同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

カテゴリ:催眠音声 > 全年齢向け.

   ● 東方入眠抄8 ~影狼さんの月光リラクゼーション安眠誘導~
   ● 東方入眠抄14 クラウンピースのドキドキ★狂気催眠
   ● 心からリラックスして、あなたの体を元気にするための催眠音声
   ● 東方入眠抄13 太陽燦々、幽香さんが花を愛でるように愛してくれる入眠音声
   ● 東方入眠抄6 ~めるてぃ☆ふゅーじょん~
   ● 東方入眠抄12 ぱるすい~と ~パルスィに狂おしいほど愛される入眠音声~
   ● 東方入眠抄11 わかさぎ姫に堕ちていく水中催眠
   ● Hipnotic Sleeping
   ● 東方入眠抄5~ぶら☆ぷれ~
   ● グリモワール魔術催眠


東方入眠抄8 〜影狼さんの月光リラクゼーション安眠誘導〜

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「今泉影狼」が
自分の領域に偶然迷いこんできた人間を穏やかな眠りに導きます。

最終目的の安眠に向けて癒しの感覚を少しずつ膨らませるリラックス特化の作りが魅力で
深呼吸するシーンを多めに用意したり部分ごとに脱力させて心身を適度に解きほぐしてから
狼に関する小話や長めのカウントを交えた暗示でゆっくり眠りに導きます。
狼女と過ごす満月の夜
今泉影狼に安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「あら あなた 人間よね?」
影狼はのんびりと話す穏やかな声のお姉さん。
ある日の夜、迷いの竹林で出会った主人公に声をかけると
一緒に散歩しながらこのまま帰るか、それとも眠っていくかを尋ねます。

本作品は現実世界で既に絶滅したニホンオオカミをモチーフとしてる彼女が
月明かりに照らされながら50分近くに渡る癒しの催眠を施します。
原作では満月になると狼に変身するそうですが、作中では女性の姿を維持したまま最後までお世話します。

「浸透する 月の光が あなたを満たしていく ぼーっと満月を眺めていようね 心の疲れが取れていくよ」
全体の特徴としてまず挙げられるのがリラックスを大変重視してること。
冒頭に二人が出会って散歩する様子をイメージしやすい形で語って作品の世界に引きこんでから
深呼吸や脱力といった心身が落ち着くタイプの指示を多めに出しつつゆっくり進めます。

狼女と聞くとワイルドな女性を思い描く人もいるでしょうが
彼女の場合はそれとは随分違うのほほんとした性格をしています。
催眠の技術と口調の両方で癒しを与えてくれるおかげで、後になるほど体の力が抜けていくのを感じます。

催眠は4パート41分50秒ほど。
草むらを散歩してから彼女に膝枕してもらい、深呼吸や脱力をしてまずは軽くリラックスします。

「右手が重くなります 重い 重い 右手が重い」
「体が徐々に動かなくなっていきます 意識と体が分離してしまったかのように 体が動かない」

左右の腕、足、体全体と全身を大まかなパーツに分け
それぞれに「重い」「沈む」といった暗示を繰り返し入れるシンプルなものです。
そして直後に今度は体が温かくなる暗示を入れて感覚を強化します。
彼女の声にかなり強いエフェクトがかかってますから普段よりも音量を絞って聴くのがいいでしょう。

適度にリラックスした後は本格的に催眠状態を深めていきます。
狼と赤ずきんに関する4分程度の小話を挟んでから
彼女に膝枕されてる感覚、匂い、色に関するイメージで心地よさを膨らませ
最後に長いカウントをゆっくり数えながら適度に話しかけて眠りの世界へゆっくり導きます。

「女の子は いつだって頭を覆うように 赤いスカーフをすっぽりと被っていたので 赤ずきんちゃんと呼ばれていました」
赤ずきんのお話は皆さんもご存知の登場人物にちょっとしたアレンジが加えられてます。
彼女が狼女だからこういうストーリーにしたのでしょう。
催眠の技術は特に使われてないものの、心を解きほぐす効果は十分にあると言えます。

「なでなで なでなで もどかしくて気持ちいい」
その後のシーンも引き続き深呼吸しながら彼女と密着してる感覚を楽しむ癒しに満ちたものです。
最終目的が安眠なので頭を空っぽにできるようにあまり難しいことはしゃべらず
無音の時間をわざと挟んだり、彼女の寝息を聞かせて眠りやすい環境を整えます。

私が聴いた時は深い催眠に入った感じはあまりしませんでした。
おそらく深化の暗示をそれほど入れてこないからだと思います。
でも癒しは得られましたし眠くもなったので十分な実用性があると見ています。
リラックス特化の作品
技術で無理矢理眠らせるのではなく、眠たくなる心境へ導いてくれる癒し系作品です。

影狼は迷いの竹林を訪れた主人公がいい気分でここを出られるように
散歩や膝枕をしながら語りかけて心と体を温めてあげます。
冒頭シーンで流れる涼やかな風の音、雰囲気に合った音楽、そして彼女の穏やかな声と態度。
多くの人が安らぎを感じる要素をいくつも盛り込み自然な眠りを提供します。

「ねぇ もしも もしもまた 私に会いたくなったら ここに来て」
そして最初は彼を眠らせようとだけ思っていた彼女も
お話が進むにつれて情が移ったのか、自分の中にある寂しい気持ちを漏らし始めます。
催眠音声は聴き手に働きかけることを重視する一方で術者の心情を描くことは少ないです。
魅力的なキャラが数多く登場する東方らしい描写と言えるでしょう。

催眠は基本的な技法にその場のイメージを絡めて癒しの感覚を広げます。
彼女の温もりを通じて癒すアプローチがある反面、タイトルの「月」に関するイメージが少なく感じました。
脱力や温かさを伝える際に「月明かりに照らされて」など状況に合った言葉を盛り込めばより良くなったと思います。
あとは声にエフェクトをかけすぎかなぁと。

眠りに適した静かな雰囲気漂う作品です。
おまけはBGM2曲です。

CV:祈流昴弥さん
総時間 58:50(本編…49:10 おまけ…9:40)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は6点。
59分で400円とコスパがいいので+1してあります。

東方入眠抄14 クラウンピースのドキドキ★狂気催眠

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「クラウンピース」が
ちょっぴりエッチな要素を含んだ催眠で癒しと安眠を提供します。

ネタ要素を多少盛り込んだり、松明の音や動きを使って催眠状態を深めるなど
彼女の特徴を活用しながらイメージを膨らませていく一風変わった催眠が楽しめます。
地獄への道を照らす温かい炎
クラウンピースを地獄に送り届けるお話。

「呼ばれて飛び出てクラウンピース ピスピス!」
クラウンピースは明るくてノリの軽い女の子。
主人公の目の前に突然現れ親しげな挨拶をすると
ここに来た事情を説明し一緒に寝させてもらいます。

本作品は上司にあたるヘカーティアの怒りを買って地上へと放り出された彼女が
彼と一緒に洞窟を探索しながら住処の地獄へ戻る様子を彼の視点で楽しみます。
彼女は原作だと自由奔放な性格のキャラに描かれており
手に持った松明の光を浴びせて対象を狂わせる能力があるそうです。

「ご主人様以外の人と寝るなんて 初めてだから ちょっとドキドキしちゃう 初めてだから ドキドキしちゃう! あ、大事なことだから2回言ったよ?」
それを踏まえて本作品の彼女も冒頭シーンを中心にネタトークをちょこちょこします。
上のセリフ以外だと真夏の夜の淫夢やけものフレンズに関するものがありました。
これらを使って催眠をかけるわけではないので知らなくても大丈夫ですが
知ってる人ならニヤリとするかもしれませんね。

また全年齢作品では珍しくちょっぴりエッチなイメージを交えて催眠を施します。
といっても直接的な表現は一切使わず遠まわしにイメージを膨らませる感じです。
熱に関するイメージや暗示が多めなので、聴き終える頃には体がほんのりぽかぽかするのを感じるでしょう。

催眠は2パート29分30秒ほど。
最初に軽く深呼吸してから地獄へと続く洞窟に潜り、彼女の松明を見ながら奥へ奥へと進みます。
ちなみに催眠が始まると彼女の声にエフェクトがかかります。

「ぱちぱち ぱちぱちと松明が音をたてて燃えているね 君はもう その炎から目が離せない」
「揺れる揺れる 炎が揺れる 揺れる揺れる 意識が揺れる」

真っ暗な空間を照らす炎の明るさ、温かさ、動き。
そういった要素に暗示を絡めて少しずつリラックスを強めていきます。
バックで流れる「ぱちぱち」というリアルな効果音もそれを後押しします。
イメージを中心に据えて催眠を施すのが東方入眠抄シリーズの大きな特徴です。

「上っているのか 下っているのか わからなくなりそうな闇の中 繋いだあたいの手の温もりだけが 君の感覚を繋ぎ止めているよ」
お次は洞窟の最深部へと進みながら催眠状態をさらに深めます。
カウントを数えて合間に深化の暗示を入れるオーソドックスなもので
すぐそばにいる彼女の存在や手の温もりを通じて安心感を与えます。

冒頭のやり取りを聴いた時点ではひょうきんで騒がしいキャラに映ったのですが
催眠開始後は声のトーンが落ち着いたものになり、途中で感謝の言葉を言うなど素直な態度を見せます。
彼女のトレードマークである松明を使って暗示を入れるところも良いです。

続く「蜜愛」パートはいよいよ最終目的となる安眠へ彼女がゆっくり導きます。
無事地獄への入り口に到着した後、名残惜しそうな彼をぎゅっと抱きしめ
柔らかい肌の感触や心臓の鼓動を通じて自分の存在をより身近に感じさせます。

「松明の炎が揺れる ゆらゆら ゆらゆら 重なった体から とくん とくん」
「こつん こつん 下りる 下りる 洞窟を下りていく 下りる 下りる 無意識の中に 下りていく」

ここでは松明が「ゆらゆら」、お互いの鼓動が「とくんとくん」、足音が「こつんこつん」といったように
セリフに擬声語を多く組み込みリズミカルに暗示を入れます。
東方シリーズの二次創作ではありますが、使用するイメージは誰でもわかるものばかりです。

一番最後には短いカウントを小まめに数えてその都度眠くなる暗示を入れるなど
二人がいる場所や状況を使って少しずつ眠気を膨らませます。
試しに昼間聴いてみたら結構眠くなったので十分な安眠効果が見込めると思います。
風変わりな安眠作品
クラウンピースの性格や特徴を盛り込んだ癒される作品です。

彼女は地獄から追い出された自分を受け入れ、帰るのを手伝ってくれた主人公への感謝の気持ちに
その道中や到着後に催眠を施し眠りやすい環境を整えます。

最初から親しげに語りかける明るくて屈託のないキャラ
そして洞窟を歩くイメージにリラックスや深化の暗示を込めて落とす催眠。
術者の個性を強調した東方入眠抄らしいサービスが繰り広げられてます。

「あたいの松明はね 人を狂わせてしまうんだ」
最後のシーンで彼女がこんなことを言いますが、ここでの「狂う」は愛情や信頼を意味するのだと思います。
彼女は地獄、彼は地上に住んでるので一度別れたら再会は難しくなります。
その名残惜しい気持ちを聴き手に伝えることが本作品における狂気なのではないかなと。
実際のところ序盤が明るかっただけに終盤はちょっぴりしんみりした気分になりました。

催眠は従来通り使用する技術はシンプルなもので揃え
それを取り巻くイメージ、効果音、BGMで個性を出してます。
特に松明は音声作品だとあまり聴きませんし、優しくて力強い音もリアルで心地いいです。

他のシリーズ作品を視聴済みの方なら同じ感覚で楽しめるでしょう。
音声終了後にそのまま眠るため解除音声がないことだけご注意ください。

適度な温もりを感じながら眠れる作品です
おまけは2つの音声とBGMです。

CV:NAOKAさん
総時間 1:04:32(本編…39:18 おまけ…25:14)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
2017年5月15日まで半額の200円で販売されてます。

心からリラックスして、あなたの体を元気にするための催眠音声

サークル「夢つづら」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もとっても柔らかいお姉さんが
心を元気にする催眠をかけて疲れやストレスを解消します。

深呼吸しながら体の色んなところに意識を向け
その中で「温かい」「心地いい」といったプラスに働く暗示を上手に入れる
シンプルかつ効果的な催眠を施してくれます。

中でも体の内外を温める暗示に力を入れてますから
聴いてると胸やお腹のあたりがぽかぽかするのを感じるでしょう。
催眠で疲れた心に活力を
お姉さんに癒しの催眠をかけてもらうお話。

「それではまず 私が指示した場所を意識してください」
お姉さんは母性を感じる穏やかな声の女性。
音声のコンセプトや注意事項を簡単に説明すると、自分が指示した体の部位を意識するように言います。

本作品は短時間で聴き手の心身をリフレッシュさせることを目的に
総時間のほぼ全部にあたる20分ほどをかけて催眠を施します。
元気を補給することをテーマに掲げてるだけあって癒しのパワーが非常に強く
実際の時間以上に気持ちがスッキリしたり安らぐのを感じます。

その原動力となるのが彼女の声と言葉と演技。
聴き手が自然と落ち着けるようにゆったりしたペースで語りかけ
その中に「優しい」「柔らかい」「温かい」「心地いい」といった単語を多く交えて少しずつ癒しの気分を膨らませます。

「ゆっくりと温かさが広がって 肩 あなたの両肩へと優しさが広がり 温かく 心地よく 胸から肩まで 優しさに包まれます」
催眠音声だと特定の暗示を集中的に入れる作品もありますが
本作品の場合は「温かくて気持ちいい」みたいにキーとなる暗示を複数組み合わせ
それを薄く何度も重ねていくように語り掛けるシーンが多いです。

心身に温かさを与えることに特に力を入れてますから
音声の前半は特定の部位に、後半は体全体や心に温もりを感じるでしょう。
包容力のある穏やかな声も癒しに満ち溢れてます。

演技については特定の暗示をやや強調し、感情を込めることで感覚を上手に伝えます。
体験版を聴いてみると「温かい」を言う時に声が一段と柔らかくなってることに気づくはずです。
言葉と雰囲気の両方で表現してるからこちらもつられてそう感じるわけです。

本編パートでゆったりしたBGMが流れるのもポイント。
音楽自体が十分な癒しのパワーを持っており、現実世界のノイズを遮断するのにも役立ってます。
テーマ、声、言葉、音楽と作品を構成するほぼすべての要素が癒しで統一されてるので安心して聴けます。
自然な温もりを与えてくれる催眠
催眠はほぼ全編にあたる18分30秒ほど。
リラックスできる姿勢になり、彼女の声に合わせて深呼吸しながら言われた体の部位を脱力します。
ちなみに本作品の催眠は解除パート以外ずっと深呼吸を続けます。

「すー はー」という微かな声に合わせて呼吸を続けてると胸の内や頭の中がスッキリするのを感じます。
深呼吸するとリラックスするのは人間なら誰にでも当てはまることですから
音声を聴く前と後で気分を比べてみればきっとその効果がわかるはずです。
そしてこれは彼女の暗示を受け入れやすくなることにも繋がります。

