サークル「KUKURI」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、異形の者と戦ってる里に生まれたくのいちの少女が
師匠にあたる仲の良い女性や触手たちに責められる様子を主観的に楽しみます。

レズプレイと触手責めを組み合わせた独特なエッチが行われており
前者は甘めの雰囲気で感度強化をじっくり行ってからのふたなりSEX
後者は触手音を適度に鳴らしながらやや乱暴に責められる、といった具合に
相手によってプレイの流れやアプローチの手段を切り替えて快感と没入感を高めます。
慕ってた女性との残酷な再会
くのいちの桔梗が椿や触手に責められるお話。

「催眠風ボイスドラマ くノ一桔梗~妖夢帳~をお聴きくださり ありがとうございます」
ナレーターは穏やかで落ち着いた声の女性。
作品のコンセプトや注意点を手短に説明すると
可愛い女の子になりきるための催眠をかけ始めます。

本作品は黄泉軍(よもついくさ)と呼ばれる怪物と戦うために修行を積んできた彼女が
元姉弟子で同じ役割を持つ別の里へ嫁いだ椿や
逢魔宗というカルト集団が召喚した触手とエッチする様子を140分以上に渡って楽しみます。

最初の隠(なばり)の章は椿、次の朧の章は触手とふたつに分かれており
いずれもドラマパート、エッチ、エピローグの3部構成になってるボイスドラマらしい作りです。
ナレーターは催眠者と天の声を担当しておりエッチに直接参加することはありません。

作品独自の単語が色々出てくるため、それらをまとめた付属のテキストを事前に読んでおくといいでしょう。
他にも歩き巫女、神楽鈴など昔の日本にあったものがいくつも登場します。

物語を簡単に説明しますと、桔梗は朧の里の頭領の娘で黒龍刀という特殊な刀を持ってます。
また体にも特別な血が流れており、逢魔宗がそれを利用しようと画策します。
隠の里で異変が起こったことを察知しそれを確かめに行ったところ
その途中で椿に出会い、忍術で動きを止められエッチに弄ばれるといった感じです。

椿「ごめんなさい 桔梗」
椿は敵方として登場しますが桔梗にとっては特別な女性。
同じ朧の里出身で忍術の手ほどきを受けた人物にあたります。
桔梗は姉のように慕っており、同時に恋愛感情も抱いてました。
そんな事情を踏まえて隠の章は割と穏やかな雰囲気でエッチします。

それに対して朧の章は相手が人外なので多少の荒々しさを持たせて責め続けます。
複数の触手が体に絡みついて媚薬効果のある白濁液を塗り込んだり
乳首、おまんこ、アナルを同時に責めるなかなかハードな内容です。
また非現実的なプレイにリアリティを出すためにここだけ効果音を取り入れてます。

ふたつの章は密接に繋がってますがエッチの内容は随分違います。
これこそが本作品最大の魅力です。
詳しくは後で説明しますが凄惨さを極力薄めて純粋に気持ちよくなれるようにリードします。
作品の世界に引き込んでく催眠
催眠は3パート37分。
目を開けたまま横になり、まずは4分ほど深呼吸を続けて心を落ち着けます。
そして終了後に目を閉じ今度は体をパーツごとに脱力します。

「だんだんと 瞼が重たくなる 目を閉じると どんなに気持ちがいいだろうと あなたは想像します」
「次は 首と肩から力が抜けていく すーっと 首と肩が軽くなっていく さらに軽く どんどんと軽くなっていく」

そして深呼吸の時は瞼の重さや解放感を、脱力では脱力感や体の軽さを入念に伝えます。
頭→首と肩→背中と腰→胸とお腹→両手→両足と結構細かく分けてました。
脱力が終わった後は今の感覚を再確認するなどゆっくり丁寧に進めます。

物語が絡んでくるのは催眠開始からおよそ15分後。
花が咲き乱れる丘をイメージし、そこにいた鈴という女の子とお手玉で遊びます。
彼女が何者かは最後まで聴けばわかります。

「お手玉が落ちてくるたびに あなたの心と体が 同じように深い場所へ落ちていきます」
最初は1個、少し経つと2個に増えてお手玉が動く様子を実況し
それを聴き手の意識と重ね合わせて「すーっと」「落ちる」と暗示を入れます。
少しの間無言になる時間を設けるなど催眠状態を深めようとする意図が窺えます。

次の女体化パートはいよいよ桔梗になりきるシーン。
鈴の代わりに現れた彼女と抱き合ってお互いの心をリンクさせ
それからカウントを数えながら長い螺旋階段をどんどん下りて体も変えていきます。

「少しずつ 少しずつ どくん どくん あなたの心臓と 少女の心臓が ゆっくりと重なっていきます」
「ぐるぐると ぐるぐると 回る 回る 回る」

抱き合う時は「どくん どくん」、下りるときは「ぐるぐる」と
ここでは擬声語を多めに挟んでリズミカルに暗示を入れてました。
本格的な女体化が始まるのはパート中盤からなので2段階目の深化も兼ねてます。

具体的な容姿は伝えず髪の毛、乳首、乳房、体格、喉ぼとけなど
性差の出やすいところを中心に変化の様子を描写してました。
一番最後に乳首やおまんこを変え、さらに感度も軽く上げてエッチの準備を整えます。

桔梗になりきってエッチする環境づくりに専念した割とシンプルな催眠です。
聴き手の心と体を桔梗へ近づけることを目的に
深呼吸から入って分割弛緩法、お手玉のイメージを使った深化、短めの沈黙法
螺旋階段とカウントを組み合わせた女体化、そして感度の上昇と進めます。

作品独自の要素は薄いので個性の面はやや弱く感じますが
誘導自体はしっかりしてて十分な深さまで入れます。
エッチが充実してるから催眠は手堅く仕上げたのではないかなと。
プレイと雰囲気が大きく変わるエッチ
エッチシーンは2パート57分間。
プレイは媚薬を塗る、乳首責め、手マン、SEX(正常位)、触手責めです。

触手責めの際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。
セルフはありません。

椿「逃げ出そうとしても無駄よ 千代女様の力で あなたの力は抑えられてるわ」
桔梗を気絶させた後、逢魔宗の千代女のもとへ連れて行った椿は
そこで甘露水と呼ばれる媚薬を塗り込み全身の感度を上げます。

エッチはいずれも無抵抗な桔梗を相手が責め続けます。
最初の隠の章Hパートは椿とのレズプレイ(約39分)。
30分くらいかけて甘露水を桔梗の体へしっかり塗り込み
それから股間に生えてるおちんちんで貫き中出しを決めます。

「手の時と同じように 脹脛と太ももが熱くなる 熱い 熱い 熱くなる」
そしてナレーターがプレイの実況をしながら得られる感覚を丁寧に伝えます。
左右の腕と肩、おまんこの周辺、足の甲やかかと、乳首、おまんこと
後になるほどより強い快感が得られる場所へ少しずつ移動します。
最中は熱を高める暗示が充実してますから火照りを感じるでしょう。

またこれらの中に桔梗の思いや椿との会話を交えて臨場感を出してます。
椿は千代女に操られてるようですが理性を完全に失ってるわけではなく
桔梗に対して落ち着いた態度で話したり責め続けます。
おかげで敵同士のエッチとは思えないほど温かい空気が漂ってました。

「肉棒がさらに奥へと入ってくる 背中がビクッと伸びて さらに大きな声が出る」
それを物語ってるのが終盤のSEXシーン。
十分過ぎるほど濡れたおまんこへ挿入&ピストンする様子を桔梗の視点で語ります。
桔梗がSEXするのは初めてらしいので普通なら嫌がったり悲しむはずなのですが
相手が椿だからかそういう描写は一切なく、むしろ嬉しそうに受け入れてました。

この後から始まる朧の章も含めて本作品のエッチにはネガティブな描写がほとんどありません。
心を凹ませたり暗くせず快感だけを楽しめるように作られてます。

続く朧の章は直後のお話(約18分)。
先ほどのエッチによって異界への扉が開かれ、そこから現れた触手に全身を犯されます。

「この音(=触手音)が聞こえるたびに あなたの体は ビクビクと快感に反応しちゃいます」
触手は人じゃありませんから当然言葉を話せません。
そのため「ぐちゅぐちゅ」という効果音を使ってプレイの様子を表現します。
ナレーターが音そのものに暗示を込めて気持ち良くする音モノっぽいアプローチです。
うねうね動く、白濁液をかける、アナルへ挿入すると動きによって音を使い分けてました。

この触手は様々な色や形状の触手を持ってる集合体で
桔梗の脚、胸、口、アナル、おまんこを後になるほど幅広く同時責めします。
椿の時はほぼ一箇所を責めてましたからここでも違いを持たせてるわけです。
前戯をあまり挟まないところにも荒々しさを感じました。

「ビクビクと 全身を震わせながら絶頂へ 頭の中が真っ白で 何も考えることができない」
でも敵が呼び出した謎生物に犯されてるのにヤバさは特に感じません。
悲しみや絶望感といった感情には敢えて触れず快感に集中してるからです。
甘露水と白濁液のおかげでそういうことを考える余裕がないのかもしれませんね。
カウントを数えながら感度を上げたり絶頂させるスタンダードなリードを心がけてます。

隠の章は甘さや長さ、朧の章は個性や激しさとそれぞれに違った長所があります。
じっくりドライを目指したいなら前者のほうが向いてるでしょう。
感度を上げる時間を長く取ってるおかげで心身の準備を整えやすいです。
逆にM性の強い人は触手に責められるほうがゾクゾクすると思います。

このように、プレイや責め方を大きく変えた取り組みやすいエッチが繰り広げられてます。
和風催眠ボイスドラマ
物語、登場人物、セリフの言い回しを和風で統一してる作品です。

ナレーターは桔梗が味わったエッチな体験を主人公にも楽しんでもらおうと
まずは催眠を通じて集中力とイメージ力を高め、さらに彼女自身になりきれるよう働きかけます。
そしてエッチは椿や触手に責められる様子を主観視点で語ります。

くのいちが他のくのいちや触手に責められる様子をドラマ形式で描いたややM~M向けのシチュ
作品独自の要素はあまり入れずしっかり落とすことに注力した催眠
ふたなり女性との甘いレズプレイ→触手による同時責めと属性を大きく変えるエッチ。
独特な世界観や非現実感が強く味わえるように作品を組み立ててます。

中でもエッチは章によって違った良さがあり新鮮な気分で聴けます。
敵だからといってきついことはせず、むしろ愛情を持って接する椿の優しさと
そんな感情を一切持たず桔梗の体をストレートに味わう触手の対比が引き立ってます。
乳首やおまんこの責めに力を入れてるので絶頂時はこのどちらかが起点になるでしょう。

通しで聴くよりも隠の章と朧の章に分けたほうがいいと思います。
その場合催眠を含めた時間は前者が110分、後者は80分ほどになります。

絶頂シーンは4回。
淫語それなり、くちゅ音そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

おまけは「Another Ending 深淵の章」です。

CV:葉市憂さん
総時間 2:47:25(本編…2:25:19 おまけ…22:06)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
2020年4月20日まで50%OFFの660円で販売されてます。
その場合の点数は8点です。