同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

カテゴリ:催眠音声 > 全年齢向け.

   ● 東方入眠抄21 華扇ちゃんと、ぐっすり安眠トレーニング
   ● リラクゼーション旅館【薬味亭】~若女将が誠心誠意、ご奉仕(サービス)致します~
   ● 東方入眠抄20 烏天狗はたての快眠念写術
   ● Hipnotic Mermaid -深海の眠り姫-
   ● 幻影図書館 ~催眠で女の子になって女性向け音声を楽しむ+なでなで安眠~
   ● レイニングスリープ.ヒプノシナスタジア 共感覚催眠音声
   ● for英会話 催眠暗示ボイス
   ● 東方入眠抄19 ~恋する小悪魔~ la diablotine amoureuse
   ● 東方入眠抄SP 夜の夢に堕ちる
   ● 【催眠音声】ムゲントランス


東方入眠抄21 華扇ちゃんと、ぐっすり安眠トレーニング

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「茨木華扇」が
催眠を交えた優しい修行で寝付きの悪い人間を安眠させます。

催眠の開始前や序盤に安眠するためのアドバイスをしたり
中盤以降は頭の中を空っぽにして彼女と宇宙に漂うなど
トレーニング要素を持たせた独特な癒しのサービスを行います。
仙人とする癒しの修行
茨木華扇に催眠をかけられ眠りにつくお話。

「あら? 村の方ですか?」
華扇は明るくて穏やかな声の女の子。
自分のところへやって来た主人公をやや驚いた様子で迎えると
用向きを尋ねてから彼を弟子にしてあげます。

本作品は仙人として様々な技能を持ってる彼女が
寝付きが悪くて悩んでる彼の師匠になって50分程度の修行をします。
といっても体を激しく動かしたり何か勉強するといったことは特になく
安眠するのに必要なものが何か簡潔に教えてからそれに沿った催眠をかけます。

「睡眠っていうのはね 瞑想に近いものがあるの」
私は原作の彼女を知らないのでお婆さんっぽいしゃべり方をすると思ってたのですが
実際は割と普通の女の子といった印象で気さくに語りかけてくれます。
それでいて目的に合ったアドバイスをするところが仙人らしいなと。
堅苦しさを取り除いて眠りやすい空気を作り上げてます。

催眠はおよそ37分間。
事前に5分ほどをかけて安眠するためのコツを軽く伝授してから
最初の「05 入眠修行」は仰向けに横になって目を瞑り
そのまま体を左右に揺らしてひとまずリラックスします。

「ぷるぷると 小刻みに左右に体を揺らして 体の芯から 振動が波になって 指先 足先 頭にまで到達していくイメージ」
そして彼女は揺れてる様子を実況しながら暗示を入れて感覚を伝えます。
実際に動かしたほうが効果的ですけど、寝たままやるのは大変なので
別にイメージで代用してもいいと思います。
催眠開始前に比べて話すペースを緩やかにし、セリフの間も長く取って落ち着きやすくしてます。

パートの終盤に彼女の声に対する集中力を上げるのも良いですね。
催眠は平たく言えばリラックス+集中の状態ですから序盤でその準備を整えます。

続く「06 浸透」はさらにリラックスしながら催眠状態を徐々に深めます。
自分の好きなペースで深呼吸を繰り返し、そのまま彼女の言葉とカウントに耳を傾けます。

「どくん どくん 力の抜けた 魂の抜けたあなたの体に 私の言霊が浸透していく」
彼女は彼の不眠の原因が心にあると判断したのでしょう。
だから呼吸を通じて余計なものを吐き出させ、代わりに彼女の言葉を取り込みます。
「魂が抜ける」「言霊が浸透する」とここも修行っぽい言い回しにしてました。
途中から落ち着いた音楽を流して別方向から癒やすなど
シリーズの過去作で培ってきたものを色々投入してサービスを組み立ててます。

そして最後の「07 星闇」は本題の安眠に移ります。
これまでとは別の場所に移動し、そこで彼女と抱き合ったままゆっくり眠りにつきます。

誰にも邪魔されない場所で彼女と2人きりの状況を作り
そこでさらに深化させたり別の音楽を流す癒し一色の内容です。
このへんまでくると意識がそれなりにぼやけてるでしょうから
彼女も無理矢理寝かそうとせず、それを助ける材料を与える方針で進めます。

このように、タイトルの「安眠トレーニング」をそのまま音声化した催眠が繰り広げられてます。
安眠のきっかけを与えてくれる作品
単に眠らせるだけでなく今後に向けたケアもする作品です。

華扇は安眠を求めて自分のところへやって来た主人公の願いを叶えようと
彼と師弟の関係を結び、催眠をかけながら適度にアドバイスしてまずはリラックスさせます。
そして中盤以降はカウントを数えながら暗示を小まめに入れて意識の力をさらに弱めます。

東方シリーズに登場するキャラが催眠をかけるサークルさん独自のシチュ
仙人よりも面倒見のいいお姉さんっぽく振る舞う彼女のキャラ
古典催眠の技術をベースに作品固有の要素を盛り込んだ緩い催眠。
シリーズの特徴を維持しつつ、やや捻りを加えた作品に仕上がってます。

「私たち仙人は 結局のところ ○○のことなの」
お姉さんっぽくもあるけど達観したところを見せてくれるのが印象的でした。
最終パートでは仙人とは何か、安眠するのに最も必要なものが何かを教えてくれます。
催眠と直接関係ない要素とも言えますけど、東方入眠抄シリーズは眠らせるのが最終目的ですから
それに沿ったことをやってる限りは別に問題ないと思います。

催眠は本作品に限らずこのところ独自色を強くしてます。
深呼吸して、脱力して、カウントを数えるといった定番の誘導から
複数の要素を組み合わせる、あるいは音楽を流しながらそれに暗示を込めるものに変化してます。
音楽はもっと有効活用できるんじゃないかと思ってたので
催眠と絡める試みは安眠に向いてますし、独自性を出すのにも役立ってます。

あとは声にエフェクトをかけるシーンを限定してるのも良かったです。
要所で使ったほうが「大事なシーンだよ」と直感的に伝えられます。

安眠催眠にプラスアルファの要素を組み込んだ大変癒やされる作品です。
おまけは「DokiDoki Under Roof Life」とBGM3曲です。

CV:saoriさん
総時間 1:19:02(本編…47:20 おまけ…31:42)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

リラクゼーション旅館【薬味亭】~若女将が誠心誠意、ご奉仕(サービス)致します~

サークル「薬味亭」さんの同人/催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、和服姿がよく似合う上品な若女将が
遠路はるばるやって来た男性客をつきっきりでもてなします。

和の雰囲気を大事にした落ち着いたサービスが行われており
鹿威し、襖、和風料理など旅館に合った素材を用意して落ち着きを持たせ
さらに就寝時は2種類の手段で癒しと眠気を与えます。
海に面した旅館でのんびり
薬味亭の若女将「希美(のぞみ)」が健全なご奉仕をするお話。

「遠路はるばるお越しいただき ありがとうございます」
希美は穏やかで品のある声のお姉さん。
商店街の抽選で宿泊チケットを当てた主人公に丁寧な挨拶をすると
お部屋へ案内してから旅館や自分のことを話します。

本作品は20代前半で老舗旅館の若女将を勤め上げてる彼女が
一泊二日の貸し切り券を手に入れた彼を60分程度に渡って親身にもてなします。
実際の旅館に近づけたかったのか、耳かきやマッサージといった定番のサービスは避け
ご飯を食べたりお風呂で寛ぐ様子に色んな音を盛り込み臨場感を出してます。

また総時間の7割近くにあたる40分を安眠パートに割いてまして
そこでは催眠をかける、恋物語を読み聞かせると2つのルートが用意されてます。

同人音声と催眠音声両方の特徴を持ってるのは珍しいですね。
どちらも作品独自の要素を盛り込んであって癒しのパワーが強いです。

「事前にお客様のことは聞いていたので サイズはピッタリのものをご用意いたしました」
希美については女将のイメージ通りの女性。
ニコニコした様子で挨拶したり案内するのはもちろん
彼の足のサイズに合ったスリッパまで用意するほどの気配りを見せます。
夕食のシーンでは献立を細かく説明してくれたりと旅館らしさを感じるセリフが多いです。

チェックインを済ませた後の2パート15分間は寛ぐシーン。
周辺の観光をしてから夕方に着いた彼に様々な和風料理を振る舞い
さらに露天風呂でお酌しながら色んなことを話します。

「薬味亭で開発した 秘伝のそばつゆです 甘辛い味がして さらに食欲が湧いてきますよ」
天ぷら、そば、鴨鍋など和の心を感じる料理で揃え
それらを彼が食べたり彼女が食べさせる様子をセリフと音で表現します。
音が鳴るのは食べる瞬間だけなのでASMR系の作品ではありません。
どれから食べればいいか迷う彼を彼女が助けるシーンもあって微笑ましいです。

次の露天風呂はお湯の音を特に流さず
専用の浴衣に着替えた彼女が自分や妹のことを語ります。
彼がもらったチケットを使うと貸し切り状態になるそうで
彼女も普段よりはたぶんのんびりした接客ができてるのでしょう。
サービスで癒し、キャラで癒やすバランスの良さも本作品の持ち味です。
波の音と女性の愛に包まれて
本作品のメインにあたる安眠パートはおよそ40分間。
「(4)-A希美のリラクゼーション催眠、体感してみませんか?」は癒しの催眠をかけてゆっくり寝かしつけます(約23分)。
解除音声は入ってませんから基本的には寝る前にお聴きください。
出かける予定がある場合は無料作品でいいので必ず解除音声を聴いてください。

「最初は 両足の指先の力が抜けていきます」
内容は横になって目を瞑り、彼女の呼吸音に合わせて深呼吸しながら
両足→足首→両手→腰→顔の順に体を脱力します。
そして軽く深化させてから舞台を夜の浜辺に移し、そこで彼女と歩いたり膝枕されるイメージをします。

同人音声の一部を使って催眠をかけるスタイルなので正直期待してなかったのですが
サークルさんが勉強されてるのか、全体の流れや技術の使い方が安定していて良かったです。
前半をほぼ全部深呼吸と脱力に使ってリラックスできる状況を作り
後半シーンも癒しの要素をいくつも組み合わせて意識をぼんやりさせます。

「ずっと聞いていると だんだんと 穏やかな気持ちになっていきます」
砂浜に移ったところで波の音が鳴り始めるのがいいですね。
薬味亭は挿し絵の通り海のすぐそばに建ってますから、当然波の音も実際に聞こえます。
前半に比べて暗示の量が減るので催眠らしさは薄れるのですが
このパートの目的はあくまで安眠ですからそこまで深く落とす必要はありません。
終盤には波の音だけが流れる時間を設けるなど、目的意識を持った誘導をしてました。

それに対して「(4)-B朗読」は物語で癒やすサービス。
以前この旅館にいた三姉妹と郵便配達の男性に関する恋愛事情を語ります。

書くとつまらないでしょうから内容はすべて伏せるとして
温かみがある中でちょっぴり切なさも感じるお話でした。
基本的にはしゃべり続けるので催眠パートに比べると安眠との相性は悪いですが
それに向けた準備として心を温める効果は十分あると思います。
催眠と似た方向性にならないよう敢えて大きく変えてあるのかもしれませんね。

このように、技術と物語を使い分けて眠らせる珍しいサービスが繰り広げられてます。
雰囲気の良い作品
和風情緒を大事にした落ち着いてる作品です。

希美は運良くチケットを手に入れた主人公に旅を満喫してもらおうと
女将らしい丁寧な物腰ときめ細かなおもてなしで安らげる空気を作ります。
そしてお風呂の後は2種類の眠れるサービスをを提供します。

女将のイメージにピッタリな女性が一対一でお世話する癒しのシチュ
会話と音を組み合わせて旅館らしさを出すバランスの取れた作り
まったく別の方法で寝かしつける安眠パート。
現在流行ってる癒し系音声とはやや違う構成にしてあります。

中でも安眠パートは十分な時間を用意し、それをほぼ半々に分けて催眠をかけたり物語します。
同人音声の中には「主人公が最後に眠るから催眠音声だ」と勘違いしてるケースも時々あるのですが
本作品はきちんと催眠の技術を使って眠らせる正統派のものです。
時間が23分ありますし、サークルさんが最も力を入れられてるように映りました。

それ以外のパートについても処女作として見る分には比較的質が高いです。
ただし、効果音の扱い方だけは引っかかりました。
例えば夕食中に鴨鍋がぐつぐつ煮える音が鳴るシーンがあるのですが
彼女がその話をした時だけ音が鳴るようになってます。

鍋は火を入れたらそれが消えるまで煮え続けるのが普通ですから
煮えるにつれてだんだん大きくなり、彼が食べ終えたあたりで小さくなるのが自然です。
他のシーンもひとつの音を一瞬だけ鳴らすことが多かったので
複数の音を共存させて空間そのものを表現できるようになればより良くなると思います。

音質は今のままで十分良いので演出面を強化してみてはいかがでしょうか。
今後もっと伸びる可能性を秘めたサークルさんです。

CV:朝富やくもさん
総時間 1:04:00

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
同人パート、催眠パートいずれも7点をつけてます。

2019年9月1日まで50%OFFの324円で販売されてます。
その場合の点数は8点です。

東方入眠抄20 烏天狗はたての快眠念写術

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「姫海棠(ひめかいどう)はたて」が
自分に会いに来てくれた人間を変わった手段で眠らせます。

彼女の能力「念写」を絡めた癒し特化の催眠が行われており
前半部分は脱力や深呼吸といったリラックス系の技法で固めて段階的に落とし
終盤で様々な癒しの要素を投げかけ、聴き手が自分でイメージできるようサポートします。
あなたに贈る最高の一枚
姫海棠はたてに催眠をかけられ安眠できる写真を撮るお話。

「あら? お客さんだなんて 珍しいこともあるのね」
はたては明るくて素朴な声の女の子。
音声を聴く際の注意事項を丁寧に説明すると
妖怪の山へやって来た主人公を嬉しそうにもてなします。

本作品は原作だと念写の能力を持ってる彼女が
不眠に悩んでる彼に60分近くの健全な催眠をかけて改善を手伝います。
シリーズの過去作に比べて時間が30%ほど長くなったこともあり
これまでよりもゆっくりリードして少しずつ催眠の感覚を膨らませます。
最後に寝て終わるようになってるので解除音声は入ってません。

「私は 君の意識に同調して 君の望むものを投影する」
彼女が今回のサービスで大事にしてるのは「一体感」
安眠できる写真が欲しい彼の願いを叶えようと、序盤から膝枕して頭を優しく撫で
それと同時に信頼が深まる言葉を投げかけて心身の距離を近づけます。

念写の能力はあくまで彼女が思い描いたものを映像化するものです。
だから催眠を通じて彼が求める一枚を念写できる環境を整えます。
終盤にはそれに合ったアプローチをかけてきますから
上手く催眠に入れていれば頭の中に何らかの映像が浮かび上がるでしょう。
癒しのパワー溢れる催眠
催眠は3パート42分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずははたてに体を撫でられてるイメージをします。

「なでなで なでなで 左手から すーっと力が抜けていく」
「顔の力が 抜けていくのを感じるよ 少しぼーっとしてきたね」

「なでなで」を適度に交えてセリフのリズムを取りながら
左右の腕、足、そして頭を個別に脱力してリラックスします。
冒頭シーンよりもセリフの間隔を長めに取って話しかけてくれるおかげで気持ちを落ち着けやすく
彼女が彼を眠らせようと気を配ってるのが自然と伝わってきます。

続く「05 体が痺れて君に」はさらなる脱力と深化。
事前に焚いておいたお香の効果で全身を軽く痺れさせ
その後にカウントを数セット数えながらその都度暗示を入れて催眠状態を深めます。

「右手が痺れてくるね ぴりぴり ぴりぴり」
先ほどの脱力とほぼ同じ流れで痺れる感覚を伝えるのが良いですね。
そうやってリラックスを段階的に強化し暗示をより受け入れやすくします。
私が聴いた時も足の裏にピリピリした感覚がしました。
長時間正座をした時によくある心地いい痺れです。

パート終盤のカウントによる深化も音響効果を有効に使ってたりと
シリーズの過去作に比べて催眠の技術が上がった印象を受けました。

本題の念写が始まるのは最後の「06 君の意識の底で」(約23分)。
これまでの誘導を通じて2人だけの世界に辿り着いた彼女が
一体感をさらに強めてから彼が望むイメージを呼び起こします。

「2人で見る 満天の星空 2人で遊ぶ 夏の海 プール 2人で食べる スイーツ」
ここでは何か特定のシチュや情景を思い浮かべさせるのではなく
癒しや楽しさをを感じる色んな要素を列挙し、その中から好きに選んでもらうスタイルを取ってます。
例えばアウトドア派の人は外に出たほうが気分が晴れるでしょうし
逆にインドア派は家の中で寛いでる方が落ち着くと思います。
だからより多くの聴き手に対応できるよう大まかな枠組みだけ用意し、あとは任せるわけです。

催眠に入ってると普段よりもイメージ力が向上するでしょうから
こういうアプローチは効果的だし彼女の能力「念写」とも大変マッチしてます。
自然と思い浮かんだものを鮮明にして癒やす本作品らしい安眠法です。

このように、しっかりリラックスさせてから目的地に導くテーマ性の強い催眠が繰り広げられてます。
心を通わせる作品
はたてとの信頼関係を大事にした質の高い作品です。

はたてはわざわざ妖怪の山を尋ねるほど寝付きの悪さに悩んでる彼を救おうと
まずは催眠を通じて心身をリラックスし、それと同時に2人の距離も縮めます。
そして準備が整ったところで彼に自由なイメージをさせて自然と眠れるようにします。

東方シリーズのキャラが催眠を使って寝かしつけるシリーズお馴染みのシチュ
前半部分をまるまる使ってゆっくりリラックスと深化を促す丁寧なリード
彼女の能力を技術と上手く絡め合わせた最終パート。
過去作が元々持ってた良い部分を維持しつつ催眠を強化した癒されるサービスに仕上がってます。

中でも3番目の要素は本作品を象徴するシーンということで
敢えて遊びを設ける大胆な試みがされてて面白いです。
術者がイメージを指定するより聴き手の無意識に任せたほうが癒しも得やすいですからね。
念写をこのように活用してるところに最も感銘を受けました。

あとは前項でも触れましたが催眠の技術が上がってるように思えます。
以前はイメージの扱い方以外は割と似たような誘導をしてたのですが
今回はそれにアレンジを加えてひとつの流れを作ってます。
手足が痺れる感覚を与えるのも珍しいですし、サークルさんが工夫された跡が見られます。

イメージ主体の作品が好きな人には特におすすめします。
おまけは音声3種とBGM2種です。

CV:七條未緒さん
総時間 1:18:41(本編…56:10 おまけ…22:30)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

Hipnotic Mermaid -深海の眠り姫-

サークル「もふもふ倶楽部」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、人気がすっかりなくなった秋の海を舞台に
不思議な女の子が催眠を使って海中探索へと連れて行きます。

波の音や泡の弾ける音など水に関する環境音を流しながら進めるのが特徴で
それらに耳を傾けながら深呼吸や脱力をして眠りやすい環境を整えます。
安眠できる二人だけの世界に
女の子と一緒に深海に潜りそこで眠るお話。

「ん? 君 どうしてこんなところにいるの?」
女の子は素朴で穏やかな声の女の子。
シーズンオフの浜辺に立ってるところを主人公に呼び止められると
ここにいる理由を話してから一緒に海の空気を吸おうと言います。

本作品は海と非常に強い繋がりを持つ彼女が
浜辺から深海、そしてさらに深い領域へと案内しながら催眠を施します。
総時間が35分程度と催眠音声の中では比較的短く、内容もシンプルで寝る前に聴くのに適した作りです。

最大の特徴はほとんどのシーンで何らかの環境音が流れること。
二人が出会い海に潜るまでは水が優しく揺れる音、それ以降は泡がブクブク弾ける音といったように
自分が今どこにいるかを音だけでわかりやすく伝えます。

こういった自然に根付いた音は人間なら誰でも癒される効果を持ってますから
音声を聴いてるだけでもある程度のリラックスが得られると思います。

一方催眠については深呼吸を何度かさせたり、カウントを数えながら脱力する暗示を軽く入れるなど
古典催眠の技術をベースとしたリラックス特化の誘導がされてます。
催眠に入る、あるいは漂う感覚を味わってもらうことより純粋に寝かせることを意識してる作品です。

「秋とか 冬の海も好きだよ 静かで 波の音だけが聞こえて 目の前にはとっても大きな海が広がってる」
案内役を務める女の子は年齢よりも大人びた雰囲気を持つ儚げな女性。
季節が秋ということではしゃいだりはせず、終始落ち着いた様子でゆっくり物語を進めます。
先ほど説明した環境音も相まって静かな印象を受けるでしょうね。
終盤に差し掛かるとこちらの眠りを妨げないよう囁き声へと変化します。
癒しの音に包まれながら
催眠はほぼ全編にあたる29分間。
女の子と簡単なやり取りをしてからまずは深呼吸で秋の海の香りを体に取り込みます。

「こうしていると だんだん力が抜けて 楽になってくるかもしれないね」
「吸って」「吐いて」と合図を出しながらこの先のシーンでも何度か挟んで気持ちを落ち着けさせます。
息を吐くのに合わせて暗示をほとんど入れてこないのが残念ですが
海に行った時のことをイメージしながら繰り返すと気持ちがスッキリするかもしれません。

お次はいよいよ彼女に先導されて海の中へと入ります。
挿し絵のように泡に包まれて潜るので呼吸や服の濡れる心配はありません。
そして追加の深呼吸をしたりカウントを合計7セット数えてさらなる脱力と深化を促します。

海に潜るのに合わせて深化させるアプローチは催眠音声だと比較的メジャーですし
誰にでもイメージ出る点においても有効と言えます。
ですが本作品の場合は技術的に色々と難があるため、これを聴いて深い催眠に入れる可能性は低いです。

「ゆったり ゆーったり だんだん ゆったりしてくると じわじわ じわじわ 両手の力が 抜けていく」
「ほら 今よりも もっと深いトランスに 入っていける」

その理由の第一は最中の暗示が圧倒的に少ないことです。
深呼吸をするシーンでタイミングよくリラックスや体が脱力する暗示を入れたり
カウントの前後に催眠状態が深まる暗示を入れる、といったことを彼女はほとんどしてきません。
深呼吸は合図を出す中で一言二言セリフを挟む、カウントは最中に軽く話しかける程度です。

作品のコンセプトを考えれば私もそこまでぎちぎちに暗示を入れる必要があるとは思いません。
ですがこの入れ方だと残念ながら暗示の効果が出にくいです。
数を絞るなら的確に入れるべきですし、それにこだわらないならもっと数を増やしたほうがいいかなと。
まだ3作目だからというのもあるのでしょうけど、聴いてて技術的に「あれ?」と思うシーンがいくつかありました。

「さぁ 広い海へ 落ちていこう」
中でも深化の決め手となる6回目のカウントを数えるシーンで
0の直前に彼女がこの一言しか言わないのは大いに疑問です。
それ以前のカウントと数え方や数えるペースに違いが見られませんし
聴き手を本気で落とすのならもっと入念にやったほうがいいのではないでしょうか。