脱力は肺のある胸から始まり肩、腕、腰、お腹、首、頭と範囲を徐々に広げていきます。
前項で説明したように温感操作の暗示がとにかく多く、胸やお腹に強い温もりが湧いてきました。
映画を観て感動した時に感じるじんわりした温かさに近いです。

「温かくて じわーっと優しくて すごく心地いい」
「ぽかぽかと優しく ふかふかと心地よく まるで夢をみているような うとうととまどろんでいるような そんな優しい心地よさです」

暗示についてもストレートに入れたり、擬声語を交えて柔らかさを与えたり、誰にでもわかる比喩を用いたりと
一人でも多くの聴き手が同じ感覚を得られるように幅広くアプローチします。
演技も大変優れてますし非常に完成度の高い催眠と言えます。

「体中が光っているような 春の日差しに包まれているような そんな優しくて温かい感覚」
そうやって体全体を温かくした後は自分の全身が輝いてるイメージをしながら
さらに深呼吸を続けて癒しや活力を湧き上がらせます。

このあたりに差し掛かると彼女が「ぼーっと」をよく言うようになるので
それにつられて意識のぼやけや眠気を感じる人がそれなりにいるでしょう。
本編終了後はそのまま寝るか覚醒するかを選べる作りになってます。
スッキリぽかぽかする作品
コンパクトかつ実用性の高い癒し系作品です。

春の日差しのような大らかな声と態度のお姉さんが
仕事や生活でストレスを感じてる心と体を元気にする催眠を施します。
忙しい人でも無理なく聴ける時間の短さ、そして声・言葉・音楽・雰囲気のすべてで癒す作り。
できるだけ多くの人のニーズに応えられる要素をいくつも持ってます。

「温泉のように力強く こんこんと湧き出る温かさが あなたの内より湧き出でて すごく温かい」
そして様々な感覚の中で「温もり」に焦点を当て、それを効果的に伝えて癒します。
温感は催眠の中でも比較的実感しやすいものですが、ここまで強烈に味わえるのは珍しいです。
言葉の重ね方、しゃべり方、イメージの使い方のすべてが優れているからこうなったのでしょう。
自分が催眠にかかってるかどうかよくわからない人にもおすすめしたいです。

個人的には演技が一番印象に残りました。
同じ言葉でも言い方によって伝わり具合が大きく変わることをわかりやすく教えてくれます。
本編終了後にある「目覚め」パートは溌剌とした声で
「入眠誘導」パートは眠りを妨げないようぼんやりした声で語りかけてくるのが実に良いです。

短時間のリフレッシュに大変役立つ作品です。
おまけは深呼吸とBGMだけが流れる音声です。

CV:花見川ゆふさん
総時間 34:50(本編…20:01 おまけ…14:49)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
オリジナル部分が20分で600円とやや割高なので-1してあります。

東方入眠抄13 太陽燦々、幽香さんが花を愛でるように愛してくれる入眠音声

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「風見幽香」が
自分に好意を寄せる男性に変わった催眠をかけて安眠へ導きます。

土に種が植えられてから花を咲かせるまでの様子を描いた彼女らしい催眠が魅力で
降り注ぐ太陽、吹き抜ける爽やかな風、土の中にいる安心感といった自然物による癒しと
花好きな彼女にお世話される幸福感を技術によって少しずつ伝え、眠りやすい環境を整えます。
人間は愛せないけど…
風見幽香に安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「あら いらっしゃい 珍しいわね こんな時間に来るなんて」
幽香はやや鼻にかかった大人っぽい声のお姉さん。
ある日の夜、自分に会いに来てくれた主人公を迎えると
うまく寝付けない彼を奥の部屋で横にさせて自分は花の手入れを続けます。

本作品は彼女のことが好きで何度も何度も通ってる彼のために
彼女が40分近くの時間を使って花になる催眠を施し、心身を癒した後に眠らせます。

彼女は原作だと「花を操る程度の能力」を持っており、一年中花が咲いてるところを目指して移動するほどの花好き。
それを反映して花を初めとする自然物のイメージを積極的に使って催眠を進めます。
彼を一時的に花へと変えるのも人間のままでは素直に愛せないからです。

「まるで一人では寝れないお子様ね それとも 寂しがり屋の飼い犬 とでも言えばいいのかしら」
また催眠を始める前の冒頭シーンではドSらしいやり取りも交わされます。
彼は彼女のことを相当に好きなのですが、彼女の側は表面的には素っ気なく
軽く突き放す言葉をかけて遠ざけようとする態度を取ります。
しかしお花の手入れを終えた後にはちゃんと相手をするなど一定以上の優しさも見せてくれます。

最初から最後までドSだと催眠自体が成立しませんし
あくまで彼女の性格を引き立たせるスパイスとして若干冷たくする程度です。
催眠開始以降はあまあまですから他の東方入眠抄シリーズと同じく安心して聴けるでしょう。
植物へと生まれ変わる心地よさを感じながら
催眠は3パート32分30秒ほど。
催眠に入りやすくなる心得を説明してから軽く深呼吸を行い
幽香の暗示をある程度受け入れやすくなったところで緑豊かな草原をイメージします。

「体中がぽかぽかして とてもとても気持ちが良いね」
青い空、爽やかな風、心地いい太陽、栄養をたっぷり含んだ土。
人間にとって癒される風景であり、植物にとっては育つのに最適な土地です。
そこにいる気分をより身近に味わえるように彼女も言葉でサポートします。

「痛くないよ ただ 小さな小さな違和感が あなたの胸の中に入ってきます」
場所が決まった後はいよいよ種植えです。
彼の胸近くに彼女が手を伸ばし「とんとん つー」と言いながら体内に埋め込みます。
人によってはヤバそうに感じるイメージですが、表現に気を遣って進めてくれるのでグロさはまったくありません。
先ほどのイメージと相まって胸を中心にぽかぽかした温かさが湧いてきます。

「揺れる 揺れる 意識が揺れる」
「とろーり ゼリー状の液体のように 少しずつ形を失っていくよ」

そして聴き手がより植物になりきれるように、カウントを何度も数えながら深化の暗示を丁寧に入れます。
このシーンは声に強めのエフェクトがかけられてるので頭の中が揺さぶられる感じがするでしょう。
カウントの数え方、暗示の入れ方も技術に沿っていて入りやすいです。
意識や体が溶ける感覚だけでなく、体全体が土の中に沈んでいく感覚も伝えたほうがよりリアルになったかもしれませんね。

無事種になって地中に潜った後はいよいよ花を咲かせるために成長を始めます。
暗くひんやりした土の中にいる心地よさと安心感、芽を出し太陽の光から降り注ぐ活力
彼女の愛情を一身に受ける幸福感など、植物が成長する様子を通じて様々な癒しを受け取ります。

「愛してるわ 今日だけは あなたを私のものにしてあげるね」
個人的には彼女が素直な好意の言葉をかけてくれるところが非常に印象的でした。
人間相手だと言いにくいことでもお花なら何の問題もありません。
彼女の中にある複雑な思いや、バックで流れる美しい音楽がしっとりした雰囲気を作り上げてます。
最後に追加で眠くなる暗示を入れてくれますし十分な安眠効果も見込めます。

このように、植物が大地に根付き花を咲かせる様子を通じて眠らせる独特な催眠が繰り広げられてます。
ぽかぽかした作品
自然に関する様々なイメージが心と体を温める癒しに満ちた作品です。

幽香は夜にわざわざ会いに来てくれた主人公が安心して眠れるように
用事を済ませてから自分の好みに合った癒しの催眠を施します。
作中で使用するイメージのすべてを自然物で揃え、植物が実際に成長する流れで催眠状態を深めます。
そして準備が整った後は自身の温もりで眠りに導きます。

