OFFICE SWEET PAIN~上司から受ける癒やし術~

サークル「招き★ネコ」さんの催眠音声作品。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第27回目は優しくて面倒見のいい職場の上司が
催眠を交えたエッチなサービスで頑張ってる部下をねぎらいます。

タイトルにもなってる甘い痛みを通じて快感や幸福感を与えるアプローチが魅力で
「痛みを感じると幸せになる」などプラスの感覚と必ずセットにして受け入れやすい環境を整え
それに彼女の言葉に従う喜びを組み合わせて心と体を操られる面白さや気持ちよさを教えます。
エッチは焦らし系のセルフですからややM~Mの人が最も楽しめると思います。
優しい上司の変わった贈り物
上司の神谷みちるに癒してもらうお話。

「どう? 終わりそう? あら、今終わったところなのね? ご苦労様」
神谷さんは知的で色っぽい声の女性。
仕事を頑張ってる主人公に声をかけて状況を確認すると
帰る前に応接室のソファで少し休むように言います。

本作品は日頃仕事を頑張ってくれてる部下へのご褒美に
彼女が80分近くの時間を使って催眠をかけたりエッチなサービスをします。
元々の目的が癒しにあるため催眠はリラックスを大変重視しており
エッチも序盤から中盤にかけては乳首、終盤はおちんちんを焦らし気味に刺激して無理なく絶頂させます。

招き★ネコさんはここ4年ほど新作を出されてないので、催眠音声を最近聴き始めた方には馴染みが薄いでしょうけど
本家双子シリーズ生みの親である四九発苦さんがシナリオを担当されており
品質は現在活躍されてる大手のサークルさんにまったく引けを取りません。
それどころか「痛み」という他の作品にはない大きな特徴を持ってます。

「あなたが辛かったところが、ズキズキと痛むわ…ズキズキと痛むのを感じる 再生には痛みを伴う、痛いという事は回復している証拠、あなたの体が元気になっていく証拠」
催眠の中盤あたりから神谷さんは「体が痛む」などややネガティブな言葉を交えて語りかけます。
催眠は基本的に被験者を幸せにするために行うものですから
痛みや苦しみといったマイナスの感覚を与える暗示を積極的に入れることはそうそうありません。
多くの人が無意識的に避けたがる要素ですし、やりすぎると防衛本能が活性化して催眠が解けてしまうからです。

だから彼女は快感や従う喜びといったプラスの感覚とセットにすることでそのハンデを補ってます。
詳しい内容はこの後説明しますが、痛みメインになってませんから嫌な感覚を抱く人は少ないと思います。
技術力が高くチャレンジ精神旺盛な作者さんだからこそ形にできたとても珍しい作品です。
痛みとは再生の証
催眠はおよそ38分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずはお馴染みの深呼吸や脱力で心身をリラックスさせます。

「力が抜けるのと一緒に疲れも抜けていくようで、とても安らぐ感じがするの。ほら、そうしてる間にも左腕から力と疲れがすーっと抜けていくわ」
まだ始まったばかりということで暗示を入れる量を控えめにし
深呼吸では「ゆっくり」を多めに言う、脱力では会話調で順番に脱力させるなど
落ち着いて聴ける雰囲気作りを大事にしながら進めます。
彼女の大人びた声やセリフごとの間をやや長く取った口調もそれを後押ししてます。

お次は全身を細かいパーツに分けて自己暗示形式でさらに脱力し
直後に今度は同じ要領で体が温まる暗示を入れてより寛げる状態へと導きます。

「自分でも呟くともっと効果的よ、心の中だけでもいいから、ね? ほら、私の後に続いて繰り返して、左腕が重くなる、重くなる、重くなる」
やってることは先ほどと同じ脱力なのですが、こちらは「重い」などの暗示が非常に多く
自分で暗示を入れる=他人にされるよりも入りやすいのも相まって脱力感が一気に強くなります。

右腕、左腕、右足、左足、腰、お尻、背中、首、顔とひとつずつ丁寧にやってくれますから
催眠にあまり慣れてない人でも手足を中心に同様の感覚が湧いてくると思います。

「その熱さ、暖かさは右腕にも飛び火するの、右腕も暖かさを感じる、暖かくなっていく、暖かい、どんどん暖かくなる」
続く体を温めるシーンも意識させる部位を脱力と同じものに揃え
上のセリフのように「熱い」「温かい」といった言葉を集中的にぶつけて感覚を操作します。
ちなみにこれらは自律訓練法という自己催眠の手法を用いてます。

本作品最大の特徴である痛みが登場するのは催眠開始からおよそ24分後。
主人公の体に眠る疲労を根本から取り除こうと、神谷さんがより大胆なアプローチをかけます。

「あなたの痛みは幸せの証、私に与えられる痛みは快感の痛み。だからあなたは痛みを感じると、どんどん幸せに浸っていく、心が身体が回復していく」
彼女によると痛みとは再生の過程で起こるもので、それを通り抜けた先には幸せが待ってるそうです。
運動や筋トレをした後に感じる筋肉痛に例えればわかりやすいのではないでしょうか。
ストレートに痛みを与えても嫌がられるだけなので、痛みの先にいいことがあると強調して語りかけます。

私がそれほど疲れる仕事をしてないのもあるのでしょうけど痛みはあまり感じられませんでした。
ですが彼女の言葉を聴き続けてると一種の陶酔感が味わえたので暗示は入ってたのだと思います。
痛みの具合は人によって結構変わるのではないかなと。
言い回しにかなり気を遣ってますから激痛が走ることはさすがにないと見てます。

「ご主人様とあなたが口にしたり、心に浮かべるだけで、あなたの忠誠心は甘い痛みに喜び、震える事ができるわ。さあ、答えなさい…私は誰?」
そう言えるのは彼女がこのシーンで自分に対する忠誠心を膨らませる暗示も入れるからです。
一時的に痛い思いをしてもそれがご主人様を喜ばせるなら奴隷にとっては快感に変わります。
そしてこの主従関係は催眠終了後に始まるエッチでも重要な役割を果たします。

癒やしてからメインの暗示を入れるストーリーに沿った催眠です。
聴き手の疲れを取り除きつつ神谷さんの言いなりにすることを目的に
前半から中盤にかけては深呼吸、二段階の分割弛緩法、同じ流れでの温感操作と癒しに注力し
それから痛みと快感、幸福感、服従心を組み合わせた暗示を丁寧に入れます。

全体の流れから細部の演技に至るまでよく作られてるだけあって癒しのパワーが非常に強く
脱力感、重さ、体の火照りも実感しやすいです。
彼女が心の中で暗示を呟く指示を出すシーンがあるので実際にやってみてください。

痛みについては難しい部分だから扱いに細心の注意を払ってます。
どちらかというとそれよりも彼女の声に従う快感を強く感じるのではないでしょうか。
カウントを数えたりせず暗示を組み合わせて少しずつ確実に催眠状態を深めてくれます。
催眠パート終了時にはピンと来なかったとしてもエッチでその効果を思い知ることになるでしょう。
服従心をくすぐる焦らし系のエッチ
エッチシーンは2パート25分間。
プレイは乳首オナニー、おちんちんオナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
おちんちんオナニーの時だけ開始時に服を脱ぐ指示が出ます。

「うふふ…じゃあまず乳首から虐めてあげようかしら?」
催眠を使って主人公を自分の声の虜にした神谷さんは
奴隷へのご褒美にまずは乳首を気持ちよくしてあげます。

エッチは直接絡まず彼女の命令通りに手を動かします。
最初の乳首オナニーパートは乳首のみをターゲットにしたプレイ(約19分)。
言葉で感度を軽く上げてから両腕の脱力を解除して乳首に乗せ
そのままゆっくり擦って絶頂できないもどかしさをギリギリまで楽しみます。

「指先が乳首に触れているだけで、指先が乳首にくっついてるだけで、どんどん気持ちよさが膨らんでくる。乳首に指先が触れた衝撃が、ずーんと頭まで響いて、ずーんと股間まで響いて、増幅されて帰ってくる!」
「ゆっくり指が動き出す。優しく乳首の上を這い回る。まるで自分の指が自分のじゃないみたいな不思議な感覚」

そしてここではご主人様になった彼女が様々な暗示を駆使して彼の心と体をきめ細かくコントロールします。
うまく催眠に入っていれば彼女に命令されるほど心地良い感覚が頭の中を満たすでしょう。
でも体のほうは刺激がとても弱いのでなんとももどかしい。
体よりも心を強めに責めてドライオーガズムを迎えやすい環境を整えます。

焦らし系のエッチですが感度の上げ方が上手いおかげで
初めて乳首に触れた瞬間にはピリッという鋭い快感が走り、その直後に乳首を中心に温かい感覚が広がりました。
乳首オナニーの時間も12分程度と多めに用意されてます。
激しくいじるシーンがほとんどないことから開発済みな人のほうがより気持ちよくなれるでしょう。

「まだまだ、我慢すればするほど気持ちよくなっていくわ。辛いのも苦しいのも快感のため、あなたのため。だからもっともっと我慢して、気持ちいいだけになりなさい」
終盤の絶頂も心身両面をバランス良く責めてくれます。
このへんまで来ると彼女の命令に従う快感を十分に味わえてると思います。
だから焦らしやもどかしさといった本来ならマイナスに働く感覚もそれほど苦になりません。
そして道中が苦しいからこそ最後に訪れる絶頂の快感がより大きくなります。

私が開発済みだからなのもあるのでしょうがものすごく気持ちよかったです。
単に痛めつけるのではなく、それに見合ったご褒美をきちんとくれる優しいご主人様です。
プレイの終了後に再度深化の暗示を入れてくれるところにも彼女の性格がよく表れてます。

続くオナニー誘導パートはおちんちんをしごくスタンダードなオナニー(約6分)。
おちんちんを取り出してから握る→しごくと射精に向けて乳首と同じく焦らし気味に進めます。

「早くしてはダメ、最初はあくまでもゆっくりよ。ゆっくり擦られるおちんちんから、全身にゾクゾクとした気持ちよさが広がって行くのを感じなさい」
「おちんちんを擦るのは気持ちがいい…でもそれはオナニーだからではなく、私に言われて行う行為だから気持ちいいの」

オナニーできる時間は4分程度と短いものの
これまで積み上げてきた「命令されるほど気持ちいい」を活かして優しい口調で命令を出し続けます。
女性に心身を操られる快感、射精の権利を握られる快感、そして命令された通りのタイミングで射精する快感。
普段のオナニーで味わう純粋な快感にシチュを織り交ぜてより気持ちいい射精へ導きます。

初心者向けにもう10分くらい長くしてくれればなぁと思うところもありますが
サークルさん的には乳首オナニーをメインに据えられてるのだと思います。
私が聴いた時も乳首のほうがずっと気持ちよかったです。

このように、命令に従う快感を強めに味わわせるM向けのエッチが繰り広げられてます。
変わった癒し系作品
癒しからかけ離れた要素を敢えて盛り込んで癒す風変わりな作品です。

神谷さんは自分の部下として日々仕事に励んでる主人公の疲労を少しでも軽くしようと
まずは予定通り癒しに寄った催眠を施し、その最後のほうでテーマの痛みや服従心を適度に膨らませます。
そしてエッチに入ると主従関係を匂わせつつ命令に従う喜びを存分に教えます。

自律訓練法を盛り込んだ大変癒される導入部分、痛みと喜びをセットにして感覚を伝える深化部分
そして体への刺激はそこそこに心の快感を強く与えてイかせるエッチ。
二人の関係やその場の状況を踏まえたリードでリフレッシュと性欲発散を促します。

「頑張って仕事して、また疲れが溜まったら、今日みたいな疲れを取る方法してあげるから…ね?」
上司が部下を奴隷扱いする状況だけを見るとパワハラっぽくも思えますが
彼女の声や態度は終始柔らかく、従わせ方も相手に対する気遣いが滲み出てます。
エッチでわざと焦らすのも結局は彼に過度な負担をかけたくなかったからでしょう。
仕事で疲れてる時に激しいエッチをしたら本来の目的から脱線してしまいますしね。

「わたしも疲れたときよくやってるの、まあ私は家でだけどね」
催眠は自律訓練法を取り入れてるのが非常に印象的でした。
催眠を始める前に彼女が上のようなセリフを言うシーンがあります。
一人で催眠を施す=自己催眠に合わせて聴き手の自主性を重んじたアプローチを心がけてます。
痛みについてはプラスの感覚を強調したおかげで脇役っぽい位置づけになってるかなぁと。
ですが癒しや服従心を引き立てるスパイスの役割は果たしてると思います。

エッチは最初の乳首オナニーが魅力です。
有料でこのプレイを頑張ってる作品は少ないですし、催眠との噛み合わせもバッチリで大変満足できました。
ただ良くも悪くも開発具合に左右されそうにも思えます。

絶頂シーンはドライ1回、ウェット1回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

抵抗を感じにくいやり方で優しく縛りつけてくれる作品です。

CV:伊東もえさん
総時間 1:19:08

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります