ヒプノ早漏改善クリニック

サークル「でざいあ~でざいな~ず」さんの催眠音声作品。

今回紹介するサークルさんの処女作は、穏やかで面倒見のいい女医さんが
催眠を交えたトレーニングで男性の早漏改善を手伝います。

意地悪さを極力薄めた寸止めをするのが特徴で
パートごとにプレイの内容を変えながら間を長めに取ってカウントを繰り返し
寸止め後は射精感が収まるまで深呼吸させて辛さを適度に和らげます。
催眠は正直弱いのでオナサポ要素を含んだトレーニングボイスと捉えたほうが楽しめます。
早漏改善のカギは心
早漏ヒーラーのあんりと協力して射精を我慢するお話。

「あら いらっしゃい ようこそ よく来たわね」
あんりは明るくて整った声のお姉さん。
何らかの理由で早漏を改善したいと思ってる主人公を温かく迎えると
軽く自己紹介してから今回行うセッションの概要を説明します。

本作品は男性特有の悩みのひとつである早漏の克服を目的に掲げ
彼女が60分程度に渡りそれに沿ったエッチなサービスをします。
すぐ射精したらトレーニングにならないので絶頂シーンは1回まで絞り込み
手、口、おっぱい、おまんこを使って責めながら何度も寸止めを繰り返します。

「早漏の改善とは つまり射精の衝動 意識のコントロール」
こう言うと割かし意地悪なプレイに感じるかもしれません。
しかし彼女は終始穏やかな声と態度で語りかけ、医者らしい説明を挟みながらゆっくりじっくり進めます。
そして寸止めの間隔を長めに取ったり直後に心身を落ち着ける時間を設けて負担を和らげます。
射精を禁止する以外は結構サービスしてくれますからご奉仕と呼ぶのが妥当です。

その前段階にあたる催眠も癒し効果のあるものばかり。
心身を十分にリラックスしてからエッチに移るのでノーマルな人でも聴けると思います。
ただし、冒頭でも話した通り催眠の世界にどっぷり浸かるのはおそらく無理でしょう。

催眠はおよそ15分間。
楽な姿勢になり2分程度深呼吸してから簡単なストレッチをします。
そして全身をいくつかのパーツに分けて脱力します。

「胡座の足を合わせ 手のひらも胸の前で合わせ 押し合いましょう」
ストレッチは特定の部位に力を入れカウントに合わせて抜くものと
体勢を変えて広範囲を同時に動かすものを組み合わせて行います。
力が抜けたのと同時に暗示を入れるなど催眠に沿ったことはほとんどしてきません。
でも実際に体を動かすおかげで被暗示性の高低に関わらずリラックスできます。

「右腕から 力が抜けてゆく 肩 二の腕 肘 手首 手のひらから指先 力が溶けるように抜けていき 空っぽな空洞になっていくイメージ」
続く脱力は自分がハンモックで寝そべってる様子をイメージしてから
左右の腕、左右の足、胴体を個別に意識します。
「力が抜ける」「空っぽ」などの暗示も軽く入れてくるので頭がボーッとするかもしれません。
カウントを数える、催眠状態と半覚醒状態を往復させるといった明確な深化は行わずに終了します。

心身のリラックスだけを見据えたシンプルな催眠です。
早漏の改善に重要な意識のコントロールをしやすくするのを目的に
深呼吸から入って漸進的弛緩法っぽいストレッチ、分割弛緩法と古典催眠の技術を組み合わせて進めます。

新規のサークルさんだからでしょうけど指示が充実してる一方で
聴き手の無意識に働きかける暗示が極端に少ないです。
15分で深化させるなら全体的に暗示を多く組み込んだほうがいいでしょう。
あるいは時間を最低でも倍にしてもっと手厚く働きかけるとかです。

私が聴いた時もリラックスはできたけど催眠に入った感覚は特にしませんでした。
深化のアプローチを特にかけてこないことも含めて作りが甘いと思います。
分割弛緩法で落とすなら今よりずっと入念やったほうがいいです。
甘やかしつつきっちり寸止め
エッチシーンは4パート42分30秒間。
プレイは亀頭オナニー、亀頭を擦りつける、竿オナニー、パイズリ、フェラ、SEX(正常位、対面座位)、キスです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
開始時に服を脱ぐ指示が出ます。

「亀頭は敏感だけど 射精に直結する部分ではありません 巷では 亀頭責めによるドライオーガズムの成功例なども見つかるかもしれませんね」
催眠を使って主人公の心身を空っぽにしたあんりは
いよいよ本題の早漏改善に向けて最初のトレーニングを指示します。

エッチは彼女に言われた通り手を動かしたりイメージします。
一番最初にするのは亀頭をターゲットにしたプレイ(約11分30秒)。
前半は亀頭オナニー、後半は亀頭を彼女の頬に擦りつけながら射精を我慢します。

「私が10と言うまで射精しなくなります 私が10と言うまで 数字と共に上がっていく快感を感じながらも その中に留まっていることができます」
「5、6、7、8、9 …はい 手を止めて 一旦深呼吸」

そして最中は数分ごとにカウントを数え上げ、10が近づいたところでストップするのを繰り返します。
寸止めした後は射精感をリセットする時間が設けられてるので負担はあまりかかりません。
彼を苦しめるのではなく悩みから救うために敢えてこういうプレイをします。

催眠については技術と呼べる要素がほとんど見られません。
カウントは絶頂のタイミングを取る目安として使ってますし
プレイ自体も状況説明しながら淫語、ちゅぱ音、喘ぎ声を漏らすことがほとんどです。
ほぼ同人音声と言って差し支えない作りでした。

残りの3パートも引き続き寸止めを繰り返します。
オナニー&パイズリ、フェラ、2種類のSEXとパートごとにプレイを切り替え
いずれも彼女と実際に肌を合わせて射精に耐える強い心を身に着けます。

「そう 根本まで おちんちんで感じて…あんっ 体で…んんっ 心で…あんっ 私を あなた自身を感じて」
射精できない辛さを少しでも解消しようと適度に優しい言葉をかけ
最後のSEXシーンでは彼女が思う存分乱れて男としての自信をつけさせます。
彼女を先に絶頂させられれば少なくとも早漏ではなくなりますからね。
エッチを通じてメンタルに働きかけるところは作品の趣旨に合ってて良いです。

このように、マイナス面をできるだけ払拭したマイルドな寸止めプレイが繰り広げられてます。
ポジティブな寸止め作品
催眠よりもエッチが魅力的な作品です。

あんりは早漏のおかげで自分に自信を持てずにいる主人公を元気づけようと
まずは催眠を使ってリセットをかけ、それから段階を踏んで早漏改善を応援します。

射精を禁止する代わりに彼女の体をある程度好きにさせるスタイル
寸止めの回数を少なめにし、事後に十分な休憩時間を挟む取り組みやすい作り
プレイ中に純粋なエロ要素を投げかけたり優しい言葉をかける彼女のキャラ。
寸止めから連想されるM向けの要素を色んな方向から薄めて達成しやすくしています。

「体位を変える時 優しくリードしてくれる人って素敵ね」
彼女にとって今回のエッチは仕事の一部に過ぎません。
でも開始後は彼と恋人に近い態度で接します。
冒頭に「早漏の原因は心だ」と言ってただけあって気遣いが上手です。
催眠抜きで語る分には割としっかりしたエッチだと思います。

しかし本作品は催眠音声ですから、催眠の技術をいかに駆使して早漏改善するかが重要になります。
その観点からいくと残念ながら様々な問題を抱えてると言えます。
催眠誘導の時間が非常に短く暗示が弱いこと、深化と呼べるシーンがないこと
エッチに催眠をほとんど活用できてないのが主な理由です。

「今から 私の指示や気持ちよくセッションを行えるよう体が動きます」
「はい 目を合わせて そう そのまま逸らさないで」

もう少し付け加えると彼女はエッチの一番最初に体が動くと言います。
そしてプレイ中は目を開けるよう指示し、寸止め直後のリラックスシーンのみ閉じるよう言います。

前者は催眠パートでやってきた脱力の効果を完全に否定するものですし
後者は催眠状態の維持を妨げるだけで何のメリットもありません。
なぜわざわざこういう不合理なことをするのか私には理解できませんでした。

絶頂シーンは1回。
淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声いずれもそれなりです。

CV:森野めぐむさん
総時間 1:05:59

オススメ度
■■□□□□□□□□ 2点


体験版はこちらにあります