誰にでもイメージできるものばかりなので作品の世界に浸りやすく
暗示の入れ方も技術に則っていて後になるほどホッとした気分がします。
最初はツンツンしていた彼女が徐々に優しくなる展開もそれを後押しします。
東方入眠抄シリーズの売りである「キャラに合った催眠」が今作にもしっかりと受け継がれてます。

人間のまま癒すのではなく一旦植物に変える必要があることを踏まえて
今まで以上に慎重な言葉選びをされてるように映りました。
特に種を植えるシーンはその状況を柔らかな擬声語でぼんやりと表現しています。
暗示についても温かさを中心に安心感を与えるもので統一されてて実に良いです。

冬から春へと移り変わる今の季節にぴったりな作品です。
おまけは「~魔法少女 みらくる☆ゆうかりん~~」とBGM2曲です。

CV:三枝ちえさん
総時間 1:00:03(本編…38:07 おまけ…21:56)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

東方入眠抄6 〜めるてぃ☆ふゅーじょん〜

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「霊烏路空(お空)」が
自分の持ち味を活かした催眠で安らかな眠りに導きます。

灼熱地獄跡地にある温泉や炎、そして彼女の体温など
「熱」に関するイメージや暗示で癒しを与えてくれるのが大きな特徴です。
音楽も製作されてるサークルさんらしいリアルな環境音や雰囲気に合ったBGMも魅力です。
様々な温もりに包まれながら
お空に催眠をかけられ眠りにつくお話。

「ん? 君は? 生きてる…んだよね?」
お空は子供っぽいしゃべり方をする明るい声の女の子。
火焔猫燐(お燐)に連れられ灼熱地獄の跡地へやって来た主人公に声をかけると
まずは近くにある温泉へ一緒に入ろうと誘います。

本作品は彼女が管理してる灼熱地獄の跡地を舞台に
寝つきの悪い彼をぐっすり眠らせようと1時間近くに渡る癒しの催眠を施します。
全年齢向けということで総時間のほぼすべてを催眠に費やし
パートごとに内容を切り替えながらリラックスや眠気が少しずつ膨らむように導きます。

東方入眠抄シリーズは東方キャラがそれぞれの個性を活かした催眠をかけてくれることで有名です。
本作でも灼熱地獄の「熱」と彼女の能力「核融合/分離」をテーマに掲げて進めます。
イメージの選択や扱いに優れてますから、原作を知る人でも割と違和感なく聴けると思います。

またバックで流れる環境音や音楽もその場にいる気分を盛り上げます。
今回は場所が場所なので炎がチリチリ燃える音や、洞窟などで聞こえる空気の振動音がメインです。
音声作品だとあまり聴かないタイプですが自然に根付いたリアルな音ばかりでやはり癒されます。

「そのまま横になっていていいよ 膝枕してあげる」
お空は初対面の相手にも距離を取らずに接するフレンドリーなキャラ。
お燐の加護を受けてここに辿り着いた彼を特別な存在と感じたのか
膝枕をしたり後ろから抱きつくなど序盤から積極的に体を密着させます。
女性よりは少年に近い口調も作品全体にほのぼのした印象を与えてます。
身も心もひとつになる幸せなひと時
催眠は5パート55分間。
最初の2パートは催眠に入りやすくするための準備として灼熱地獄に湧く温泉に浸かったり
その水底にある原初の炎に体をかざして心身を温めます。

「温かな水に包まれて 君の体から余計な力が抜けていくよ」
「想像の中で 君はこの小さな炎に手をかざすよ じんわりと 手のひらが温かくなっていくの わかる?」

温泉も炎も日本人なら誰でもわかる自然に関するイメージです。
そしてこのふたつには「温かいもの」という共通点があります。
彼女はまず彼の心と体を温めることで安眠しやすい環境を整えようとします。
最中に投げかけられる暗示も脱力や温感操作などイメージに合ったものばかりです。

特に炎に当たるシーンは火が揺らめく音が後になるほど強くなり
最終的には焚き火とほぼ同じくらいの力強いものへと変化します。
二次創作モノですが原作に忠実なのはキャラや背景くらいでそれ以外は至って大衆的です。

続く3パートは彼女の能力を使ってより深い催眠と安眠に導きます。
後ろから抱きしめられながらカウントを数えてゆっくりと深化し
さらには自分の体が炎になって彼女の体とひとつになり、離れていく様子を楽しみます。

「溶ける 溶ける 意識が溶ける まるで君は ひとつの温かい炎になってしまったかのよう」
このあたりまで来ると手足や胸のあたりにぽかぽかした熱を感じてるはずです。
その感覚を引き継ぎながら意識の力がさらに弱まる暗示を上手に入れます。

今までとは違い彼女の体=人の温もりでさらなる癒しを与えるわけです。
彼女と融合し生まれ変わるイメージも心身のリフレッシュに適してます。
なんとなくスッキリした気分がするでしょうね。

「暗闇の中に落ちていく そこには 炎も温もりもなく ただひたすらに 暗い世界が続いている」
また融合した後、彼女の体から離れていくシーンでは
「暗い」「寂しい」など心細さを感じる暗示をわざと入れ、その直後に抱き寄せて再度温もりを与えます。
催眠の終盤なのでおそらく正反対の感覚を交互に与えて深化させる「揺さぶり」を狙ったのだと思います。
こんな風に何気ないセリフやイメージにも催眠の技術がちゃんと込められています。

このように、ふたつのテーマを大事にした個性的な催眠が繰り広げられています。
ぽかぽかする作品
心と体に温かさを感じながら眠りにつける作品です。

お空は灼熱地獄へ奇跡的に辿り着いた主人公に最初から友達のような態度で接し
その悩みを解決しようと時間をかけてゆっくり、じっくり催眠をかけます。
現実世界の人間にも身近に感じる温かなイメージと彼女自身が生み出す熱を使い分け
前半は純粋なリラックスを、後半は深化&安眠を提供します。

「眠い 眠い 君はもう眠くてたまらない」
最終目的はもちろん安眠なのですが、彼女は最後のシーンになるまで眠くなる暗示を入れません。
ですから途中で寝落ちすることはそんなにないと思います。
むしろ体が温かくなるイメージと暗示のおかげで火照りを感じるのではないでしょうか。
中盤までは脱力や温感操作に専念し、それ以降は寝苦しくならいなよう多少冷ます感じで進めます。

催眠はテーマ性があり統一感もあるのが素晴らしいです。
東方キャラの催眠となるとどうしてもお空の性格や能力を使いたくなるのですが
いきなりそうはせず、催眠では比較的メジャーな熱に関するイメージと暗示で土台を作ります。

使用するイメージも似たタイプでありながら明確な違いがあって面白いです。
音声を聴いた時に違和感を覚えないよう考えながら作られています。
他のシリーズ作品も含めてRe:Volteさんはこのへんがとてもお上手です。

夏よりは冬場に聴いてほしい安眠系作品です。
おまけはBGM2曲です。

CV:伊藤未緒さん
総時間 1:07:09(本編…58:49 おまけ…8:20)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はサークルさんのサイトにあります

追記
体験版のURLはこちら

2017年02月06日まで半額の200円で販売されてます。
その場合の点数は8点です。

東方入眠抄12 ぱるすい〜と 〜パルスィに狂おしいほど愛される入眠音声〜

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「水橋パルスィ」が
自分の持ち味を活かした催眠でゆっくりと眠りの世界に導きます。

催眠と並行して彼女との絆も深めていくヤンデレ要素をそれなりに含んだ展開が魅力で
二人で一緒に地底へと行く様子を催眠の技術を絡めて描きながら
「私だけを愛して?」「誰にも渡さない」など独占欲の強さを感じさせる言葉を適度に投げかけます。
ヤンデレ彼女の一途な催眠
水橋パルスィに安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「…来ちゃった なんだか寂しくて」
パルスィは淡々とした口調で話す優しい声の女の子。
恋人にあたる主人公に会いたくなって突然やって来ると
お疲れ気味な彼の様子を心配し一緒に寝てあげます。

本作品は彼女と既に付き合ってる設定を活かし
恋人らしい愛の言葉をたっぷり交えた催眠でまずは彼女の故郷に赴き
そこで昔話やとある音を聞きながら抱き合って眠りにつきます。

「何かあったらさ いつでも言ってくれていいんだからね? 私は そのためにいるんだから」
彼女は原作では非常に嫉妬深いキャラとして描かれており
「他人の嫉妬心を操る」という変わった能力も持ってます。
そのため作中では彼女が彼の心身を独占しようとする言葉が数多く登場します。

それなりに強いヤンデレ属性を持った女性です。
しかし彼も彼女のことを深く愛しており浮気する素振りも見せないおかげで
体を拘束する、傷つけるといった過激な描写は特にありません。
セリフが多少重い程度ですから苦手な人でもなければ無理なく聴けると思います。

また「一緒に眠ろう?」以降のパートはバックで軽い環境音が流れます。
聴き始めた直後はノイズかな?とも思ったのですが、注意事項を説明するパートは音質がクリアでしたから
おそらくは安眠にプラスに働く音を意図的に流してるのだと思います。
「ブォンブォン」と小刻みに振動するような音です。
緑色の川が流れる橋の上で
催眠は4パート34分間。
催眠を受ける際の心構えを聴いてからまずは深呼吸と簡単な運動をします。
この時点では目を開けたまま行います。

「抜ける 抜ける 力が抜ける」
「痺れてしまった君の体は もう動かない 痺れてしまった君の頭は もう 私のことしか考えられない」

深呼吸の最中は体の力が抜ける暗示、運動中は浮遊感や痺れる暗示といったように
パルスィはシーンに応じて暗示の内容を切り替えつつ的確に投げかけます。
「もう私のことしか考えられない」はいかにも彼女らしいセリフですね。

運動シーンは腕・足・首を個別に持ち上げ合図で脱力するのを繰り返すので
脱力した瞬間やもう一度行う際に力がうまく入らない感覚がします。

東方入眠抄シリーズはキャラの特性を活かした催眠を施すことで有名ですが
催眠の基本となる技術においても安定したクオリティを持ってます。
特にイメージの選択と表現、暗示を入れるタイミングがしっかりしています。

お次は目を瞑って暗闇の中に緑色の光が灯り
彼女の数えるカウントに合わせてそれが広がっていく様子をイメージします。

「少しずつ大きくなって 閉ざした視界が緑色に染まってゆきます」
「暖かな緑色 気持ちいい? 君のことを大好きな私の色が 君の中で 広がってゆくよ」

緑は植物の葉などに代表される癒しに適した色であり、彼女の瞳の色でもあります。
それが暗闇の中に広がっていくイメージは心にリラックスを与えるだけでなく
彼女の色に染まっていく、つまり独占されることも意味します。

直後に長めのカウントと深化の暗示を入れて催眠状態をさらに深めてもくれます。
バックで流れるゆったりした曲調のピアノBGMにも癒しを感じます。

地底に着いた後は彼女が以前身投げしたとされる橋を通って
森の中にある古びた祠へ赴き、そこで寄り添いながら眠りにつきます。
ちなみに彼女は「橋姫」という女性が元ネタになってるそうです。

「約束して? 私だけを愛してくれるって 私だけを 見ていてくれるって 約束…して?」
「ずっとここに 縛りつけてあげる 大好き 大好きだよ」

どちらも自分に縁の深い場所だからか、彼女は以前にも増して強い愛の言葉を投げかけます。
カウントを何度も数えながら意識の力をさらに弱めたり、特殊な音を鳴らして暗示を入れるシーンもありますが
やはり彼女の彼に対する想いの強さが一番の癒し要素と言えます。
ストレートに眠らせるのではなく、彼女との繋がりを通じて安らぎを与えるアプローチが採られています。
ちょっぴり重く愛してくれる作品
一途な女性がとことんまで愛してくれる作品です。

パルスィは恋人になった主人公がいつまでも自分を好きでいてくれるように
「好き」「愛してる」といった愛情深い言葉を多めに投げかけながら催眠を施します。
彼が眠れずにいるのを見てお世話してあげたり、自然のある場所に移動して寄り添うなど
彼のことを大事に思う気持ちが言葉以外の部分にも滲み出ています。

「愛してくれるなら 仮初めだって構わない ううん 本当は 爛れるように愛し合いたいの」
彼女はヤンデレキャラでは定番の強い独占欲を持つ一方で
彼が自分から離れていくことに対してもある程度の諦めを持ってる女性です。
暗示を使って彼の心を強引に引き寄せるようなこともしませんし
好きな人に尽くす一途さ、健気さが十分に感じられます。

催眠は過去作同様イメージの扱いに気を配ってます。
中でも最初の深化にあたる暗闇と緑の光を掛け合わせたイメージが秀逸です。
短いカウントと暗示を繰り返すシーンで、後になるほど数えるペースを遅くする細かな工夫も見られます。

嫉妬深い女性を極力マイルドに表現した作品です。
ヤンデレキャラが好きな人におすすめします。
おまけは「それでも浮気したダメな君を愛するオシオキ催眠音声~」とBGM2曲です。

CV:萱沼千穂(かやぬま ちほ)さん
総時間 1:05:04(本編…42:20 おまけ…22:44)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

東方入眠抄11 わかさぎ姫に堕ちていく水中催眠

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「わかさぎ姫」が
偶然出会った人間の男性を独特な手段で眠りに導きます。

湖畔にいる時は水の揺れる音や鳥の声、水中では水の弾ける音など
様々な環境音や音楽を組み合わせた清涼感のある催眠が魅力です。
寂しがり屋の人魚が安眠をお手伝い
わかさぎ姫に眠くなる催眠をかけてもらうお話。

「ねぇ そこのあなた こっちこっち 湖の中ですよ」
わかさぎ姫は素朴で穏やかな声のお姉さん。
自分が住む湖で見かけた主人公に声をかけ自己紹介すると
安眠できずにいる彼にひとまずお話しようと言います。

本作品は霧で迷子になり湖に迷いこんできた彼と彼女が出会い
前半は湖畔で、後半は湖の中で癒しと眠りを提供する様子を楽しみます。
そして聴き手が実際にその場にいる気分を味わえるように
音声開始直後から水に関するいくつかの環境音がバックで流れます。

今は夏なので昼夜を問わず過ごしにくく感じる人が多いと思います。
そんな時期だからこそ涼やかな音はリフレッシュに大いに役立ちます。
催眠の技術だけでなく雰囲気によっても癒しを与えてくれるのが東方入眠抄シリーズの特徴です。

「えっ? 冷たくて気持ちいい? そう言ってもらえるととても嬉しいです」
これからの時間を一緒に過ごすわかさぎ姫もかなりの癒しキャラ。
初対面の彼にちょっぴり恥ずかしがりながらあれこれ世話を焼きます。
彼女は人魚では珍しく淡水にしか棲むことができず、いつも一人で寂しい思いをしています。
その背景を考慮し作中では彼女が体を寄せたり優しい言葉をかけるシーンが数多く登場します。

