サークル「ユビノタクト」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、不思議な本が置かれてるブックカフェを舞台に
そこの店員さんが女の子たちのエッチな思い出を疑似体験させます。

ピアノやメトロノームの音を鳴らしながら女体化の暗示を入れたり
同級生、後輩、教師から同時に責められるなど
物語の主人公の特徴を盛り込みながら様々な百合エッチをするのが特徴です。

総時間が226分もあるため前編(01~06)、後編(07~12)の2回に分けてお送りします。
音楽室で起きた気持ちいい出来事
清水 加奈になりきって3人の女性とエッチするお話。

「どうなさいましたか? あぁ この本ですね こちらの本に ご興味ありますか?」
店員は明るくて優しい声のお姉さん。
ブックカフェで不思議な本を見つけた主人公に声をかけると
それが何か教えてから読み聞かせのサービスを提案します。

本作品は女の子が過去に味わったエッチな出来事を追体験することを目的に
彼女が催眠をかけて別の世界へと案内しそこで女教師、同級生、後輩と色んなエッチを楽しみます。
総時間226分に対してエッチが135分と非常に長く
ひとつひとつのパートを長めに取ってゆっくりじっくり進めます。


催眠音声は基本的に通しで聴くことになりますが
これだけの時間を集中して聴き続けるのはさすがに難しいので
製品版には視聴を途中で止めて再開するためのパートも入ってます。

ユビノタクトさんは百合をテーマにした作品をいくつも制作されてるサークルさんです。
今作もその例に漏れず登場人物をすべて女性で揃え
比較的ノーマルなプレイを中心に据えて甘く温かいエッチに仕上げてます。
催眠音声では珍しく喘ぎ声を漏らす時間が長めですし、効果音も入ってて純粋なエロさは高めです。
複数人で同時に責めるパートもあったりと、エッチ重視の作品なだけあって色々こだわってます。
音を絡めた珍しい催眠
催眠はおよそ34分間。
横になって目を瞑り、まずは店員の話を聞きながら深呼吸を繰り返します。
このシーンは現実世界のお話なので彼女1人で進めます。

「息を吸ってー 息を吐いてー 体が軽くなったように 感じてきます 吸うと体がふわっと浮いて 吐くとゆったりと体がベッドに戻っていきますよ」
吸う/吐く両方の指示を出しながら温かさと浮遊感を与えてリラックスさせます。
催眠を始める前に11分ほどの前置きを挟むなど雰囲気作りに気を配ってました。
6分ほど続けた後には手を叩いてから「落ちる」と深化の暗示を何度も入れてスムーズに落とします。

本作品らしさが出始めるのはその次から。
自分が音楽室にいるイメージをしてからピアノの鍵盤を押し
さらにメトロノームの音をバックで流して物語の世界に引き込みます。

(主人公の清水加奈は吹奏楽部の部長でエッチもここでやります)

「振り子の動く速度が遅くなってくると さらに意識が深い 深いところへ落ちていきます」
「ぽーん」という高くて長く響くピアノの音や
「カチカチ」とリズミカルに刻むメトロノームの音に合わせて暗示を入れる凝った誘導です。
ピアノは後になるほどトーンが高くなり、メトロノームはペースが徐々に遅くなります。

メトロノームは割と見かけますけどピアノの音を使う作品は初めて聴きました。
音自体の効果も相まって物語の世界が頭の中に自然と浮かんできます。

パートの後半からは本題の女体化に移ります。
引き続きピアノの音を長めの間隔で鳴らしながら
手→足→胸→髪→顔→性器と男女の性差が出やすい部分を中心にひとつずつ変えていきます。

「両手が 女の子の手へ 変化し始めます 同時に 手の肌の感覚も 変わっていきますよ」
「清水 加奈の記憶や感情が あなたの心に流れ込んでいきます」

聴き手が無理なく女体化後の自分をイメージできるよう具体的な描写はできるだけ避け
大まかな容姿を語りながらピアノのトーンを徐々に上げて女体化を定着させます。
トーンを上げるのは声が男性から女性に変わりつつあるのを表現してるのでしょう。
最後は目の前で眠ってる加奈と抱き合ってすべてを共有しエッチの準備を整えます。

作品固有の要素を使って深化や女体化を進める珍しい催眠です。
聴き手の心と体を加奈になりきらせることを目的に
長めの深呼吸から入って2種類の音を使った深化→女体化とほぼ一直線に進めます。

事前の雰囲気作りをしっかりやるおかげで落ち着いた気分で聴けますし
催眠誘導も音モノっぽい内容になってて音楽少女な加奈の特徴をきちんと盛り込んでます。
私が聴いた時は落ちる感覚よりもイメージ力が向上する感覚のほうが強かったです。
没入感やイメージ力が割と重要になるエッチをするからこういう誘導をしたのでしょう。
ボイスドラマ成分の強いエッチ
前編のエッチシーンは3パート63分間。
プレイは麻里と小春のエッチを覗き見る(キス、乳首舐め、手マン)、太もも/胸/おまんこの愛撫、キス、耳舐め、手マン、乳首責めです。

手マン、愛撫、乳首責めの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。
セルフはありません。

小春「誰かに 見つかっちゃうよぉ」
麻里「でもこういうの ドキドキするんでしょ?」
部活があると勘違いして登校し、1人でお弁当を食べてから昼寝した加奈は
目覚めた後に隣の部屋で同級生の麻里と後輩の小春がエッチしてるのを見てしまいます。

エッチはパートによってシチュや参加者を変えながらゆっくり愛し合います。
一番最初の「04_麻里と小春のエッチを目撃&先生に迫られる(約18分)」は
直接参加せず2人の絡みを見守る覗きに近い内容。
麻里が攻め、小春が受けの立場でキス、乳首舐め、手マンをします。
そして途中から教師の佐倉 響心(ことみ)が覗く側に加わります。

麻里「もっと感じて? 小春 小春 もっと声を聴かせて?」
小春「先輩 もうダメだよ おかしくなっちゃうよぉ」
麻里と小春は以前からこういう仲のようでスムーズに進めます。
年上の麻里がちょっぴり意地悪をし、それに対して小春が切ない声を漏らす正統派の百合です。
くちゅ音、ちゅぱ音、喘ぎ声も結構入ってるので聴いてれば自然と興奮するでしょう。
同じ年代の女子のエッチをこっそり眺めるシチュも良いです。

催眠音声だから実況や興奮を高める暗示を入れてくるのだろうと思ってたのですが
実際はほぼ同人音声と同じ表現方法で催眠の要素は特にありませんでした。
前編はこの後紹介するパートも含めてボイスドラマ成分が強いです。

加奈が責められる側にまわるのは次のパートから。
「05_音楽準備室で先生とエッチ(約27分)」は響心に乳首とおまんこを同時に責められ
「06_先生に見られながら麻里と小春に責められる(約18分)」は
それに気づいた麻里と小春も加わり3人で弄びます。

響心「加奈ちゃんの太もも 柔らかぁい ほら 嫌じゃないでしょ? こうやって さわさわさせるの好きでしょ?」
05パートは年上のお姉さんらしい柔らかなリードが光ります。
好きな人以外とのエッチに抵抗を感じてる加奈に優しい言葉をかけながら
太ももをゆっくり撫でたり胸や股間を下着越しにいじって心を少しずつ開きます。

プレイはキス、耳舐め、体の愛撫、終盤に手マンとソフトな部類にして過程を大事にしてます。
パート終盤の絶頂シーンしか暗示を入れないのは残念ですが
描写が丁寧で2人がどんな風にエッチしてるかイメージしやすいのも事実です。

小春「こうやって 先輩の可愛い乳首を くり くり くりゅ くりゅっとするたびに 体がビクビクしてますよ」
06パートは複数人プレイに切り替わります。
麻里は左、小春は右に陣取って交互にキスしたり左右の乳首をゆっくり責めます。
指でいじる、唾液をまぶす、口で舐めるとターゲットを絞り込んで色んな責め方をしてました。
おまんこには触れないので今後に向けた準備運動の意味合いが強いです。

前編をまとめると、催眠はなかなか良いけどエッチに多少引っ掛かる部分があります。
具体的には聴き手視点の実況や感度を上げる暗示がほとんどないことです。
このへんを上手く料理してたら今よりもずっと臨場感のあるエッチになったでしょう。
本作品より前に発売された「先生にメスイキさせられる少女はあなた」ではできてただけに残念です。

前編の絶頂シーンは2回。
くちゅ音と喘ぎ声それなり、淫語とちゅぱ音そこそこです。

後編へ続く…。
【バイノーラル】放課後の音楽室でメスの玩具にされた私【百合 TS催眠】(後編)

CV:七海 麻里/二宮茜/ナレーション…天知遥さん 三浦 小春/ブックカフェ店員…柚木朱莉さん 佐倉 響心…御崎ひよりさん
総時間 3:46:11


体験版はこちらにあります

追記
2021年5月26日まで30%OFFの770円で販売されてます。