サークル「とらいさうんど」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、円ヶ丘館に仕えてる(or仕えてた)合計7人の女性たちが
左右に密着しながら耳かき、マッサージ、耳舐めをしてとことん癒します。

キャラと音のバランスを大事にした攻めてるサービスが行われており
彼女たちの和やかな会話を適度に挟んで癒しの雰囲気を漂わせながら
R-15ではぎりぎりの音を左右から同時に鳴らしてちょっぴりエッチな気分にさせます。
たくさんのお世話係に囲まれて
7人のお世話係が交代しながらご主人様を癒したり誘惑するお話。

「優しくー ゆっくり 綿棒の先端で 耳をなぞるように」
花梨はやや幼さを感じる可愛い声の女の子。
「そうそう サボテンを労るような手つきで 耳を撫でてあげるのよ」
愛菜は上品で落ち着いた声のお姉さん。
ご主人様を相手に綿棒耳かきの練習をしてる花梨が
愛菜からそのやり方とコツを教わってるところから物語は始まります。

本作品はこれまで計12本出てるサークルさんの人気シリーズ特別編。
過去作に登場した12人のお世話係のうち7人が90分程度に渡って色んなご奉仕をします。
一気に全員出てくると収拾がつかなくなるのでどのシーンも2~3人に分け
彼女たちが掛け合いながらリアルな音を鳴らしてお世話されてる雰囲気を出します。

シリーズものですが込み入ったストーリーはないので過去作未視聴でも大丈夫です。
私も今のところ4作品しか聴いてませんが特に問題ありませんでした。

この作品を語るうえまず外せないのは声優さんの豪華さ。
柚木桃香さん、こやまはるさん、沢野ぽぷらさん、陽向葵ゅかさん、天知遥さん、秋野かえでさん、そらまめ。さんと
現在の音声作品で活躍されてる方々を集めてキャラに合ったサービスや会話をします。

2~3人が共演する作品は結構出てますが、ここまで人数が多いものはまだまだ少ないです。
チームごとの時間を30分程度にする代わりに複数人プレイを主体にして密度を上げてます。

お屋敷づとめ。シリーズは「ASMR×キャラクター」をコンセプトに掲げてるので
耳かきやマッサージをしてる最中も色んなことを話します。
30秒くらい音だけを鳴らしてから話すスタイルにして両者のバランスを取り
状況に応じて音のタイプや密度を変える凝った演出がされてます。

これだけ多くの声優さんがいるのに無言だったらもったいないですからね。
音のレベルも全体的に高く、風圧や振動といった刺激も耳に感じることができます。

もうひとつの特徴はR-15の限界に挑戦してること。
R-18のようにストレートなエロ要素はさすがにありませんけど
人によってはエロいと感じる描写がそれなりに盛り込まれてます。

そう言える理由はちゅぱ音の多さにあります。
6パート中4パートで耳舐めを行い、その多くが両耳同時にやるエロを意識したものです。
ちゅぱ音自体も下品と思われないギリギリな線を突いててR-18でも通用しそうな質感を持ってます。
終盤にキスや軽い喘ぎ声を漏らすシーンもあったりと、通常のR-15よりも踏み込んだ内容になってます。
出演する声優さん全員をR-18OKな方にしたのはこれを狙ったからかもしれません。

豪華声優陣による音とセリフのバランスが取れたサービスとエロさを匂わせる表現。
シリーズの特徴を押さえたうえでこれまでの歴史を振り返る濃厚な作品です。
和やかで思いやりのあるサービス
最初の2パート31分間は南城花梨(柚木桃香さん)と白井愛菜(こやまはるさん)が組んでするサービス。
「01 耳かき修行とご機嫌な先生♪」は耳かき上手な愛菜が花梨にそのやり方を伝授し
「02 濃密耳なめご奉仕」は左右に陣取って比較的エッチな音を至近距離から同時に鳴らします。

愛菜「花梨 ちょっと手つきが乱暴になってきてるわよ」
花梨「え? 愛菜さんのいつもの乱暴なほうきさばきを見習ってるだけですけど?」
花梨のやり方を見てた愛菜がダメ出しをしたのに合わせて切り返す一幕があったかと思えば
その直後に愛菜が美味しいケーキ屋さんの話をすると花梨もすぐさま乗ってくるなど
早速本作品の持ち味である彼女たちのキャラと掛け合いが耳を楽しませてくれます。
見てるだけでは我慢できなくなった愛菜が時折息吹きで悪戯するなど本当に内容が多彩です。

これらの最中に鳴る音も質の高いものばかり。
綿棒は「じりじり」という乾いてて面積広めの摩擦音を耳の壁をゆっくりなぞるように動かし
それと並行して愛菜が雑誌のページをめくる音も適度に入ります。
息吹きも微かな風圧が耳に感じられてこそばゆかったです。

2番目の両耳舐めは本作品の「攻めてる」部分がよく表れてます。
愛菜は左、花梨は右に陣取ってそれなりに水分のあるちゅぱ音を積極的に鳴らします。
会話もそれなりに入りますが、舐めてる時はほとんどしゃべらないので物足りなさはありません。
片方がしゃべってる時はもう片方は舐める連携の取れたご奉仕もしてくれます。

2人の性格が結構違うので最初は折り合いが悪そうに思えたのですが
「ご主人様を癒したい」という気持ちは一致しており、後になるほど息の合った会話やサービスに変化します。


続く2パート34分間は真夜(沢野ぽぷらさん)と栗坂舞(陽向葵ゅかさん)にバトンタッチし
岩盤浴を楽しみながら彼女たちが全身をオイルで揉みほぐしたり、マッサージしながらの両耳舐めをします。
ちなみにこのシーンだけ声が若干反響し、水滴が落ちる音もバックで鳴ります。

真夜「やっぱり楽しい 舞ちゃんも 同じようにやってね」
舞「はいはい まったく…なんで私が いえ 何でもないです」
この2人もほぼ正反対の性格を持つキャラ。
真夜はマッサージやツボ押しの知識はないけど勢いでこのサービスを始め
クールな舞は真夜に巻き込まれる形で参加することになります。
そんな状況を踏まえて序盤はノリノリな真夜が消極的な舞を引っ張るやり取りが出てきます。
お世話するのが嫌というよりはもっと自由にやりたい感じですね。

真夜「舞ちゃん もっとお腹とか 太ももとか 満遍なく舐め回してあげて」
舞「こんなに火照ったご主人様を見るの 初めてかもです」
しかし「04 エスカレートしちゃって…」まで来ると舞もやる気に火がついて
真夜と手分けしながら彼の全身をすみずみまでケアします。
マッサージ音がお世話する部位やその方法に応じて変化するのも良いですね。
真夜が耳舐め、舞はマッサージを担当するシーンもあったりしてセリフと音のバランスが取れてます。

ちなみにこのシーンの耳舐めは耳の内側を舌で舐めるコリコリしたものが主流で
耳を唇で挟み込みちゅぱちゅぱする最初の2パートとは音が結構違います。
声優さんと舐め方の両方を変えることで単調さをなくす工夫がされてます。

終盤の2パート28分間はエロさを最も意識してるサービス。
岩盤浴を終えてプールサイドに移動したご主人様が一之瀬梨蘭(天知遥さん)と相沢南奈(そらまめ。さん)に捕まり
その場でキス+耳舐めや両耳舐めのご奉仕を受けます。
そして最後の「06 三大お姉さんの究極ご奉仕」は元お世話係の天城優香(秋野かえでさん)も加わり
本作品で最も濃くエロさのあるサービスをします。

梨蘭「無防備なご主人様に 一方的にキスするの なかなかいいもんですねぇ」
ここで登場する3人はお世話係のお色気担当だそうで
ご主人様相手に弄ぶような姿勢でちゅぱ音をたっぷり浴びせます。
それ以外のサービスをほとんどしない点でも前のシーンとの住み分けがはっきりできてます。
オナニーのオカズになるとまでは言いませんが、エッチだと感じる人はそれなりにいるんじゃないかなと。

作品を聴いた感想は「混沌としてるようできちんと調整されてる」です。
シーンごとにキャラ、サービス、会話の内容が目まぐるしく変わるので確かに最初は雑多な印象を受けます。
しかし担当するキャラたちがお世話しながらより仲良くなる過程が描かれており
それに応じて連携や役割分担をしっかりする統制の取れたご奉仕へと変化します。

あとは作中で最も長くやる耳舐めの扱いに気を配ってます(全パート合わせておよそ44分間)。
声優さんが違う時点である程度の違いは出るのですが
それに加えて舐め方や舐め役の配分といった別の部分にもシーンごとの違いを設けてます。
両耳舐めがメインの時点で十分なボリュームも確保できており
これはサークルさんが意識されてる「R-15でできる範囲のエロさ」の向上にも役立ってます。

このように、作品の持ち味を数多く盛り込み凝縮させたほんのりエロいサービスが繰り広げられてます。
華やかな作品
登場人物とサービスの両方が幅広いある意味欲張りな作品です。

7人のお世話係たちはご主人様を満足させようと
2~3人のチームに分かれて場所を変えながら健全なサービスをします。
そしてこれらすべてにリアルな音を用意したうえで掛け合いの量も増やし両方を引き立ててます。

シリーズの過去作に登場した女性たちが集まってご奉仕するハーレムシチュ
音の質感、位置、距離、動きにこだわった効果音の数々と雰囲気の出る環境音
性格は違うけど彼を癒したい気持ちだけはみんな強く持ってる彼女たちの献身的なキャラ。
シリーズのファンはもちろん、そうでない人も楽しめる独自色の強い作品に仕上がってます。

このところの全年齢やR-15はASMRが結構人気になっており
その影響でセリフよりも音の量を増やしたり品質にこだわる作品が増えてます。
しかしお屋敷づとめ。シリーズはキャラにもきちんと光を当てたうえでしっかりご奉仕します。
私はこの総合力の高さこそが人気の秘密なのではないかと思ってます。

どのシーンも違った良さがあるので最後まで楽しく聴けるでしょう。
癒し重視なら序盤の2パート、エロ重視なら終盤の2パート、バランスなら中盤の2パートが勝ってます。
天城優香だけ出番が少ないのは現役のお世話係ではないからでしょうね。

CV:南城花梨…柚木桃香さん 白井愛菜…こやまはるさん
真夜…沢野ぽぷらさん 栗坂舞…陽向葵ゅかさん
一之瀬梨蘭…天知遥さん 天城優香…秋野かえでさん 相沢南奈…そらまめ。さん
総時間 1:34:37

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2020年1月12日まで20%OFFの792円で販売されてます。
その場合の点数は10点です。