いつも優しい先輩OLのごほうび催眠

サークル「すたじお ちぇりー」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、声も態度もあまあまな職場の先輩が
日々仕事を頑張ってる新人サラリーマンを催眠で癒したり気持ちよくします。

催眠は深呼吸や脱力を中心に据えた癒し一色のリードをし
エッチは複数の音に暗示を込めて寸止めを交えた連続絶頂をさせる、といった具合に
催眠とエッチの方向性を大きく切り替えてストレス発散を応援します。

この作品はFANZA専売です。
DLsiteでは買えませんのでご注意ください。
いつも頑張ってる後輩へのご褒美
先輩に催眠をかけられドライオーガズムするお話。

「まだ仕事してたの? 頑張ってるね」
先輩は温かくて清らかな声のお姉さん。
疲れた様子で仕事を頑張ってる主人公に優しい言葉をかけると
何とかしてほしいと言う彼を催眠で癒してあげます。

本作品は仕事や勉強で疲れた心を癒やすことを目的に
彼女が40分程度に渡ってちょっぴりエッチな催眠をかけます。
仕事帰りでも気軽に聴ける作品を目指したとのことで総時間を短めに設定し
内容も比較的シンプルなもので揃えて頭を空っぽにしやすくしてます。

「今回かける催眠術は ただ気持ちよくなるだけで 体に害はないから 安心していいよ」
新人なのに残業続きでボロボロになってる彼を心配したのか
多くのシーンでセリフの間隔を長めに取って落ち着ける雰囲気を作り
催眠そのものに対する不安を取り除きながらゆっくりリラックスさせます。
声の担当が数多くの催眠音声に出演されてる琴音有波(旧名:紅月ことね)さんなだけあって
彼女のキャラや作品のコンセプトに合った演技をされてます。

それに対してエッチは複数の音を組み合わせて感度を上げたり絶頂させます。
催眠音声でそれなりに作品数のある「音モノ」というやつです。
詳しい内容は後で説明しますが、2人の関係を考慮して直接的なエロ要素をできるだけ使わずにイかせます。

催眠はおよそ16分間。
楽な姿勢で天井の一点を少しの間見つめてから先輩のカウントに合わせて目を閉じます。
そして深呼吸をしばらく続け、一度目を開けさせてから再度閉じて催眠状態を深めます。

「目を閉じると 瞼が落ちて 暗くなるよ」
最初の天井を見つめる動作は古典催眠の凝視法だと予想してたのですが
実際はカウントを数えた後に「あたりが暗くなる」と事実を伝えるだけに留まってます。
目を開けてる時は「瞼が重くなる」、閉じた瞬間は「気持ちいい感覚が全身に広がる」と
追加で暗示を入れたほうがよりリラックスできたと思います。

次の深呼吸は最も長い8分を割き、彼女の呼吸音に合わせてゆっくり繰り返します。
本作品の目的は彼を癒やすことにありますから、深呼吸をたっぷりやるのは効果的と言えます。
最中に脱力を促す暗示も入れてましたが量はごく僅かでした。

「海にゆっくり沈んでいくみたいに 深いところまで ゆっくり落ちていく」
そして最後は短めのカウントに合わせて海の中に沈むイメージをします。
自然に関する素材を活用するのがテーマの癒しに合ってるなと。
彼をオフィスから離すアプローチも仕事のことを忘れさせる意味合いがあって良いです。

仕事で暗く重くなった心を改善させることを目指したシンプルな催眠です。
疲れやストレスを軽減し、エッチに集中しやすくするのを目的に
凝視法っぽい動作から入って深呼吸、簡単な揺さぶり、そしてイメージを絡めた深化と
古典催眠の技術をベースに多少簡略化してリードします。

深呼吸を長めにやるおかげでリラックス効果はあると思います。
ですが最中の暗示が極端に少なく、催眠についてはごく浅いところまででした。
深呼吸をがっつりやるなら吐くのに合わせて暗示を入れるだけでも十分深化させられます。
時間がそれほど長くないことを考慮し、もっと入念に働きかけたほうが良かったと思います。
暗示を入れやすくするためにリラックスさせるのですから、それをほとんどやらなかったら本末転倒です。

テーマに合ってるんだけど効果はイマイチな催眠と私は見てます。
ふたつの音で快感を操作するエッチ
エッチシーンは21分間。
プレイは携帯のバイブ音を鳴らす、体に指を這わせる、カウントによる絶頂です。

バイブ音を鳴らす、絶頂の際に効果音が鳴ります。
セルフはありません。

「この音を聞くと おでこの真ん中 頭の芯あたりが ムズムズしてくる」
催眠を使って主人公の心を楽にした先輩は
携帯のバイブ音を鳴らしながらそれを聞くと気持ちよくなる暗示を入れます。

エッチは体の接触をほとんどせずに言葉と音でイかせます。
前半の9分間は感度上昇をメインに据えたプレイ。
おでこに意識を向けさせながらバイブ音を鳴らして全身の快感をそこに集めます。

「体中が 撫で回される 柔らかいものに 埋まっていくみたい 気持ちいい」
暗示をほとんど入れなかった催眠パートとは違い
ここでは聴き手が少しでも快感を味わえるよう入念に働きかけます。
彼女が指で彼の体をソフトに撫でるシーンが少しある程度で
それ以外はほぼずっとバイブ音と快感が繋がるように言葉でアプローチします。

やってることは結構しっかりしてるし理に適ってると思います。
ですが、肝心のバイブ音が声よりも大きいせいであまり上手くいってないかなぁと。
音に対して暗示を入れてるのに声が聞き取りにくかったら効果が落ちてしまいます。
両者の音量バランスを調整すれば随分違ったでしょうね。

バイブ音自体が癒しからかけ離れてるのも気になります。
オフィスでこれを鳴らしたら仕事絡みの連絡をイメージしてしまい
本作品の目的とは正反対の結果を生んでしまいます。
彼をリフレッシュさせたいならむしろ仕事と無関係な音を使ったほうが良かったと思います。

例えば催眠の最後に海のイメージが出てきたのを活用して
波の音や水滴の音あたりにすれば癒やしつつ気持ちよくできたでしょう。
波なら「快感が押し寄せる」、水滴なら「快感がどんどん溜まっていく」と暗示にもしやすいです。
携帯を持ってるならプレイヤーで流す設定にすれば辻褄が合います。
あるいは振動音繋がりでバイノーラルビートやヘミシンクにするのもありです。

続く後半はお待ちかねの絶頂シーン。
先ほど集めた快感を今度は股間へ移動させ、それからカウントに合わせて絶頂する合図を出します。

「おちんちんの根本が きゅーっと締め付けてくる 気持ちいいものが 近づいてきてるのがわかる」
作品の山場ということで前半以上に手厚く暗示を入れ
これまで使ってたバイブ音の他に「くちゅっ」という水音も鳴らします。
カウントを数えてる最中はバイブ音で、絶頂の瞬間だけ水音が鳴る感じです。

また1回目の絶頂を迎えた後は同じくカウントを使って軽い寸止めをかけます。
ドライした時点で快感が多少落ちてるから、それを補充するために意地悪したのでしょう。
言葉責めとかはしないので彼女にSっ気を感じることはありません。

このように、音を起点に感度や絶頂感を高める独特なエッチが繰り広げられてます。
やってることは面白いのだが…
良いところとそうでないところが結構はっきりしてる作品です。

先輩は日頃頑張ってる主人公を仕事の重圧から一時的に開放しようと
まずは癒しのパワーが強い催眠をかけて主に心を軽くします。
そしてエッチは音と暗示を組み合わせて合計2回のドライオーガズムに導きます。

職場の先輩が催眠を交えたちょっぴりエッチなご褒美をくれるほぼノーマル向けのシチュ
深呼吸や脱力に力を入れてるテーマに沿った催眠
フェラやSEXといった一般的なプレイを避けて気持ちよくする催眠音声らしいエッチ。
作品の主旨を踏まえたうえで催眠だからこそできることをやってます。

特にエッチは催眠の内容から同じく癒し路線なのだろうと思ってただけに
それとはまったく違う方向から責めてて個性的でした。
催眠パートとは違い暗示の入れ方や表現方法もしっかりしてます。
催眠もこれと同じくらい丁寧に進めてたらもっと深く入れたのではないでしょうか。

しかし、携帯のバイブ音を使ったのは残念ながら失敗だと私は思います。
ここさえ改善すれば少なくとも今よりは品質が上がるはずです。
催眠もリラックスはしっかりしてるのに暗示が弱いせいで入れなかったりと
良いところを他の要素で悪い方向に打ち消してるのが目立ちました。

絶頂シーンは2回。
バイブ音それなり、淫語そこそこ、くちゅ音ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえて今回はこちらの点数にさせていただきました。

CV:琴音有波さん
総時間 42:39

オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点

いつも優しい先輩OLのごほうび催眠
体験版はこちらにあります