成分が高いです。

このように、ふたつのサービスと雑談を組み合わせた温かいサービスが繰り広げられてます。
音と会話で癒す作品
耳かきや純粋なASMRとは違うやり方で癒しを与える作品です。

女の子は主人公の心と体を温めようと
前置きをほとんど挟まずすぐさま耳マッサージや耳塞ぎを始めます。
そしてパートごとにやることを変えながら他愛もない雑談もして仲の良さを表現します。

女の子に耳マッサージや耳塞ぎをしてもらうシンプルで家庭的なシチュ
音と会話の分量を同じくらいに設定し両方で癒すバランス型の作り
音声作品ではあまり目立たないサービスに光を当ててリアルな音で表現する試み。
ありそうでなかったところを上手に突いて個性的な作品に仕上げてます。

中でも2番目は聴く前はもっと音に寄せてると思ってただけに意外でした。
声優さんの個人サークルで音ばっかりだともったいないですし
これくらいしゃべったほうがファンも喜ぶのではないでしょうか。
音量調整もされてて声と音の一体感を大事にしてるのがわかります。

330円と価格も手ごろですから、興味の湧いた方は是非聴いてみてください。

CV:和鳴るせさん
総時間 1:00:46(本編…44:56 フリートーク…15:50)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
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追記
DLsiteは2024年2月14日、FANZAは1月31日まで50%OFFの165円で販売されてます。
その場合の点数は9点です。



癒し上手なノノさん2(前編)」に引き続いての後編です。
今回は「6 アイスグローブ」以降の様子を中心に紹介します。
長時間の穏やかな耳かき
後編の最初にあたる「6 アイスグローブ(約36分)」はフェイスケアの締めくくり。
挿し絵で彼女が右手に持ってる道具を使って顔や耳を冷やします。

「音もこぽこぽと まるで水の中にいるようで 癒されますね」
このアイスグローブは冷たい容器の中に不凍液が入っており
彼女が動かすたびにこぽこぽという心地いい水音が鳴ります。
顔の正面から始まって右耳→左耳と当てる部位を移動させ
さらに耳を塞ぐように裏側へ当てた状態をしばらく維持します。
前作にも登場した本シリーズを象徴するサービスです。

このパートはアイスグローブのみを使うから内容は至ってシンプルです。
でも音の位置、液体を傾ける速度やリズムを変えることでマンネリ感を防ぎます。
他のASMR作品では見かけないから音の個性も強いです。

「ゆっくり ゆっくりと 下へ下へと沈むように その感覚に身を任せて」
また開始から20分くらい経つと水中に沈むイメージを投入します。
ここだけはアイスグローブの音と同時に海底へ潜ってるような環境音も流れます。
現実とは違う世界へ案内する展開もいいリフレッシュになります。

後編で最も長いのは「7 柔らか耳かき棒と綿棒と梵天(約62分)」。
右耳→左耳の順にお手製の耳かき棒(ぐにゅぐにゅ耳かき)、綿棒、梵天、息吹きで綺麗にします。
サービスごとに左右を切り替えるのではなく、右耳を一通りやってから左耳へ移ります。

ぐにゅぐにゅ耳かきは「ぎゅにっ」という水気のある柔らかい音が使われており
事前にジェルを塗ってるおかげで粘性高めの独特な音を鳴らします。
現実世界にある道具だとスパイラル綿棒が一番近そうです。
柔らかくて形状も複雑だから通常の耳かき棒とは聴き心地が随分違います。

そしてその後は綿棒や梵天といった定番の器具でお世話します。
綿棒は「ぞすぞす」という乾いてて柔らかい音、梵天は面積が広くてふわふわした音を
耳の壁をなぞる、溝を小刻みに擦る、奥へ差し込んでゆっくり撫でると色んな動きで表現します。
今回のテーマ「ストレート&ストレンジ」を忠実に音声化した耳かきと言えます。

「実はこの耳かき 指のような形に作ったつもりだったんですが なぜかうねうねにできてしまって でもこれはこれでいいなって」
最中の野々花は簡単な実況を挟みながら時々雑談します。
自作したぐにゅぐにゅ耳かきのこと、耳の構造や機能、冒頭に話した助手の件など様々です。
62分もあってずっと無言は味気ないですし、彼女なりに場を和ませようと配慮してるのでしょう。
耳かきの様子は音だけでほぼ表現できるから雑談のほうが多いです。

このように、定番のサービスと作品固有のサービスを組み合わせた非常に良質なASMRが繰り広げられてます。
音重視の大変癒される作品
前作の特徴を維持しつつ、量と質をパワーアップさせてる癒し系の作品です。

野々花は癒しを求めてやって来た主人公の期待に応えようと
前半は上半身や顔のマッサージ、後半は耳かきを中心に据えてひとつずつじっくり行います。
そしてこれらの様子を多種多様かつリアルな音で表現しながら
時折雑談も挟んで心身両面を存分にほぐします。

誰かを癒すのが好きな女の子が以前お世話した人に長時間の健全なサービスをするシチュ
どのパートも長めの時間を割いて王道のサービスと変わったサービスをする重厚な作り
質感、位置、距離、動きなどあらゆる要素が高水準でまとまってる音の数々。
全年齢向けではNo.1と言って差し支えないサークルさんの実力が遺憾なく発揮されてます。

中でも音は素手のマッサージや綿棒といった要所を押さえたうえで
ウッドチップ、アイスグローブなどの変わり種もやってて安定感と遊び心の両方があります。
品質についても非の打ち所がないくらい優れてますし
全年齢向けを専門に制作されてるサークルさんのこだわりが至るところに込められてます。

総時間の長さも2パートくらいずつ数回に分ければいいだけなのでネックにはなりません。
耳かきだけで普通の癒し系作品1本分のボリュームがあってとても豪華です。
フェイスケアに力を入れてるところも既存のASMR作品にはない特徴と言えます。

これだけの品質とボリュームで880円ならコスパも良好。
以上を踏まえてサークルさんでは19本目の満点とさせていただきました。

CV:思ちぽさん
総時間 5:10:59

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります



サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、仕事ではなく趣味で癒しに関する研究をしてる女の子が
以前お世話したことがある人に長時間の健全なサービスをします。

セリフよりも音の量を遥かに多くしてじっくり癒すのが特徴で
大部分のパートを30分以上にしたうえで時間に対するサービスの種類を少なめに設定し
数分ごとに位置や動きを変えながらリアルで優しい音をたっぷり鳴らして安らぎを与えます。

総時間が311分もあるので前編(1~5)、後編(6~9)の2回に分けてお送りします。
心と体を癒す音の数々
那須原 野々花(なすはら ののか)がマッサージや耳かきをするお話。

「はーい 今開けまーす 誰だろう? 大家さんじゃないよね」
野々花は甘く可愛い声の女の子。
自分の研究所にやって来た主人公に用件を尋ねると
とりあえず中に入れてお茶を出します。

本作品は2022年10月に発売された人気作「癒し上手なノノさん」の続編。
会社員として働きながら癒しに関する研究も独自にやってる彼女が
彼を相手におよそ300分間の様々なサービスをします。

今回紹介する前編は肩、腕、頭部、顔のマッサージおよびケア
後編は耳かきや安眠と内容を変えてゆっくりじっくり進めます。
登場人物が一緒なだけで物語は独立してますから前作未視聴でも大丈夫です。

「今回は ストレート&ストレンジ 定番の癒しをしながら 私なりのちょっと面白い癒しを組み合わせて行います」
テーマは王道のサービスと変わったサービスを組み合わせた癒し。
やることはマッサージや耳かきといった定番のものですけど
その内容は多種多様かつ個性的で色んな音が登場します。

サークルさんの過去作と同じくセリフよりも音の割合を遥かに高くしたうえで
音の質感、位置、距離、動きといったあらゆる面にこだわってます。
同じ音をひたすら垂れ流すシーンはほとんどありませんから
専門店で実際にお世話されてるようなリアルな癒しが得られるでしょう。
音を通じて微弱な刺激や閉塞感も伝わってきて非常にレベルが高いです。

彼女については人懐っこくて世話好きな性格に描かれてます。
彼が突然押しかけても嫌がるどころか嬉しそうな表情で迎え
今回のサービスに満足してくれたら自分の助手になるように言います。

「これ 色んなところが触られて 不思議な感覚ですよね ちょっとくすぐったくて ぞわぞわーってして なんだか気持ちいいです」
最中の会話も友達あたりの距離感でよそよそしさはありません。
健康に関するアドバイスをしたり、自分がこれらを試してみた時の感想を漏らすなど
音を流しながら心もケアして体と同じくらいスッキリさせます。
思ちぽさんの声と演技もほのぼのしてて和みます。
音重視の濃厚なサービス
14分ほどの雑談を挟んだ後に始まる2パート89分間は雰囲気作りと上半身のマッサージ。
「2 アロマオイルとウッドチップと霧吹き」はウッドチップ、アロマオイル、霧吹きを使って音を鳴らし
「3 マッサージとヘッドスパワイヤーとマッサージボール」は
肩、腕、側頭部、頭、背中を個別に揉んだり擦って筋肉をほぐします。

彼女はプロじゃないですけど、癒しの研究家なだけあってサービスはどれも本格的です。
2番目のパートは彼にまだ心の準備ができてないと判断し
ウッドチップが入った器をシャカシャカしたり、そこにアロマオイルを入れてやや湿った音を鳴らします。
そして後半は傘越しに遠く→近くの順で霧吹きをぷしゅぷしゅさせます。

「これはヒノキでできてるので このチップからも 気持ちいい香りがしますよ こうして かき混ぜるようにすると もっと広がります」
どんなサービスをするか実況しますから、音重視の作りでもイメージしやすいです。
ウッドチップは「カシャカシャ」という乾燥した優しい音をリズミカルに鳴らし
それを左右にスライドさせて癒しを与えます。
アロマオイルを注ぐ音もきちんと入ってますし、その後は音に違いがあってなかなか凝ってます。
このパートは体へ触れずに進めるので音だけを純粋に楽しむ形になります。

続く3番目のパートは動きの多彩さとリアルさが耳を惹きます。
両肩を同時に擦るところから始まり、左右同時に側頭部を指で揉み込む
少し力を入れてジョリジョリした音を鳴らす、肩を軽く擦ってから手の甲で優しく叩くなど
3分程度の短い間隔でケアする部位やその手段を変えて流れを作ります。

このパートを一言で表すなら「上半身をマッサージする」なんですけど
実際は色んな工程を組み合わせており音の種類が豊富です。
位置、距離、動き、力加減もバッチリで音に強いサークルさんの持ち味が出てます。
音の質感が良いサークルさんは結構いますが、動きもしっかりしてる方は本当に少ないです。

「マッサージボールは 少し強めにツボを刺激するのにもいいんですよね」
またパート後半からはヘッドスパワイヤーやマッサージボールといった器具を使います。
前者は約6分と短いですけど、後者は25分くらいかけてじっくりやります。
「カタカタ」という硬めの音を鳴らしながら左右の腕、肩、背中の順に撫で続けます。

今回使ってるのはステンレス製らしいのであまり柔らかさは感じません。
柔らかい素材だと音が鳴らないからこれを選んだのでしょう。
同人音声では滅多に見かけないサービスでなかなか個性的です。

後半の2パート89分間は顔のケアとマッサージ。
「4 蒸しタオルとフェイスシェーバーとジェルパック」は蒸しタオルを顔に置いて毛穴を広げてから
電動式の産毛剃り→保湿ジェルを塗り込むと繋げます。
そして「5 オイルマッサージとマッサージブラシ」は
オイルとシルク製のブラシを順番に使って顔と耳を綺麗にします。

「耳にジェルは あんまり経験ないんじゃないですか?」
フェイスケアだけに90分使う時点で相当に丁寧ですし
顔の前面だけじゃなく両耳も行うから音の位置が小まめに動きます。
保湿ジェルは粘性のある水音、マッサージオイルはさらさらした滑らかな水音と
使う器具や素材によって音の質感と動きを変える凝った演出がされてます。
産毛剃りも聴き手がうるささを感じないようにかなり抑えた電動音を鳴らしてました。

「眉も整えますか? んー でも あなたの眉毛好きなんですよね」
そしてサービス中は彼女が時々話しかけて別の癒しを与えます。
マッサージで癒されてる彼の姿を見て微笑んだり
彼に対して親しみを持ってるセリフを投げかけるなど
彼女にお世話されてる雰囲気が出るようにさり気なく言葉を挟みます。
総時間が長いから音重視の構成でも会話はそれなりにあります。

後編へ続く…。
癒し上手なノノさん2(後編)

CV:思ちぽさん
総時間 5:10:59


体験版はこちらにあります



サークル「癒しの森の家」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、神社で巫女をやってるお狐様とその姉が
親しい人へ交互に、あるいは同時に健全なご奉仕をします。

セリフよりも音の量を遥かに多くしたASMR系の作りが特徴で
前半は耳かき、後半は尻尾マッサージとやることを変えながら
ほぼ時間いっぱい優しい音を鳴らして癒しと心地よさを与えます。
2人の狐神様とまったりイチャイチャ
姉狐様(挿し絵左)、お狐様(挿し絵右)が耳かきと尻尾撫でをするお話。

「ここはやはり右か いや そう思わせて左、とわらわが考えるのを見越して右」
お狐様は古風なしゃべり方をする可愛い声の女の子。
とある雨の日、主人公と2人でババ抜きを楽しんでると
負けたので約束通り膝枕と耳かきをします。

本作品は神社で巫女の仕事をしてる狐の神様が
仲良くなった人間におよそ120分間の耳かきやマッサージをします。
シリーズ2作目なので2人は友達以上恋人未満あたりの関係になっており
楽しそうに会話しながらたっぷりお世話して癒しと安眠をプレゼントします。

私は前作未視聴ですがストーリー性はほとんどないので
販売ページの物語を事前に読んでおけば問題なく聴けました。

最大の特徴は音重視の構成。
音声開始から2分後には早速耳かきが始まり
最中は大部分で吐息を漏らしたり「かりかり」などの掛け声を出します。

セリフは3~5分置きに少し挟む程度ですからASMR色の強い内容です。
物語の前半は耳かき、後半は尻尾を使った耳撫でを中心に行います。

お狐様「んふふ そうやって耐えてる表情を眺めてるのもいいが これでは耳かきではなく 耳撫でじゃな」
姉狐様「それならこっちの 梵天のほうが適任ですね ほーら ふわふわー」
2番目のパートからお狐様の姉が登場し、会話やお世話を同時にやるのもポイント。
数多くのアニメやゲームに出演されてる丹下桜さんが担当しており
妹をからかったり協力して彼を癒すほのぼのしたやり取りが楽しめます。

総時間に対する会話量は少なめですけどキャラが立ってるように感じました。
お狐様が姉に軽く嫉妬するシーンもあって彼を特別視してるのが伝わってきます。
最中に鳴る効果音も軒並み品質が高いです。
音重視の静かなサービス
最初の2パート71分間はほぼ時間いっぱい耳かきするシーン。
「01 雨の中の暇つぶし」はお狐様が1人で
「02 姉狐様の来社と耳かき」は姉と協力して耳かき棒、梵天、尻尾を使います。

お狐様「ふふん 先ほどは負けてしまったが 膝枕で耳かきをするとなると もうお主はされるがままじゃな」
そして早速セリフよりも音の割合を高くして静かな空間を作ります。
「ずりずり」という乾いてて丸みを帯びた音をノンストップで鳴らしながら
先ほど負けたババ抜きのことを振り返るセリフを時々挟みます。

彼女には尻尾が9本あるそうですからかなり長寿なのでしょう。
ゲームとはいえ人間に負けたことを悔しがる可愛いところを見せてくれます。
耳かきは膝枕で右耳→左耳の順にやるシンプルなものです。

前項の最後で「効果音の品質が高い」と書きましたが
その一方で耳かきの動きはかなり残念だと私は考えてます。

音を鳴らす速度がとても速いですし、音が途切れることもほとんどなくて不自然です。
もっと間を取りながらゆっくり鳴らしたほうがリアルに表現できます。

今の同人音声は録音技術の向上に伴い音質にそこまで大きな差が出なくなりました。
しかし動きについては熟練のサークルさんとそれ以外でかなりの開きが見られます。
本作品の耳かきは闇雲に音を垂れ流してるだけで実際にやってる動きではありません。
Youtubeで耳かき動画を数多く公開してるのならもっと本気の耳かきを聴かせて欲しかったです。

姉狐様「ふむ 左右同時なら万事解決すると 確かに」
02パートは姉狐様が登場するおかげで進め方が大きく変わります。
最初は彼女が1人でやってたのが、途中からお狐様が加わり左右同時にお世話します。
当然効果音も左右同時に鳴るので先ほどよりも音に包まれてる感覚が味わえます。
掛け合うシーンもそこそこあってキャラが活き活きしてます。

続く2パート42分間は尻尾撫でや安眠を楽しむシーン。
「04 姉の金色尻尾と妹の銀色尻尾にモフられて」は姉狐様→2人同時の順で耳を撫で
「05 狐たちの数える羊たち」は2人で左右交互に羊を数え続けます。

姉狐様「尻尾のこしょこしょが 両耳から どこまでもついてきて 絶対に逃さぬからな」
尻尾撫では梵天よりも面積が広くてふわふわした音が鳴ります。
こちらは仮想のサービスだし、動きも比較的ゆっくりで良いと思います。
最初から最後まで左右同時に音を鳴らして密度を上げてます。
それに対して05パートは音を鳴らさず声と言葉で寝かしつけるシンプルな内容です。

このように前半は耳かき、後半はそれ以外をがっつりやる音重視のサービスが繰り広げられてます。
キャラが立ってるASMR作品
どちらかと言えば音よりもキャラに光るものを持ってる癒し系作品です。

お狐様は仲良くしてる主人公と楽しいひと時を過ごそうと
まずは1人で膝枕して耳かきや尻尾撫でを行います。
そして2番目のパート以降は姉狐様と協力して健全なお世話をします。

古風で可愛い狐巫女が姉と一緒に耳かきや尻尾撫でをするシチュ
セリフよりも効果音や吐息の量を多くしたASMR系のサービス
2人の違いを出しつつ和やかな掛け合いをするキャラを大事にした作り。
キャラを個性的にしたうえでサービスは手堅く行うように作品を組み立ててます。

姉狐様「何も考えず 寝てしまっていいですからね」
中でもキャラを大事にした作りは有名声優さんを起用してることもあり
姉は丁寧語、妹はのじゃ口調としゃべり方を変えて違いを出します。
また姉が妹や彼をからかうことで2人の仲の良さも表現します。
量が少なくても印象に残るセリフは多いです。

それに対して耳かきの音はかなり厳しく評価しました(耳かき棒以外は割と良いです)。
それはアニメ声優さんが出演されてる作品は
音の質感は良いのに動きはイマイチなケースが多い
からです。
実力のあるサークルさんは動きにもしっかり気を配ってます。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
おまけは3種類の耳かき、羊数え、フリートークです。

CV:姉狐様…丹下桜さん お狐様…こりすさん
総時間 6:29:06(本編…2:05:45 おまけ…4:23:21)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります



サークル「いちのや」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、性格や口調は違うけどどちらも世話好きな双子が
以前お店を利用した男性に健全なサービスをします。

序盤と終盤は会話重視、中盤は音重視で進めるのが特徴で
コーヒーを淹れる音を鳴らしながら色んな雑談をして和やかな雰囲気を作り
それから個別に、あるいは同時に耳をケアして癒しと眠気を与えます。
双子と過ごす和やかなひと時
若葉(挿し絵左)、双葉(挿し絵右)が耳かきと耳マッサージをするお話。

「ご指名ありがとうございます 双葉です」
双葉は甘く可愛い声の女の子。
「若葉です またお会いできて嬉しいです」
若葉は明るくて穏やかな声の女の子。
主人公に挨拶し、早速左右に陣取ると
2人で一緒にお世話できる状況になったことを喜びます。

本作品は女の子たちと健全に触れ合ったりお茶を飲めるお店で
彼女たちが以前来店したことがある彼をおよそ70分に渡りもてなします。
これの前に同じシリーズが2作品出てまして
1作目は若葉が、2作目が双葉が一対一でお世話しました。
そんなわけで店員よりも友達に近い距離感で接します。

若葉「あ、ほんとだ 軽いね 引っかかる感じがない」
双葉「でしょでしょ? しかもね 使い心地がいいだけじゃなくて 味も良くなるらしいよ」
例えば冒頭のtrack1ではウェルカムドリンクとして彼にコーヒーを振る舞い
目の前で作りながら色んな雑談をして和やかな雰囲気を作ります。
一般的な音声では女性たちが主人公に話しかけますが
本作品は2人が楽しげに会話する様子を聞くスタイルで進めます。

女子会に混じってるような感覚がしてなかなか面白いです。
これのおかげで過去2作を未視聴でも彼女たちのことがわかりやすくなってます。
彼をのけ者にしてるのではなく、信頼してるからこのように接するのだと思います。

最中に鳴る音も軒並みリアルです。
耳かきやマッサージの時は当然音が鳴りますし
コーヒーの豆を挽く音、お湯を注いで抽出する音まで入ってます。
序盤と終盤は会話量を多くして、中盤は音重視に切り替えるから音の存在感も大きいです。

声優さんの個人サークルなら声や演技を聴きたい人が多いはずですから
それとの兼ね合いを考えた結果このような構成になったのでしょう。
囁き声や吐息も多くて癒しのパワーが強いです。
音重視の穏やかなサービス
3人でコーヒーを飲んだ後から始まる2パート27分間は一対一でするご奉仕。
track2は双葉が膝枕でホットタオルによる耳マッサージと息吹き
track3は若葉が耳かき棒と綿棒を使った耳かきをします。

双葉「熱くないですかー? ふふっ まだ耳かきしてないんですから ここで寝ちゃダメですよー」
そしてここからはセリフが一気に減って音重視の構成に変わります。
ふわふわした摩擦音をゆっくり鳴らしながら吐息を漏らし
その合間に軽く話しかけて別の癒しを与えます。

双葉は砕けた口調で接するから店員でも堅苦しさがありません。
マッサージ音と吐息だけが流れるひと時はとても静かで落ち着きます。

続くtrack3も耳かき棒は「さすさす」という滑らかで硬さもある音
綿棒は耳かき棒よりも面積が広くてふわふわした音をゆっくり鳴らします。
そしてこれらの合間に「こりこり」「ふわふわ」といった掛け声を出します。

耳かきの内容にそこまで個性があるわけではありません。
でも作りが丁寧でストレートに品質で勝負してます。
13分程度の耳かきならこうするのが妥当でしょう。

続く2パート25分間が2人が協力してお世話するシーン。
若葉は左、双葉は右に陣取って別の耳マッサージと添い寝をします。

若葉「これはですね お耳マッサージ用の筆です」
ここでするマッサージは専用の筆を使うちょっと変わったものです。
耳かき棒と綿棒の中間あたりに位置するような音を左右同時に鳴らします。
耳への息吹きや梵天っぽいサービスもやりますし、引き続き音重視で癒しを与えます。

若葉「ご自分のストレス発散法を ちゃんと持ってるのも偉いです」
双葉「ほんとほんと ストレス解消のお世話できるの嬉しいな」
そして最後のtrack5は2人が密着して囁きながら優しい言葉をかけます。
彼が甘えたがってるので全肯定するセリフを投げかけ
さらに好き好き連呼もして一時的に恋人っぽい雰囲気を作ります。

2人も彼のことを割と気に入ってるようですから
完全に仕事と割り切ってこれらをやってるわけではありません。
店員よりも友達っぽく接して多少の愛情を示します。

このように、セリフ重視のパートと音重視のパートを組み合わせたバランス型のサービスが繰り広げられてます。
総合力の高い作品
キャラ、音、サービスのすべてが高い水準でまとまってるノーマル向けの作品です。

若葉と双葉はお店を再び利用してくれた主人公をたっぷり癒そうと
序盤と終盤は2人で協力して雑談や添い寝をします。
そして中盤は一対一や2人同時に耳マッサージと耳かきをします。

違う魅力を持つ双子の店員が男性客を健全に癒すシチュ
会話するパートとしないパートをはっきり分けて声と音の両方を楽しみやすくする作り
あらゆる行為にリアルな音を盛り込んだASMR色の強いサービス。
声優さんのサークルによるASMR作品を上手い形で表現してます。

中でも会話の有無を分ける作りは音を楽しんでもらいたいけどまったくしゃべらないのは味気ないから
5パート中2パートは会話量多め、3パートは音メインに割り振ったのでしょう。
掛け合いも主人公に話しかけない独特なもので工夫が見られます。
効果音もコーヒーを飲む音やお菓子を食べる音まで入っててなかなか凝ってます。

王道のサービスで固めてるから強烈な個性を持ってるわけではありません。
でも聴いてみると「しっかり作られてるなぁ」と感じるところがいくつもあって安定感があります。
こういう素朴さや堅実さも本作品の魅力だと思います。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:若葉…陽向葵ゅかさん 双葉…一之瀬りとさん
総時間 1:08:32

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2023年8月14日まで20%OFFの1144円で販売されてます。



サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、礼儀正しくて人懐っこい店員さんが
久しぶりに再会したお客に一風変わったおもてなしをします。

前半は縁側、後半はお風呂場で音重視のサービスをするのが特徴で。
お茶を淹れる音、カエルの鳴き声、お湯がちょろちょろ流れる音、水中耳かきなど
シーンごとに音の種類や構成を変えて道草屋にいる雰囲気に浸らせながら癒します。
縁側とお風呂で音の癒しを
道草屋でいのこが3種類のサービスをするお話。

「はいもしもし 道草屋でございます」
いのこは丁寧語で話す元気な声の女の子。
宿泊の連絡を入れた主人公に日時を尋ねると
スケジュールを確認してから名前を聞いて懐かしそうな表情をします。

本作品は道草屋の店員の中では最も新人でマイペースな性格をしてる彼女が
遠路はるばるやって来た彼をおよそ160分に渡って健全にもてなします。
彼女は他のキャラの作品に結構登場してますが
メインヒロインを務めるのはおよそ3年半ぶりとかなり久しぶりです。
そんなわけでいつも以上に張り切った様子であれこれお世話します。

全編を通じて言える大きな特徴は音のレベルの高さ。
初夏の夜が舞台ということでバックでカエルや虫の鳴き声をたっぷり流し
さらにお風呂に入るシーンではお湯の流れる音や湯船の揺れる音もタイミングよく鳴らします。
彼女が得意とするお茶の音も出てきますし、色んな音を組み合わせて道草屋の世界をリアルに表現します。

彼女が本格的にしゃべり始めるのは物語の後半からになるので
道草屋の他作品と比べても音の比重が高めになってます。

そして終盤ではタイトルについてる水中耳かきが登場します。
詳細は次項で話しますけど、一般的な耳かきとは随分違う音を楽しめます。
夏の夜をのんびりと
最初の76分間は道草屋の縁側で過ごすシーン。
「1---ご挨拶とお点前(約15分)」は抹茶を振る舞い
「2---ひまな時間【作業用】(約61分)」はいのこが退出し、主人公が1人で寛ぎます。

「あまり身構えないで大丈夫でございますよ 膝も適当にどうぞ」
長旅で疲れてる彼がリラックスできるように気配りしたり
流れるような手つきで茶器を使いお茶を淹れるなど
道草屋の店員らしいしっかりしたおもてなしを見せます。
お茶を淹れるシーンは説明を挟まずほぼ音だけで表現するこだわったものです。

また2人が屋内と野外の境目にいることを踏まえて
バックではカエルや虫の声がほぼずっと流れます。
最初はうるさく感じるかもしれませんが、しばらく経てば慣れるんじゃないかなと。
道草屋の近くには田んぼが沢山あるからカエルたちも非常に元気です。

そして2番目のシーンはセリフをほとんど挟まず音だけを流し続けます。
3つのパートに分かれてますが音の構成に大きな違いはありません。
引き続きカエルと虫の声がメインで、物音や店員たちの会話が時折聞こえます。
ここは音声に集中するよりも、勉強や仕事などの作業をやりながら聴くのがいいでしょう。

後半の81分間はお風呂場でのお話。
「3---洗い場のさんすけさん。(約31分)」は洗体、シャンプー、耳の甘噛み
「4---湯船の中の耳掃除【お休み耳掃除・昔話】(約50分)」は水中耳かきと昔話をします。

「用水路は子供の遊び場ですなぁ バイク乗ってると気づかないですが お迎えでぷらぷら徒歩で行く時 色々見つけたり そんなの見てると 乗り物はもったいない気がしますなぁ」
ここは彼女がつきっきりでお世話するから会話量も多めです。
3番目のシーンはスポンジで背中を洗う音やシャンプーで髪を洗う音を鳴らしながら
自分のことやこのあたりのことを話して場を和ませます。
音とセリフが見事に噛み合っててその場にいる気分が味わいやすいです。

耳の甘噛みは全年齢向け作品なのでエロさはほとんどありません。
右耳→左耳の順にはむはむという水分控えめなちゅぱ音を鳴らします。
ただし、一部で耳の内側や穴を責めてるような音もありました。
彼が久しぶりに来てくれたことを彼女が喜んでるように思えます。

「どんな感じでございます? ふーん 今度誰かにやってもらお」
最後の水中耳かきは軽い休憩を挟んだ後に
右耳→耳たぶ洗い→左耳の順で耳かき棒を使って行います。
「ぞりぞり」というやや尖った硬さのある音が使われており
ストロークの長さを変えながらゆっくり掻き出すように動きます。
時間は全部合わせて15分程度と短めです。

そして耳かき中は両耳を手で優しく塞がれてるような圧迫感があり
さらに彼女の声と効果音の両方がややこもったものに変わります。

ごぽごぽと泡が弾ける音も鳴りますし、耳を湯船に浸してる感覚を忠実に再現します。

彼女のセリフを聴き取りにくくなるのは少し残念ですけど
こういう耳かきをする作品は他にありませんから
サークルさんもまだ試行錯誤してる段階なのだと思います。
その後に始まる昔話は浦島太郎をベースに内容を多少変えてます。

このように、前半と後半で場所や内容を大きく変えるASMR色の強いサービスが繰り広げられてます。
音重視のやや変わった作品
道草屋の強みを継承したまま新しいことに挑戦してる作品です。

いのこは久しぶりに道草屋を訪れた主人公に癒されるひと時を提供しようと
得意のお茶を振る舞ったりお風呂場で体を綺麗にします。
そして終盤は偶然思いついた水中耳かきや昔話でもてなします。

しっかり者でマイペースな店員さんが顔なじみのお客を健全にお世話するシチュ
普段の道草屋よりも音の割合を高くして季節感を出す作り
湯船に耳を浸した状態で耳かきする珍しいサービス。
10年近く活動してるのに向上心を忘れないサークルさんの意気込みを感じる作品に仕上がってます。

中でも3番目は耳かき音声がこれだけ多く出てる状況なのに
おそらく初の試みをしてて創意に溢れてます。
お風呂場で耳かきするのは他だと「ミミアイブ!3」がありますけど水中ではないです。

「お風呂に入って耳かきするのは危険だし不衛生なんじゃないの?」と思う人がいるかもしれません。
でも私は思いついたことをとりあえずやってみるサークルさんの姿勢を高く評価してます。
現時点でも十分リアルですが、さらに良くなる余地も感じました。

改めて言いますけど普段の道草屋以上に会話量が少ないです。
だからいのこよりも音目当てで聴いたほうが満足できるでしょう。

以上を踏まえてサークルさんでは32本目の満点とさせていただきました。

CV:いのこ…箱河ノアさん 芹…雁庵うずめさん すずな…藤堂れんげさん すずしろ…三月さん
(後ろの3人は「2---ひまな時間」のみ登場)
総時間 2:41:32

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は9点。
161分で880円とコスパが良いので+1してあります。



サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、色んな欲望を集めてる人懐っこい魔王が
友達になった人間を色んな手段でたっぷり癒します。

人間界と魔界のサービスを組み合わせ、さらにその大部分を音だけで表現するのが特徴で
スライム、ミニクラーケン、魔界の砂といった他の作品には出てこないアイテムと
ドライヤー、綿棒、梵天をパートごとに使い分けて不思議で心地いいひと時をプレゼントします。
魔王様がする変わったご奉仕
モニカ・ミシャンドラ・ヴィレットがシャンプーや耳かきをするお話。

「お、おぉ なんだこれ うぅ 我が友よ 元気にしているか? 余だ モニカだ」
モニカは命令口調で話す明るい声の女の子。
スマホのゲームを通じて主人公へメッセージを送ると
そちらの世界へ視察に行くからOKボタンを押すように言います。

本作品は2020年1月に発売された「魔王モニカの癒しの万魔宮」の続編。
普段は魔界を統治してて時々人間界へ視察に来る彼女が
以前仲良くなった彼をおよそ200分に渡って存分にもてなします。

彼女は魔王ですが彼を対等な友人と思っており
この日も親しげな態度で色んなことをして楽しい時間を過ごします。
サービス中心でストーリー性はあまりないですから前作未視聴でも大丈夫です。

「どうだ? スライムなのにスッキリした香りがいいだろう」
最大の特徴は現実世界にあるものとそうでないものを組み合わせてお世話すること。
シャンプーや耳かきといったお馴染みのサービスに
スライム、魔界の砂、ミニクラーケンを加えて魔王様ならではのもてなしをします。
すべての行為にリアルな音を鳴らすおかげで非現実的なものでもイメージしやすいです。

