サークル「KUKURI」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、クラブへ通いながら男を漁ってるビッチな女の子が
そこで会った男とホテルや店内でエッチする様子を彼女の視点で楽しみます。

ボイスドラマ成分は極力薄めてエッチを丁寧に描くストレートな作りが魅力で
終始受けに回ることが多い催眠音声では珍しく主人公から責めるシーンがあったり
彼女の行為を実際にやる指示を出して快感と没入感を高めます。

事前に抱き枕を用意しておくとより楽しめます(無しでも可)。
ビッチになって見知らぬ男と
お姉さんに催眠をかけられ2つのシチュでエッチするお話。

「その機械の名前は アムリタ 形としては 人と同じくらいの大きさの卵を想像してください」
お姉さんは明るくて穏やかな声の女性。
音声を聴く際の注意事項や環境について説明すると
目を開けるように言ってからアムリタやフェアネスのことを話します。

本作品は興味が湧いたら誰とでも寝るビッチになりきって気持ちよくなることを目的に
彼女がおよそ130分に渡って催眠をかけたりほぼノーマルなエッチをします。
催眠50分、エッチ61分と両者のバランスを同じくらいに設定し
十分過ぎるほど深いところまで落としてからじっくり追い込む丁寧なリードをします。
シリーズものですが毎回お話が独立してるため過去作未視聴でも大丈夫です。

KUKURIさんと言えばドラマ性の高い作品をよく制作されてるサークルさんです。
しかし今回はそういう要素を極限まで取り除きエッチを濃く描くことに力を入れてます。
主人公がなりきる女の子に名前はありませんし、相手を務める男性の素性もほとんどわかりません。
ただそれだと味気ないから既存の作品では見られない要素を取り入れて個性を出してます。
仮想世界で女の子の姿に
催眠は2パート50分間。
仰向けに横になり、まずは目を開けたまま腹式呼吸を続けて心身を落ち着けます。

「こうして 腹式呼吸をしていると 瞼が 非常に重たくなるのを感じるかもしれません」
アムリタと呼ばれるVR機器の中に体を横たえ
呼吸の合図を出しながら瞼が重くなる暗示を入れて催眠に入りやすくします。
一点を見つめる指示は出ませんけど、そうしたほうが重さを実感しやすいでしょう。
サークルさんがよく使われる凝視法に近いアプローチです。

お次は非常に長いカウントを数えながら全身を上から下へ流す感じに脱力し
さらに仮想世界フェアネスの入り口にある海の中へ潜って催眠状態を深めます。

「私の声を聞いていると あなたの体から 力が 抜けていく」
カウントを数えるシーンは最初だけ彼女が数え
ある程度経つと聴き手が心の中で数えるスタイルに変えて脱力する暗示を入れます。
「スーッと力が抜けていく」と素直な表現をパーツごとに繰り返しており
事前に深呼吸を4分くらい続けたおかげで軽い眠気も感じます。

「どんどんと 落ちていく それに伴い あなたの意識も より 深いところへ 落ちていく」
海に沈むイメージは「〇メートル」とカウントを距離に置き換えて親和性を持たせ
沈む→浮かぶ→沈むと何度か上下しながらより深いところを目指します。
「落ちる」を多めに言ってくるおかげで全身が沈み込む感覚がしました。
意識のぼやけも強くなり、自分が催眠に入ってることを実感できます。

次の女体化パートはおよそ18分間。
ネットゲームでキャラメイクするみたいにこれからなりきる女性像をイメージし
それから2人で螺旋階段を下りて体と感覚をひとつにします。

「扉を抜けると 螺旋階段が現れる 2人は 螺旋階段を下りていく 階段を ぐるぐると ぐるぐると 回る」
「ぐるぐる」「回る」を多めに言いながら階段を下りていく様子を実況するため
先ほどよりも深い催眠に入った感覚が味わえます。
さらなる深化と女体化を同時に行うところがすごく丁寧だなと。
女性像は具体的な指定がないので、視聴前にある程度イメージしておいたほうがやりやすいと思います。

エッチの舞台となる仮想世界へ移動する様子に技術を絡めた手堅い催眠です。
乳首やおまんこが敏感な女の子になりきることを目的に
凝視法を絡めた深呼吸から入って軽めの分割弛緩法、海のイメージを交えた揺さぶり
女体化しながらの深化と流れを持たせてゆっくりじっくり進めます。

お姉さんの声と口調が常にのんびりしてるので気持ちを落ち着けやすいですし
どのシーンも鍵となる暗示を厚めに入れて後になるほど深くなるようきっちり誘導します。
終盤には体の感度を上げる暗示を入れるなど、エッチも見据えたアプローチがされてて安定感があります。
主体性を持たせたエッチ
エッチシーンは2パート61分間。
プレイは乳揉み、お尻を振る、軽いスパンキング、ローター責め、クンニ、オナニー、フェラ、手マン、SEX(騎乗位、立ちバック、背面騎乗)、キスです。

