サークル「アールコフレ」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、声も態度も穏やかなお姉さんが
癒しの催眠をかけてから3つのシチュでイチャイチャします。

ふわふわ、ゆらゆらといった擬声語を多めに盛り込んだ催眠をかけるのが特徴で
心地いい、気持ちいい、幸せ、温かいといったポジティブなセリフと組み合わせて癒しを与え
さらに深海にいるイメージも取り入れて催眠の感覚や眠気を徐々に膨らませます。
優しい言葉とイメージで心地いいひと時を
藤森しきさんに催眠をかけられ一緒に過ごすお話。

「こんばんは これから私は 心地のいい催眠を あなたにかけます」
しきさんは明るくて穏やかな声のお姉さん。
自己紹介や背景説明といった前置きはすべて省略し
催眠をかけることを告げてから入りやすくなるためのコツを教えます。

本作品はリラックスした状態であまあまな物語を楽しむことを目的に
彼女がおよそ30分に渡って癒し特化の催眠や短いボイスドラマをお届けします。
彼女は現実世界だとイラストレーターをしてるそうですが
作中ではそれに加えて人魚、姉、恋人、妻と色んな役になります。

「あなたは 心地いいと感じるのが とても幸せ 幸せだから 落ちていく 全身ほぐれて 沈んでいく」
そして至るところで多くの聴き手が癒しや安らぎを感じるセリフを投げかけます。
「体が重い 重くなる」みたいに特定の暗示を固めて言うスタイルではなく
癒しの言葉を散りばめてパイのように少しずつ重ねていく流れで進めます。
催眠パートは暗示を厚めに入れる作りになっており、処女作とは思えないほど入りやすかったです。

「ぽかぽかが あなたを温かくする ふわふわが あなたを包み込む お布団ぬくぬく 気持ちいい」
暗示に擬声語を多く盛り込んでるのも大きな特徴です。
ぽかぽか、ふわふわ、ゆらゆらなど柔らかさを感じるものをいくつも用意し
それをリズミカルに言ってリラックスを上手に後押しします。
セリフの間を長めに取って話す演技も相まって聴いてると徐々に眠くなってきます。

催眠の後から始まるドラマパートについては3つのシチュがありまして
いずれも5分程度の時間をかけてそれぞれに合ったキャラになりきって相手します。
催眠の要素は少なめな代わりに同人音声寄りのサービスを組み合わせて別方向の癒しを与えます。

全年齢向け作品だと安眠系でもない限り催眠誘導後にやることはそれほどありません。
だからこういうイチャラブ系のお話を取り入れて甘さを出したのでしょう。
催眠は割としっかりしてますから別にいいんじゃないかと思います。
言葉とイメージで深める催眠
催眠は2パート15分間。
楽な姿勢で目を瞑り、まずはしきさんの声に耳を傾けます。

「私の声を聞くだけで 私の存在を感じるだけで あなたは心地よくなる」
処女作だから深呼吸や脱力でもするのかと思いきや
彼女の声に対する集中力を高める暗示を入れるところから始めます。
「声を聞くと心地いい、心地いいから幸せ」といった具合に複数の感覚をリンクさせて
後になるほど癒しや催眠の感覚が強くなるように誘導します。

本作品の催眠は暗示とイメージに特化してるので
催眠音声を色々聴いてる人でも割と新鮮な気分で聴けると思います。
彼女もやや眠そうな声でゆっくりのんびり語りかけて癒されるようにリードしてました。

2番目の「02-催眠導入II(約12分)」は海のイメージが加わります。
深海にいる彼女を追うように海を潜っていく様子を実況しながら
さらなるリラックスと深化をほぼ同時にやってより安らげる環境を作ります。

「幸せで 心地よく 落ちていく 深い深い 深海へと 落ちていく」
「ゆーら ゆーら ぽーか ぽーか あなた自体は ふわりと浮かぶ ゆらゆら揺れる 水の流れに あなたは逆らうことができない」

海に沈むイメージは催眠音声だとお馴染みの要素ですから
それをこなしたうえで擬声語も多めに言って海中に漂ってる気分に浸らせます。
海に関する環境音が入ってたらよりイメージしやすくなったでしょうね。
終盤は彼女を好きになる暗示を入れるなど、次のドラマパートも見据えて進めます。

暗示の入れ方や表現方法に力を入れてる比較的優れた催眠です。
深い海の底へ案内して癒したり、しきさんとの一体感を味わわせることを目的に
彼女の声に集中する暗示、海底に沈むイメージ、彼女と触れ合うイメージ、海に漂うイメージなど
古典系の技術に頼らずイメージと暗示を組み合わせて行います。

セリフの表現やリズムに気を配ってるおかげで癒しのパワーが強く
視聴開始から5分くらい経つと早速眠くなってきました。
脱力感や落ちる感覚よりも眠気のほうが強いので、疲れてる人が聴いたら寝落ちするかもしれません。
処女作でこういう誘導をする作品は珍しいですから個性もあると言えます。
近しい存在になりきって甘やかすサービス
催眠をかけた後に始まるドラマパートは15分間。
「03-藤森しきのふわふわタイム(約6分)」は姉
「04-藤森しきのあまあまタイム(約4分)」は恋人
「05-しきさんとらぶらぶタイム(約5分)」は妻と役割を変えてイチャイチャします。

どれも時間が短いので耳かきやマッサージといった本格的なお世話はしません。
でも催眠に引き続き会話をメインに据えて内側から心を温めます。
優しい言葉をかける、子守唄を歌う、ケーキを一緒に食べる
仲の良い男女じゃないとできないゲームをするなど割と種類が豊富です。

03パートは催眠暗示を多少入れるスタイルにして
04と05は同人音声に近い作りになってました。
催眠をかけた時点で十分癒せてますから、その先はストレートに愛情を注ぎます。

このように、しきさんと特別な関係になるあまあまラブラブなサービスが繰り広げられてます。
イメージ重視の癒し系作品
催眠の内容や品質の良さが一際耳を惹く作品です。

しきさんは主人公をたっぷり癒したうえで不思議な体験も味わわせようと
まずは催眠を通じて海の底へ案内し現実世界から切り離します。
そしてドラマパートは彼女と色んな関係になってそれぞれに合ったもてなしをします。

イラストレーターをしてるお姉さんが催眠を交えた健全なサービスをするノーマル向けのシチュ
擬声語多めの暗示と海のイメージを組み合わせた本作品らしい催眠
ASMRではなく優しさや温もりを与えて癒すドラマパート。
催眠音声の要所をしっかり押さえたうえでイチャラブ感も出してます。

中でも催眠は予想してたよりもずっとよくできてて驚きました。
新規さんだと定番の技法に頼りがちなのですが、本作品は敢えて他の道を歩んでます。
それでいて催眠にかかりやすいのはセリフの表現や暗示の入れ方がしっかりしてるからです。
ポジティブな言葉を複数組み合わせて徐々に感覚を伝えるアプローチや
海のイメージを使って浮遊感や心地よさを伝えるのが良い例です。

演技も催眠をかけてる時はトーンが低めでぼんやりした声
解除パートは明るく溌溂とした声と状況に応じて変えてました。
聴きやすさにも気を配ってあって完成度は高いほうだと思います。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:藤森しきさん
総時間 34:43

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
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