Crescendoさんは音に強いサークルさんとして有名ですから
今作もセリフより音の量と存在感を大きくした内容になってます。
耳かきだけでも80分近くあるので癒しはもちろん、安眠のお供にも役立つでしょう。
時間に対するサービスの種類を少なめにしてたっぷり聴けるようにしてます。
ふたつの世界を堪能できるサービス
彼女が人間界に到着した後に始まる「2.魔王様へのお供え?(約22分)」は彼女をもてなすシーン。
ポテチやスナック菓子などを一緒に食べて久しぶりの再会を喜びます。

「さ、あるじ 食べさせてくれ あーん」
厳密には主従じゃないけど彼のことを「あるじ」と呼んだり
お菓子を食べさせて欲しいとおねだりするなど
魔王のイメージよりも気さくで子供っぽい態度を取ります。
普段は魔界に住んでるから人間界のお菓子を食べるたびに無邪気な反応を見せます。

そしてサークルさんの武器である効果音が早速威力を発揮します。
お菓子の袋を開ける音、食べる音、コーラを注ぐ音など
色んな動作にリアルな音を入れて臨場感を出します。
彼女が食べる時と彼が食べる時で音を変えてるのにもこだわりを感じます。
最中のセリフも説明的なものをあまり挟まず自然な会話を心がけてました。

このパートは前作で2人が交わした約束を果たす様子を描くのと同時に
前作を聴いたことがない人に彼女のキャラを理解してもらう役割を果たします。

次の3パート75分間は頭部をケアするシーン。
「3.スライムと戯れる(約20分)」は彼女が召喚したスライムを口に含んだり耳にまとわりつかせる
「4.魔界流シャンプーとリンス(約33分)」はシャンプーとリンスでそれを洗い流す
「5.ドライヤーと魔界の砂(約22分)」はドライヤーと魔界の砂を使って水気を取ります。

そしてここからは前項で説明した2つの世界のサービスを組み合わせて進めます。
スライムは弾力のあるぬめぬめした音を左右中央から鳴らしますし
5番目のパートは彼のドライヤーと彼女の世界にある砂を組み合わせて髪をケアします。
シャンプーやリンスも魔界産らしいですし、魔王らしさを至るところに込めて個性を出します。

「痒いとこはあるか? ふむ とりあえず全部やっておくか」
この中だと最も長いシャンプー&リンスが特に癒されるでしょうね。
彼の部屋でやってるようですがシャワーっぽい音が鳴るシーンがあります。
そしてシャンプーはワシャワシャした泡音、リンスはそれよりもずっと滑らかな音と明確な違いがあります。
彼女も嬉しそうな表情でやってて雰囲気は終始和やかです。

位置を小まめに変えながら手のひらでゆっくり撫でたり指を立ててゴシゴシする動きをしますし
ひとつひとつのサービスがしっかり作り込まれてるから安心して聴けます。
音の質感だけじゃなく動きにもこだわってるところに実力の高さが表れてます。

続く3パート89分間は耳かき。
「6.モニカとのんびり小休止(約13分)」は雑談しながらのんびり休憩し
「7.ミニクラーケン・ギガの触手耳かき(約35分)」はミニクラーケン
「8.大きい綿棒と梵天でお手入れ(約41分)」は綿棒と梵天で耳の内外を綺麗にします。

「どうだ? 大きくなった耳クラーケンちゃんは 耳を包み込むのがたまらんだろ?」
ミニクラーケンは触手のような弾力のある粘着質な水音
綿棒は「ぞすぞす」という面積広めで乾燥した摩擦音といった具合に
同じ耳かきでも音の質感や動きがかなり違ってて面白いです。

特にクラーケンは耳の壁をなぞる、奥から手前へ掻き出す、吸盤で吸い付くと内容が多彩です。
7番目のパートは本当にこれだけやりますから本作品の持ち味が出てるサービスと言えます。
それに対して8番目は王道のサービスだからこそ安定感があります。

どちらもセリフが極端に少ないので寝ながら聴くのにも向いてます。
私が聴いてる時もかなり眠くなって心地よかったです。
癒されるし新鮮味もある作品
キャラ、サービス、音作りのすべてが高水準の素晴らしい作品です。

モニカは別の世界に住んでる主人公と再び楽しい時間を過ごすために
魔界からわざわざ出向いて美味しいお菓子を食べてから
シャンプー&リンス、ドライヤー、2種類の耳かきをゆっくりじっくり行います。
そしてこれらの一部始終を多種多様かつリアルな音で表現して癒しと没入感を与えます。

可愛くて人懐っこい魔王様が人間の友達を健全なやり方でもてなすシチュ
セリフよりも音の割合を遥かに高くしたASMR成分の高い作り
定番のサービスと魔界のサービスを組み合わせた独特な構成。
前作の特徴を受け継いだうえで時間を大幅に増やしてより癒される作品に仕上げてます。

中でも3番目は他のサークルさんでは見かけないものばかりで新鮮味を感じます。
Crescendoさんは触手をガンガン使う変わった全年齢向け作品
出張癒し専門店ターコイズ」シリーズを制作されてます。
その発想力とノウハウがあるから本作品も生まれたのでしょう。
近頃同人音声側で低下しつつある「創作力」を強く感じる作品になってて良いです。

198分で550円とコスパも抜群。
以上を踏まえてサークルさんでは18本目の満点とさせていただきました。

CV:暁鞠子さん
総時間 3:18:33

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
前作の声優さんは紗友さん、今作は暁鞠子さんとなってますが
名義が違うだけで同一人物になります(ご本人がそう言ってるので間違いありません)。
私は別人と勘違いしてたので該当部分を修正し、謹んでお詫び申し上げます。



