サークル「とらいさうんど」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、都市部から離れた場所に建つ大豪邸で働いてる4人のメイドが
役割分担しながら協力して大好きなご主人様を癒します。

コミカルな会話を適度に挟みながらちょっぴりエッチなサービスをするのが特徴で
マッサージ、耳かき、耳舐めとR-15の範囲でできる色んなご奉仕を組み合わせて行い
その中に彼女たちの魅力を引き出す掛け合いを小まめに挟んで和やかな雰囲気を作ります。
メイドたちがする豪華なご奉仕
挿し絵の左から西園寺灯里、相沢南奈、栗坂舞、南城花梨が全員で耳かきやマッサージをするお話。

「んー 悩むなぁ」
花梨はやや幼くて可愛い声の女の子。
「花梨ちゃーん さっきから何の本読んでるの?」
舞は穏やかな声のお姉さん。
花に関する本を読みながら悩んでる花梨に舞が声をかけると
花梨が珍しく仕事のことを考えてるので感心します。

本作品は現時点で17本も出てる人気シリーズの最新作。
それぞれに違った個性を持つ4人のメイドが、屋敷の主をおよそ90分に渡って癒したり気持ちよくします。
全員がシリーズの過去作に登場してるため自己紹介などの前置きは特になく
彼も合わせた5人が同じ部屋で雑談してるところから物語は始まります。

ストーリー性は薄いので過去作未視聴でも特に問題はありません。
道草屋シリーズのように世界観は一緒だけど個々のお話は独立させた作りになってます。

ちなみに彼女たちが登場する過去作のうち以下の3本はレビューを掲載済みです。
お屋敷づとめ。Vol.4―栗坂舞 昼下がりのふわふわご奉仕―
お屋敷づとめ。Vol.7―西園寺灯里 癒しのヘアサロン―
お屋敷づとめ。SP―お世話係大集結!? ハーレムご奉仕♪―

灯里「そして何より 私の肩叩きのほうが 明らかに効果があるのですよ 灯里ちゃんは機械になんか負けません」
南奈「む、露骨な私すごいですアピール」
メイドがご主人様に奉仕する場合、多少なりとも堅苦しくなることが多いです。
しかし彼女たちは常にマイペースでお互いに色んな雑談をしながら進めます。
全員彼のことが好きだから自分を見てくれるようさり気なくアピールしたり
お世話してるキャラを他の3人が軽くからかってその反応を楽しむなどです。

音声作品におけるセリフは主人公(=聴き手)に向けて投げかけるものなのですが
本作品では女性たちの間で会話を交わす割合を高めにして和やかな空気を作ります。
砕けた口調で話すことも相まって、4人の仲の良さが自然と伝わってきます。

サービスについてはマッサージ、耳かき、耳舐めの3つにほぼ絞り込んでます。
耳かき以外は彼女たちが全員でお世話し、さらに複数のサービスを組み合わせて密度を上げてます。
お屋敷づとめ。シリーズは音の品質も高めなのでそれによる癒しも感じるでしょう。
耳舐めの時間は全パート合わせて約30分と十分なボリュームがあります。

灯里「椅子の上で悶えるご主人を見てると ほんとうにいけない気持ちになっちゃいますねぇ」
ご奉仕する際にちょっぴりエッチな雰囲気を漂わせるのもポイント。
思わせぶりなことを言う、性器近くの際どい部分をお世話する、耳舐めを積極的にやるなど
男性から見て色気を感じる要素を色々盛り込んでやんわり興奮させます。

これは過去作でもやってることなのでシリーズ全体の特徴と言えます。
露骨にエロいことはやりませんが、それにできるだけ近づけるよう攻めた描写を入れてます。
マッサージでオイルやスクラブを使うのもこのへんを意識してるのかもしれませんね。

違う個性を持つ4人のメイドが協力してご奉仕するシチュとちょっぴりエッチな感じがするサービス。
キャラとサービスの両方に明確な特徴を持たせたバランスの良い作品です。
音と会話が織りなす癒しの空間
5分程度の雑談をした後から始まる6パート47分間は本作品の特徴がよく出てるシーン。
「02 4人で全身マッサージ(約14分)」「03 ゾクゾク耳舐めとマッサージ(約8分)」はマッサージと耳舐め
「04 舞の耳かき(約9分)」「05 舞のオイル綿棒(約5分)」
「06 灯里の炭酸綿棒(約5分)」「07 灯里の梵天(約6分)」は舞と灯里を主役に立てて耳かきをします。

南奈「あら この程度のマッサージでエロいと感じちゃうなんて 舞ちゃんはお子様ねー」
舞「べ、別に…」
02~03パートは4人のコミカルな掛け合いが場を和ませます。
左右の手、肩、太ももとそれぞれに担当する部位を定め
乾燥した摩擦音を鳴らしながら色んな会話をして心身両面を癒します。
舞は4人の中で最も真面目で初心な性格なためからかわれるシーンが多いです。
マッサージは途中からスクラブを投入して音の質感を変えるなど、序盤からなかなか凝ってます。

複数のセリフを同時に言ったりせず2~3人がテンポよく話すスタイルになってるのが良いです。
セリフが被ると聴き取りにくくなるのに加えて騒がしい印象を受けます。
本作品はあくまで癒すのが目的ですから、賑やかなあたりに留めて輪の中にいる感覚に浸らせます。

04~07パートは音の良さも光ります。
耳かき棒は「ずすっ」という乾いてて若干ざらつきのある音
オイル綿棒は面積が広くやや湿り気のある音、炭酸綿棒はしゅわしゅわした清涼感のある音
梵天は柔らかくてぱちぱちした音、と器具によって質感や広さが変わります。
梵天以外は片方ずつ、梵天だけは左右同時にお世話してました。

舞「お、確かにねっとりしてるね これはかなりゾクゾクするんじゃないかな」
舞が言ってるように音を通じて微弱な刺激も伝わってきて心地いいです。
梵天は閉塞感や圧迫感も感じられますし、キャラに負けないくらい音に力を入れてるのがわかります。
担当してるキャラ以外は会話したり体を軽く撫でて応援します。

続く2パート34分間はちょっぴりエッチなところを強調してるシーン。
「08 みんなでオイルマッサージ(約11分は)」デコルテと両足を手分けしてオイルマッサージし
「09 オイルと耳舐めでゾクゾク体験(約23分)」は両耳舐め、お腹&腰のマッサージを同時にやります。
デコルテは首筋から肩回りにかけての部位を意味します。

花梨「はーい じゃあ よいしょっ 覆いかぶさって ふふん 濃厚キスはじめまーす」
特に09パートは彼女たちが交代でキスしながら
マッサージの水音と耳舐めのちゅぱ音が鳴るR-15の限界に挑戦してる内容です。
ここだけで耳舐めを21分くらいやるので耳舐め好きな人も楽しめるでしょう。
02~07が会話量多めだったのに対し、08~09は音の割合を多少上げてメリハリをつけてます。
R-18ならそのまま一線を越えてそうな空気が漂ってました。

このように、4人全員でお話しながら色んなサービスをする密度の高い物語が繰り広げられてます。
ちょっぴりエッチなハーレム作品
キャラ、セリフ、音、サービス、全体の流れなど各要素が高い水準でまとまってる優れた作品です。

灯里、南奈、舞、花梨は屋敷の主で一定以上の好意も抱いてる主人公をもてなそうと
サービスによって役割を変えながら同時にお世話して全身を気持ちよくします。
そして彼女たちの間でする会話を多めに入れたり、ちょっぴりエッチな要素も盛り込んで
一般的なメイド作品との明確な差別化を図ります。

個性的な4人のメイドがご主人様に色んなご奉仕をするシチュ
全体の会話量を多めに設定し、様々な雑談を挟んで彼女たちの魅力を引き出すキャラ重視の演出
リアルな音を鳴らしながらほのかなエロさも持たせるR-15らしいサービス。
どれかひとつに偏らせるのではなく、全体のバランスに気を配って作品を組み立ててます。

中でも2番目は4人全員に何かしら活躍の場を設けてあって
サークルさんが彼女たちを大事にしてるのが感じられます。
私もこのシリーズが長く続いてるのは彼女たちの存在が大きいと思いますから
人数が増えてもそれぞれが光るようにお世話するのは作者とファンの両方にとって良いことと言えます。

あとはセリフを被せない、掛け合う人数を2人くらいに絞る
ふたつのシーンでセリフと音の比重を変えるといった細かな部分に冴えがあります。
彼女たちが好き放題やってるように見えてちゃんと統制が取れてるから安心して聴けるのです。
人数が増えれば増えるほどこのへんは難しくなるので
それを無理なくやり遂げてるのはサークルさんに実力があるからだと思います。

以上を踏まえてサークルさんでは2本目の満点とさせていただきました。

CV:西園寺灯里…ニャルぽむぽむさん 相沢南奈…そらまめ。さん 栗坂舞…陽向葵ゅかさん 南城花梨…MOMOKA。さん
総時間 1:33:25

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
2021年6月1日まで20%OFFの880円で販売されてます。