エルフと深い森

サークル「催眠音声研究所」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、日頃から色んなものを見たがってる好奇心旺盛な男の子が
村の近くにある森でエルフの女性と遭遇しエッチな尋問を受けます。

森の中を探検し彼女と出会うまでの様子に技術を絡めた物語形式の催眠
特定の言葉を起点に体の動きや快感をコントロールするエッチなど
聴き手が彼になりきって楽しむことを第一に考えた風変わりなサービスが楽しめます。
森に住む怖い生き物に
お姉さんに催眠をかけられエルフとエッチするお話。

「これからするのは 昔話ではありません」
お姉さんは柔らかく落ち着いた声の女性。
音声を聴く際の環境や注意点を簡単に説明すると
色んなものに興味を抱く男の子に関するお話を始めます。

本作品は大人たちに行ってはいけないと言われたにも関わらず
好奇心を満たそうと近くにある森へ出かけた男の子が体験した出来事を彼の立場で楽しみます。
ファンタジー世界が舞台ということで催眠っぽさをある程度ぼかし、物語を進める容量で催眠とエッチを行います。

「何をきかれてもすべて 「何も知らない」と答えなければならない」
大人たちによるとこの森には怖いオオカミがいて立ち入ったら食べられてしまうそうです。
そしてもし迷い込んだ場合はすべてのことに「何も知らない」と答えるおまじないを教えてくれました。
作中では聴き手自身もこれを頭の中で呟く指示が出されており
お姉さんやエルフがそれを活用したアプローチで心を突き崩してくれます。

催眠者の言うことを素直に受け入れるのが普通な催眠音声で敢えて反対のことをさせるわけです。
エッチシーンは復唱の回数が特に多いですから
繰り返せば繰り返すほど軽く混乱したような感覚を抱くでしょう。

催眠はおよそ26分間。
事前に6分程度かけてストーリーやキーワードに関する説明をした後
仰向けに横になって目を瞑りお姉さんが言うイメージを頭の中で思い浮かべます。

「視線を少し下に向けると ゆっくりと流れる 雲の下に 広大な森が広がってることに気がつきます」
「しばらく歩いていると 木の密度が増えてきたことに気がつくかもしれません そして 森独特のひんやりとした空気が あなたを包み込んでいることに気がつきます」
気持ちよく晴れた青い空、そこに浮かぶ白い雲、目の前に広がる広大な緑。
男の子とできるだけ同じ視点でこの物語を楽しめるように
彼女は視覚、触覚、嗅覚に働きかける言葉を投げかけながらお話を続けます。
そしてその中に「ゆっくり」「落ち着く」といったリラックス系の暗示を違和感なく組み込んで癒しも与えます。

「これから催眠を始めます」みたいな尤もらしいことを彼女が特に言わないので
実際に聴いてみるとあまり催眠に思えないかもしれません。
ですが許容暗示、散りばめ、喚起といった現代催眠系のテクニックを効果的に使ってるので間違いなく催眠です。
またセリフに「男の子は」を敢えて省き聴き手が自分の事として捉えやすくしています。
自然に関するイメージばかりで聴いてると心がスッキリします。

森の中をしばらく歩き、目の前にある坂を上って休憩した後
男の子は近くに漂う甘い匂いに気づきそれを目指して歩き始めます。

「この匂いを嗅いでいると とても気持ちがいい そして頭がぼーっとしてきます」
具体的に何の匂いかはぼかし聴き手の自由にイメージさせながら
それによって生まれる心地よさを上手に伝えて催眠をさらに深めます。
このあたりまでくるとイメージ力がある程度高まってるでしょうから
お姉さんの言葉につられてほんのり匂ってくる人もいると思います。

エルフが登場するのは催眠開始からおよそ17分後。
匂いにつられてやって来た男の子にいくつか質問して敵かどうかを見定めます。
声質はお姉さんとほぼ同じで口調がやや砕けてる女性です。

エルフ「なぜ森に入ったの? 目的は何?」
そしてここから最初に定めた「何も知らない」を復唱することになります。
エルフたちにはとある掟があり、このキーワードも当然それに含まれてます。
催眠の総仕上げということでしっかり落としてくれますから
意識が多少ぼやける程度だった人もここで催眠状態が深まる感覚を味わうでしょう。

物語を進めるのと並行して誘導する独特な催眠です。
男の子とできるだけ同じ視点で作品の世界へ案内することを目的に
背景やキーワードに関する説明をしてから森を進むイメージを中心にまずはリラックスさせ
甘い匂いやエルフとの会話を通じて催眠状態を徐々に深めます。

テーマとの親和性を重視した作りになってるおかげでセリフに違和感がなく
後になるほどお姉さんが言った情景が頭の中に自然と浮かぶようになってきます。
エルフ以外は現実世界の森とほぼ一緒ですからイメージも簡単です。
キーワードは後半に軽く登場させる程度にして、まずは没入感を与えることに力を入れてます。
イメージが苦手でなければ比較的入りやすい催眠と私は見ています。
最初は意地悪、でもその後は…
本編のエッチシーンは2パート24分間。
プレイはストリップ、オナニー、パンツ鑑賞、オナニーの見せ合いです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありです。
序盤に服を脱ぐ指示が出ますが事前に脱いでおいてもいいそうです。

「これは質問じゃないけど あなた 気持ちいいこと好きでしょ?」
男の子のこれまでの反応を見てさらなるお仕置きが必要と判断したエルフは
引き続き質問しつつエッチな命令を出して彼の心と体をコントロールします。

エッチは痛めつけるのを嫌う彼女が快楽で屈服を促します。
最初の「エロパート」はエッチのメインにあたるパート(約20分)。
ストリップ→第二性感帯の愛撫→おちんちんを握る→しごく、と後になるほどよりハードなプレイを指示します。
ここからはお姉さんに代わって彼女がメインの語り手を務めます。

「あなたがこれから 「何も知らない」と答えるたびに おちんちんの快感はどんどん大きくなっていくから」
彼女はあくまで尋問のためにエッチするので、プレイ中もごく簡単な質問を時々して彼の反応を観察します。
そして彼がどう答えるか知ってるからこそ「何も知らない」そのものに上のような暗示を入れます。
エッチとはまったく関係ない言葉を通じて感度を上げるところが面白いですね。
催眠パートよりも復唱の回数が明らかに多く、頭の中を揺さぶられながら気持ちよくなれます。

第二性感帯の愛撫についてはいじる部位を具体的に指定せず
背中、二の腕、足の付根、恥骨など彼女が言った中から聴き手が自由に選んでいじります。
乳首も入ってますから開発してる人なら本格的なオナニーを始める前でもある程度気持ちよくなれるでしょう。
手の動きを制御する暗示も時々入れてきますし、催眠に入ってる状況を活かしたプレイをします。

おちんちんオナニーが始まるのはエッチ開始からおよそ12分後。
初めはしごくペースや強さを完全に任せて引き続き質問と暗示に専念してたのが
しばらくすると彼の痴態に感化されたのか次第にエッチな姿を見せるようになります。

「おっぱい触りたいんなら 触ってもいいんだよ」
自ら前かがみになっておっぱいの谷間を見せつけたり、スカートをめくってパンツを見せたり
さらには自分も一緒になってオナニーを始めるなど
意地悪に振る舞ってたこれまでとは違い彼にオカズを提供しようと頑張ります。

オナニーを見せ合うシーンは喘ぎ声もそれなりに流れますから今までよりも興奮できるし抜きやすいです。
続く「エロパート2」では風の精霊も登場し二人のオナニーを応援してくれます。
キーワードも復唱しますがシチュに比べれば脇役かなと。

このように、尋問のつもりがなんだんかんだで一緒に楽しむ和やかなエッチが繰り広げられてます。
物語要素の強い作品
ファンタジーの世界に降り立った気分に浸りながら気持ちよくなれる作品です。

お姉さんは男の子が近くの森で体験した出来事を聴き手にもできるだけリアルに味わわせようと
催眠っぽさをある程度ぼかした催眠をかけてまずは物語の世界に引き込み
それからちょっぴり意地悪な描写を交えたセルフプレイでもてなします。

お話の中に技術を違和感なく潜り込ませてイメージ力と心地よさを膨らませる催眠
前半は彼が大人たちに教わったおまじないを使って心身をコントロールし
後半はオナニーする姿をお互いに眺めながら一緒の絶頂を目指すエッチ。
没入感や一体感を大事にしたソフトM向けのサービスが楽しめます。

最も印象に残ったのはやはり「何も知らない」の使い方です。
催眠者の言葉に敢えて抵抗させ、さらにその状況を逆手に取ってエッチを有利に進めます。
エルフの質問を無視し続けることになるので心に多少の負担がかかると思います。
最後をオナニーの見せ合いにしたのはそのまま射精させても気持ちよくなれないと判断したからでしょう。
オナニーの時間が14分近くありますし、1~2日溜めておけば射精は十分可能です。

射精シーンは1回。
淫語と喘ぎ声そこそこ、ちゅぱ音はありません。

イメージ重視だったりイレギュラーな要素を含んでることからやや人を選ぶと判断し
今回はこちらの点数とさせていただきました。
おまけはエロパート2の別バージョンです。

CV:紅月ことねさん
総時間 1:09:02(本編…1:04:43 おまけ…4:19)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります