サークル「アンスリウム」さんの同人音声作品。
今年11月に処女作を出されたばかりの新しいサークルさんです。

今回紹介する作品は、元捨て猫で現在は主人公と一緒に暮らしてる女の子が
耳かき、耳舐め、エッチをしながら幸せいっぱいな日々を送ります。

全編をふたつのシーンに分けて彼女の変化を描いたキャラ重視の作りになっており
前半は彼の優しさを感じつつもどう接していいか戸惑う姿を見せてたのが
後半に入ると自分の気持ちを素直に伝え、積極的にご奉仕して惜しみない愛情を注ぎます。
開始後はセリフが一気に減るASMR系のサービスをするのもポイントです。
可愛い猫との幸せな日々
コユキとイチャイチャしたりご奉仕されるお話。

「うーん にゃぁ いいの 放っておいてください」
コユキは素朴で可愛い声の女の子。
とある雨の日、路地裏にいたところを主人公に発見されると
彼に抱きしめられて安心した表情を見せます。

本作品は何らかの事情で飼い主に捨てられ辛い思いをしてた彼女が
彼と偶然出会いその家族になる様子を90分程度に渡ってお届けします。
前半は2人が同居し始めた頃、後半はしばらく経った後と大きくふたつのシーンに分け
それぞれで彼女が随分違った姿を見せてくれます。

「い、いきなり撫でられると びっくりします でも 嫌いじゃないです」
拾われた直後は彼に優しくされると戸惑う仕草を見せ
場合によってはソファーの下に隠れる臆病な態度を取ります。
しかし彼のことを知るにつれて少しずつ心を開き
最後のほうになるとエッチな事も含めたご奉仕を積極的にやります。

シーンが変わったらいきなりデレるのではなく、その前にもデレる兆候が見られます。
彼女の話によると拾われる前は結構意地悪されたそうですし
人を信じる気持ちになるのにある程度の時間が必要だったのだと思います。
そして前半でそういう背景を描くからこそ、後半に見せる彼女の幸せな表情がより輝いてます。

前半と後半で敢えて同じサービスをするのも彼女の魅力を引き出す効果的な演出です。
02と06はスキンシップ、03と07は耳かき、04と08は耳舐めを行い
デレる前と後で彼女がどのように変わったかをわかりやすく表現します。

耳かきや耳舐めはセリフよりも音の量をずっと多くしたASMR系の内容になってますが
それでも彼女の態度や最中に鳴る音に成長の跡が見られます。
彼が無理矢理やらせることはありませんから、感謝の気持ちを伝える手段と考えるのが妥当です。

可愛い女の子と過ごす様子をふたつの視点で描く展開とサービスの構成。
キャラの魅力と一体感を最大限に引き出したあまあまラブラブな作品です。
素朴で温かいサービス
コユキが主人公に拾われた後に始まる3パート39分間はデレる前のお話。
「02_根気よくスキンシップ」は彼が差し出した飲み物を飲んだり体を撫でられ
「03_感謝の耳かき」と「04_甘噛み・耳舐め」はそのお返しに耳かきと耳の甘噛みをします。

「ありがとうございます いつも ありがとうです」
この時点の彼女は彼に対しても警戒する姿勢を見せますが
優しくしてもらったらお礼を言う義理堅いところも持ってます。
こういう経験をしたのが初めてで、どう対応すればいいのかわからないのかもしれません。
ダウナーキャラとなってますが暗い部分は特になく序盤から雰囲気は穏やかです。

そんな彼女の気持ちがよく表れてるのが耳かきパート(約20分)。
真剣な顔で自分の耳を掃除してる彼を不思議に思った彼女が代わりにやりたいと言いだします。

「いっぱい綺麗にしてもらったから 私も綺麗にしてあげたい」
「かいかい かいかい 痒いの痒いのとんでけー」

雨ですっかり汚れた自分を嫌がるどころか強く抱きしめ
さらに家まで連れて行って住まわせてくれたことに彼女は深く感謝してます。
だから事前にいっぱい撫でてくれた恩も含めて返そうと一生懸命取り組みます。
「かきかき」を「かいかい」と言ってるのも子猫らしくて可愛いです。

耳かき自体は膝枕の体勢で右耳→左耳の順にお掃除し
最後にどちらも6回くらい息を吹きかけるシンプルな内容。
「くしゅっ」という若干粗さのある音を耳の壁をなぞるように動かします。
開始と同時にセリフが一気に減って効果音と彼女の吐息だけが流れるひと時はとても静かで落ち着きました。
生まれて初めてやるからでしょうけど本当に黙々と手を動かします。

「こうかな? くすぐったいですか? もうちょっと優しく…」
その後から始まる甘噛みに関しては耳舐めとの違いが出るように
かぷっと優しく噛んで口を離すのを繰り返す感じにやってました。
不慣れなりに考えながらお世話する姿が愛らしく
最後に唾液で濡れた耳をティッシュで拭いてあげるところも思いやりに満ちてます。
私個人はこの前半部分だけでも十分幸せなお話だと思ってます。
素直になったコユキと
続く3パート31分間はしばらく経った後のお話。
雪が降る中、偶然通りがかった路地裏で2人が会話するところから始まり
「06_デレデレスキンシップ」はコユキがおねだりする形で体を撫でてもらい
「07_デレデレ耳かき」はその余韻に浸りながら耳かきします。

「雪 綺麗ですね 寒くないです だって…手、繋いでますから」
主人公が愛情を注ぎ続けたおかげで彼女の冷えた心もすっかり温まり
今では外に出るときは必ず手を繋ぐほどのイチャラブな関係になってます。
自分にとって辛い場所であるはずの路地裏に対しても前向きな考え方ができるようになるなど
以前よりも成長した姿を見せて前半との違いをはっきり打ち出してます。
後半部分は隅から隅まであまあまですから、聴いてて自然と頬が緩む人が結構いると思います。

その部分は耳かきにも表れてます。
やることは左耳→右耳の順に耳かき棒でお掃除するシンプルなものですが(音もほぼ一緒)
仕上げの息吹きの回数を倍くらいまで増やしたり、最中に「好き」と何度も言って前半との違いを出してます。
あと気のせいかもしれませんけど動かすペースが若干落ちてました。

本作品唯一のエッチシーンは「08_デレデレ耳舐め・フェラ」(約17分)。
プレイは耳舐め、フェラです。
服を脱がす際に効果音が鳴ります(鳴らないバージョンは入ってません)。

「ご主人 お耳舐め舐め させてくだーさいっ」
丁寧な耳かきで主人公の両耳を綺麗にしたコユキは
今度は自分の舌を使って耳とおちんちんをスッキリさせます。

エッチな彼女が猫なことを踏まえて舐めるプレイに特化してます。
内容は最初の10分間を耳舐めに費やし、残りの時間はフェラに専念します。
そして耳舐め、フェラいずれも音をパワフルかつ下品にしてエロさを出してます。

例えば耳舐めは前半の甘噛みとの違いを鮮明にするために
最初からむしゃぶりついて舌を耳の内側へぐりぐりさせる感じに責めます。
音の途切れる間隔が一気に減ってますし、以前より随分慣れてる印象を受けました。

続くフェラは射精に直結するプレイということで
「じゅびびっ」というやや泡立ったいやらしい音をガンガン鳴らしてくれます。
今までがまったりしてたからこそ、彼女の積極的な姿に少し驚くかもしれませんね。
フィニッシュはきちんと口で受け止め飲み干してくれますし
彼のすべてを愛そうとする彼女の気持ちが強く表れてます。

元々癒しメインの作品ですからここだけで抜けるかと言われればさすがに首を捻ります。
でも前半でやった甘噛みよりもずっと進んだことをやってるのも事実です。
エロさよりも彼女の成長を描くことを重視してるエッチだなと。

このように、色んな出来事を通じて愛情を深めていく幸せいっぱいなサービスが繰り広げられてます。
キャラが魅力の作品
コユキが救われ幸せになる様子に癒される作品です。

主人公は路地裏で寂しい思いをしてたコユキを見つけるとすぐさま抱きしめ
体を温めながら家へ連れて行き思う存分甘やかします。
そして彼女も最初は戸惑ってましたが次第に彼を信頼するようになり
後半に入ると愛の言葉を投げかけたり一生懸命尽くしてその気持ちに応えます。

不幸だった女の子をとことん愛でて幸せにする甘さ満点のシチュ
前半と後半で彼女が随分違う姿を見せるキャラを活かした作り
言葉よりも音を使って彼女にお世話されてる雰囲気を出すASMR色の強いサービス。
多くの人が癒しを感じる要素をいくつも盛り込みひとつの作品に仕上げてます。

「大好き 毎日が幸せです」
中でも2番目はデレる前と後に分けて彼女の心情をわかりやすく描写してます。
前半は途切れ途切れに話してたのが
後半に入ると普通にしゃべるようになるところにも気持ちの変化が見られます。
ツンデレではなく不器用キャラと表現するのが妥当でしょう。

エッチについてはおまけと言っていいくらいの位置づけです。
プレイ構成はこれで良いと思いますけど、できればもうちょっとボリュームが欲しかったです。
全体を通じて作りが丁寧で今後のご活躍が大いに期待できるサークルさんです。

射精シーンは1回。
ちゅぱ音多め、淫語と喘ぎ声はありません。

CV:御崎ひよりさん
総時間 1:54:23(本編…1:37:28 フリートーク…16:55)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2019年12月27日まで20%OFFの880円で販売されてます。