サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、お菓子作りを趣味にしてる可愛い店員さんが
顔馴染みの客に自分の名前がついた特別コースを提供します。

多くのシーンで泡の音を鳴らしながら動きを小まめに変える音重視の作りが魅力で
顔のマッサージ、髭剃り、頭皮マッサージ、シャンプー、アロマボールなど
パートごとに異なるサービスを用意し、それらすべてに泡を絡めてたっぷり癒します。
柔らかさを感じる音が多いですから眠くなる人が続出するでしょう。
色んな泡で癒しをお届け
ヒーリングサロンシエルの店員「黒瀬ひな」からサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ ヒーリングサロンシエルへようこそ」
ひなは甘く可愛い声の女の子。
来店した主人公を嬉しそうに迎えると
書類に必要事項を書いてもらってから施術室へ案内します。

本作品は2018年から続いてるサークルさんの人気シリーズ第6弾。
癒しのサービスはもちろん、お菓子作りや裁縫も得意としてる彼女が
以前からお店を何度も利用してる彼をおよそ150分に渡って癒します。
今回は「癒しのひなコース」という名前なだけあって独自要素が色々盛り込まれてます。
ストーリー性はほとんどないので過去作未視聴でもまったく問題ありません。

「普段はオイルマッサージがメインですが 私のコースでは メレンゲのような特製の泡を使ってマッサージします」
その最もわかりやすい例が泡を使うシーンが多いこと。
シェービングクリームによる髭剃り、泡を使った頭皮マッサージ
シャンプー、アロマボールなどパートごとに違うサービスをしながら泡音をたっぷり鳴らします。
それぞれで使ってる素材が違うので音の質感が多少違いますし
動きについても肩から上の全体を目まぐるしく動いて丁寧にケアします。

序盤から中盤にかけては泡づくしにして終盤は乾燥系の音に切り替えてました。
施術パートはどれも20分以上あるおかげで癒しの音を存分に楽しめます。
耳かき棒などの硬い音はほとんど出てきませんから、実際に聴くとまろやかに感じるでしょう。

シリーズの特徴もしっかり受け継がれてます。
サービス開始後はその様子を実況する以外のセリフをほとんど取り除き
効果音だけが流れる時間を長く取って静かな空間を作ります。

雑談もほとんどしませんからかなりASMR色の強い内容と言えます。
質感も非常にリアルで疲れてる人が聴いたらそのまま眠ってしまうほど癒しのパワーが強いです。

「頭皮の汚れた落ちたら 今度は ぐっ ぐっ ぐっと 力を入れて マッサージ 血行がよくなりますよ」
また実況のセリフは擬声語を多めに盛り込んで柔らかさを出してます。
本作品は泡を使ったサービスが売りですから
サークルさんもセリフの表現をそれに合うように工夫されたのだと思います。
彼女の甘い声との親和性が高く、音とは別の方向から癒しを与えてくれます。
質量共に優れたサービス
受付や着替えといった準備を終えた後から始まる2パート46分間は泡を使ったマッサージ。
「02マッサージ・シェービング(約22分)」は顔を一通り揉みほぐしてから髭を剃り
「03泡で頭皮マッサージ・叩く(約24分)」は頭部全体を撫でたり擦ったりして血行を良くします。

「頬を撫でるように 優しく すっ すっと」
そして開始後はリアルな音と実況のセリフを組み合わせて臨場感を出します。
音だけで十分伝わるシーンはできるだけ話さないようにし
わかりにくいところややることを切り替える時は話しかけてスムーズに進めます。
自分の名前がついたコースをやるので彼女もきっと張り切ってるのでしょう。
専門店ですが事務的感はまったくなく楽しそうな表情でお世話します。

音については元々レベルの高いサークルさんなだけあって非常に優れてます。
例えば02パートは手にクリームを噴射してから若干ざらつきのある水音を頬のあたりで鳴らし
蒸しタオルを顔に乗せて髭を柔らかくします。
それから「ぶぅぅぅん」というトーンが低く小刻みな振動音を鳴らしながら電動シェーバーを動かします。
左右の頬、眉、鼻の下、耳と小まめに移動してました。
シェーバーは振動が伝わってきて軽くマッサージされてる感覚がします。