【寝落ちASMR17時間】今すぐ眠りたい君をとことん寝かしつける癒し娘。脳がとろけるとことん安眠詰め合わせ(リアル耳かき・マッサージ・囁き)(前編)」に引き続いての後編です。
今回は「06_ジェルで眠くなるお耳ほぐし」以降の様子を中心に紹介します。
耳を中心にたっぷりマッサージ
後編で最初の3パート102分間はマッサージ。
「06_ジェルで眠くなるお耳ほぐし(約32分)」はジェルで耳
「07_全身オイルマッサージ(約26分)」はオイルで肩から足にかけて
「08_耳洗浄とマッサージ(約44分)」は泡で再び耳を揉んだり撫でていきます。

「こねこねこねこねー もみもみもみー 指だけ しっかりと 力を入れずに 揉んでいきますね」
そしてここでも多種多様かつリアルな音を中心に据えて行います。
06パートは「すりゅー」という水気を帯びた滑らかな音を鳴らしながら
耳全体を指で挟んでゆっくり撫でる、耳の裏を小刻みに擦る、指圧するように揉み込む
耳の内側を指の腹で撫でる、とんとんとタッピングするなど色んな動きをします。
そしてパトラさんは囁き声で軽い実況を挟んだり掛け声を言います。

どれも両耳同時にやるから耳かきより音の密度が高いですし
音を通じて軽い圧迫感や閉塞感が味わえて非常にリアルです。
手で耳を覆われた時とそうでない時は音に大きな違いがあります。
5分くらいの間隔でやることを変える流れも単調さを防ぐのに役立ってます。

「足の指を 1本1本 ここは睡眠不足だと 少し痛いんですよ」
それに対して07パートは肩、背中、脚部、足と全身をくまなくケアします。
耳の時よりも声や音の位置が明らかに遠いですし、動く面積も広めになってます。

単体で最も長いのは08パート。
泡を使った耳洗浄をテーマにしており、泡に関する色んな音が鳴ります。
その場で泡を作ってから耳に被せて少しの間それを維持する
指で揉む、綿棒ですくい取る、タオルで拭く、ブラシで耳の表面を撫でる
電動式ではなく剃刀で産毛を処理する、乳液を塗り込んで保湿するなどやることが本当に多いです。

06パートはジェル、ここは泡を使うから同じマッサージでも音は結構違います。
セリフをほとんど挟まずにやりますけど音だけで何をしてるかだいたいわかります。
どれかひとつに特化させるのではなく、それぞれをバランスよくこなす構成です。

終盤の2パート32分間は安眠を強く意識したサービス。
「09_一緒に添い寝(約20分)」は環境音を少し楽しんでから彼女が添い寝し
「10_雨の日の読書(約12分)」は雨の日に2人が違う本を読んで寛ぎます。

「この作家さんのシリーズ 好きなんですよね 言葉とか とっても丁寧で」
前者は体を優しくとんとん叩いたり寝息を立てる
後者は軽く雑談しながらページをめくる音を鳴らす、と同じ安眠でも違う特徴を持ってます。
今まで雑談をほとんどしなかったから10番目でそれやるのは良い演出だと思います。
雨音もしとしとと降る弱めのものでその場の雰囲気に合ってます。

このように、引き続き音を中心に据えて幅広くお世話するASMR色の強いサービスが繰り広げられてます。
音特化の安らぐ作品
サークルさん最大の武器である音を存分に活用した癒しのパワーが強い作品です。

パトラさんは遠路はるばるやって来た主人公に充実した1日を提供しようと
到着してからほぼつきっきりで耳かき、マッサージ、寝かしつけを行います。
そしてパートごとに大きなテーマを掲げ、その中で様々な音を鳴らしてたっぷり癒します。

大人気VTuberが旅館の女将になりきって色んなお世話をするシチュ
耳かきとマッサージに長い時間を割き、さらにパートごとでやることを変える凝った内容
セリフは必要最低限に抑えて音を前面に押し出す思い切った作り。
ASMR配信を数多くやられてる方らしい作品に仕上がってます。

中でも3番目はVTuberなのに敢えてしゃべらないのが面白いですし
音自体も軒並み高品質で癒しと安眠の両方に役立ちます。
私が今回紹介したのは本編だけですから、他のコーナーにはこれと違う魅力が込められてます。

気になった点はパート間の繋がりが希薄なことです。
どのパートもその内部では各サービスに流れや関連性があります。
でも別のパート同士を見比るとそれぞれがぶつ切りになってて
全体をひとつの物語として見た場合に違和感があります。

言い方を変えると通常の同人音声は「耳かきして『から』マッサージする」のに対し
本作品は「耳かきする。そしてマッサージする」になってます。


これが違うお話をまとめたオムニバス形式なら今の構造でも問題ありません。
でも本作品は彼女が旅館で客にお世話するシチュなので、時間の流れがあるほうがより自然になります。
例えばマッサージを始める前に「温泉のお湯加減はいかがでしたか?」なんてセリフを挟んでおけば
「ああ、耳かきの後にお風呂へ入って今度はマッサージしてもらうんだな」という繋がりができます。
10番目のパートだけ雨が降ってる理由も教えてくれませんし
サービスの前後に雰囲気作りをするセリフを入れてみたらいいんじゃないかと私は思います。

ネガティブなことも書きましたけど、音に関してはものすごく良くできてます。
ですから癒し系の音が好きな人には特におすすめします。
全体の4分の1程度しかレビューできなかったため今回も点数は記載してません。

CV:周防パトラさん
総時間 17:10:10(本編…4:12:02 絶対に癒され眠くなるASMR…9:00:53 きっと気に入る女の子達…1:28:39 音だけたっぷり(声なし)…1:43:11 人生の役に立つASMR…36:17 フリートーク…9:08)


体験版はこちらにあります

追記
2023年6月22日まで20%OFFの1144円で販売されてます。

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