同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

カテゴリ:催眠音声 > 全年齢向け.

   ● 東方入眠抄2 ~芳香さんと一緒に眠ろう~
   ● 【甘やかし・飴舐め】眠りの精の甘癒し【CV:藤咲ウサ】
   ● 【バイノーラル】夢先案内人メルフィの夢へスヤスヤお導き☆彡
   ● 【催眠音声】アンチウイルスヒプノ
   ● 東方入眠抄23 宵闇色のレゾナンス
   ● 東方入眠抄
   ● ホワイトブレス‐眠れぬ羊と催眠喫茶の羊飼い‐
   ● 東方入眠抄22 ふたりぼっちのレゾンデートル
   ● 幽霊しんどろーむ
   ● 瞬間催眠リフレ




サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキョンシー「宮古芳香(みやこよしか)」が
上手く寝付けない人間に安眠できる催眠をかけます。

技術と音を組み合わせて癒したり眠気を誘うのが特徴で
深呼吸や脱力といったリラックス系の誘導を小まめにやって眠りやすい状況を作り
さらに風の音、穏やかなBGM、彼女の寝息も流して静けさを演出します。
静かな夜の温かい贈り物
宮古芳香が膝枕や添い寝しながら催眠をかけるお話。

「ちーかーよーるなー この先は お前のような人間が来るところではない」
芳香は明るくて可愛い声の女の子。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
夜の墓場へやって来た主人公を追い返そうとします。

本作品は現在まで24本も出てる人気シリーズの第2作。
何らかの事情で霊廟を守り続けてる彼女が、そこへ迷い込んだ彼を30分かけて寝かしつけます。
初期の作品ということで催眠の技術はシンプルなもので組み立ててますが
シリーズの特徴が既に導入されおり今のスタイルに近くなってます。

「この先に何があるかって? 何だっけ? うーん 忘れちゃった」
彼女は死人でありながら意志を持ち体も動かせるキョンシー。
この日も初めは彼を追い払おうとしてたのに、そのことをすぐ忘れて彼の相手をしてあげます。
原作では物忘れが酷い以外に「何でも喰う程度の能力」を持ってるそうですが
安眠との相性が良くない要素なので作中では敢えて使わずに進めます。

全年齢向けですから総時間のほとんどが催眠に使われてますし
内容も心身のリラックスを重視してて安眠に適してます。
物語の開始直後から風が吹き抜ける音が流れ、さらに後半では穏やかなBGMも流すのが良い例です。
音楽も制作されてるサークルさんなだけあって品質が高く、作品に個性を与えるのにも役立ってます。
後になるほど静かになる催眠
催眠はおよそ26分間。
芳香に案内されて草原へ移動した後、膝枕の状態でまずは深呼吸と脱力をします。

「土の中に染み込んだ昼の熱が あなたをそっと温めてくれるよ」
深呼吸は「吸ってー 吐いてー」の掛け声を出してリズムを取り
その合間に地面の温かさを意識させて体をぽかぽかにします。
その後にやる脱力もカウントに合わせて各部位をリラックスさせながら体の温かさを伝えます。
温感操作に割と力を入れてるので、後になるほど体が温かくなってることに気づくでしょう。

お次は膝枕から腕枕に体勢を変えて再度深呼吸を繰り返し
さらに全身を軽く流すタイプの脱力もやってリラックスを強化します。

「落ちているとも 浮いているとも言えない浮遊感 ふわふわ ふわふわ 気持ちいい 気持ちいいね」
やってることは先ほどと一緒ですけど、深呼吸の際に入れる暗示は深化を意図したものへ変わってますし
脱力も彼女が実際に手を握ってその温かさを伝える別のアプローチになってます。
やることが分かってればそれだけ頭を空っぽにしやすいですから
本作品の最終目的にあたる安眠に合った誘導と言えます。

音楽が登場するのは終盤から。
ピアノメインの落ち着いた曲を流しながら彼女がゆっくり語りかけて寝かしつけます。

「ん? 聞こえてきた? これはね あなたのための音楽 あなたが眠るための音楽」
彼女がわざわざこう言ってるのは彼に「もう寝る時間だよ」と遠回しに伝えてるのでしょう。
このへんからセリフの量が一気に減り、さらに吐息や寝息も漏らして静かな空間を作ります。
これから寝ようとしてる相手に色々話しかけても邪魔するだけなので
話す時とそうでない時のメリハリをつけてるのは良いことだと思います。

音声を聴いた感想ですが、序盤は会話量が多めだったり話すペースが速めなおかげで
やや慌ただしく感じましたが中盤以降は一気に穏やかになり安眠しやすくなりました。
無理矢理眠らせる展開にならないよう時間に対する暗示の量を抑えてあるのも大きいです。
深呼吸と脱力も1回目と2回目でやり方や方向性を変える工夫がされてます。

このように、基本的な技術と音楽を組み合わせて癒す東方入眠抄らしいサービスが繰り広げられてます。
コンパクトな安眠作品
寝る前のちょっとした時間に聴ける手軽な癒し系作品です。

芳香は寝つきが悪くなってる主人公をぐっすり眠らせようと
まずは深呼吸と脱力をしながら草原の温かさと自分の体温を伝えて体を温めます。
そして終盤は穏やかなBGMや寝息といった音の量を増やして彼が眠りやすい環境を整えます。

物忘れが激しいけど根は優しいキョンシーが人間を寝かしつけるノーマル向けのシチュ
深呼吸と脱力を別のやり方で2回ずつ行うリラックス特化の催眠
風の音、音楽、寝息を流して催眠とは別の癒しを与える演出。
彼女らしさを出しつつちゃんと眠れるように作品を組み立ててます。

これらすべてを30分でこなしてるのも良い点です。
安眠をテーマにした作品なのに長時間だと、もう眠いのに最後まで聴きたいもどかしい状況になります。
でもこの時間なら最後まで聴いても大してかからないので視聴後にすぐ眠れます。
繰り返し聴くのにも向いてたりと機能性を重視してるように感じました。

東方ものですけどそこまでキャラ重視の内容じゃありませんから
興味が湧いた方は是非聴いてみてください。

CV:七條未緒さん
総時間 30:00

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はありません

追記
2020年9月23日まで50%OFFの220円で販売されてます。
その場合の点数は8点です。



サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もぽわぽわしてる妖精が
癒しの要素満載な催眠で心地いい眠りに導きます。

キャラ、声、言葉、雰囲気、サービスを癒し一色にして少しずつ眠らせるのが特徴で
全編を通じてゆっくりのんびり話しかけながら
深呼吸や脱力といったリラックスに効く技法を中心に据えた催眠をかけたり
「ふにゃふにゃ」などの可愛い擬声語を多めに盛り込んだ暗示を入れて安らげる空間を作ります。
眠気を非常に誘う声や演技をしますから、彼女の声を聞いてるだけでも自然と眠くなるでしょう。
眠りの精と過ごす幸せなひと時
眠りの精が催眠をかけてから2つの手段で寝かしつけるお話。

「こんばんは 人間さん 私は眠りの妖精 睡魔って呼ばれることもあるかな」
眠りの精はのんびり話す柔らかい声の女の子。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
眠りの浅い主人公がぐっすり眠れるように催眠をかけます。

本作品は多くの人たちに安眠を提供してる友好的な妖精が
何らかの事情で眠りにくくなってる彼をおよそ90分に渡ってお世話します。
安眠がテーマの作品なので音声のほとんどを催眠誘導と寝かしつけるサービスに費やし
時間に対するやることの種類を少なめにして頭の中を空っぽにしやすい状況を作ります。

誰得催眠製作所さんについて知らない方が多いでしょうから先に説明しますと
2010年から13年頃を中心に活躍されてた古参のサークルさんで
当時はイートミーや人外娘がその個性に合ったご奉仕をするといった割とニッチな作品を制作されてました。
催眠の技術力も高く代表作「はらぺこ吸精姫~Succubus princess~」は3700ダウンロードを叩き出してます。

実に7年ぶりの新作ということで私もブランクがどう影響するか気になってたのですが
実際はそれをまったく感じさせない高品質な作品に仕上がってます。
最初から言ってしまうと安眠効果が抜群に高いです。

それに貢献してる主な要素は3つ。
彼女の声と演技、セリフの言い回し、サービスの内容です。

1つ目は藤咲ウサさんのぼんやりした声とのんびりした口調がほのぼのした空気を作ってます。
体験版を聴いていただくとわかるのですが、かなり眠気を誘う声質をしてまして
彼女の声を聞いてるだけでも自然と眠くなります。
アダルトゲームのほうで活躍されてる方らしく演技も安定してました。

「ほわーんとした気持ちよさが 広がっていく じーんわり 気持ちいい」
2つ目は藤咲さんの声質や眠りの精のキャラに合わせたのでしょうけど
擬声語を多めに盛り込んだ暗示を入れるシーンをよく見かけました。
「力が抜ける」とストレートに働きかけるよりも遠回しに感覚を伝えることを心がけてます。
セリフが柔らかいほうが当然癒されますから最終目的の安眠に適してます。

3つ目は催眠が心身をリラックスさせる技法で固めてあるのに加えて
その後の安眠パートも眠らせる暗示は最後のほうに少し入れる程度に留め
代わりに甘やかされる心地よさや疲れとストレスを溶かすイメージで眠りやすい環境を整えます。

本作品の場合、眠らせる暗示を入れなくても十分眠くなるので
良い夢を見られたり翌朝スッキリした気分で目覚めさせることを意識してます。
サークルさんが好きなイートミーっぽい描写もあったりと個性をしっかり持たせてました。

眠らせるのが得意な妖精が癒しの要素満載の催眠をかける。
復帰後の第一作目ということで無理せず手堅くまとめた実用性の高い作品です。
2人だけの世界でイチャイチャ
催眠は3パート80分間。
最初の「02 誘導パート(約23分)」は横になって目を瞑り
まずは軽い深呼吸や手、足、背中、腰の脱力で心身の緊張をほぐします。
そして再び深呼吸しながら眠りの精の言葉を聞いて眠りの世界に移動します。

「いくよ せーのっ ぐーっと はぁ だらーんと力が抜けて 腕がなんだか重たく感じるね」
深呼吸は彼女が漏らす呼吸音に合わせて行う
脱力は彼女も力を入れてから抜き、その感覚を語る形で暗示を入れるといった具合に
2人で一緒に取り組んで一体感と信頼関係を築きます。

こうしたほうが彼女が一方的に働きかけるよりも雰囲気が柔らかくなりますからね。
彼女の感覚を伝えるアプローチも受け入れやすくする有効な手段と言えます。
背中の脱力をする時は声も背後に回るなど、彼女がすぐ近くにいると感じられるように進めてました。

「ほわーんと 全身が心地いい 頭が ぼーっとしてくる」
2回目の深呼吸は深化させるのが目的なので暗示の内容も1回目から変わります。
「ぼーっとする」「沈む」と意識の力を弱めるセリフが多く
彼女のぼんやりした声やのんびり話す口調も相まってとても心地よかったです。

被暗示性が高い人ならこのパートだけで普通に眠れるんじゃないでしょうか。
技術は結構シンプルですけど、そのやり方に古参サークルさんらしい技の冴えが見られます。

続く2パート56分間は彼を寝かしつけるシーン。
「03 ミルクでたっぷり甘癒し(約28分)」は哺乳瓶に入ったミルクを飲む
「04 飴と吐息で甘癒し(約28分)」は違う味がする2種類の飴を舐めながらのんびり過ごします。
ちなみにこれらはどちらか片方を選んで聴きます。

「お腹の中から ほわーってあったかくなって とってもいい気持ち」
前者は赤ん坊向けのアイテムを使うので甘やかし成分が強いです。
赤ちゃん言葉は一切言いませんが、ミルクが放つ独特な甘い匂いをイメージさせたり
それを飲んだ時の温かさや幸福感を上手に伝えて体の内側から癒します。
視聴中にミルクを飲むとトイレに行きたくなるでしょうから用意する必要はありません。

他にも頭を撫でる、ぎゅっと抱きしめる、左右の指を個別に優しく撫でるといった
多くの人が安らぎを覚える行為を挟んで純粋な癒しも与えます。
時間に余裕があるからでしょうけど、暗示をそこまでガンガン入れずにゆとりを持ってお世話してました。
私が聴いた時も欠伸が何度も出てレビューを書く必要がなかったらそのまま寝てしまいたかったです。

「とろーんと 心も体もとろけていく とっても とーっても 幸せ」
後者は彼女が耳元至近距離で特殊な効果がある飴を舐めます。
そして聴き手自身を飴に例え、舐められる様子を主観的に話して頭の中をとろとろにします。
このへんまで来ると意識のぼやけや眠気をかなり感じてるでしょうから
パートを聴き終えるまでに寝てる可能性が十分にあります。

イートミーっぽいサービスにしてるのがサークルさんらしいなと。
グロい描写は一切ないのでそういう属性がない人でも普通に聴けます。

このように、パートごとに内容を大きく変えてくる癒しに満ちたサービスが繰り広げられてます。
心の芯から癒される作品
キャラ、声、セリフ、シチュ、技術、サービスのすべてが癒しに収束してる作品です。

眠りの精は主人公に普段よりも充実した眠りを提供しようと
まずは催眠を通じて心身をリラックスさせながら2人だけの世界へ案内します。
そして次はミルクを飲ませて甘やかす、飴を舐めて心地よくすると
心の芯から癒して安眠しやすい状況を作ります。

声も態度もあまあまな妖精が安眠できる催眠をかけるノーマル向けのシチュ
深呼吸や脱力を重点的に行い、さらに暗示の表現とアプローチの方法を柔らかくした催眠
ストレートに眠らせたりせず聴き手が自分から眠りたくなるように導くふたつの安眠パート。
活躍してた当時からまったく色褪せない高品質な作品に仕上がってます。

中でも催眠はシンプルなんだけど変わってて興味深かったです。
「催眠をかける」ではなく「一緒に催眠に入る」あたりがそう感じる理由なのかなと。
安眠パートも抱きしめたりミルクを交互に飲んで主人公とできるだけ同じ目線に立ってます。

あとはやっぱり声と演技が素晴らしいです。
ここまで眠くなる声ってなかなか珍しいんじゃないでしょうか。
バイノーラル録音が活きるように声の位置を小まめに移動させたりと
新しい技術を取り入れたうえで細かいところにも気を配ってました。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:藤咲ウサさん
総時間 1:30:35

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2020年8月17日まで20%OFFの968円で販売されてます。



サークル「綿菓子スプリング」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。
声優として活躍されてる春乃つくしさんの個人サークルです。

今回紹介する作品は、夢先案内人をしてる丁寧な物腰の女の子が
上手く寝付けずにいる人の枕元に現れそのお手伝いをします。

十分にリラックスさせてから眠らせるシンプルな作りになっており
最初は簡単なストレッチと様々な深呼吸で心身を脱力させ
それから地中に沈んだり空に浮かび上がる暗示を入れて意識の力をさらに弱めます。
色んな呼吸で夢の世界へ
メルフィに安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「眠ろうとして目を閉じているものの どうしても寝付けなくて お困りのようですね」
メルフィはお淑やかな声の女の子。
ある日の夜、眠れない主人公の目の前に現れて自己紹介すると
耳元に近づき囁き声で自分の声に従うように言います。

本作品は不安やストレスで寝付けない人をサポートすることを目的に
彼女が35分ほどをかけて癒しの催眠を施します。
前半は純粋なリラックス、後半は深化&安眠とパートごとにやることを切り替え
いずれも耳元近くで囁きに近い抑えた声で彼女が語りかけてきます。

販売ページのジャンルには催眠音声が入ってませんが
聴いたところ催眠の技術と呼べる要素が込められてたので、当サイトでは催眠音声として紹介します。

「では 吐く時は吸う時より やや長めにしてみましょう」
最大の特徴は深呼吸に力を入れてること。
腹式呼吸から始まり吐く時により長い時間をかける呼吸
色のイメージを交えた呼吸、そして深化の暗示を入れながらする呼吸と
多くのシーンで呼吸を絡めて純粋に癒しながら催眠状態を深めます。
そして聴き手が頭を空っぽにしながら聴けるように指示を小まめに出します。

やることは至ってシンプルですけど目的意識を持たせながら進めるので
同じ深呼吸でも違った印象を抱く人がいると思います。
途中からは川の流れる音を鳴らすなど、癒しを感じる要素が充実してます。
ゆっくりじっくり進める催眠
催眠は2パート28分間。
最初のトラック2(約16分)は仰向けに横になって目を瞑り
手足を軽く開いてから個別にストレッチします。

「開いた瞬間 それまで込めていた力が ふっと抜けていく感覚がするはず」
「握って 開いて」と1回ごとに細かく指示を出しながら
その合間にリラックスを実感できるセリフを投げかけて応援します。
メルフィは最初ややクールなキャラに映ったのですが
催眠開始後はテーマの安眠に合った柔らかくて穏やかな声と態度になります。

最大の特徴である深呼吸が始まるのはその次から。
腹式呼吸、吸う時と吐く時の時間に差を持たせた呼吸
川の音を流しながらの呼吸、そして2つの色をイメージさせる呼吸と
3分程度の間隔でスタイルを変えながらパート終了までみっちりやります。

「水の流れの 心地よい音に耳を傾けてみると 身も心も 自然に安らいでいくのを 感じるはず」
個人的に最も癒されたのは川の音が流れるバージョン。
さらさらという清涼な水音が声よりもやや小さい音量で流れ続けます。
深呼吸を多めにやるので途中から眠くなる人もいるでしょう。
そうやって彼女の暗示を受け入れやすい状態を作ります。

次のトラック3(約12分)は本題の安眠を見据えたサービス。
4秒かけて吸い、8秒かけて吐き出す深呼吸へと変わり
さらに深化の暗示(作中では「魔法」と表現)を入れて催眠状態を深めます。
そして最後に眠くなる暗示を軽く入れて安眠へと導きます。

「意識が 地中に沈み込めば沈み込むほど 心と体が落ち着き 自然と力が抜けていく 抜けていく」
販売ページの説明文にわざわざ「催眠」と書いてあるように
このパートでは催眠音声だとお馴染みのフレーズがより多く登場します。
トラック2は指示メインで時折リラックスさせる暗示を入れる程度でしたから
こちらのほうがより催眠音声らしい内容と言えます。
川の音はパート開始から4分頃まで流れて終了します。

深呼吸をここまで16分ほど続けてきたおかげで
彼女のセリフに合わせて全身が軽く落ちる感覚がしました。
その直後に浮かび上がるイメージを用意し真逆の感覚を与えます。
最後の安眠させる暗示は1分程度と短いので保険に近い位置づけだと思います。

このように、十分リラックスさせてから落とすシンプルな催眠が繰り広げられてます。
癒しのパワーが強い作品
催眠の基本的な技術と本作品固有の要素を組み合わせた眠りやすい作品です。

メルフィは何らかの事情で眠れない主人公の悩みを解消しようと
まずは体のストレッチと色んなタイプの深呼吸で心身を一旦リセットします。
そして次は引き続き深呼吸しながらいくつかの暗示を入れて深化と安眠を促します。

お淑やかな夢先案内人が安眠に特化した催眠をかけるタイトル通りのシチュ
深呼吸の時間をかなり長く用意し、数分単位でやり方を変える癒しに寄せた作り
囁きに近い声で語りかけながら丁寧に指示を出す彼女のお世話上手なキャラ。
技術で無理矢理眠らせるのではなく、聴き手が眠たくなる環境を作る方針で作品を組み立ててます。

「体に溜まった 黒々とした悪いものを 口から吐き出してー ふー ふー ふーー 代わりに周囲の 青々とした癒しのエナジーを 鼻から吸い込んでー すー すー」
中でも2番目は同じ深呼吸をだらだらと続けるのではなく
後になるほどリラックスが深まるように先を見据えて行います。
体の内外の空気を別の色に例えて行うカラーブリージングなどはその良い例です。
最後の暗示を聴く前の段階で眠くなる人もそれなりにいるでしょう。

気になった点は解除音声の内容です。
これまでと同じく深呼吸に合わせて解除の暗示を入れます。
本作品は催眠パートで深呼吸をリラックスや深化の意味合いでずっと使ってきたため
解除する場合はむしろ使わないほうがスムーズに覚醒できると思います。

定番のやつだと10カウントアップに合わせて暗示を入れるやつですね。
声も今よりハツラツとしたものにしたほうがスッキリ目覚められます。
催眠音声において解除はとても重要なのでしっかりやって欲しかったです。
この音声を聴いた人は無料作品で構いませんから他の解除音声を聴いておくことをおすすめします。

価格が110円と非常に安いので興味を持った方は気軽にお試しください。

CV:春乃つくしさん
総時間 33:47

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
2020年8月9日まで10%OFFの99円で販売されてます。



サークル「Novel-Trance-Lab」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度も穏やかなお姉さんが
コンパクトな癒しの催眠をかけて心身を穏やかにします。

作品を構成するあらゆる要素を癒し一色にしてるのが特徴で
ゆったりとしたリズムで多くの人が安らぎを覚える言葉を投げかけ
さらにバックでヒーリングハープの音も流して安眠しやすい環境を作ります。
短時間の催眠で癒しとリフレッシュを
お姉さんに催眠をかけられ眠りにつくお話。

「これから 催眠誘導を始めます 心地よいリラクゼーション誘導です」
お姉さんは落ち着いた声の女性。
自己紹介や背景説明といった前置きはすべて省略し
早速目を閉じ数回深呼吸するよう言います。

本作品は昨今の情勢を受けて心が不安定になってる人をメインターゲットに
彼女が30分程度に渡る健全な催眠でそれを軽減したり元気づけます。
全年齢向けなのでほぼ全編を催眠に費やし
柔らかい言葉の数々とヒーリングハープの音を使って二方面から癒します。

「ゆっくりと 穏やかな リラックスを味わってください 呼吸は深く 穏やかです」
「体がどんどん重くなる ずーんと重い」みたいに特定の単語を連呼するのではなく
多くの人がポジティブに受け取れる言葉をセリフの中に自然な形で組み込み
それをパイのように少しずつ積み重ねて心身両面を穏やかにします。
セリフを細かく区切りながらゆっくり語りかけるスタイルもこれとすごくマッチしてます。

Novel-Trance-Labさんは「グリモワール魔術催眠」から7年半ぶりに新作を出されたので
催眠音声の視聴歴が浅い人には馴染みが薄いかもしれません。
ですが「サイニィコンディショナー」など全年齢向けの作品を数多く出されてる実績のあるサークルさんです。
催眠音声は今も昔も18禁が優勢ですから、その中で存在感を出すのは凄いことだと思います。

聴く前はブランクがどれくらい影響するか不安もありましたけど
実際に聴いてみると活躍されてた当時と同じくらいの品質を持ってます。
特にセリフの言い回しは独特で聴けば聴くほど心が穏やかになります。

ヒーリングハープは音声の最初から最後まで流れるBGMに近い位置づけです。
これに暗示を込めて癒すとかはしないので音モノではありません。
流れないバージョンもありますけど、有りのほうが癒されるし音声にも集中できます。

一応時事モノにあたりますがそれに関連する描写は特にありません。
ですから不安や緊張で眠れないとか、活力をもらいたいなど通常時にも普通に役立ちます。
落ち着けて元気にする催眠
催眠はおよそ27分間。
楽な姿勢で目を瞑り、深呼吸を数回したり簡単なイメージをしてまずは心身をリラックスさせます。

「息を吸うたびに 心地よーく リラックスしてゆきます そして 息を吐くたびに リフレッシュしていく」
呼吸のペースは聴き手の自由に任せ
お姉さんはそれぞれでポジティブになる暗示を入れて応援します。
バックで流れるヒーリングハープの澄んだ音色も心地よく
本作品のテーマである「癒し」に適した雰囲気が早速出来上がってます。

これらの途中でキーワードを定めるのも良いですね。
それを聞けば聞くほど催眠が深まることを伝えてから合間に言って少しずつ落とします。
サークルさんの過去作にも登場したフレーズなので
それらを聴いてる人ならより効果的に作用するでしょう。

ある程度落ち着けた後にするのは深化と安眠。
彼女が長めのカウントをゆっくり数え、そのひとつひとつに長めのセリフを挟みます。

「呼吸はさらに 深くに安定して あなたはもっと深く ふかーく 入ってゆく」
「とてもいい気分で とても落ち着いてます 心は穏やかに安定して 体は完全にリラックス 呼吸は落ち着いてます」

聴き手が深化できるように「深い」を意識して多く言いながら
「穏やか」「リラックス」「落ち着く」といった言葉も交えてさらに癒します。
このへんまで来ると脱力感や意識のぼやけをある程度感じてるでしょうから
カウントが進むたびに落下感や眠気が強くなると思います。

「明日はとても 素晴らしい日です 未来はとても いい日です」
終盤に差し掛かると音声を聴いた後に活力を与える暗示を入れるのが印象的でした。
この音声を聴いて安眠できる人は多いでしょうけど
起きた後は緊張や不安がまた襲ってくるかもしれません。
だから後催眠暗示を入れて明日以降のケアもします。