原作でも普段は歌を歌ったり、石を拾ったりして暮している大人しい妖怪だそうです。
東方シリーズの魅力であるキャラも大事にした催眠を施してくれます。
癒しの声と音に包まれて
催眠は3パート27分ほど。
まずはお馴染みの深呼吸をしたり彼女のカウントを聞いてリラックスします。

「吸ってー 吐いてー 力が抜けていくのが心地いい」
「ぼーっとしてきて もう 何も考えられません 気持ちいいね」

深呼吸の時は吐くのに合わせて体の力が抜ける暗示を
カウントでは数え終えた直後に気持ちよくなる暗示を入れて意識の力を上手に弱めます。
まだ序盤ですからそこまで強烈に眠たくなることはないでしょうけど
バックで流れる水の音も相まって気持ちが落ち着いてくるのは十分に感じます。

またこれらを行った直後に彼女が膝枕をして彼の頭を撫で
同時に優しい旋律のピアノBGMがバックで流れ始めます。
音楽も製作されてるサークルさんなのでこちらのクオリティも高いです。
音や音楽を有効活用して安眠させるところが独特で面白いです。

2番目の「水中催眠」パートはいよいよ彼女と一緒に湖に潜りさらなる安らぎを得ます。
足から腰、そして胸と水に浸かっていく様子に暗示を絡めてさらに脱力を促し
入水後は「ごぼごぼ」という水の弾ける音を流しながら
カウントと「沈む」を意識して盛り込んだ暗示でさらに深い催眠状態へと導きます。

「沈む 沈む あなたの意識が 沈んでいきます」
水中に沈むイメージを使った深化は多くの催眠音声で登場する手法ですし
手足がピリピリするとか、ずーんと重くなる感覚がする人がきっといるでしょう。
本作品ではカウントを数えるシーンの多くで複数回数え、より多くの人に感覚が伝わるよう工夫しています。

「このままずっと 私が抱いていてあげるね 永遠の眠りに一緒に堕ちていきましょう」
そして最後の「泡沫と消える人魚の夢」パートは湖の底にたどり着いたわかさぎ姫が
主人公を抱きしめながら自分の気持ちをぽつりぽつりと語ります。

催眠の技術と呼べる要素はほとんどないのですが
これまでのパートでリラックスできていることや、先ほどとは違うピアノBGMが流れるおかげでとても癒されます。
無理矢理寝かせるのではなく、自然と眠くなる雰囲気作りに力を入れた安眠誘導です。

このように、2人が水中に潜るイメージに技術と音を絡めた催眠が繰り広げられています。
涼しい気分にしてくれる作品
様々な水の音によるリフレッシュと、わかさぎ姫の穏やかで儚いキャラによる温もりの両方が感じられる作品です。

彼女は人間が滅多に訪れることのな場所に迷いこんできた主人公を親しげに迎え
鱗のある下半身を触らせてあげたり膝枕をして害意のないことをはっきり伝えます。
その上で古典系の技術と舞台の湖を融合した催眠で少しずつ眠らせます。

さらに夏に多くの人が感じる寝苦しさを解消する手段として水の音を流します。
川や海よりも静かな湖畔の様子、海やプールに入った時とほぼ同じ音の鳴る水中といったように
同じ水でも変化をつけて自分が今いる場所を直感的にイメージさせてくれます。
単に癒すのではなく雰囲気作りにもちゃんと役立ててるところが実に良いです。

「暗くて深い 水の底 優しい暗闇が あなたの心を そっと包み込んでくれるよ」
もうひとつの魅力である彼女自身についてはちょっぴり陰のあるキャラに描かれています。
他の人魚のように海に行けないせいで不遇な思いをしてるらしく
それを遠まわしに伝えるかのように彼をとことん大事にします。
ヤンデレと言うほどではありませんが、普通の女性よりも多少重い愛を感じます。

催眠はサークルさんの過去作と同じく基本的な技術がほとんどです。
真新しさには欠けるものの、キャラや音といった他の部分で個性をきちんと打ち出しています。
ただし、作中で何度か登場するカウントの数え方がどれも同じだったのは残念です。

カウントは催眠音声でよく使われますが、目的に応じて声のトーンやペースを切り替えるのが望ましいです。
そうすることで前後の暗示がより効果的に聴き手の無意識に届きます。
例えば脱力させる際に数えるカウントは1セットごとにペースを少しずつ緩めトーンを落とすと
聴き手がそれにつられて呼吸が自然と緩やかになりリラックスしやすくなります。

涼を与えながら眠らせてくれる今の時期にぴったりな作品です。
環境音の流れる催眠音声が好きな人におすすめします。
おまけは「マーメイド喫茶 わかさぎ庵」とBGM2曲です。

CV:冬岸るいさん
総時間 59:11(本編…34:40 おまけ…24:31)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
59分400円とコスパがいいので+1してあります。

Hipnotic Sleeping

サークル「もふもふ倶楽部」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する同サークルさんの処女作は、穏やかな雰囲気漂うお姉さんが
様々な技術を組み込んだ催眠をかけて安らかな眠りに導きます。

前半は現代、後半は古典と催眠のスタイルを切り替えながら誘導するのが特徴で
良い意味で催眠っぽさを感じないセリフの数々に自然とリラックスを覚え
しばらくすると体に重さを感じたり意識がぼんやりする不思議な感覚が湧いてきます。
お話を聴きながら少しずつ眠りの世界に
お姉さんに安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「こんにちは 今日 あなたを気持ちのいい眠りに導いてあげるね」
お姉さんは素朴で温かい声の女性。
音声を聴く際の注意点を簡単に説明すると
自己紹介などの前置きは省略し、主人公を早速催眠状態へと導きます。

本作品は聴き手に普段よりも充実した眠りを提供することを目的に
彼女がほぼ全編にあたる19分間をかけて眠たくなる心と体になるよう誘導します。
(タイトルは「Hypnotic Sleeping」が正しいはずですがサークルさんがわざとこうされたのかもしれません)

安眠をテーマとした催眠音声は無料を中心に数多くの作品がリリースされています。
本作品がそれらと異なる最も大きな要素は誘導のスタイル。
前半は現代催眠の技術をベースとしたお話でリラックスした気分を与え
その後に古典催眠の技術に切り替え脱力感や意識のぼやけを強化します。


実際に聴いてみると途中からセリフの印象がなんとなく変わるのを感じるでしょう。
細かい部分に粗が見られるものの、技術の使い方自体はどのシーンも割と適切と言えます。

催眠はおよそ19分間。
リラックスできる体勢になり、最初は彼女の催眠に関する小話に耳を傾けます。

「トランスって聞くと ちょっと身構えちゃうかもしれないけど あなたも体験したことがあるんだよ?」
内容は日常生活に潜むトランスに類似した感覚のこと。
時間に対する感覚の違いや乗り物の運転など具体的な例を挙げながら
トランスは人間なら誰でも体験していることを教えます。

「考え事があったり 途中で体が苦しくなったら あなたの意識で 何でもしていいんだよ だって あなたの無意識は ちゃんと私の話を聴くことができるからね」
そしてこれらを語る最中、彼女はしきりに楽な気分で話を聴くよう呼びかけます。
音声を座って聴いてもいいし仰向けに寝転んで聴いてもいいよ
体勢が落ち着かないと感じたら好きに動かしてね、などなど
暗示よりも普通の会話に近い表現でセリフを投げかけてくれます。

催眠に対する疑念や不安を解きほぐした後は深呼吸。
およそ3分30秒に渡り彼女の声に合わせてやや速いペースで繰り返します。

「もしかしたら 目が少しとろんとなってくることに 気づけるかもしれないね」
「深く もーっと深く あなたが望む深さまで 入っていくことができる」

ここでも彼女は「~かもしれません」「~することもできます」など語尾をぼかした表現で
瞼の重さや意識のぼやけを感じる言葉を適度に言ってきます。

深呼吸の効果も手伝って私の場合はこのあたりから眠気を感じ始めました。
全体的にお姉さんの話すペースが速いのが残念ですが
聴き手が気楽な感覚でお話を聴き、リラックスできるよう言葉を選んで語りかけています。
心と体を空っぽにして深い眠りへ
音声開始からおよそ8分後、心身の緊張が適度にほぐれたところで
お姉さんは催眠のスタイルを一気に切り替え、眠れる環境を少しずつ確実に整えます。

「右腕の力がすーっと抜ける 重い とても重い 力が抜けていく」
「腰の力が どんどん抜けていく 落ちる どんどん落ちる 深い とっても深い」

内容は他の催眠音声でもよく使われている分割弛緩法。
腕、足、太もも、腰、お腹、首、頭など全身を細かいパーツに分け
それらをひとつひとつ意識しながら彼女の言葉を聴きます。
また後のほうになると「深い」「落ちる」といった催眠状態をさらに強化する言葉も出てきます。

前半に比べると催眠っぽさが強くなっているからか
脱力感はほどんとなく、代わりに体がぽかぽかしてくる感覚がありました。
手のひら、脇腹、足の裏あたりが特に強かったです。
比喩を交えて暗示を入れていたら違ったかもしれません。

また全身の脱力を終えた後にカウントを数えるシーンがあり
そこでは聴き手の心理を逆手に取ったやや珍しい落とし方も登場します。
どんな感じかは聴いてのお楽しみということで。

このように、2つのスタイルを組み合わせた独特な催眠が繰り広げられています。
それなりのリラックス効果が見込める作品
前半パートで行われる現代催眠式のアプローチが魅力の作品です。

お姉さんは聴き手が時間内にできるだけ眠気を感じてくれるようにと
最初は普通の会話をする感じに暗示を入れて意識の力を適度に弱め
その後に王道的な技術を用いた深化や眠くなる暗示でさらに心地よくします。

中でも前半は催眠に親近感を抱いてもらうことを目的とした小話や
許容暗示、ダブルバインド、スプリッティングなどを駆使した
比較的レベルの高い導入が行われています。

処女作でこの手のアプローチを仕掛けてくるケース自体がレアですし
使い方もそこまで間違ってるわけではありません。
聴き手の心を掴み、自然とリラックスさせるのにある程度役立ってると言えます。
今後のご活躍が期待できるサークルさんです。

しかし、個々の暗示が参考書に書いてある例文にかなり近く
お姉さんのセリフとしてみるにはぎこちないかなぁと。
大手のサークルさんだとキャラに最適な暗示表現を選んで入れてくれますし
そういった部分の工夫がもう少し欲しいです。

あとは先ほども書きましたが話すペースをもっと落としたほうがいいです。
安眠するには落ち着いた気分で聴けることが第一ですから
早口だと慌しく感じるし、頑張ってセリフを追う必要性が生まれて頭を空っぽにしにくいです。
今のままだとリラックスはできても眠るのはやや難しいと思います。

短時間ながらも個性を持っている作品です。

CV:三神香弥(みかみかや)さん
総時間 20:51

オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

東方入眠抄5〜ぶら☆ぷれ〜

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「黒谷ヤマメ」が
自分の住処に偶然迷いこんできた人間を独特な手法で眠りに導きます。

病気を操る能力を持つ彼女の特性を踏まえたスリルのある催眠が特徴で
蜘蛛の糸で身動きを取れなくしたり、瘴気を操って意識の力を弱めるなど
一般的な安眠音声とは違った方向からリラックスと眠気を呼び起こします。
ヤマメさんのちょっぴり危ない安眠誘導
黒谷ヤマメに眠くなる催眠をかけてもらうお話。

「おや? 気がついたかい?」
ヤマメはちょっぴり砕けた口調で話す明るい声の女の子。
封印された地の底に偶然迷いこんできた主人公に声をかけると
彼が気持ちよく眠れるように催眠をかけてあげます。

本作品は眠ろうとしていた途中で地割れにはまった不運な彼のために
彼女が自分の能力を取り入れた催眠で安眠させます。
一部でスリリングに感じる描写があるものの、作品説明文にある「捕食催眠」と言うほどではなく
他の安眠系催眠音声と同じく誰でも聴ける内容になってます。

「大丈夫だよ 土蜘蛛は疫病を撒き散らす妖怪だけど それをコントロールする事だってできるの」
案内役を務めるヤマメは原作では土蜘蛛の妖怪として地底に住み
相手を感染症にすることもできるちょっぴりブラックなキャラ。
それを反映して最中は「食べてあげる」と思わせぶりなことを言いつつ
結局は優しくリードしてあげる2面性を持った催眠を繰り出します。

作中では脱力に力を入れながら導入と深化を進めてくれますから
後になるほど手足が妙に重いとか、動かしたくない気分が強くなるのを感じるでしょう。
他には正座の後に立ち上がった時のジンジン、ピリピリした感覚もするかもしれません。
結局は眠れるのだけどそこに至るまでの道筋がやや独特です。
力を吸い取られる快感を味わいながら
催眠はほぼ全編にあたる4パート36分30秒ほど。
仰向けの状態で軽く深呼吸した後、まずはヤマメに言われた部位に意識を向け力を抜きます。

「君の体は もう動かない さっき深呼吸しただろう? あれで私の瘴気を深く吸い込んだからね」
「右手が痺れます 痺れる 痺れる 右手が痺れます 痺れはやがて 感覚を奪っていきます」

ここでは彼女が発する瘴気に侵され両手、両足、背中、頭に痺れを感じさせます。
始めたばかりなのでこの時点ではそこまで強く実感できないかもしれません。
ですが後のほうにこれを強化するシーンがあります。
「彼女に催眠をかけられてる」雰囲気に浸らせることを意識したアプローチですね。

「大丈夫 何も心配することはないのよ 全部 君が眠るためにそうしてるのだから」
そしてちょっぴり危ない暗示を入れる一方で
彼女は事あるごとに害意がないことをはっきり伝えます。
催眠は術者と被験者の信頼関係があって初めて成り立つ行為です。
だからこそ聴き手が安心し、無意識を委ねられる気持ちになるようフォローしています。
私が聴いた時も特に不安を抱くことなく普通にリラックスできました。

お次は舞台を地底で今開催されてるお祭りへと移し
人ごみや立ち並ぶ屋台を眺めながら神社の階段を上りお参りします。

「提灯の明かりが 世界をオレンジ色に染め上げてるね 綺麗だね」
「階段を上るたびに 君の頭は真っ白になっていくよ」

昭和の匂い漂うイメージやバックで流れる懐かしい旋律のピアノBGM
そして階段を上るシーンで刻まれるカウントと暗示がさらなる癒しを提供します。

Re:Volteさんは音楽作品も手がけられてる関係で作中にBGMを取り入れることが多く
シーンの雰囲気に合った曲が作品への没入感を高めてくれます。
また音楽が流れると現実世界のノイズが遮断され、彼女の声に集中しやすくもなります。

心と体を十分にリラックスさせた後はいよいよ安眠。
ヤマメが主人公の体を直接舐めながらさらに力が抜ける暗示を上手に入れます。
彼女がちゅぱ音を鳴らすシーンはありません。

「ちゅぱちゅぱ ちゅぱちゅぱ こうやって 右足のつま先を舐めると 君の右足から徐々に感覚がなくなっていきます」
「感覚を食べられていく恐怖や焦燥さえも もう君は快楽としてしか感じない」

左右の足先と手、胸やお腹、そして頭。
冒頭シーンとほぼ同じ部位に焦点を当てた二段構えの脱力です。
さらに彼女はシチュを利用し捕食される快感も味わわせます。

私の場合は手足がずーんと重くなるのを感じましたが
人によっては体がむず痒く感じるかもしれませんね。
女性に軽く弄ばれる快感を与えながらより眠りやすい環境へと導きます。

このように、ヤマメの性格や能力を活用した癒しの催眠が繰り広げられています。
珍しいタイプの安眠作品
心地よい脱力を感じながら眠れる作品です。

人間にとってあまり好ましくない特質を持った女の子の妖怪が
偶然出会った男性を催眠の技術を使って一生懸命眠らせようとします。
一見すると彼女に好きにされるシチュなのですが、言葉や態度の端々に思いやりが窺えます。
このちょっぴり屈折した要素が彼女の魅力を引き出しています。

「山も川も人も 全部好きだった だから私は あそこにいるべきじゃなかった」
最終パートではもうすっかり安心しきっている彼を前に
彼女が地底で暮らすことになった経緯や現在の気持ちをぽつりぽつりと話します。
普段明るく振舞ってる彼女にも人と同じく悩みがあり、苦しんでいる。
妖怪という特別な存在らしからぬ姿が別方向の癒しを与えてくれます。

催眠については深呼吸や脱力といったリラックスに効果的な要素を多く取り入れ
その中にヤマメらしさを感じる表現やイメージを違和感なく組み込んでいます。
技術だけを見ると至ってシンプルです。
でもこの作品の雰囲気に合ったアレンジがされてるので新鮮味があります。
作中に流れる2つのBGMも個性を引き立てています。

原作を大事にしながらしっかり癒してくれる作品です。
東方ファンや変わった催眠を聴いてみたい人におすすめします。

おまけは本編で流れたBGM2種です。

CV:鷹澄真咲さん
総時間 53:33(本編…42:18 おまけ…11:15)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
53分で400円とコスパがいいので+1してあります。

グリモワール魔術催眠

サークル「Novel-Trance-Lab」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、穏やかな声のお姉さんに導かれて異世界に行き
そこで様々な場所を散歩しながら心身をリフレッシュします。

西洋ファンタジーの世界にちなんだ催眠をかけてくれるのが特徴で
彼女は光り輝く部屋、緑豊かな庭園、静かな湖畔とシーンごとに場所を切り替えながら
それらの情景、オブジェクト、生物のイメージに即した癒しの暗示を投げかけます。
魔術の世界で心身をリフレッシュ
お姉さんにグリモワール魔術催眠をかけてもらうお話。

「あなたが今 椅子に座っているのであれば ゆったりと腰掛けて 背もたれに体を預けてください」
お姉さんは明るくて穏やかな声の女性。
音声を聴く際の諸注意や環境を軽く説明すると
主人公を催眠状態にするために誘導を開始します。

本作品は最初に8分程度の時間をかけて催眠状態に入り
その後ファンタジー要素溢れる世界を軽く冒険して心と体に活力を与えます。

グリモワールは「悪魔や精霊、天使などを呼び出す手段が書かれた魔法書」のことを表します。
現実世界だと「ソロモンの鍵」などが有名だそうです。
そして作中ではゲームなどに登場する仮想の生物と出会うシーンが何度も登場します。
専門用語と呼べるものはイニシエーション(通過儀礼)くらいで
精霊にエネルギーをもらうとか、湖の水で体を癒すなど比較的わかりやすいイメージが多いです。

催眠はほぼ全編にあたる24分間。
両手を胸の上に置き、まずは自分のペースでゆっくり深呼吸します。

「あなたの胸は 手のひらの心地よい重さを感じています」
「手のひらの心地よい重さと共に 手の温もりが あなたの胸に染み込んでいきます」

お姉さんが並行して手の重さや温かさを感じさせてくれることもあり
胸のあたりがなんとなくポカポカしてくるのを実感するでしょう。
そして胸は心臓に最も近い場所、つまり心を温めることにも繋がります。
どのシーンでも彼女は聴き手が自然にリラックスできるように物語を進めます。

「深く 深く リラックスしてゆきます 心地よい感覚 イメージ 言葉を楽しみましょう」
お次は作品の舞台となる異世界へと続く階段を下りてゆきます。
長めのカウントを数え、合間に暗示を入れるシンプルなものですが
彼女の穏やかな声や意識して長く間を取ったセリフが安らぎや心地よさを与えてくれます。

簡略化されてる誘導なのでそこまで深いところまでは入れないと思います。
ですがこの後から始まる冒険をイメージしやすくする役割は十分に果たしています。
神秘的な光と豊かな自然に包まれて
音声開始からおよそ10分後、準備ができたところでいよいよ物語の世界へと足を踏み入れます。
階段を下りた先にある扉をくぐった最初の場所はクリスタルルーム。
目の前にあるクリスタルテーブルにひとまず横たわり
12星座にちなんだ12個のクリスタルの光に包まれ体を内外から浄化します。

「照らされた部屋の中心には 透明なクリスタルテーブルがあり 光の中で きらきら煌いています」
「あなたはその光に癒され 完璧な調和と共に 黄金の光と統合されます」

光は我々人間にとって必要不可欠な存在であり
明るいだとか、煌びやかといったプラスの印象を抱いてる人が多いと思います。
それらのイメージと軽めの暗示を組み合わせてお姉さんはさらなる癒しを提供します。
聴いてて嫌に感じる要素が一切無く、作品全体にとても爽やかな雰囲気が漂っています。

そして最後は部屋の外にある庭園や湖畔を散策し
そこに住んでいる妖精や精霊たちから土・水・風・火のエレメントを順に授かります。
ゲームなどでよく見られる基本的な元素ですね。

「その水はあなたを浄化し 湖の水面のように 気持ちを安らかにしてくれます」
「風は心を浄化し あなたのすべてを癒してくれます」

土の温かさ、水の清さ、風の爽やかさ、火の力強さ。
それぞれの属性が持つ印象に場の情景を交えて
聴き手の心と体が癒されたり活性化する暗示を上手に入れていきます。

「新しい日々 新しい旅にワクワクします すべてがとても簡単になります」
土と火のエレメントを授かるシーンの暗示が少なくいい加減に感じる部分があるものの
主人公が見たり感じているもののイメージはしやすいです。
最後に彼女が入れてくれる後催眠暗示も作品の趣旨に沿っていると言えます。

このように、現実から離れた場所に案内して癒す幻想的な催眠が繰り広げられています。
イメージ力を活用している作品
テーマにもなっている魔術的な要素やイメージが魅力の作品です。

お姉さんは現実世界で疲れを感じている主人公のために
まずは催眠を使ってこことは違う場所に行く気分を味わわせ
その上で仮想世界にある諸々の要素と暗示を組み合わせて癒しを与えます。

やってることや使われている技術は至ってシンプルです。
しかし中盤から登場するファンタジーなイメージを聴いていると
自然と頭がスッキリしたり力がみなぎる感じがします。
私は安心感や落ち着きよりも爽快感や活力の方を強く実感しました。

ですが催眠の導入部が短く内容がやや薄いこと
冒険の進め方が足早だったり最中の暗示が全体的に淡白なことなど
催眠音声として物足りなく感じる部分もいくつかあります。

総時間をもっと長くして密度を高めたほうがより良い作品になったと思います。
リラックスはできるでしょうが催眠に入った感覚はそこまで味わえないかなと。
カウントを結構数える割に前後の暗示が弱いのも引っかかります。

完成度にやや難があるもののテーマは個性的な作品です。
短時間での癒しを得たい人におすすめします。

CV:美咲さゆりさん
総時間 28:13

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
本作品は2016年5月12日まで3割引の420円で販売されています。
その場合の点数も6点です。

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