撫でたり揉むといったそれほど派手じゃない動きが中心だからこそ
その位置、動かし方、リズムといった細かい部分にこだわって作られてます。

20分かけて髭剃りする音声作品もなかなかお目にかかれません。
最初のパートだけでも本作品の良さがしっかり出てると思います。

03パートは音の位置が先ほどよりも上のほうに移り
ムースのような泡音を色んなところで鳴らします。
頭皮マッサージと言えば「ジョリジョリ」とざらつきのある音を使うことが多いので
こういう滑らかな音で表現するのは割と珍しいです。
途中で一度泡を足すシーンもあったりしてリアルに感じました。

中盤の2パート57分間は王道と変わり種を組み合わせてるシーン。
「04シャンプー・トリートメント・ふわふわタオル(約33分)」はシャンプーやトリートメントで汚れを落とし
「05あわあわアロマボール(約25分)」は珍しいアイテムで首から肩にかけて優しく押します。

「なんだか お菓子のクリーム塗ってるみたいで 好きなんですよ これ」
シャンプーは泡との相性がとても良いサービスなのでスタンダードに進めます。
シャワーで頭皮マッサージの泡を洗い流してからシャンプーでごしごし擦り
すすいだ後にトリートメントへ切り替えて髪に潤いを与えます。
彼女もお菓子作りに例えて楽しそうにお世話してました。
時間に対する会話量は少なめですけど、彼女の性格がサービスにきちんと込められてます。

05パートは名前だけだとわかりにくいと思うので説明すると
アロマ石鹸を布でくるんだものを離したり押し付ける感じで進めます。
これまでとは違い布越しに泡がにじみ出るようになってるため
泡と布が混じったような「ぽすっ」という音を鳴らしてました。
ちゃんと解説してくれますから音声を聴いてればどんなものかわかると思います。

本作品で唯一泡を使わないのが最後の「06耳マッサージと耳掃除など(約35分)」。
右耳→左耳の順に軽くマッサージしてから綿棒と梵天を使い分けてお掃除し
最後に弱い風圧で6回くらい息を吹きかけます。

綿棒は「すりゅっ」という滑らかで乾燥した音、梵天は綿棒よりも軽くて柔らかい音が使われており
奥から手前へ掻き出したり耳の壁をなぞるように、小刻みに掻き出したり擦るようにと
器具ごとに違う音と動きで表現します。
事前のマッサージも左右でやり方が微妙に違っててこだわりを感じました。

「綿棒と梵天って珍しい組み合わせだな」と思ったのですが
音に柔らかさを出すためにこうしたんじゃないかと私は考えてます。
これまでの4パートが泡メインで来たのに、ここで耳かき棒のガリガリした音を鳴らすのは
作品の雰囲気にそぐわないと言いますか、統一感が落ちるように思えるのです。

もちろんシャンプーで耳の中に入った水分を取る意味合いもあるのでしょうけど
それなら別に綿棒だけでいいんじゃない?って話になるわけで。
これまでとまったく違うことをやってるように見えて、サービスの締めくくりに相応しい内容に調整されてます。
あくまで私の勝手な予測ですから「そういう解釈もあるんだな」程度に捉えてください。

このように、多種多様な音を上手に組み合わせた完成度の高いサービスが繰り広げられてます。
柔らかさのあるASMR作品
キャラ、音、サービスのすべてを柔らかいもので揃えてる作品です。

ひなは自分専用のコースを受けに来てくれた主人公をたっぷり癒そうと
序盤から中盤にかけては泡を使うサービスを色々やって肩から上を綺麗にします。
そして最後は定番の耳かきを同じく柔らかい器具を使ってゆっくり行います。

明るくて腕もいい店員さんが顔馴染みの客を長時間に渡って癒すノーマル向けのシチュ
泡に関するリアルな音を至るところで鳴らすASMR系の作り。
シリーズの長所を受け継いだうえでテーマ性もある作品に仕上がってます。

中でも音は色んなタイプの泡音が登場するので割と個性が強いです。
動きについてもハイレベルですし、目を瞑って聴けば実際にされてるのに近い感覚が味わえます。
擬声語を交えた実況を適度に挟むところもそれに貢献してます。

そして泡づくしだからこそ最後の耳かきが余計目立ってました。
器具の構成をあまり見かけないものにしたり、お掃除とマッサージ両方の意味を持つ動きにするなど
他のパートに負けない良さを持ったサービスを行います。
最初から最後まで泡まみれだとダレる可能性がありますから
終盤は乾燥系の音を中心に据えてメリハリを持たせてます。

このボリュームと品質で価格がたったの440円とコスパも抜群。
以上を踏まえてサークルさんでは11本目の満点とさせていただきました。

CV:小山ハルさん
総時間 2:33:48

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります