サークル「Hypnotic_Yanh」さんの催眠音声作品。
開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第111回目は声も態度も穏やかなお姉さんが
触手をテーマにした催眠とエッチで非現実的な快感を与えます。
妊娠や産卵といった苗床ならではの要素を絡めて気持ちよくするのが特徴で
催眠の序盤から触手を登場させて物語の世界へ少しずつ引き込み
エッチは時間に対してやることを少なくしてゆっくりじっくり連続絶頂させます。
触手尽くしの気持ちいい洞窟へ
「それでは、ベッドか布団の上に、仰向けに横になって下さい」
テンタクルマスターは穏やかで整ってる声の女性。
音声を聴く際の注意事項を簡単に説明すると
寝たままの体勢でストレッチするように言います。
本作品は現実世界だと決して味わえない快感を疑似体験することを目的に
彼女がおよそ110分に渡って催眠をかけたりアブノーマルなエッチをします。
触手の苗床になるのがテーマなので序盤から触手を登場させ
深化→女体化→絶頂と一歩ずつ前進しながら物語への没入感も与えます。
「あなたは卵を産むたびに、絶頂する。強烈な、異次元の絶頂感覚を受けるんです」
「苗床になる」と言われてもピンとこないでしょうから先に説明すると
大小さまざまな触手に体を弄ばれ、子宮に卵を産み付けられ、産卵しながら何度も絶頂します。
そしてこれらをやるのに合わせて感度が上がったり絶頂へ追い込む暗示を丁寧に入れます。
グロいイメージがありそうな題材だからでしょうけどメリットを強調する形で進めます。
そしてプレイ中は効果音を鳴らさない代わりに実況を厚めにやって臨場感を出します。
フェラやSEXみたいに誰でもできることじゃありませんから
聴き手ができるだけイメージしやすくなるように結構力を入れてます。
主観視点の言い回しを徹底してるのも大きいです。
またエッチの前半は種付け、後半は産卵と内容をシンプルにしたうえで
それぞれを入念にやり心身の快感を少しずつ高めます。
絶頂回数も多いですけど、そうなるまでの過程を重視した内容になってます。
ドラマ性が高めですからマゾな人ほどハマりやすいと思います。
ストーリー仕立ての丁寧な催眠
ベッドや布団に横になり、軽いストレッチとカウントダウンで心身をリラックスさせます。
「今から、10からカウントダウンして、ゼロで指を鳴らします。そうすると、あなたの意識は、この現実世界から、あなたの大好きな、触手の世界に、入っていきます」
現在のサークルさんは現代催眠中心でそこに古典催眠の技法を組み込む作風ですが
本作品は有料に参入したばかりの古い時期なので古典ベースで進めます。
ストレッチは両脚、胴体、両腕、首の順でひとつずつ伸ばす指示を出し
カウントは1カウント毎に短いセリフを挟んで軽く落とします。
テーマの触手や苗床が出てくるのは10分後あたりから。
あるものの匂いをイメージさせながら3分ほど深呼吸を続けたり
エッチの舞台となる触手の洞窟へ移動してそこで何が行われてるか話します。
「あの人、ビクンビクン、仰け反ってますね。すごい快感なんでしょうね。子宮に直接、卵を産み付けられて、すごい刺激なんでしょうね」
この洞窟には苗床になってる人物が数多くいるので
その人たちの声を流しながらプレイの様子を語って心の準備をします。
「苗床になれ」と押し付けるのではなく、「苗床になればいいことがあるよ」と誘惑するわけです。
そうやって聴き手の心を前向きにすることで女体化しやすい状況を作ります。
「さっと触手から力が抜ける。触手が解ける。そして、スーッと、あなたは落ち始める。落下しはじめる。無重力感覚に包まれる。体と心が、スーッと落ちていく、落ちていく、落ちていく」
最初のパート終盤の9分間は深化。
洞窟から出てきた触手たちに全身を包まれたまま奥へ運ばれ
そこにいる別の触手の上に体を落とします。
そしてその様子を実況しながら「落ちる」と小まめに言ってスムーズに落とします。
このへんまで来るとテンタクルマスターの言葉を通じて
自分が今どこにいて何をしてるかがある程度イメージできると思います。
催眠状態を深めながらイメージ力も膨らませるところが実に良いです。
2番目の女性化パートは苗床になるための準備。
ここも大小様々な触手を使って胸や性器を中心に変えていきます。
「左胸にも触手が取り付く。触手がまるで吸盤のように、張り付く。気持ち悪い粘液が、触手と、あなたの胸板の間から、染み出てますよ。そう、この粘液は、媚薬。あなたを気持ちよくする、媚薬です」
挿し絵にも描かれてるヒトデ型の触手が胸に吸い付いて媚薬を注入し
股間はおちんちんに別の液体を垂らしておまんこや子宮を形成します。
水滴の音を鳴らしながら長いカウントダウンもするなど
深化と女体化をほぼ同時に行う形で進めます。
前半はリラックス、イメージ力の強化、深化
後半は女体化と深化を行うテーマ性の強い催眠です。
苗床に対する抵抗感を取り除きながら体を女性へ変えることを目的に
ストレッチから入ってカウントダウン、深呼吸、洞窟のイメージによる深化
触手による女体化&深化とストーリー性を持たせて誘導します。
世界観がしっかりしてるので没入感が得やすいし、催眠の技法もかなりの水準を誇ります。
聴き手が自分から苗床になりたくなるようにアプローチするのも良いです。
思いっきりマゾ向けですけど属性が合うならかなりの深さまで入れると思います。
快感と幸福感を味わうエッチ
プレイは触手責め(口、クリトリス、おまんこ、アナル、胸)、精飲、産卵です。
エッチな効果音はありません。
セルフはありません。
「太さも、形状もバラバラな触手たちが、あなたの穴という穴を陵辱しようと、待ち構えています」
催眠を使って触手の卵を産める女性の体へ変えたテンタクルマスターは
おちんちんのような触手を口に入れて興奮と感度を上げます。
エッチは彼女は参加せず触手たちに犯されます。
最初の「種付(約27分)」は産卵するための仕込み。
口、クリトリス、おまんこ、アナルの順で別の触手が個別に責めます。
「ほうら、触手が一斉に股間に触れました。ぞわっ、とした感覚があなたを襲います。そして、あなたの割れ目をこじ開けようとしています」
そして彼女は各プレイの様子を丁寧に語って苗床気分を味わわせます。
口に挿入されてる時は精液の匂いと味、クリトリスは純粋な快感
おまんこは卵を子宮に埋め込まれたことによる異物感など様々です。
当然暗示も小まめに入れてくるから股間を中心に熱や疼きが強くなります。
「だんだん、気持ちよくなってきましたよね。突かれる、抜かれる、突かれる、抜かれる。この断続的な刺激が、膣壁や、子宮口の性感帯を強烈に刺激して、あなたを快感に、快感の虜に追い込んでいく」
パート後半から始まるSEXもテーマに沿った内容です。
快感を得るための手段ではなく、精液を流し込んで受精させるために行います。
でも彼は強烈な快感を味わってるのでそれをしっかり伝えてドライオーガズムに導きます。
苗床になる見返りに気持ちよくするからアブノーマルでも雰囲気は割と穏やかです。
次の「産卵(約29分)」は体内の卵を排出するパート。
アナルへ触手を挿入して卵へ刺激を与えることで発育を促し
十分に整ったところでカウントに合わせて1個ずつ産み落とします。
「今から私が指を鳴らすたび、卵がどんどん成長し、その度にあなたは、軽くイってしまいます。そう、軽く、ね。でも、軽いから何回でもイけるんですよ」
ここは絶頂シーンが13回と非常に多く
前半は軽いものを連続して、後半は強めのものを丁寧にとやり方を変えてイかせます。
特に後者は1回ごとに長めのカウントを数える堅実な追い込みです。
最後の1回はより強烈な絶頂感を与えるなど、今までやってきたことをすべて快感に変えて満足させます。
じっくり仕込んだ後に絶頂させるからでしょうけど
私が聴いた時は股間を中心に強めの快感が襲ってきました。
おしっこを漏らしたような生温かさも感じましたし、通常のドライよりも幸せな感覚が味わえます。
このように、前半でしっかり準備してから後半で連続絶頂させる落差の大きいエッチが繰り広げられてます。
突き抜けてる作品
テンタクルマスターは主人公に苗床の快感を味わわせようと
まずは総時間の半分近くを使って催眠をかけたり女体化誘導します。
そしてエッチは種付け→産卵とやることをシンプルにしたうえで
どのプレイにも必ず触手を絡めて快感と陶酔感を与えます。
触手を飼ってるお姉さんが苗床化をテーマにしたエッチな催眠をかけるシチュ
主人公が触手洞窟に行く様子を語りながら技術を使う流れのある催眠
口、クリトリス、おまんこ、アナルと色んな部位を触手に責められ
さらに卵を産みつけられたり産卵する快感も味わわせるインパクトの強いエッチ。
他のサークルさんではなかなか聴けない題材をメインにする挑戦的な作品に仕上がってます。
中でもエッチは一般的な触手責めのように性感帯を刺激するだけではなく
その先にある種付けや産卵を目標に据えて心の快感も与えます。
実況を厚めにやるからプレイの状況もわかりやすいですし、癖の強いテーマを上手く扱ってると思います。
割と人を選ぶ内容ですけど品質はかなり高いです。
絶頂シーンは19回。
淫語それなり、喘ぎ声ごく僅か、ちゅぱ音はありません。
以上を踏まえて前回と同じ点数にさせていただきました。
CV:紅月ことね(琴音有波)さん
総時間 1:54:28
オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点
体験版はこちらにあります
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