また全体的に環境音の音量が大きい関係で、海に潜って以降のシーンは彼女の声が一部聴き取りにくくなります。
彼女は中盤あたりで「自分の声を無理に聴く必要はない」と言います。
ですがこちらが意識して聴こうとしないと聴き取れない音量バランスはさすがにまずいです。
彼女の声質が元々細いのも影響しています。

囁き声自体は本作品のコンセプトである癒しや安眠とマッチしてるので
環境音をもっと小さくして声が自然に耳へ入ってくるあたりに調節するのがよさそうです。
音に癒される作品
ほぼ全編で流れ続ける環境音に癒しを感じる作品です。

海が大好きで不思議な能力も持ってる女の子が、たまたま出合った主人公を自分の世界に招待します。
海に入り深く潜るイメージを2種類の水音で表現し、物語の世界へと自然に引きこみます。

「また 会えると いいね」
女の子も取り立てて癒し系ではないものの思いやりは十分に持っており
今回の出会いを「楽しかった」と言ってから彼を眠らせます。
環境音の効果が絶大なのでこの音声を聴いて癒しを感じる人は多いはずです。

ですが催眠音声は催眠の技術を使って癒すのが魅力ですから
そのへんが上手くいってるかどうかが非常に重要になります。
これまで書いてきたことからもなんとなくわかるでしょうけど、少なくとも私はあまりよくないと見ています。

特に引っ掛かったのが暗示を入れるタイミングです。
ここを改善すれば今よりもずっとリラックスできるし催眠にも入りやすくなります。
あるいは「泡の弾ける音を聴けば聴くほど心地いい気分が湧いて眠くなる」など
環境音に暗示を込めて誘導していれば随分変わったかもしれません。
今の内容では催眠がもたらす癒しのウェイトは低いかなと。

雰囲気はいいのだけど催眠がうーん・・・な作品です。

CV:三神香弥さん
総時間 35:16

オススメ度
■■□□□□□□□□ 2点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は3点。
35分で800円とやや割高なので-1してあります。

幻影図書館 ~催眠で女の子になって女性向け音声を楽しむ+なでなで安眠~

サークル「お嬢さん堂」さんの催眠音声作品(全年齢向け 男女両用)。

今回紹介する作品は、夢の中にある不思議な図書館を舞台に
そこを管理してる女性が変わった癒しの催眠を施します。

全年齢向けの女体化誘導をするのが最大の特徴で
そのまま女性向けの音声を聴く場合、彼女と一緒に過ごす場合の2パターンを用意し
いずれも女性になりきって楽しめるよう短く丁寧に誘導します。

今回は「男性がなでなでを楽しむ場合」を聴いてのレビューをお送りします。
数多の思いが込められて図書館で
ストーリーテラーに女体化催眠をかけられリフレッシュするお話。

「ここは 夢とうつつの狭間 ゆっくりと戸惑うように動く あなたの靴音が 石畳に響いています」
ストーリーテラーは清楚で穏やかな声の女性。
主人公が現在いる不思議な図書館の様子を主観視点で語ると
そこに現れ自己紹介してからどの本を読みたいか尋ねます。

本作品は女性になりきって女性向けの音声作品を楽しんでもらうことを目的に
彼女が20~30分程度の健全な催眠を施します。
今回紹介する「男性がなでなでを楽しむ場合」以外にも
「男性が女性向け音声を楽しむ場合」という別パターンがありまして
そちらは催眠導入を聴いた後にお好みのシチュエーションボイスを挟み、最後に解除を聴く流れになります。

サンプルとなる女性向け音声は同梱されてませんから
男性はたぶん単体で完結する「男性がなでなでを楽しむ場合」を選ぶことが多いと思います。
選んだ作品によって印象が随分変わるでしょうし、本レビューではこちらに的を絞って紹介します。

またそれ以外に女性が上記の2パターンを楽しめる音声も用意されてます。
声優さんは共通で男性向けよりも導入が4分程度短くなってる感じです。
全年齢向けなので女性の声でも大丈夫なら普通に聴けると思います。

「ここにある本は すべて甘い甘い夢物語」
最大の売りは全年齢向けでありながら女体化誘導をすること。
短めの催眠で幻影図書館にいる気分に浸らせてから
指先、顔つき、胸、腰、股間など性差が出やすい部分をピックアップして変化させます。

18禁に含まれる描写は出てきませんが
肌の張りや胸の重さといった感覚の違いにも触れられていて割と丁寧です。
そして音声を聴き終えた頃には気持ちが軽くなってることに気づくでしょう。
一時的に普段の自分とは別の存在になってリフレッシュすることも狙って作られてます。

全編を通じてオルゴールっぽい癒し系のBGMが流れるのもポイント。
これらを聴いてるだけでも心が落ち着き、彼女の言葉を受け入れやすくなります。
流れないバージョンも入ってますけど流れたほうが癒し効果は強いです。
女性になりきり心身をリフレッシュ
「男性がなでなでを楽しむ場合」はほぼ全編にあたる4パート32分間。
最初の「物語の世界へようこそ」は幻影図書館を訪れた主人公がストーリーテラーと出会い
そこにある本を選んで読み始めるまでの様子に技術を絡めて進めます。

「息を繰り返すと 不思議と全身が重くなってきます」
「ゆらり ゆらり 椅子が前後に揺れるたびに あなたの意識は 深いところへと入っていきます」

呼吸に意識を向けさせながら体が重くなる暗示をさり気なく入れたり
図書館内にある安楽椅子に座ってるイメージを通じて催眠状態を深めるなど
現役のヒプノセラピストさんが製作に携わってるだけあって洗練されたリードをします。
「ゆらり」を入れてセリフにリズムと柔らかさを持たせてあるのも良いです。
癒しのBGMも相まって音声開始から5分後にはそれなりに眠くなってました。

本題の女体化はおよそ4分間。
彼女と2人きりで爽やかな草原にいる自分をイメージし
膝枕されながら体の主要な部分をひとつずつ変えていきます。

「まるで マシュマロに触れているような感じ きめ細やかで 柔らかな肌 目元のまつげは長くて 指先で確認できるほど」
事前に安楽椅子や草原のイメージを組み込んであるおかげか
彼女の話してる女性像が自然と頭に浮かんできて面白かったです。
その後に再び深呼吸しながら深化を促すアプローチもするなど
1人でも多くの聴き手が心地よい感覚に包まれるよう上手にケアします。

続く2パート12分間は心身のリフレッシュを目的としたサービス。
「今宵は私が」は引き続き膝枕したまま優しい言葉をかけて心をほぐし
「なでなで」は彼女に頭を撫でられてる感覚に浸って頭を空っぽにします。

「あなたの柔らかい女の子の指先に 私の指先を絡めてあげましょう」
これらをやるにあたって聴き手が女の子になったのを前提とした会話をするのがいいですね。
癒しつつ女体化の安定化も図っていて本作品の趣旨にとてもマッチしてます。
「今宵は私が」はイメージ&暗示主体、「なでなで」は布を撫でるような摩擦音&BGM主体と
パートごとに癒しの方向性を変えてあってそれぞれに違った良さがあります。
女体化自体はそこまで強く関係してませんから、上手くいかなかったとしても普通に聴けるし癒やされるでしょう。

このように、別世界で寛ぐ様子に女体化を絡めた珍しい癒しの催眠が繰り広げられてます。
心を洗い流してくれる作品
短時間でのリフレッシュにとても向いてる作品です。

ストーリーテラーは幻影図書館を訪れた主人公を晴れやかな気分で現実世界へ送り出そうと
ここにある数多くの本から好きなものを選んでもらい、自分は膝枕でそれを読む様子を見守ります。
そして全年齢向けらしく癒しをメインに据え、そこに女体化を絡めて個性を出します。

穏やかな女性と図書館でまったり過ごすシチュ
女性向け音声作品を女性と同じ視点で楽しめるよう女体化誘導する変わったコンセプト
それにあたって短い時間で効果的なアプローチをする質の高い催眠。
サークルさんが元々持ってる技術力の高さを活かした聴きやすい作品に仕上がってます。

「幸せ 幸せ たくさんの幸せと 穏やかな気持ちが あなたの心と体を満たしていく」
特に催眠は暗示の入れ方、分量、表現方法など
ひとつひとつがしっかりしていてセリフが心にスッと入ってきます。
女性になりきることで心をリフレッシュさせる視点も効果的です。
女体化有りで30分は短いほうですから、女体化催眠を練習するのにも役立つでしょう。

CV:杠葉えりかさん
総時間 1:10:41(1視聴あたりの時間は20~32分)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

レイニングスリープ.ヒプノシナスタジア 共感覚催眠音声

サークル「ぺありふこうぼう」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、雨の日に偶然出会った不思議な女の子が
雨音を使った癒しの催眠をかけて眠りに導きます。

雨音に耳を傾けながら様々な色をイメージさせたり
後になるほど彼女と感覚を共有してる気分に浸らせるなど
作品が持つ特徴を組み合わせてゆっくりじっくり眠れる環境を整えます。
2人きりで雨音を聞きながら
女の子に安眠できる催眠をかけられるお話。

「こんばんわー とは言ってみたものの 雨雲で昼か夜かも分かりませんね?」
女の子は明るくて清らかな声の女の子。
とある雨の日、屋根のあるベンチで雨宿りしてる主人公に声をかけると
雨音を聞きながら自分の話に付き合って欲しいと言います。

本作品は自然にまつわる要素を使って安眠を提供するのをコンセプトに
彼女が60分程度の時間を使ってそれにちなんだ催眠をかけます。
全年齢向けということで催眠誘導に多くの時間を費やし
セリフの間を長めに取りながらゆっくり語りかけて落ち着ける雰囲気を作ります。

「綺麗な色… しとしと降り注いで 清々しい雨。一つ一つが繊細で 心を洗い流してくれる そんな雨」
最大の特徴はバックで流れ続ける雨音。
ある時はしとしと、またある時はざーざーと勢いを変えて自然な癒しを提供します。
彼女のセリフと雨音を連動させながら物語を進めるので
2人がいる場所の情景がイメージしやすく作品の世界へスムーズに入り込めます。

また彼女はお話の中で様々な色を持ち出し、その印象を通じて感覚を変化させようとします。
青系統の色を見たら涼しいとか寒い、逆に赤やオレンジだと暖かく感じるといった誰にでも根付いてる要素です。
サークルさんが「色を聞く安眠音声」と銘打ってるように雨音と同じくらいの存在感を持ってます。

これらを行う彼女についてはほぼ謎に包まれてます。
ただし催眠を行う中で主人公と自分の感覚を繋げようとするシーンが多いです。
静かで落ち着いた催眠
催眠は3パート55分間。
座る/寝るどちらでもいいのでリラックスできる姿勢を取り
まずは目の前で降り続けてる雨を眺めるイメージをします。

「雨の色。雨は水だから 水色でしょうか 嵐なら、濃く見えて赤かも。落ち着いてるなら緑かな?」
「今はただ 自分の感覚で感じ取れる 雨の色彩を 感じて頂ければ楽しいし、私も嬉しいです」

そして彼女は早速雨と色を繋ぎ合わせ聴き手の自由にイメージさせます。
雨がどんな色を持ってるか今まで考えたことのある人はあまりいないと思います。
だから彼女も具体例を挙げてサポートしつつ押し付けないよう語りかけます。
そして彼女も主人公と一緒の時間を共有してることを静かに喜びます。

一般的な催眠音声とは随分違う作りです。
深呼吸して、脱力するみたいに明確な区切りを設けずドラマ仕立ての誘導をします。
雨音を流し続けるから無理にリラックスさせる必要がないというのもあるでしょうね。
タイトルにもなってる「共感覚性」を出す意味でもこういうアプローチは有効だと思います。

2番目の「共感覚のリラックス」は名前の通りさらにリラックスするシーン。
彼女と手を繋いで一体感を高め、とある色に包まれるイメージをしながら心身を脱力させます。

「繋がる 溢れる 受け取っては 渡しあって… 優しい 想いが 二人を 満たしていく」
女性に添い寝されながら安眠する音声作品が数多くあることからもわかるように
信頼できる人物が近くにいる状況は無意識的な安らぎを与えます。
彼女と文字通り繋がることで共感覚が増し、その言葉をさらに受け入れやすくなります。
ここで登場する色も多くの人が癒しを感じるものですし、最終目的の安眠を見据えてリードしてるのがわかります。

私が聴いた時もこのパートの序盤あたりから眠気を感じ始めました。
前のパートに比べて雨音の鳴る時間が減り、寒気をあまり感じなくなったからかもしれません。
終盤には雨とは別の自然物を使ってさらに落とすなど、色んな方向から眠りたい気分にさせてくれます。

最後の「雨の安眠」は眠るパート。
カウントに合わせてさらなる暗示を入れ、その後は寝息だけを漏らして静かなひと時を提供します。

「ねむい ねむくて 意識がふらっと どこかにいってしまう ぼんやり ぼんやり 意識が遠のく」
このへんまで来ると彼女もかなり眠そうな仕草を見せるのが良いですね。
他人があくびをするとつい自分もしてしまうことがあるように
ここでも押し付けがましさを感じないやり方で「眠る時間だよ」と教えます。
寝息だけが流れる時間が10分くらい用意されてる安眠特化のパートです。

このように雨音、色、共感覚を組み合わせて寝かしつける変わった催眠が繰り広げられてます。
詩的な作品
舞台設定、登場人物、セリフの言い回しがいずれも美しい作品です。

女の子は傘を忘れたせいで雨宿りをしてる主人公を癒そうと
最初から親しげに接しながら雨音と色を使って少しずつリラックスさせます。
そしてそれと同時に2人の感覚がリンクしてることも伝えて安心感を与えます。

バックで流れ続ける雨音を使った珍しい催眠、そこに様々な色を組み込んで癒やす演出
彼女の存在や温もりを伝えて寝かしつけるアプローチ。
一般的な催眠音声よりもドラマ性を強くした癒しの物語が楽しめます。

「どこにでも いつだって 耳を傾ければ 目を向ければ そこには必ず 色が存在する。私が発する言葉にも 色彩で溢れてる」
この作品を聴く前は雨音を徹底活用する音モノだと思ってました。
しかし実際は色やキャラの存在感も大きく、この3つの柱でバランスを取ってます。
セリフの表現も雨が降る場所らしいしっとり感があって独特です。

催眠はイメージ重視でところどころに古典系の技術を盛り込んでます。
要所でカウントを数えて追い込み暗示を入れてくれますから
やり方が特殊でも催眠には割とあっさりかかれると思います。
雨音を始めとするリラックス要素が充実してるのが大きいです。

環境音を扱ってる作品が好きな人には特におすすめします。
おまけは30個の音声です。

CV:紅月ことねさん
総時間 2:46:22(本編…1:05:19 おまけ…1:41:03)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
2019年4月19日まで10%OFFの972円で販売されてます。

for英会話 催眠暗示ボイス

サークル「Novel-Trance-Lab」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度も穏やかなお姉さんが
催眠を使って英語や英会話に対する苦手意識を克服するきっかけを与えます。

十分にリラックスさせてから暗示を入れる癒し系の催眠が行われており
深呼吸や光のイメージで心身両面を一旦リセットし
それからとあるキーワードを絡めて英語と前向きに付き合える心構えを身に着けます。
英語と向き合えるまっさらな心に
お姉さんに英語が好きになる催眠をかけてもらうお話。

「今日も一日 お疲れ様でした 準備は整いましたか?」
お姉さんは穏やかで澄んだ声の女性。
作品のコンセプトを説明し視聴時の環境を確認すると
早速BGMを流しながら癒しの催眠を施します。

本作品は今の日本人にとって最も身近な外国語である英語に対する印象改善を目的に
彼女が60分ほどを使って催眠をかけたりそれに関する様々な暗示を入れます。
学生や英語を使う機会のある社会人に最も適した内容なのですが
催眠に入る/漂う心地よさを感じたり、落ち込んだ気持ちを切り替える癒しの役割も十分に果たします。

全年齢向けなので全編がほぼ催眠ですし、お姉さんもゆったり語りかけてきて雰囲気がとても穏やかです。
最中のセリフもポジティブなものが本当に多く
音声を聴いてるだけで自然と気持ちが軽くなったり胸のあたりがぽかぽかします。

作中で英語を勉強するシーンは一切ありません。
英語に触れる、学ぶ際にプラスとなる心構えを身に着ける手伝いをするところまでです。

催眠はおよそ59分間。
楽な姿勢になって目を瞑り、まずは5分間ゆっくり深呼吸します。

「あなたのペースで らくーに 気持ちよーく 深呼吸」
バックでゆったりした旋律の音楽を流しながら
「吸ってー 吐いてー」の合図は出さずこちらの好きなペースで繰り返します。
彼女ののんびりした声と口調も相まって早速意識のぼやけを感じ始めました。
音楽は3分程度流れたところでフェードアウトします。

お次は白い光が自分の体内に入り込む様子をイメージし
頭から上半身にかけて少しずつ移動させながら通過した部分を浄化していきます。

「とても綺麗な 白い光を 体に吸い込んでゆきましょう とても 綺麗な 白い光です」
「両肩から 胸のほうへと 柔らかく リラックスのエネルギーが 下りていき 呼吸がとてーも 楽になります」

実況の合間に光が白くて綺麗なことを何度も言って強く印象づけ
さらにそのエネルギーが伝わる際に「柔らかい」「優しい」「楽になる」を組み合わせて伝えるなど
彼女は多くの聴き手が良い印象を抱く言葉を組み合わせて感覚を少しずつ伝えようとします。
「体が重い どんどん重くなる」みたいにひたすら重ねるのではなく
下のセリフのように普通に話す中で散りばめるスタイルを取ってます。

白は清純、まっさらな印象のある色ですし
それが光となって体内を流れていくイメージはリフレッシュとの相性が良いです。
並行して体の中にある悪いものを取り除くことで英語を素直に受け入れられる環境を整えます。

英語や英会話に関する暗示を入れ始めるのは開始からおよそ30分後。
英語が好き、英語が得意、単語が頭の中にすんなり入りいつでも使えるようになるなど
色んなシチュエーションを考慮したアプローチをかけて前向きな気持ちにさせます。

「私は英語が大好き 私は英語が得意 私は英語が得意です 英語を母国語のように理解します」
「外国からの電話やメールも 難なく対応することができます そして外国人とのコミュニケーションを楽しみながら 応対することができます」

ストレートに働きかけるものもあれば、具体的な事例を出してイメージしやすくすることもあり
学生から社会人まで幅広くカバーできるよう丁寧に進めます。
これだけに20分以上の時間を割き、英語以外のポジティブな暗示も入れてくれるおかげで
リラックスと集中力を維持したままいい気分で聴くことができました。

「○○という言葉を 一日に何回も思い浮かべます ○○という言葉を思い浮かべるたびに あなたの潜在意識の中から 五感がエネルギーを持って起き上がります」
これらを始める前にキーワードを定め、最中にテンポよく言ってくるのも良いですね。
日常生活で英語に対する良い印象を失いかけた時に、それを回復するスイッチの役割を果たします。
我々が英語を使うのは当然普通の精神状態の時ですから
催眠にかかってる時以外にもそれを呼び起こせるものを用意するのは重要だし効果的です。
単に暗示を入れ続けておしまいではなく、入れた後のことも考えながらリードするのが素晴らしいです。

このように、十分リラックスさせてから目的に沿った暗示を入れる堅実な催眠が繰り広げられてます。
気持ちの切り替え方を教えてくれる作品
英語に苦手意識を持ってる人だけでなく、それ以外の人も楽しめる作品です。

お姉さんは何らかの理由で英語を好きになれないでいる主人公を助けようと
まずは全編の半分近くを使ってリラックスと集中力を高め、自分の暗示を受け入れやすい体勢を整えます。
そしてその後はメインにあたる英語や英会話に加えて他のポジティブな暗示も入れます。

勉強とは違うやり方で英語に対する印象を変える面白いコンセプト
テーマは一切絡めずストレートに癒やす大衆的な催眠
キーワードを起点にしながら英語に関する様々な暗示を入れるスタイル。
催眠の力を借りて悪いものを良いものに変えられるよう働きかけます。

私は英語がそこまで苦手に感じてないので
催眠の品質など英語以外の部分がどんなものか期待しながら聴きました。
その結果リラックスやリフレッシュといったプラスの感覚が強めに味わえて満足しました。
だから別に癒し目的で聴いてもいいんじゃないかなって思います。

「これからは あなたの人生のすべてが より良くなっていきます これからは あなたの未来のすべてが とても良くなっていきます」
聴き手を元気にする、明るくするセリフがものすごく多いのがそう言える理由です。
英語に関する暗示を入れ終わった後から終了までの9分間は
上のような誰にでも役立つ後催眠暗示をゆっくり入れ続けます。
心の中を洗い流すことも見据えてリードしますから
現実世界で嫌なことがあったとか、どうも気持ちが重いと感じる人にも向いてます。

最後に、この作品は繰り返し聴くことで効果が表れます。
付属のテキストにも「催眠暗示は21日間聞くと効果がある」と書かれてます。
ですから1回聴いてあまり実感できなかった場合も空き時間を使って繰り返し試してみてください。
やってることは理にかなってるので、少なくとも聴く前よりは改善するんじゃないかなと。

CV:紅月ことねさん
総時間 1:04:19

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
2019年3月24日まで90%OFFの108円で販売されてます。
その場合の点数は9点です。

東方入眠抄19 〜恋する小悪魔〜 la diablotine amoureuse

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「小悪魔」が
召喚した人間に催眠をかけながらお互いに今欲しいものを与え合います。

彼女の背景を語りながら安眠させるドラマ性重視の催眠が行われており
前半部分は深呼吸やストレートな暗示でリラックスと信頼関係を強め
後半から彼女が彼を呼び出した理由や求めてるものに触れて心をさらに温めます。
悪魔だって愛が欲しいの
小悪魔が安眠できる催眠をかけるお話。

「どうもはじめまして そして これからよろしくお願いしますね」
小悪魔は丁寧な言葉づかいをする穏やかな声のお姉さん。
紅魔館に逆召喚された主人公に挨拶し事情を説明すると
契約を交わす見返りに彼が求めてる安眠へと導きます。

本作品は館の中にある大図書館で司書をしてる彼女が
契約の見返りとして40分程度に渡る癒しの催眠を施します。
原作では本名不明、しかも特別な能力も持たないキャラのため
能力にちなんだイメージを使う他のシリーズ作品とはやや違うやり方で物語を進めます。

「せっかく図書館にいるのですから 本を読んであげましょうね」
具体的には彼女が作中で「魔法の本」と呼んでるものを聞かせるスタイルを取ってます。
調べた限りだと彼女にこの本に描かれてるような設定はされてないようなので
もしかしたらサークルさんの創作なのかもしれません。
Re:Volteさんはこのところオリジナル作品も制作されてますから、そうだったとしても別段おかしくないと思います。

もちろん旧来の良いところもきっちり受け継いでます。
冒頭シーンで悪魔から連想される契約を持ちかけ、彼が望んだ安眠を提供します。
その代わり彼女も自分が今欲しいものを得て幸せな気分に浸ります。

彼女が何を求めてるのかは伏せさせていただきますが
基本的には癒やす方向で進めますから暗さやヤバさはありません。
タイトルの「恋する小悪魔」にピッタリな愛のあるサービスをしてくれます。
シリーズの特徴を受け継ぎつつ新しい要素も取り入れたドラマ性のある作品です。
小悪魔が持つもうひとつの顔
催眠は3パート33分間。
仰向けに横になって目を瞑り、1分程度深呼吸してから小悪魔のことが好きになる暗示を入れます。
ちなみに本編はほぼすべてのシーンで声にエフェクトがかかります。

「私のことを好きになって? そうしたら あなたの願いを叶えてあげられる」
「頭の中が 黒い色に染まっていく 闇の色 私たちの色」

普段通りの穏やかな表情で「好き」を何度も投げかけながら
彼女の容姿に関するイメージを軽く語って心と体の距離を近づけます。
そしてある程度進んだ後は短めのカウントを何度も数えて別の世界へ案内します。

事前にもう少し準備してから暗示を入れたほうがかかりやすい気もしますが
彼女に悪意がなく、彼に自分を好きになってもらおうと頑張ってる様子は伝わってきます。
いきなり物語を絡めずに信頼関係の構築や深化に力を入れてるのも良いです。
カウントを数えるシーンでは「闇へ落ちていく」など悪魔らしい暗示表現を心がけてました。

3番目の「思い出の牢獄」は本題にあたる物語(約19分)。
長い時を経て老朽化した廃墟に降り立った主人公が
その中にいるとある存在と体を触れ合い愛情を注ぎます。

「あなたの熱に反応するかのように ○○がピクリと動く」
詳しいことを書くと盛大なネタバレになってしまうので感想だけ言わせていただきますと
一抹の物悲しさ、切なさを感じるお話でした。
時折流れるBGMもそれに合った儚げな旋律を奏でます。
無言の時間を適度に挟んであるのもそれを引き立てるための演出なのかもしれません。

催眠の技術も一応使われてますけど、それよりはストーリーで心を揺さぶるシーンかなと。
催眠に入ってる感覚があまりしない一方で胸のあたりがジーンとするのを感じました。
安眠に関する誘導は中盤にカウントを数えながらその手の暗示を入れたり
終盤に軽い寝息を立てる程度と少なめになってます。

このように、前半と後半で内容を大きく切り替える変わった催眠が繰り広げられてます。
ドラマ仕立ての作品
従来の東方入眠抄シリーズよりもドラマ成分が強い作品です。

小悪魔は広大な図書館で本の管理をしてる寂しさを少しでも紛らそうと
自分の意志で主人公を異界から召喚し、安眠させる見返りとしてとあるものを求めます。
そして前半はリラックスと好きになる暗示、後半は物語と方向性を大きく変えて催眠を施します。

東方キャラが能力を使わずに安眠させる今までとは違ったシチュ
悪魔のイメージよりずっとおおらかな彼女のキャラ
その背景がだんだんとわかるようになるストーリー性のある催眠。
技術で癒したり眠らせることの多い全年齢向け催眠音声とは異なるタッチで仕上げてます。

「これは 物語 そういうお話」
今回は物語が肝になる関係で普段よりもかなりぼかして書きました。
このへんを語ってしまうとたぶんこの作品を聴く楽しみが大幅に削がれてしまいます。
物語の最初と最後で彼女の口調を聴き比べてみてください。

ただ東方入眠抄の他作品よりも催眠の割合がやや減ってるところだけは気になりました。
催眠音声は一言で言えば技術の集積体なので、その分量が減れば当然品質にも影響が出ます。
エフェクトの効果で意識のぼやけや眠気を感じる人はいるでしょうけど
それは催眠の技術とまた別ですし、少なくとも当サイトではあまり評価しないことにしてます。

癒しのパワーは十分にありますから、内容を理解したうえで聴くなら問題なく楽しめるでしょう。
おまけは「小悪魔さんと幸せ添い寝生活~深夜編~」とアレンジ曲2本です。

CV:柳愛子さん
総時間 1:03:06(本編…41:12 おまけ…21:54)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

東方入眠抄SP 夜の夢に堕ちる

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方入眠抄シリーズに登場した6人のキャラが
2人1組で催眠をかけて癒したり眠くしたりします。

サークルさん初の双子作品ということで
どのパートも左右から交互に、あるいは同時に語りかけるスタイルを取ってます。
一般的な催眠音声とは作りが随分違うため癒し目的で聴いたほうが満足できるでしょう。
東方キャラたちの双子催眠
合計6人の東方キャラが代わる代わる催眠をかけるお話。

「ん? どうしたんだ? 遊んでるのか? 私も混ぜてくれ」
芳香は素朴で可愛い声の女の子。
「あらあなた 素敵な香りがするわね」
純狐は上品で落ち着いた声の女性。
主人公と純狐が話してるところへ芳香が加わり催眠へと移ります。

本作品はこれまで18本出てる東方入眠抄シリーズの外伝。
秦こころ、今泉影狼、多々良小傘、宮古芳香、黒谷ヤマメ、純狐の6人が
パートごとにメンバーを交代しながら左右交互に、あるいは同時に話すスタイルで安眠誘導します。
催眠は全部で6パートあり、ひとつあたりの時間は3~4分と短いです。

催眠音声ではすっかりお馴染みの双子形式を活用し
シーンごとに役割分担しながら少しずつ確実に癒しを膨らませます。

総時間が25分、しかも催眠者がころころ変わるシステムの関係で催眠に入る感覚はそれほどないでしょうけど
彼女たちの掛け合いが和むとか、声が可愛いといった別部分の癒しは得られます。

ストーリーは特にありませんから完全にファン向けの作品ですね。
パートによって使用する技法やイメージを切り替えてたりとなかなか凝ってます。

催眠はおよそ20分間。
前半の3パートは純狐と芳香、芳香と小傘、小傘とヤマメが思い思いのやり方で癒しを与えます。
催眠開始後は彼女たちの声にエフェクトがかかります。

純狐「息を吸ってー」
芳香「私の香りが 君の体にまとわりつく」
そしてひとつのセリフを2人が手分けして言う、それぞれで役割分担するなど
早速双子の長所を活かしたアプローチをかけてきます。
香りを意識させながらの深呼吸、雨音を流しつつそれに浄化されるイメージ
瘴気を吸い込んで体が動かなくなるイメージ、といったように
各キャラの特徴に沿ったイメージと催眠技法を組み合わせて進めます。

(芳香)私の香りと (小傘)私の雨で (両方)君の体が 綺麗になっていく
私は「04 芳香 x 小傘」パートが最も癒やされました(約3分30秒)。
唯一環境音を取り入れてるのが大きいですし、イメージもそれに噛み合ってて心がスッキリします。
変則的な作品ですがサークルさんが持つ良いところをきちんと受け継いでます。

後半の3パートは深化を見据えたシーン。
ヤマメと影狼、影狼とこころ、こころと純狐、と引き続きメンバーを変えてさらにリラックスさせます。

こころ「落ちる 落ちる 感情が 消えていく 自我が 消えていく」
左右交互に長めのカウントを数えながら心身が綺麗になる暗示を入れたり
「すーっと」「落ちていく」といった単語を多めに投げかけるなど
前半とはアプローチの方向性が随分違います。

キャラごとのイメージも一応挟んできますけど、どちらかと言うと技術寄りに映りました。
暗示の内容から眠気よりもリフレッシュのほうがより実感できると思います。

このように、2人1組で多彩な催眠をかけるオムニバス形式のサービスが繰り広げられてます。
遊び心のある作品
正統派の催眠音声とは違いますが、それなりの癒しのパワーを持ってる作品です。

6人の東方キャラたちは主人公が癒しや眠気を感じるように
左右に陣取り交互に、あるいは同時に語りかけて脱力と深化を促します。
そしてその中に自分たちらしいイメージを組み込みある程度の個性も出します。

常に2人でリードする双子形式、パートごとにメンバーが変わる豪華な作り
各キャラが持つイメージや音と技術を組み合わせて癒す展開。
催眠に落とすことよりも真新しさやファンサービスを意識して物語を組み立ててます。

聴いた限りだと今作は試験的な位置づけなのではないかなと。
双子を初めて採用してること、パートごとにキャラを変えることなど
これまでの東方入眠抄シリーズにはなかった要素が盛り込まれてます。

それが上手くいってるかと言われれば正直微妙だと思います。
時間が非常に短いので彼女たちらしさを出し切る前に終わってしまいますし
技術的にも準備なしに催眠者をころころ変えるのはマイナスです。
サークルさんもそのへんを理解されてるから外伝扱いにしたのでしょう。

ガチの催眠音声というよりは一風変わった癒し作品と捉えたほうがしっくりきます。
私も催眠の感覚はあまりしませんでしたが落ち着けました。
Re:Volteさんは最近オリジナル作品にも力を入れてますし、今後また何か面白いことをする気なのかもしれません。

ファンのニーズに応えた珍しいタイプの作品です。

CV:秦こころ…saoriさん 今泉影狼…祈流昴弥さん 多々良小傘…冬岸るいさん
宮古芳香…伊藤未緒さん 黒谷ヤマメ…鷹澄真咲さん 純狐…柳愛子さん
総時間 25:36

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

【催眠音声】ムゲントランス

サークル「.␣(Dot-Space)」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度も穏やかなお姉さんが
独特な催眠をかけて不思議で心地良い感覚を味わわせます。

催眠状態をできるだけ深めることを目指したアプローチをするのが特徴で
最初は深呼吸や簡単なイメージでリラックスと集中力を高め
その後は2種類の方法でひたすら深化を促しそれらをさらに強めます。
催眠の心地よさは無限大
お姉さんに催眠をかけられ眠りにつくお話。

「本日は、私のトランス体験にご興味をお持ち頂き、誠にありがとうございます」
お姉さんは穏やかで柔らかい声の女性。
音声を聴く際の環境や注意事項を簡単に説明すると
主人公を深い深い催眠に導く準備を始めます。

本作品は催眠そのものの感覚を存分に味わってもらうことを目的に
彼女が45分程度を使って健全な催眠を施します。
催眠誘導の後に何らかの暗示を入れて癒したり気持ちよくする一般的な催眠音声とは違い
催眠深度をひたすら上げていく方針で進めます。

催眠状態を経験したことのある人はご存知でしょうが
催眠に入ったり漂い続ける感覚はなかなか気持ち良いものです。
空に浮かぶ、ぬるま湯に浸かる、全身がどろどろに溶けるなど
聴く作品やその時の状況によって得られる感覚が変わります。

総時間のほとんどが催眠に割かれており、道中のリードも丁寧ですから
催眠音声を聴き始めたばかりの方や入る感覚がいまいちわからない方にも向いてます。
催眠音声は催眠に入らないと始まりませんし、それを応援してくれる作品は非常にありがたいです。

また作中のところどころでBGMが流れます。
ゆったりとした神秘的な旋律に癒しを感じる人も多いでしょう。
音モノのようにそれを催眠に活用するというよりは没入できる雰囲気作りの意味合いが強いです。
少しずつ深めていく催眠
催眠は3パート37分30秒ほど。
仰向けに横になってまずは深呼吸を繰り返し
それから頭の中で光の玉が無限大(∞)の軌道に動くイメージをします。

「息を吸って、吐く というシンプルな行動に、感覚を集中する事で 意識そのものを、トランス状態に近付ける事ができるのですよ」
「さあ、意識は…どうなっていますか? 先程より、何だかくらくら、ぼーんやりと、してきましたね?」

そしてお姉さんは1人でも多くの聴き手が催眠にすんなり入れるよう
深呼吸をする意味を教えたり、何かした後に感覚の変化を確認します。
前者は集中力を高めつつ彼女の言葉を受け入れやすくする
後者は自分が癒やされてることを実感させる、といずれも催眠に欠かせない要素です。

「くーるくーる、くーるくーる そう、意識の光だけでなく、頭まで少し動いてしまうかも、しれませんね」
光の玉を移動させるイメージは「くーる くーる」と言いながら彼女の声も動くのが面白いですね。
頭の中を軽く揺さぶられる感覚がして心地良いです。
この直後にトランスとは何か説明するなど、常に初心者の目線に立ってリードします。

催眠状態を深めていくのはその次から。
初めは眠くなる暗示を聴くのとそれに抵抗する動作を交互に繰り返し
入る準備が十分整ったらとあるキーワードを起点に少しずつ深いところへ落ちてゆきます。

「ぽかぽか、ふわふわ、ゆらゆら 温かい、柔らかい、優しい 今までよりもっともっと強く、意識が吸い込まれてしまいそうになる」
「ほら、意識の中心に、キュッと感覚が集まっていく、はっきりとしていく」

前者はほぼ正反対の暗示を何度も入れる揺さぶりを意識したアプローチです。
落とそうとする時はゆっくり穏やかに、戻そうとする時は素早く力強くと口調が大きく異なり
繰り返せば繰り返すほど意識のぼやけや脳がとろける感覚が強くなります。

18禁と違って催眠誘導が主役だからでしょうけど
最中で使用する技術やイメージが作品独自にアレンジされてます。
例えばこのシーンですと普通の作品は短いカウントを交互に繰り返します。

「『○○』 すーーーっと落ちる この言葉だけで、わずかな意識がゆらゆらっと揺れる、頭からこぼれて、落ちる」
終盤の深く深く入っていくシーンもキーワードをひたすら連呼するのではなく
「落ちる」「混ざる」といった言葉を数多く盛り込んで心地良さと多幸感を伝えます。
ここだけで10分程度ありますから、深化の感覚が今までいまいち掴めなかった人でも
全身がずーんと沈むとか、頭の中のもやもやが強くなるといった不思議な感覚が味わいやすいと思います。

このように、催眠の感覚をひたすら追求した癒やされるサービスが繰り広げられてます。
深く入りやすい作品
催眠を手段ではなく目的にしてる風変わりな作品です。

お姉さんは主人公に催眠の心地よさを存分に味わってもらおうと
わかりやすい説明を挟みながらイメージやキーワードを使ってリラックスと集中力を高めます。
そして単に落とすのではなく相手が自分で催眠に入ったとわかるようにリードします。

最初から最後までほぼ催眠だけを行うテーマに沿った展開
聴き手を完全な受け身にせず、イメージや抵抗など主体的に参加できる要素を交えた作り
深化に十分な時間を割き二段構えで落とす手厚いアプローチ。
18禁に比べて時間に余裕がある状況を活かした取り組みやすい催眠に仕上げてます。

「ほら、ほら、ほら、堕ちる、堕ちる、堕ちる お姉さん達の中に優しく引き込まれる、吸い込まれる、飲み込まれる」
中でも3番目の要素はサークルさんが「ただひたすらに深い深いトランス状態に浸ってもらうことを目的とした」
とおっしゃられてるだけあって時間、内容いずれもこだわってます。
催眠慣れしてる人はどっぷり浸かれますし、そうでない人もそれに多少は近づけると思います。
適度に間を空けながら繰り返し聴くことで徐々に効果を発揮するでしょう。

催眠は技術力の高いサークルさんらしく目的意識を強く持ち
さらに色々聴いてる人も飽きさせないようオリジナリティを持たせて組み立ててます。
これらの合間に入る細かなセリフも信頼関係の構築に役立ってます。

催眠そのものの感覚を満喫したい人、より深い催眠に入りたい人には特におすすめします。

CV:井上果林さん
総時間 42:38

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

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