さすがに暗示の効果が長期に渡って続くわけではありません。
でも起きた時に爽快感や力がみなぎる感覚がする可能性は十分あります。

このように、眠らせる前と後の両方に働きかける癒しに満ちた催眠が繰り広げられてます。
安心して眠れる作品
心地よさを感じながら眠れる作品です。

お姉さんは何らかの理由で心が疲れてる主人公を立ち直らせようと
ヒーリングハープの音を流しながらまずは深呼吸やイメージで心身を落ち着けます。
そして中盤以降はカウントをゆっくり数え、その合間に深化やリフレッシュの暗示を入れて眠らせます。

声も態度も穏やかなお姉さんが癒しの催眠をかけて眠らせるノーマル向けのシチュ
セリフの表現、間、リズムに気を配ってるテーマに適した催眠
最初から最後まで流れ続けるヒーリングハープの音。
比較的短い時間でリラックスとリフレッシュが得られるように作品を組み立ててます。

中でも2番目は以前の作品からそうだったのですが
セリフの表現や繋げ方が非常に練られてて癒しのパワーを上げるのに貢献してます。
ずっと褒められ続けたらいい気分になるのと同じで
癒しの言葉だけを聞き続けたら誰でも自然とそう感じます。
単調さを薄める工夫もされてたりと、サークルさんの実力がしっかり発揮されてます。

ちなみに本作品は最後に寝る/覚醒する両方を選択できるようになってます。
安眠を目的に掲げてますけど、空いた時間に聴いて気持ちをリセットするのもいいでしょう。

CV:琴音有波(紅月ことね)さん
総時間 28:10

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります



サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「赤蛮奇(せきばんき)」が
久しぶりに再会した男性を自宅へ招き会話と催眠で寝かしつけます。

物語が進むにつれて2人の関係や彼女が彼と別れた理由がわかるドラマ仕立てになっており
催眠はシリーズの過去作と同じくリラックスできる技法と彼女の能力を組み合わせ
そこに今までなかった要素を組み込み少しずつ癒しと眠気を与えます。
別れの前の束の間の再会
赤蛮奇に膝枕されながら安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「ん? おや? 君は確か 随分と久しぶりだね」
赤蛮奇は穏やかな声の女の子。
久しぶりに再会した主人公に懐かしそうな表情で挨拶すると
彼が安眠できないことを知りひとまず自宅へ招待します。

本作品は昔は彼とよく遊んでたけどある事情で離れることになった彼女が
自宅を引き払う前日に偶然出会い、そこで40分程度の催眠をかけて寝かしつけます。
彼女は妖怪なので年月が経っても当時とまったく同じ容姿をしており
すっかり成長した彼を「坊」と呼びながら体を撫でたり優しい言葉をかけて甘やかします。

彼女は原作だとろくろ首をモチーフにしたキャラで
首を飛ばしたり増やす変わった能力を持ってます。
作中でそういう描写はありませんが、代わりに日本のろくろ首ではお馴染みのイメージが登場します。
あくまで癒しが目的ですからホラーが余程苦手な人でもない限り問題なく聴けるでしょう。

また冒頭でも書いたように音声の開始時点では彼女のことや彼との関係は一切わかりません。
それが催眠をかけていく中で少しずつ明らかになります。
従来のシリーズ作品よりもドラマ性を重視してる印象を受けました。
彼女が彼をどう思ってるかもつづられており、終盤でしんみりする人がいると思います。
失った関係を取り戻しながら
催眠は3パート31分間。
赤蛮奇に膝枕されたまま目を瞑り、まずは深呼吸で心身を軽く落ち着けます。
そして次の「06 絡」ではあるものを全身に巻き付けて温もりと安心感を与えます。

「体から 力が抜けていく 抜けていく どんどん 力が抜けていく」
深呼吸は呼吸音を鳴らしながらリラックスする暗示を入れる定番のものですが
その際に声をふたつに分け、それぞれを分担して進めます。
催眠音声で人気の双子っぽいアプローチですね。
この後も終盤に同様のことをするシーンが出てきます。

「うんうん 君は今も昔も 可愛いね」
これらの合間に彼女が彼を甘やかすのもポイント。
彼女は彼と別れる際に何も告げられなかったことを気にかけており
偶然の再会を喜びながらあの頃と同じように接します。
ただ催眠をかけるのではなく、当時の思い出を取り戻すことも見据えてリードします。

「きゅーきゅー 快楽に抗えない きゅーきゅー 君の体を締め付ける快楽に 君は考えるのを止めてしまう」
何かを巻き付けるシーンは「きゅー きゅー」を文頭に置いてリズムを取りながら
温かさ、心地よさ、意識が薄れる感覚を与えて催眠状態を深めます。
セリフの内容から深化を意図してるのでしょう。
その後控えめな音量で音楽を流すなど、サークルさんとキャラの個性を活かして安眠できる環境を整えます。

最後の「07 宵闇」は彼を眠らせるパート(約16分)。
ひとつの提灯をふたりで持って暗い階段をゆっくり下りていきます。

右「かつん かつん 君の手を 握っているよ 下りていく 下りていく」
左「きゅーきゅーと 君の体を優しく締め付ける」

右は階段を下りる様子、左は体を優しく包み込まれる様子と
ここでも声をふたつに分けて異なるイメージをほぼ同時に投げかけてました。
階段を下りるイメージは催眠音声だとよく使われるので
催眠慣れしてる人ほど体が沈んだり意識が薄れるのを感じるでしょう。
カウントは数えず擬声語と実況を組み合わせてゆっくりのんびり進めます。

このように、イメージを多めに盛り込みながら着実に癒す素朴な催眠が繰り広げられてます。
ちょっぴり切ない作品
温かさと切なさを織り交ぜた物語をしながら催眠をかける作品です。

赤蛮奇はもう二度と会えないと思ってた主人公の悩みを解決しようと
すっかり荷物を片付けた自宅へ案内してから昔のことを話し
さらに膝枕のまま安眠できる催眠をかけます。
そしてこれらの中に彼女の優しさや2人の関係を匂わせるセリフを込めて純粋な癒しも与えます。

東方シリーズに登場するキャラが能力を使って催眠をかけるシリーズお馴染みのシチュ
深呼吸と、イメージを交えた2種類の深化で眠らせる癒し一色の催眠
これらの最中に彼女や2人の関係にも触れる作り。
従来の東方入眠抄よりもややストーリー性を重視した作品に仕上がってます。

「ねぇ 私も あの頃のように 君が好きだよ」
中でも3番目は催眠と直接関係ないように見えて
聴き手の興味や集中力を向上させる重要な役割を果たします。
わからないことがあれば知りたくなるのが人間の本能なので
それを少しずつ明らかにすることで「この先何があるのかな」と聴きたくなる心境へ持っていきます。
切ない系のお話なのでそういうのが好きな人のほうが向いてます。

催眠については深呼吸した後はほぼイメージを中心に据えてました。
一部で双子っぽいアプローチも登場するなど
これだけ数多く制作されてもなお試行錯誤するサークルさんの向上心が窺えます。

おまけは「~ひらけ、ばんきっき~」とBGM2曲です。

CV:鷹澄真咲さん
総時間 1:01:50(本編…39:59 おまけ…21:51)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
62分で440円とコスパが良いので+1してあります。



サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場するキャラ「上白沢慧音(かみしらさわ けいね)」が
寝つきが悪い寺子屋の生徒に安眠できる催眠をかけます。

深呼吸や脱力といったリラックスできる要素を多めに用意したり
いくつかの自然物を通じて癒しを与えるなど
テーマの安眠を強く意識したシンプルかつ効果的なリードをします。
睡眠不足も先生にお任せ
上白沢慧音に寝かしつけてもらうお話。

「おや 君か こんな夜中にどうしたのだ?」
慧音先生は穏やかな声のお姉さん。
ある日の夜、安眠できない主人公が訪ねてきたので迎えると
彼の悩みを聞いてからどうすれば眠らせられるか考えます。

本作品は現在まで22本出てる東方入眠抄シリーズの第一弾。
半人半妖の身でありながら人間の味方をし、寺子屋で教鞭をふるってる彼女が
教え子の1人にあたる彼へおよそ30分の健全な催眠をかけます。
安眠がテーマなだけあって癒しを感じる要素が充実しており
技術を使って無理矢理寝かせるのではなく、聴き手が自然と眠りたくなるようにリードします。

「いや 別に怒ってるわけじゃない 君みたいな子に頼られるのは むしろ嬉しいよ」
具体的には催眠音声でお馴染みの深呼吸や脱力の割合を高めに設定し
それらをやりながら音を聞かせたり、自然に関するイメージをして少しずつ眠気を膨らませます。
その合間に彼女が漏らす言葉も慈愛に満ちてて雰囲気がとても穏やかです。
彼は素行があまり良くないようですが、嫌な顔ひとつせず相手する姿に教師らしさを感じました。

催眠については現在のシリーズですとキャラの能力にちなんだ技術を行使し
ところどころで東方アレンジの音楽を流すのが定番になってますが
この作品はまだ作風が固まってなかったのか、とにかく眠らせることを重視して組み立ててます。
ですから東方シリーズをよく知らない人も年上ものの安眠系作品として普通に聴けると思います。
頭を空っぽにできる催眠
催眠は5パート29分間。
まずは目の前で燃えてる焚き火の炎を眺めるイメージをします。
姿勢は後々横になる描写が出てくるので最初から寝ておいたほうがいいでしょう。
ちなみにここから彼女の声にエフェクトがちょこちょこかかります。

「ほら だんだん胸が温かくなってきたでしょう? 胸からじんわりと 温かいものが広がっていくよ」
「ぱちぱち」という音をバックで流しながら
胸を中心に全身を少しずつ温かくする暗示を入れます。
炎を見つめる動作は対面催眠だとよく使われるため、それを参考にしたのではないかなと。
直後に軽く深呼吸し、さらに声に対する集中力を高めるアプローチをかけるなど
催眠にとって重要なリラックス+集中の状態を自然な形で作ります。

続く2パート10分間はさらなるリラックスと深化をするシーン。
「03relaxation」は布団へ横になって手、足、お腹と背中、顔を順に脱力し
「04water」は湖に全身が沈むイメージをして催眠状態を深めます。

「同じように 足の指を軽く曲げて? はいっ 思い切り力を入れて? 太ももまでしっかり はい脱力」
脱力は各パーツに力を入れてから抜く漸進的弛緩法というものです。
筋肉を実際に収縮するぶん、ただ意識するタイプよりも脱力を実感できます。
先ほどの火に当たるイメージも相まって体がぽかぽかするのではないでしょうか。
こんなふうに脱力を三段構えで行うのがこの催眠における特徴のひとつです。

「意識だけが落ちていくように すーっと体から離れていく感覚 その感覚が気持ちいいね」
04パートは長めのカウントを数えながらその合間に軽い暗示を入れます。
「沈む」「落ちる」「気持ちいい」を多く入れてるあたりに深化させようとする意図が見られます。
数え終わった後は03パートと同じく末端から中枢にかけて3回目の脱力をするなど
安眠しやすい心と体が空っぽな状態へと少しずつ持っていきます。

終盤の2パート14分間は眠らせることだけを見据えたシーン。
「05breath」は呼吸音、「06floating」は彼女の寝息だけを流して一緒に眠る雰囲気を作ります。

友人のあくびを見て自分も釣られてする経験をした人は結構いると思います。
それと同じで彼女がすぐ隣で安らいでる姿を通じて眠らせます。
両パートともセリフが非常に少ないおかげでこれまで以上に静かです。
これから寝ようとしてる相手に話しかけても妨げるだけですからね。

このように、十分リラックスさせてから眠らせる効果的な催眠が繰り広げられてます。
コンパクトな安眠作品
寝る直前に聴くのにぴったりな癒し一色の作品です。

慧音先生はうまく寝付けず自分を頼ってくれた主人公の願いを叶えようと
まずは火に当たって体を温めながらそれを伝える暗示を入れます(1回目の脱力)。
そして布団に移った後は2種類の脱力、カウントとイメージを組み合わせた深化
呼吸音と寝息を流し続ける安眠と手堅く導きます。

東方シリーズに登場するキャラが安眠のお手伝いをするシリーズならではのシチュ
深呼吸や脱力を多めに行い、終盤はとても静かな時間を設ける安眠に適した催眠
彼のことをお世話しながら嬉しそうな表情を見せる彼女の慈愛に満ちたキャラ。
一般的な全年齢向け催眠音声よりもキャラの存在感が出るように仕上げてます。

「寝ようと焦る必要なんてないから ただ ゆったりした気分で 体を楽にさせてごらん?」
催眠の合間にかけられる何気ないセリフにも思いやりを感じました。
本作品は催眠音声なので技術が最も重要なのは間違いないですけど
癒される、眠れる雰囲気をスムーズに作るにはこういうやり取りも結構影響します。
「寝かせる」のではなく「眠りたくさせる」ことを目指してるのもすごい良いなと。

注意点がひとつだけあります。
本作品は最後に寝ることを想定してるため解除音声が入ってません。
もし視聴後に出かける用事がある場合は無料の他作品でいいので必ず解除音声を聴いてください。

現在の作品よりも東方色が薄めですから
このシリーズをまったく聴いたことのない人が試すのに向いてます。

おまけは「ケイネが斬るtheキル!」です。

CV:saoriさん
総時間 45:37(本編…31:51 おまけ…13:46)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
45分で440円とコスパが良いので+1してあります。

2020年3月20日まで30%OFFの308円で販売されてます。

ホワイトブレス‐眠れぬ羊と催眠喫茶の羊飼い‐

サークル「MayThird」さんの同人/催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、不思議な喫茶店を経営してる純朴なお姉さんが
そこへやって来たお客に物語をしてから安眠へと導きます。

一般的な催眠音声よりも催眠の割合を減らした緩い作りが魅力で
最初の3パートは物語をしながら軽い暗示を入れてリラックスさせ
最後に通常の催眠と同じ手法で深化してから羊をたっぷり数えます。
音楽と物語に耳を傾けながら
喫茶店ホワイトブレスの店長「冬野真白」の物語を聞いて眠りにつくお話。

「いらっしゃい どうぞ こちらのカウンター席にお座りください」
真白は明るくて澄んだ声のお姉さん。
来店した主人公に生憎メニューを切らしてることを告げると
閉店の準備をしてからその代わりにお話でもてなします。

本作品は喫茶店の元常連客で今は店長をやってる彼女が
ここを訪れた彼に100分程度の癒しのサービスを提供します。
場所が場所なので耳かきやマッサージといったお馴染みのことはやらず
3つの物語と羊数えで眠らせるセリフを重視した内容です。

「お友達とか 家族と話してるような感覚でいてください ここは そういう喫茶店なんですから」
ほぼ全編で気持ちが落ち着く音楽を流し続けたり
喫茶店や彼女自身のことをゆっくりのんびり語るなど
聴き手が居心地の良さを感じる要素を色々盛り込み癒しの空間を作り上げます。
音楽はシーンによって曲が変わるので、それらを聴いてるだけでも自然と心が緩みます。
体験版を聴けばわかるように割とおしゃれな印象です。

この作品を「同人/催眠音声」と表現した理由は
一般的な催眠音声に比べて催眠の割合がかなり下がってるからです。
彼女が本気で催眠をかけるのは最終パートの「05_眠れぬ羊と催眠喫茶の羊飼い」のみで
それ以外の4パートは普通に語りかけるのに近いセリフ表現になってます。


「だんだんと 足が重くなってきて 意識も少しぼーっとし始めちゃって」
ただし、物語の途中で暗示っぽいセリフもちょこちょこ混じってることから
まったく催眠じゃないと言う気はありません。
音や会話で癒しつつ、これらのセリフで臨場感を上げる工夫がされてます。

3つの物語自体が催眠における深呼吸や脱力といったリラックスの効果を持ってますし
全体で見れば割と催眠音声なんじゃないかと私は考えてます。
物語も結構面白いので精神的に疲れてる人ほど心が軽くなるのを実感できるでしょう。

音楽を流しながら癒しの物語をする展開と最後に催眠をかける変わった作り。
ガチで催眠をかけるよりも眠らせることを重視したゆるーい作品です。
心を洗い流す素朴な物語
冒頭に8分ほど会話をした後から始まる3パート56分間は物語をするシーン。
「02_音泥棒とお爺さんの古時計」は大きな時計がある屋敷に住むお爺さんの話
「03_白昼夢と遠い記憶」は真白が過去に体験した白昼夢に関する話
「04_ホワイトブレス」は彼女がホワイトブレスにやって来て店長になるまでの経緯を語ります。
詳しい内容を書くとつまらないでしょうから、ここではそれぞれが持つ特徴に的を絞って説明します。

「チク タク チク タク 心臓が鼓動するように 時計が動いています」
古時計の物語はこの中で最もメルヘンチックな内容です。
喫茶店の時とは違う音楽を流しながら一部で時計の振り子が動く音もします。
催眠音声だとメトロノームがよく使われてますけど
音を単調なペースで鳴らし続ければ人は自然と催眠状態に入ります。
暗示に該当するセリフをほとんど使わない代わりに音で心地よくする意図が見られます。

「浮かんでは消えて ゆらゆらと 揺らめいてる」
「私は懐かしさと安堵で 力が抜けちゃいました」

続く白昼夢の物語は彼女の実体験に基づいてるので
彼女がその時どう思い、感じたのかを割と丁寧に描いてます。
上のセリフは主語を隠してるおかげで聴き手が自分のこととして捉えやすいです。
そしてこれらを通じてこの喫茶店の日常や人気の秘密も少しずつ明らかになります。

「何にも考えないで ゆっくりと流れる時間を感じる 心地いい店内のBGMを聞きながら 頭の中を色んな音で満たすんです」
3番目のホワイトブレスは物語と言うよりは彼女の心情を語るパート。
大学生として無難な日常を送ってたところで偶然巡り合い
常連客→店の手伝い→店員→店長と変化する様子を丁寧に教えてくれます。

白昼夢の時以上に彼女の内面を重視してるおかげで
より彼女に近い視点でお話を聴くことができます。
相手のことを知ればそのぶん催眠にもかかりやすくなるわけで
最終パートですんなり眠れるようにするための布石なんじゃないかと私は考えてます。

「05_眠れぬ羊と催眠喫茶の羊飼い」はお待ちかねの催眠&安眠パート(約37分)。
目を瞑ってから振り子のイメージをしたり体をパーツごとに脱力して心身をさらにリラックスさせ
それから彼女の羊数えを聞きながら眠りにつきます。

「体から 力が抜けて すーっと 意識が落ちていく」
催眠をかける時間はおよそ14分と短めで
「意識が落ちる」「力が抜ける」といった暗示を組み合わせてゆっくり落とします。
物語を聴き終えた時点でかなりリラックスできてるでしょうから
このシーンで意識のぼやけがさらに強くなったり手足が重くなる人がきっといると思います。
普段よりもスローペースな音楽もそれを上手に後押ししてます。

羊数えは20分以上をかけて「羊が1匹、羊が2匹」と順に数えていきます。
途中で他のセリフを挟むこともありますが、他愛もない話題で聞き流しても問題ありません。
ひとつひとつの間を長めに取って頭を空っぽにできる空気を作ってました。
催眠抜きでも安眠効果のあるサービスですから催眠を加えれば当然その効果も増します。

作品を聴いた感想ですが、物語を聴き始めた直後は「これ本当に催眠音声なのか?」と疑ってました。
でも白昼夢のお話に入ったあたりから催眠に関係する要素が出てきて認識が随分変わりました。
物語の中に技術を込める現代催眠式の誘導ではなく
最後の催眠パートをスムーズにこなすための準備として物語を活用します。


前者の使い方だったらガチの催眠音声と考えられますけど
そうじゃないから当サイトでは同人と催眠のハイブリッドに分類しました。

このように、純粋な癒しと催眠による癒しを組み合わせた独特なサービスが繰り広げられてます。
安眠できる作品
催眠とそうでない部分を上手く組み合わせてる作品です。

真白はホワイトブレスに来てくれた主人公に癒しと安眠を提供しようと
まずは3つの物語を通じてお店のことや自分自身のことを教えてリラックスさせます。
そして最後に軽い催眠をかけてから羊を数えてゆっくり眠らせます。

飲み物ではなく眠りを与える喫茶店で店長の話を聴く癒しに満ちたシチュ
音楽を流しながら3つのお話を順にしていく物語パート
心身のリラックスをさらに強化してから時間をかけて羊を数える最終パート。
同人音声と催眠音声の要素を共存させてひとつのお話を作り上げてます。

中でも2番目は物語としての純粋な面白さがあるのに加えて
3つのうち2つの主人公を彼女にすることでリラックスの暗示を入れやすくしてます。
彼女が自分の体験や感覚を伝えるのは至って自然なことですからね。
音楽もバリエーションが豊富で物語の内容に合ってました。

催眠についてはこれまで話してきたように脇役っぽい位置づけです。
全編に対する時間が短めですし、内容も古典催眠に属する基本的な技術を使ってます。
でも最終目的にあたる安眠をサポートする役割は十分果たしてると思います。
催眠をがっつりかけてもらう作品ではないことを理解して聴くなら楽しめるんじゃないかなと。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:浪実みおさん
総時間 1:42:35

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
2020年2月3日まで90%OFFの77円で販売されてます。
その場合の点数は8点です。

東方入眠抄22 ふたりぼっちのレゾンデートル

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、東方シリーズに登場する天邪鬼キャラ「鬼人正邪(きじんせいじゃ)」が
友人あたりの関係にある人物に安眠できる催眠をかけます。

彼女の性格を反映させながら堅実に誘導するのが特徴で
カウントの数え方を変則的にしたり、物語の順序を敢えて逆にするなど
多少あべこべな要素を盛り込みながらシーンごとにキーとなる暗示を丁寧に入れます。

レゾンデートル…存在理由、存在価値を意味するフランス語
天邪鬼なお姉さんと
鬼人正邪に催眠をかけられ眠りにつくお話。

「よっ お邪魔してるぜ」
正邪は男っぽいしゃべり方をする凛々しい声のお姉さん。
音声を聴く際の注意事項や環境を簡単に説明すると
眠れない主人公の前に現れ安眠のお手伝いをします。

本作品は何でもひっくり返す程度の能力を持つツンデレっぽい性格の彼女が
既に知ってる仲の彼に50分程度の変わった催眠を施します。
彼女は人が嫌がることを好み、人を喜ばせると自己嫌悪に陥る典型的な天邪鬼で
作中でもそれを匂わせる描写がいくつも登場します。

「君が眠れないって言うから 嫌々ながら来てやったんだ 感謝してよね」
本心では彼のことを心配してるのに上のような憎まれ口を叩いたり
催眠の序盤で変則的なカウントの数え方をするなど
ストレートに癒やす従来の東方入眠抄シリーズとは違い多少の捻りを加えながら進めます。
過去作には見られなかったチャレンジ精神旺盛な取り組みも見られて結構個性的です。

ただし、聴き手が催眠に入れなくするようなことは一切しません。
催眠の基本をしっかり押さえつつ、そこに悪影響を及ぼさない程度の悪戯をします。
過去作より入念なアプローチがされててむしろ入りやすいです。
天邪鬼でも素直になれる場所へ
催眠は4パート47分間。
一番最初の「03 カウントアップ」は彼女がカウントを数えながらリラックスできる暗示を入れます。

「意識を集中させて 私の声に集中して?」
「落ちる 落ちる すーっと意識が落ちていく」

パートの序盤は彼女の声に対する集中力を高め
中盤以降は「落ちる」を多めに言って最初の深化を促します。
終盤には落ち着いたBGMも流れたりと、彼女なりに優しく接してくれてるのがわかります。

暗示の表現や入れ方は割と普通にして、カウントの数え方に天邪鬼なところを盛り込んでます。
被暗示性の高い人ならここだけでも意識がぼんやりしてくるでしょう。

続く「04 催眠導入」は催眠状態をより深めるシーン。
彼女が抱きつき頭を撫でながらその温もりと心地よさを伝え
その後は逆に彼から力を奪って心身を骨抜きにします。

「手の先 足の先がじんじんしてくるよ ぽかぽか ぽかぽか 温かい 体中が温かい」
「左右の手から 力が抜けていく 1 2 3」

抱きつくシーンは「じーん」「ぽかぽか」といった擬声語を挟みながら「温かい」と入れ
力を奪われるシーンはカウントを交えて「力が抜ける」と丁寧に言います。
本作品の催眠はシーンごとにキーとなる暗示を定め
言い回しを変えながらそれを多めに言って感覚を操作する堅実なリードがされてます。


作品の性質上どうしても意地悪に振る舞わざるを得ないシーンがあるので
それをきっちりカバーするためにこういう作りにしたと私は見ています。
一部で声にエフェクトをかけて意識を揺さぶる工夫もされてて心地よかったです。

3番目の「05 反逆」は彼女とより親密になるパート。
復唱形式で彼女の言葉を言って自己暗示を入れ
それから本当の自分をさらけ出せる無意識の領域へ移動し、天邪鬼じゃなくなった彼女のお話を聞きます。

「全部 全部 逆さまなんだ 私は 生き様のためなら ひどいこともする けど 私の本質はそこじゃない」
彼女は生まれながらの天邪鬼なので真っ当な生き方をしたくてもできません。
そんな切ない事情を先ほどとは別のBGMを流しながらぽつりぽつりと語ります。
催眠とは直接関係ない要素ですが、東方入眠抄シリーズはキャラが売りの作品ですから
相手のことをより深く知るシーンは必要だし、それが結果的に信頼関係の向上にも繋がります。
意地悪してるのが本心かそうじゃないかで印象は随分変わりますからね。

そして最後の「06 出会い」でいよいよ眠りにつきます。
催眠では序盤によくやる深呼吸をしながら彼女の言葉に耳を傾けます。

「大好きになる 君は 私のことが 大好きになる」
普段の彼女ならまず言わないようなセリフを投げかけ
さらに無言の時間を適度に挟み眠りやすい環境を整えます。
終盤にほぼ正反対のことを短時間で言うのも彼女らしいです。
最後の最後にちょっぴり寂しいことを言うので、やや物悲しく感じる人がいるかもしれません。

このように、催眠はしっかり行ったうえで天邪鬼なところも見せる彼女らしいサービスが繰り広げられてます。
風変わりな安眠作品
安眠効果を維持しつつ変わったことにも挑戦してる作品です。

正邪は自分にとって仲の良い存在にあたる主人公を眠らせようと
まずは天邪鬼なところを見せながら癒したり深化させる暗示を丁寧に入れます。
そして2人だけの場所に移動した後は本心を語ってから眠りに導きます。

天邪鬼だけど面倒見のいい女性が催眠をかけて眠らせるノーマル向けのシチュ
シーンごとにメインの暗示を定め一歩ずつ着実にリードする丁寧な催眠
ところどころで変則的な要素を挟む彼女らしい演出。
シリーズの過去作と同じくキャラの持ち味を活かした作品に仕上げてます。

特に2番目はこのところサークルさんが力を入れられてるようで
催眠の流れ、技術の繋げ方、暗示の入れ方や表現方法に安定感があります。
東方モノでも催眠音声である以上は入りやすさが重要になりますから
そこがしっかりしてれば作品の品質は自然と上がります。

あと個人的にすごく面白いなと思ったのがパート構成です。
本来なら序盤に来る「出会い」を最後へ回し、その代わりに「カウントアップ」を置いてます。
ここからはあくまで私の推測に過ぎないのですが
彼女が天邪鬼キャラだからこの2パートをわざと逆に配置したのだと思います。

そう言える主な根拠はそれぞれで使われてる技術です。
「出会い」では深呼吸、「カウントアップ」では長めのカウントを数えながら深化の暗示を入れます。
東方入眠抄シリーズだと前者は序盤に行い、後者は終盤にやる傾向が見られます。
また「カウントアップ」ではBGMが流れるのですが、これも過去作だと中盤と最後によく登場します。
私が記憶してる限り一番最初のパートで流れたことは確かなかったはずです。

「出会い」というパート名を一番最後につけるのも異色です。
調べてみたら過去作で「出会い」やそれに類する単語を冒頭のパート名に定めてる作品が6本ありました。
つまりサークルさんにとって最後よりも最初につけるほうがずっと妥当なわけです。

結局のところ作った本人にしかわからないのでこれは単なる思い込みなのかもしれません。
でもそう判断できる材料が複数用意されてるのも事実です。
ちゃんと安眠できるようになってますから特に問題はないと見ています。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
おまけは「デレデレ正邪さん」とBGM2曲です。

CV:稲垣麻木さん
総時間 1:11:14(本編…52:20 おまけ…18:54)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

幽霊しんどろーむ

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、とある事情で地縛霊になった女の子が
自分を見ることができる男性と出会い安眠できる催眠をかけます。

リラックス重視の誘導で深化させてから心と体を切り離し
あの世との間で川の音を聞きながら寝かしつけるなど
幽霊らしさを出しつつホラー要素は完全に取り除いてひたすら癒しを与えます。
優しい幽霊との安らげるひと時
幽霊に催眠をかけられ眠りにつくお話。

「ねぇ ねぇってば 私のこと 見えてる…よね?」
幽霊は素朴で優しい声の女の子。
ある日の夜、主人公に突然話しかけると
彼に取り憑いたことを謝ってからお礼を言います。

本作品は教室の地縛霊として多くの生徒たちを見守ってきた彼女が
偶然出会った彼に取り憑き45分近くに渡って癒しの催眠を施します。
彼女は恨みではなく未練が残ってるせいで成仏できない幽霊なので
彼に対して悪いことをする気は一切なく、むしろ仲良くなろうと最初から優しく接します。

「マッサージとかしてあげるからさ …触れないけど」
声や話し方はごく普通の女学生ですし
彼がなかなか寝付けないことを知ると自分なりのやり方で癒しを与えます。
普通の人には見えないので誰からも相手にされない日々を送ってたのが余程寂しかったのでしょう。
物語が進むにつれて彼女自身も幸せそうな表情を見せてくれます。

サークルさんの代表作「東方入眠抄」シリーズと同じくキャラ重視の作風です。
催眠の技法も彼女らしさを感じる要素をいくつも盛り込んでありました。
癒しの感覚に加えてちょっぴり切なくなる人がそれなりにいると思います。
2人が触れ合える場所で
催眠は2パート32分間。
横になって目を瞑り、まずは深呼吸と脱力で心身をリラックスします。
ちなみに脱力が始まるあたりから幽霊の声に軽いエフェクトがかかります。

「重なった右手から 感覚が抜けていく 右手はもう 動かない」
深呼吸は「吸って」「吐いて」の合図を出しながら軽い暗示を入れ
脱力は彼女に触れられてるイメージを交えて左右の手足を重点的に行います。
といっても彼女は幽霊ですから直接触れることはできません。
「彼に触れたい」という気持ちを込めることで寂しがり屋な彼女らしさを出してます。

シーンごとにキーとなる暗示をひとつ定め、それを厚めに入れていくのが印象的でした。
脱力の時は「抜ける」、次の深化は「落ちる」、その後は「揺れる」と
伝えたい感覚を明確にし、それを丁寧に投げかけて少しずつそちらへ持っていきます。

「意識が落ちていく 深い 深いところへ落ちていく」みたいに言い回しを変えながら進めますから
同じ言葉を繰り返すよりもくどやさ押し付けがましさは薄いです。
全年齢向け催眠音声を数多く制作されてるだけあって、セリフの表現や方向性にも工夫が見られます。

リラックスできた後にするのは深化。
お馴染みのカウントを長めに数えながら落ちる感覚を小まめに伝え
その後はエフェクトをもう少し強めた声で意識を揺さぶります。

「ぐわーん ぐわーん 揺れる 意識が揺れる 揺れるたびに 心と体がぶれていく」
カウント後のシーンは幽体離脱させることを目指してるのでしょう。
彼も幽体になれば彼女と触れ合えますからね。
エフェクトと暗示を組み合わせて意識のぼやけをさらに強くしてくれます。
私が聴いた時も脱力感がそれほどない代わりにこちらは強めでした。

無事彼女と同じ存在になれた後はいよいよ安眠に移ります。
現世とあの世の境界にあたる川辺で彼女と手を繋ぎ
さらに膝枕の状態で頭を撫でてもらいながらゆっくり眠りにつきます。

「私の熱が 君に移っていく 君の熱が 私に移ってくる」
ここでは前項で話した彼女の幸せそうな表情が心を潤します。
彼と触れ合えるようになったことを素直に喜び
お互いの体温を交換するイメージでより安心できる雰囲気を作ります。
そして短いカウントを何度も数えながら「眠くなる」と言って最終目的の安眠へと導きます。
カウントを繰り返すたびに数えるペースが緩くなり、彼女の声が眠そうになるのも状況に合ってて良いです。

もうひとつ、このパートは中盤まで川の音がバックに流れます。
さらさらという水音に別の癒しを感じるでしょうね。
川の音が消えた後はピアノBGMも流れますし、Re:Volteさんらしい安眠誘導と言えます。
穏やかで少し切ない作品
イメージ、音、言葉を組み合わせて癒しと眠気を与えるバランスの取れた作品です。

幽霊は自分の存在に初めて気づいてくれた主人公に恩返ししようと
まずは深呼吸、分割弛緩法、カウントを交えた深化で此岸へ案内します。
そして無事着いた後は体を寄せ合って眠気を少しずつ膨らませます。

素朴で寂しがり屋な幽霊が男性を優しく安眠させるノーマル向けのシチュ
古典催眠の技術を本作品なりにアレンジしてる堅実で個性のある催眠
川の音やBGMを交えて安らぎを与える独特な安眠パート。
技術とそれ以外の要素を上手く融合させた癒し一色の物語に仕上がってます。

中でも催眠は全体の流れ、各シーンの誘導法、その際に入れる暗示の表現および分量など
色んな部分がしっかりしていて完成度が高いです。
サークルさんの長所にあたる「キャラに合ったイメージの活用」と「音&音楽」もきちんと入ってますし
最初から最後まで安心して聴くことができました。

また物語の終盤では彼女自身のことも語られてます。
彼女がなぜ幽霊になったのか、今までどんなふうに過ごしてきたのか
そして今どんな思いで彼を眠らせようとしてるのか。
催眠者の内面にも光を当てて彼女の魅力を引き立ててます。

たぶんこのシーンを聴いたらしんみりするんじゃないかなと。
相手が幽霊なので多少の湿っぽさも持たせてあります。

おまけは後日談です。

CV:柳愛子さん
総時間 53:36(本編…42:32 おまけ…11:04)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

瞬間催眠リフレ

サークル「オミ・オクル」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もあまあまなお姉さんが
現実世界で頑張ってる人を癒すコンパクトな催眠をかけます。

忙しくて時間があまり取れない人をターゲットにした作りになっており
最初の催眠導入は23分、その先のリフレパートは5~10分と時間をできるだけ切り詰め
その中でタイトルの「瞬間催眠」を成立させるための準備を整えてから
状況に合ったイメージを駆使して短時間のリフレッシュを促します。
瞬間催眠で短時間の癒しを
ミオが催眠をかけてから4つのシチュで癒すお話。

「こんにちは、はじめましての人は、はじめまして」
ミオは甘くておおらかな声の女性。
主人公に挨拶し、作品の概要を説明すると
まずは催眠を知らない人にそれが何かわかりやすく教えます。

本作品は仕事や勉強が忙しくて時間に余裕がない人をリフレッシュさせることを目的に
彼女がおよそ50分に渡ってそれに沿った癒しの催眠を施します。
起床時、寝る前、気持ちを切り替えたい時、集中したい時と
日常生活でよくあるシーンを選び、プラスに働く暗示を入れてそれを応援します。

ちなみに彼女は今年7月に発売された「看取られ音声」にも登場してます。
あちらでは死にゆく人を看取る役をしてましたが
今作ではそういう要素は一切入れずにひたすら癒します。

最大の特徴はタイトルにもなってる瞬間催眠
文字通り瞬時に催眠状態へ誘導することを意味し、これに向けて一歩ずつ丁寧に進めます。

「さすがの私も、初めての人を一瞬で催眠状態にするのは難しいんですよね」
彼女もいきなり瞬間催眠をかけるのは難しいことをよく理解してるので
まずはオーソドックスな誘導を行い、その中に一瞬で落ちられるトリガーを仕込んでおきます。
そして4つの音声でそれを発動してから癒す流れで進めます。

一般的な催眠音声だと導入から解除までを繋げて聴くようになってますが
本作品は初回だけ催眠導入パートを聴き、2回目以降は各シチュのパートをいきなり聴くことを想定してます。
これなら10分もあれば聴けるので、作品のコンセプトである「スキマ時間を使った癒し」に合致します。
サークルさんが新ジャンルとおっしゃられてる通りこういう作品は非常に珍しいです。

「私の言葉が、貴方の心のどこかで、溶けずに残っていて、癒せたら、とても嬉しい、みたいな」
これらを行うミオはふんわりした女性。
全編を通じてのんびりした口調で優しく語りかけます。
ホッとする声質をしてるので声を聞いてるだけで眠くなるかもしれません。
催眠も暗示をガンガン入れたりせず適度な余裕を持たせて安らげる雰囲気を作ります。
イメージを活用した催眠
一番最初の「Track1:導入音声」はおよそ23分間。
最初の5分を使って作品のコンセプトや催眠とは何かを軽く説明してから
楽な姿勢で深呼吸したり部屋の中の一点を見つめて心身の緊張をほぐします。

「身体の余分な力がどんどん抜けていきます。それに合わせて心もいつの間にか、ふわふわと軽くなっていることに、気付いていませんか?」
深呼吸の時は「吸ってー 吐いてー」の掛け声を挟みながら脱力感を伝え
凝視してる時は瞼の重さを感じさせるなど
ミオは普段通りの柔らかな態度で早速癒しを提供します。

技術自体は古典催眠ですけど、セリフの表現をかなり和らげてありました。
彼女の声も相まって割と早い段階から意識がぼんやりしてきます。
まだ始まったばかりなので瞬間催眠は無理に入れず、深化しやすくする方針で進めます。

お次は自分の心の中にある部屋をイメージし
そこに彼女と2人で移動しながら催眠状態をさらに深めます。

「好きな色の壁。お気に入りの家具。部屋の温度は、ちょうどいいくらい」
壁、内装、室温など部屋のイメージを鮮明にする要素をいくつか挙げ
さらに彼女が座るための椅子も用意して寛げる空間を作ります。
本作品は催眠パート、リフレパートいずれもイメージを有効活用しており
それらが持つ印象を通じて癒しの感覚をわかりやすく伝えます。
簡単な素材ばかりなのでよほど苦手な人でもない限りは大丈夫だと思います。

十分にリラックスさせてから深化に移る手堅い催眠です。
聴き手をミオがいる2人だけの部屋まで案内するのを目的に
パートの前半は深呼吸や凝視法といった脱力を重視した技法
後半は作品固有のイメージを交えた深化とシーンごとにやることを変えてスムーズに導きます。

本レビューでは敢えて伏せましたが、瞬間催眠を成立させるための仕込みもこの中で行ってます。
被暗示性が高めの人ならそれに合わせて感覚が変化するのを実感できるのではないかなと。
暗示の表現、分量、入れ方も良いですし催眠初挑戦のサークルさんとは思えないほど安定してます。

Track2以降は本題のリフレ(約25分)。
朝起きた時、一日の終わり、気持ちを切り替える時、集中する時を想定し
彼女が5~10分をかけてそれに合った癒しの言葉を投げかけます。
内容が完全に独立してますから繋げて聴く必要はありません。

「ほうら、ちょっとずつ、身体が暖かくなっていくのがわかりますか? 濡れていた洗濯物が乾くように、あなたの身体から、どんどん眠気が抜けていく」
そしてここでも彼女はイメージを使って感覚を伝えようとします。
朝起きた時は主人公を洗濯物に例えて温かさと爽快感を与え
逆に寝る時は自然が豊かな場所を彼女と散歩しながらゆっくりカウントを数えます。

瞬間催眠は冒頭の1分30秒ほどで行い、あとは時間いっぱい癒します。
どのパートも最後に解除の動作が入りますし本当にコンパクトです。

「緊張してもいい、不安でもいい。それらを、ちゃんと自覚した上で、大きく構える」
個人的に印象に残ったのは最後のTrack5。
なかなか集中できない彼を応援してから解消するコツを伝授します。
こういう場合は何か他のことが気になってるでしょうし
それをなかったことにするのではなく、共存できるように働きかけます。

このように、テーマの瞬間催眠を盛り込んで心をケアする実用性の高い催眠が繰り広げられてます。
ホッとする作品
短時間で実の詰まったサービスをしてくれる癒し系作品です。

ミオは現実世界で頑張ってる主人公の心を少しでも軽くしようと
まずは20分程度の催眠をかけて瞬間催眠に向けた準備を整えます。
そしてリフレパートは瞬間催眠の後にイメージと組み合わせて癒しの暗示を入れます。

おおらかなお姉さんが瞬間催眠リフレに適したリードをするノーマル向けのシチュ
技術を使って2人だけで過ごせる特別な部屋へ案内する催眠パート
時間をできるだけ切り詰めサクッと癒すリフレパート。
総時間の短さが弱点ではなく強みとなるように作品を組み立ててます。

中でも2番目は目的意識を持った誘導をされてて驚きました。
催眠音声を初めて作ったサークルさんだとなんとなく催眠をかけるケースもあるので
作品独自の要素を盛り込みきちんとこなせる時点で十分凄いと言えます。
ミオ役をやられてる月花うさぎさんの声もすごく眠くなるタイプでこの作品に合ってます。

瞬間催眠については人によって上手くいくかどうかに多少の差が出ると思います。
その場合はもう一度催眠パートを聴いて無意識に教えてあげるのがいいでしょう。
催眠パートとリフレパートを繋げても35分程度なので十分短いです。

手軽に、気軽に聴ける作品を求めてる人には特におすすめします。

CV:月花うさぎさん
総時間 48:40

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

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