エッチな効果音はありません。
セルフは一応ありですがやらないことをおすすめします。

「男は乳房を優しく 優しく揉んでくれます そのたびに 全身がゾクゾクとしてきます」
バイトを終えて同僚と近くのクラブへ遊びに行った女の子は
そこで会った男に誘われてホテルへ移動し早速おっぱいを揉まれます。

エッチはほぼ対等な立場で彼がリードします。
最初の「4 EUPHORIA~ビッチな女の子体験~Hパート(約45分)」は2人が初めてエッチするシーン。
乳揉みから始まりお尻を振って誘惑する、乳首責め、クンニとまずは彼が責めに回り
オナニー、フェラ、手マンを経由してから騎乗位で繋がります。

「さぁ 実際にお尻を振ってあげましょう」
そしてお姉さんは実況したり気持ちよくなる暗示を入れて臨場感を出しつつ
特定の行為をする時は聴き手にも実際にやる指示を出します。
(イメージで代用してもいいとも言われます)
このパートだとお尻を振る、オナニー、騎乗位SEXが該当します。

さすがにオナニーは催眠が解ける可能性が高いからやらないほうがいいでしょうけど
それ以外は実際にやると没入感がより高まるかもしれません。
途中にフェラを挟んでることも含めて、通常の催眠音声よりも主体性を持たせたエッチを行います。
体を動かすシーンがあるから催眠誘導を入念にやったのかもしれませんね。

寸止めを繰り返してから連続絶頂させる落差の大きい展開もポイント。
彼は多少のSっ気があるのか、主人公がイキそうになると責めを止めて焦らそうとします。
そして最後のSEXではそれを取り返すかのように3連続ドライ絶頂へ追い込みます。

時間が長いパートなので中盤まではもどかしい感覚がするでしょう。
私が聴いた時も主に股間がウズウズしてました。
でも絶頂シーンを聴き終えた時にはスッキリした気分に変わってました。
およそ4分間で立て続けに絶頂するため、ロングオーガズムっぽくなる人もいると思います。

もうひとつの「5 EUPHORIA~ビッチな女の子体験~Hパート2(約16分)」は翌日のお話。
昨日のエッチが忘れられない彼女が再びクラブで彼と会い
今度はそこの男子トイレで立ちバックや背面座位SEXを楽しみます。

「背後から突かれるたびに あなたは全身を震わせていく」
ほとんど彼が責めるので聴き手が自分から何かするシーンはないですけど
公共の場でエッチしてる雰囲気が出るようスリルを与える要素が加わってます。
引き続き感度を上げたり気持ちよくする暗示が多いですし
シチュに合わせたやり方で連続絶頂へ追い込む流れるようなリードがされてます。

ここはパート開始から30秒後にはもうエッチに入るスピーディーな展開です。
終盤に2回絶頂シーンを設けて短時間でもイけるように組み立ててます。
ちなみに本作品の絶頂はすべてカウントに合わせて行います。

このように、聴き手が能動的に参加できるようにしたうえでストレートに愛し合う王道のエッチが繰り広げられてます。
シンプルで丁寧な作品
サークルさんでは珍しくドラマ性をほぼ取り除いたノーマル~ややM向けの作品です。

お姉さんは主人公がギャルになりきって見知らぬ男とのエッチを楽しめるように
まずは総時間の半分近くを使って催眠をかけたり女体化の誘導をします。
そしてエッチはパートごとに長さや内容を大きく変えて違う楽しみ方ができるように進めます。

お姉さんにビッチになる催眠をかけられ男とエッチするわかりやすいシチュ
古典催眠の技術をベースに仮想世界へ移動する様子を描いた入りやすい催眠
プレイの実況と気持ちよくする暗示をバランスよく配置し
さらに一部のプレイで聴き手が実際にやる指示を出す風変わりなエッチ。
完全な受けに回ることが多い催眠音声だからこそ、それとは逆の要素を入れて個性を出してます。

中でも催眠は老舗サークルさんなだけあってかなり深いところまで入れます。
深化が結構入念なので寝落ちする人もそれなりにいそうです。
女体化もなりきる女性のイメージは全部聴き手に任せ、それを定着させることに力を入れてます。

エッチは催眠ボイスドラマをよく制作されてるから逆に新鮮に感じました。
出会ったばかりの男とするところは異質ですけど
プレイ自体は別にアブノーマルじゃないですし、追い込み方も結構丁寧です。
時間が長い4番目のパートのほうが股間に強烈な快感が襲ってきて満足できました。

絶頂シーンは5回。
淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:涼貴涼さん
総時間 2:08:00

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります