はなまるシスター~とにかくあなたを褒めてくれるシスターさん~

サークル「すかーれっとどろっぷす」さんの同人音声作品(全年齢向け)。
道草屋シリーズの稲役などで活躍されてる真宮ひいろさんの個人サークルです。

今回紹介する作品は、シスターとして色んな人を手助けしてる女性が
日々頑張ってる男性に心温まるご奉仕をします。

タイトル通り褒めまくりながらお世話するのが特徴で
起床、朝ごはん、お風呂といった当たり前のことに対して何度も「偉い」と言い
さらにネガティブに感じることもポジティブに捉えて明日を生きる活力を与えます。
毎日をはなまるに過ごすあなたへ
シスター・リアが耳かきと添い寝をするお話。

「こんばんは 私 教会から迷える子羊さん あなたの生活を指導するよう派遣されました シスターのリアと申します」
リアは素朴で和やかな声の女の子。
主人公の家に来て日頃の生活チェックをしてたことを告げると
家に上がり一日の出来事を順番に評価します。

本作品は日々仕事や生活を頑張ってるのになかなか報われないでいる彼を元気づけようと
彼女がおよそ30分に渡って生活チェック、耳かき、添い寝をします。
「とにかくあなたを褒めてくれるシスター」の名の通り彼女はすべてをとことんポジティブに捉え
どんな些細なことでも「偉い」などの褒め言葉をガンガン投げかけます。


「まず 起床です うんっ お一人で起きられるなんて すっごく偉いです」
「(入浴は)結構体力消耗しますし 面倒に思っちゃったりしますよね でも 身だしなみに気をつけるのは 人付き合いの基本ですものね きちんと気を配れる子羊さん 素敵ですよ」

朝に無事起きられたこと、満員電車に耐えて職場にたどり着いたこと
入浴後に髪を乾かしたことなど我々が普段当たり前のように行ってることすべてにはなまるをあげます。
twitterを利用してる人なら「コウテイペンギンのあかちゃん」というキャラを聞いたことがあるのではないでしょうか。
あれと同じスタイルで褒めてくれますから聴けば聴くほど心が元気になります。

生活チェックを終えた後に始まるサービスも心温まるものばかり。
最初の耳かきは膝枕の状態で左耳→右耳の順に耳かき棒と濡れ綿棒で汚れを取り
その合間に数回息を吹きかけます。
そして次の添い寝は彼女が羊を数えながら一緒の眠りにつきます。

耳かき棒は「じじっ ずー」と細く乾いた音をやや速いペースで繰り返し掻き出す
綿棒は「くしゅっ」という湿り気を帯びた音を短いストロークで撫でる、といったように
どちらも器具の質感や特徴を捉えたリアルな音を鳴らします。
他サークルさんの素材を使用してるそうなので品質は大手サークルさんとほぼ同等です。

「自分のことくらい自分で認めてあげなくちゃ 今日もよく頑張った 自分偉いぞって心の中で思うくらいで 神様は怒ったりしませんよ」
「私と話をしてくれてありがとうございます」

そして彼女は耳かき中も彼のことを褒めちぎります。
頑張ってる人ほど自分の努力になかなか気づかないものです。
だからそれが実は凄いんだとはっきり伝えることで自分自身を褒めるきっかけをあげます。
最後に感謝の言葉を漏らすあたりにも彼に対する思いやりの気持ちがよく表れてます。

耳かき音と褒め言葉がぶつかり合わないようセリフの間をやや空けてあるのがいいですね。
癒しつつ褒める本作品の基本スタイルがしっかり出来上がってます。
時間は約8分と短いですがそれ以上の癒やし効果を持ってるサービスです。

最後の添い寝は彼女の声が左手に移動しひたすら羊を数えます。
聴き始めた直後は数えるペースが速いかなぁと思ったのですが
ある程度進むとそれを中和する要素が登場し安眠へ導いてくれます。

これから寝ようとしてるところへ褒め言葉をガンガン言うとかえってうるさくなりますから
割り切ってストレートに寝かしつけるのは良い判断だと思います。
このように、褒め言葉と癒しのサービスを組み合わせた明るいご奉仕が繰り広げられてます。
元気になれる作品
やる気と安らぎを同時に得られる作品です。

リアは毎日を一生懸命生きてる主人公の心身を少しでも休ませようと
彼の一日をチェックしながらその頑張りを素直に認め、ご褒美に耳かきと添い寝をします。
そしてひたすら褒める中にブレーキをかける言葉を盛り込んで彼が壊れないようケアします。

「偉い」「素敵」など心を潤す言葉を多く盛り込んだ作り
褒め言葉と効果音をバランスよく組み合わせた耳かき、安眠特化の添い寝。
作品の魅力をしっかり出しつつ癒すことを目指して物語を進めます。

「今日も沢山よき行いをしてください…って 言われなくても子羊さんはいつも偉いですものね」
これらを行う彼女もやる気と癒しに満ち溢れてます。
彼への奉仕をごく当たり前のことと捉え、終始明るく振る舞ってそのエネルギーを分け与えます。
褒める側に元気がないと効果が半減してしまいますからこれは結構重要です。

サービスについてはどちらも手堅くまとまってます。
どちらかと言うと耳かきのほうにより個性を感じました。
褒め言葉を多くし過ぎると耳かき音が聞こえなくなり、逆にすると普通の耳かきと変わらなくなってしまいます。
このへんの匙加減を考えた結果今の配分や表現方法に落ち着いたのでしょう。
欲を言うなら添い寝は羊数えのペースをもうちょっと落としてほしかったです。

仕事で辛いことがあった人、人生に重荷を感じてる人には特におすすめします。
おまけはシチュエーション別褒めボイス11種、ループ用寝息、羊数えです。

CV:真宮ひいろさん
総時間 44:43(本編…28:05 おまけ…16:38)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります