淫魔リリンの催眠遊び

サークル「ナイトフレンド」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、声は穏やかだけど性格は結構意地悪なサキュバスが
男性を自分の世界に案内してから催眠を交えたハードなエッチをします。

彼の顔に股間を乗せて匂いで連続絶頂させたり
およそ40分に渡ってオナニーしながら寸止めを繰り返すなど
彼女の性格を強く反映させたアブノーマルなエッチをするのが特徴です。
射精できないギリギリの快感を
上級サキュバスのリリンに催眠をかけられオナニーするお話。

「こんばんは 人間さん 今から寝るところだった?」
リリンは穏やかで色っぽい声のお姉さん。
ある日の夜、主人公の前に現れ何をする気だったか尋ねると
自己紹介の後にこれから行うサービスのコンセプトを説明します。

本作品は男性の精液を摂取しなくても生きていけるほど強大な力を持つ彼女が
彼の心と体をおもちゃにしておよそ80分に渡る催眠遊びをします。
催眠18分、エッチ49分と後者にとても力を入れており
内容もドライ→セルフと催眠音声でメジャーな快感を両方味わえるように作られてます。

「私はね 私はね、快楽でぶっ壊れるところが見たいだけ イク直前の男のどうしようもない顔が見たいの」
作品のテーマは「寸止め」
催眠パートでは技術を使って催眠状態を深めつつ彼女に逆らえないことを教え
エッチに入るとそれを活かして射精寸前の状態まで追い込みストップさせるのを繰り返します。

オナサポとの違いが出るようにオナニー自体はそこまでガチガチに縛らず
開始、停止、射精を指示しながら性感と射精感が高まる暗示を小まめに入れるスタイルを取ります。
オナニーの時間が32分程度ありますから催眠抜きでもそれなりに気持ちよくなれるでしょう。

また彼女はこれらをするにあたってカウントをものすごく沢山数えます。
無意味に乱発してるシーンが多いので正直なところ催眠としてあまり効果的ではないのですが
脱力、深化、寸止めのタイミングがわかりやすいのも事実です。
何かをする時にはとりあえず数えると言っていいくらいガンガン使います。

催眠は2パート18分間。
目を開けたまま横になり、まずは両腕を胴体の真横に置く気をつけの姿勢を取って
力を入れる→短いカウントに合わせて抜くのを繰り返します。
そして数セットやったところで目を閉じる指示を出します。

「だらーっと力が抜ける 肩の力 お腹の力 足の力 どんどん抜けていく 気持ちがいい」
「そう あなたは私の支配下にある 私の声が直接脳に染み渡り 自我を麻痺させていく」

そしてこちらが脱力するのに合わせてそれを後押しする暗示を入れたり
脱力による心地よさを通じて意識の力をさらに弱めます。
彼女は彼をおもちゃにするために催眠を施すのですが、作中で無理矢理そうさせる描写はあまりありません。
催眠の技術を使って服従する快感を教える形で進めます。

続くエロパートは彼女の領域に移動しながら催眠状態をさらに深めます。
名前だけを見るとエッチの序盤と思うでしょうけど
音声を聴いた結果、当サイトではパートの前半(約11分)は催眠誘導とみなして紹介することにしました。

「少しずつ あたりが暖かくなるのを感じる ぽかぽか暖かい」
「光が気持ちいい 溶けてしまいそう 月の光は気持ちいい」

内容は今いる場所から彼女の世界へ近づくにつれて暖かさを感じさせたり
そこにある無数の月の光に照らされて心地よさを実感させる癒し系のサービスです。
もちろんここでもカウントをこれでもかというくらい数えます。
最後のほうにこの後始まるエッチを有利に進める契約を結ぶなど、彼の心を縛ることを重視して進めます。

ある程度リラックスさせてから服従心を養うコンパクトな催眠です。
聴き手をリリンが住む世界に案内し、なおかつ心と体を言いなりにすることを目的に
最初のパートはカウントを交えた凝視法+漸進的弛緩法、次はカウントとイメージを交えた暗示といったように
後になるほど心身の力が抜けて別世界にいる感覚が強くなるようリードします。

ナイトフレンドさんは同人音声側で活躍されてるサークルさんで催眠は確か初のはずですが
暗示の表現に関しては優れたものを感じます。
リリン役を紅月ことねさんにお願いしたのも少しでも入りやすくするための配慮なのでしょう。

ですがカウントをあまりに使いすぎてるせいで肝心の暗示が少なくなっており
その結果あまり深い催眠に入れない状況に陥ってます。
さらに流れが単調で飽きやすく集中力を維持しにくいという弱点も見られます。
集中力が落ちるということは催眠状態が音声の途中で解ける可能性が上がることに繋がります。

カウントを使うこと自体は特に問題を感じません。
しかしここまで乱発してしまうとどれが重要な暗示なのかが聴き手に伝わりにくいです。
前暗示を一切入れずにいきなり数えるシーンが多いのも首を捻ります。
エッチシーンも含めて使う分量や暗示との組み合わせ方といった運用面を見直したほうがいいと思います。
射精への欲求と恐怖の狭間で
エッチシーンは2パート49分間。
プレイは顔面騎乗、カウントによる絶頂、オナニー、イったフリです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
音声を聴く前に下半身の衣服を脱いでおきます。

「さぁ 今度は嗅覚で あなたの脳みそを犯しましょう」
催眠を使って主人公の心と体をふにゃふにゃにしたリリンは
彼の顔の上に跨がり、そのまま腰を下げておまんこの匂いを味わわせます。

エッチは抵抗できない彼を彼女がひたすら弄びます。
最初のエロパートはドライ絶頂を目指すプレイ(約9分)。
カウントが減るほど彼女の匂いが近く強くなる暗示を入れて軽く絶頂させ
その後も短いカウントを何度も数えて視覚と嗅覚を制御したり追加の絶頂へと追い込みます。

「0 0 全身で 脳みそでイってしまう とてつもなく気持ちがいい」
嗅覚をコントロールするプレイは催眠音声だと珍しいですね。
具体的にどんな匂いか教えてくれないので私はピンと来ませんでしたが
人によっては何らかの変化を感じ取るかもしれません。
女性に顔面騎乗されてることをもっと意識させたほうがより興奮できたでしょう。

続くセルフパートはいよいよテーマの寸止めに取り掛かります。
利き手でおちんちんを握ってしごき続け、カウントに合わせて精液が増産される暗示を入れたり
ある程度経つとイったフリをする指示を出します。

「できるだけリアルにイったフリするんだよ? リアルに そして思い切り」
催眠の終盤に彼は彼女ととある契約を結んだせいで精液を簡単に出すことができません。
それを見越して彼女は射精したい気分へ繰り返し追い込みます。
イったフリをさせるのも彼の暴発を誘うためのトラップです。
心がその気になれば当然体も緩み、勢いで射精してしまう可能性が上がります。

イったフリは30分くらい続きますからこれがメインのプレイです。
ただ暗示で感覚をコントロールするタイプとは違うので、残念ながら催眠よりもオナサポに近い内容になってるかなと。
カウントをひたすら数えるよりも彼女とフェラやSEXをしてるイメージを用意し
その絶頂タイミングでイったフリをさせるほうが効果的だし催眠音声らしいと思います。

このように、カウントを軸に据えて射精を制御するそれなりに意地悪なエッチが繰り広げられてます。
発想は面白いのだが…
十分な個性はあるのだけど表現の仕方に難がある作品です。

リリンは主人公の精液ではなく悶える姿を存分に楽しもうと
催眠を通じて誰にも邪魔されない場所に移動させてからたっぷり焦らします。
そして最初は匂い、次はオナニーからの寸止めと責める手段を大きく切り替えて進めます。

1回の射精に向けて40分近く焦らし続けるハード路線のエッチ
カウントを小まめに数えながらシーンごとに違う暗示を入れるスタイル。
残虐に感じない程度に彼女の意地悪さを引き立たせたサービスをします。

元々同人音声でぶっ飛んだ作品を制作されてたサークルさんなので
エッチの方向性や内容は結構独特です。
イったフリも聴き手の心を騙して射精を我慢しにくくする有効な手段と言えます。

ただ催眠初挑戦だからなのでしょうが全体的にカウントの扱いが雑かなぁと…。
どこを聴いても似た流れになってるし、カウントに時間を割きすぎたせいで肝心の暗示が減ってしまってます。
カウントはあくまで暗示の引き立て役なのにその関係が逆転してたら本末転倒です。
カンスト」や「カウント・ダウン」のような特化型でもない限りはもう少し慎重に使ったほうがいいと思います。

絶頂シーンはドライが最低でも3回、ウェット(射精)は1回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上のことから今回はこちらの点数とさせていただきました。

CV:紅月ことねさん
総時間 1:19:18

オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点


体験版はこちらにあります