off ton tonさんで公開されてる無料の催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、名前や素性は不明だけど性格は優しいお姉さんが
「息抜き」をテーマにしたコンパクトな癒しの催眠をかけます。

頭を空っぽにしながら聴けるよう全体の流れやアプローチをシンプルにしてあるのが特徴で
深呼吸は風船、脱力と深化は蝋燭とそれぞれに簡単なイメージを用意し
それらが変化する様子を実況しながら暗示を入れて少しずつ安眠へ導きます。
ふたつの息抜きでぐっすり
お姉さんに安眠できる催眠をかけてもらうお話。

「ようこそいらっしゃいました」
お姉さんは明るくて穏やかな声の女性。
息抜きしにやって来た主人公を嬉しそうに迎えると
簡単な注意事項を説明してから催眠を始めます。

本作品は普段よりも深い眠りを提供することを目的に
彼女が25分程度を使ってコンパクトな癒しの催眠をかけます。
音声視聴後にそのまま寝ることを想定してるので解除音声は入っておらず
最初から最後までほぼ全部を催眠で構成してゆっくり寝かしつけます。

全編を通じて言える大きな特徴はふたつ
イメージ主体で進めることと、内容を敢えてシンプルにしてあることです。

「今から深呼吸をしてる間は あなたのお腹は 風船だと思ってください」
前者は催眠の開始直後に自分の体を風船に見立てて深呼吸を続け
その後は蝋燭の炎を吹き消すイメージを繰り返してリラックスと催眠を深めます。
使うイメージは簡単なものばかりですから苦手な人でも大丈夫だと思います。
火の揺らめくイメージは現実世界の催眠でも使われるメジャーな要素です。

後者は深呼吸がまず誰でもできる行為ですし、脱力や深化も同じことを繰り返す流れになってます。
ぐっすり眠るには余計なことを考えなくて済むほうがいいですから
思考力が落ちてる状態でも無理なくついていけるようにこうしたのでしょう。

off ton tonさんは前作「生徒紙導」を見る限りかなりの技術力を持ってらっしゃるので
今作の展開もできないのではなくやらない、つまり演出と見るほうがしっくりきます。
タイトルの「息抜き」もふたつの意味を持ってたりと、短いながらも優れた作品に仕上がってます。
自分のすべてを蝋燭に重ねて
催眠はほぼ全編にあたる25分間。
横になって目を瞑り、まずは2分くらい深呼吸して軽く落ち着きます。
そしてお姉さんが指定した数の蝋燭を吹き消すイメージで心と体をさらに脱力します。

「これは息抜きの予行練習でもあるんです」
深呼吸は「息を吸って」「息を吐いて」の掛け声に合わせて繰り返します。
一見するとごく普通の行為ですが、この時点で風船のイメージを絡めてることや
文字通りの息抜きをする(気持ちを緩める、体内の息を抜く)ことなど
本作品の特徴が早速出ていて面白いです。

「ほんのりと温かい 蝋燭の火が ゆらゆら ゆらゆら 揺れてますね」
「頭の中で火が灯っては消えていく 消していく あなたが消していく あなたは蝋燭の火を消すことに集中し 没頭していく」

次の蝋燭のイメージは短いカウントに合わせて実際に息を吐いて吹き消すスタイルにし
炎のゆらめく様子を適度に実況して意識の力を少しずつ弱めます。
消した直後にも暗示も入れてくるので、後になるほど体が重くなったり意識のぼやけを感じるでしょう。

そして数セットやった後から暗示の内容が変わり始めます。
蝋燭を自分の体、心、意識に見立てて
体は脱力、心は爽快感、意識は落ちる感覚とそれぞれに合った感覚を伝えます。

「火が消えた 火が消えたから 腕の力が抜けていく 力が抜けると 体が少し 重くなる」
これらをするにあたって複数の感覚を繋ぎ合わせてるのもポイント。
「蝋燭が消えれば力が抜ける、力が抜ければ重くなる」といった具合に
火が消えるイメージと対応する感覚を関連付けてより実感しやすくします。
やることがシンプルだからこそ、こういう細かい部分にこだわって作られてました。

私が聴いた時は開始から10分後にはもう結構な眠気が実感できて
心の脱力をするシーンは気持ちが軽くなる感覚
意識を落とすシーンでは全身がゆっくり沈む感覚がしました。
終盤は特に入念にやってくれるおかげで寝落ちする人がそれなりにいると思います。

このように、素朴なイメージと息を抜く動作を組み合わせた眠りやすい催眠が繰り広げられてます。
心を軽くしてくれる作品
安眠はもちろん、心のリフレッシュにも向いてる作品です。

お姉さんは主人公を普段よりもぐっすり眠らせようと
まずはリラックスの定番とも言える深呼吸で体内の悪いものを吐き出します。
そして次は蝋燭の火を吹き消すイメージで心、体、意識を個別に脱力します。

穏やかなお姉さんが眠くなる催眠をかけるノーマル向けのシチュ
各行為に簡単なイメージを絡め、さらに大きく呼吸する機会も多く設けたリラックスしやすい作り
難しいことを敢えてやらず同じことを繰り返しながら癒しの感覚を伝える目的を見据えたアプローチ。
サークルさんの実力がしっかり込められた良質な催眠に仕上がってます。

中でも3番目は全体の流れに加えて言い回しも意図的に揃えてありました。
人間は同じことを繰り返せば次に何をするかがわかるようになるので
それによって考える必要をなくし、ぼーっとできる環境を自然な形で作ります。
この「敢えて単調にする」という試みはなかなかできることではないと思います。

寝る前に聴くのにうってつけの作品です。
視聴後に寝ない場合は別作品の解除音声を必ずお聴きください。

CV:麓さん
総時間 26:24

ダウンロードはこちら
https://fmfmtonton.hatenablog.com/entry/2020/05/03/011608