美シク咲ク七色ノ薔薇~夕凪の詩~

サークル「シロクマの嫁」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、それぞれに違った魅力を持つ4人の妻とメイドが
愛する夫のために一生懸命癒しやエッチなご奉仕をします。

以前からサークルさんの持ち味となってる耳かきや耳舐めはもちろん
ハーレムらしさが出るように掛け合いや同時責めのシーンも用意し
彼女たちに愛されてる雰囲気を高品質&高密度で味わわせてくれます。

今回は本編部分のみのレビューをお送りします。
少し成長した妻たちと
絹華、政、翡翠、寧、凪と休暇と過ごすお話。

「はー 広くてとってもいいお部屋ですね」
政は明るくて瑞々しい声のお姉さん。
「他のお部屋から離れているから 邪魔されずに過ごせそうですわ」
翡翠は明るくてお淑やかな声のお姉さん。
休みを利用し夫にあたる主人公と一緒に温泉旅館へやって来ると
女将が用意したお茶やお菓子をみんなで美味しくいただきます。

本作品は昨年末に発売された「美シク咲ク七色ノ薔薇~翡翠の羽~」から約3年後のお話。
前作活躍した4人に新しく寧を加え、2時間近くに渡る様々なサービスをします。

非エロ64分、エロ45分と時間だけを見ると前者がやや優勢ですが
後者は密度がかなり高くなってますからほぼ同じバランスと言って問題ありません。
また本編以外にもメイドの凪にスポットを当てた「夕凪の詩」というお話も収録されてます。

シロクマの嫁さんはこれまで「耳かき」と「耳舐め」にこだわった作品を数多く制作されてます。
本作でも耳かきは40分近くかけてじっくりと、後者はダブル耳舐めを主体とした激しい責めを聴かせてくれます。
全編バイノーラル録音なおかげでどちらも音が非常に近く、微かな振動まで伝わってくるほどにリアルです。
エッチはほぼずっと耳舐めしますから好きな人ほど楽しめるでしょう。

政「旦那様 お菓子 いただいちゃいましたよ」
翡翠「旦那様 あーんして差し上げますわね どうぞ」
本シリーズ独自の魅力はなんと言ってもハーレム感
6パート中4パートで二人以上の女性が登場し、会話を楽しんだり同時にお世話して日頃の疲れを取ってくれます。
絹華は上品でお淑やか、政は明るくて活発、翡翠は積極的で独占欲がちょっぴり強いなど
それぞれに違った個性があり、それを感じさせるセリフも織り交ぜて進めます。

前作では翡翠がかなり目立ってる反面絹華や政の出番が控えめだったのを踏まえて
今作は翡翠を一歩下がった位置に置き、その分他の二人や寧が活躍するシーンを多めに設けてます。
特に寧はおっとりした口調と激しい責めのギャップが大きく健気さとエロさの両方を感じます。
音と会話が織り成す癒しの空間
ここからは各サービスの詳細を説明します。

非エロのサービスは2パート64分間。
旅館に到着し一息ついた後に始まる「政のヘッドスパ」は政と一緒に風呂場へ移動し
髪を洗ったり頭皮のマッサージをして仕事の疲れや汚れを落とします。

髪をブラシでとかしてからお湯で濡らし、オイルマッサージとシャンプーで綺麗にし
トリートメントを塗ってから再度洗い流してタオルで保湿、そして仕上げに別のトリートメントを塗ります。
そしてこのすべてをリアルで立体的な音を交えて進めます。

シロクマさんは音に対するこだわりも非常に強いサークルさんで
彼らが旅館に到着した時からバックで川の流れるような涼しい音が流れたり
ヘッドスパをする際は風呂場にいる雰囲気が出るようお湯の音がかなり近くから流れます。
髪を濡らす時は手桶で優しく、オイルやシャンプーを流す時はシャワーでと細かな使い分けもされてますし
このパートは特に音を使った癒し(ASMR)の色が強くなってます。

「オイルをとろーり とろーり とろーりと垂らして 指の腹で ゆっくり揉みこむように」
政も聴き手が頭を空っぽにしたまま音声を楽しめるようにと
世間話は特に振らず、何をするかの説明やその実況のみをゆっくりのんびり語ります。
冒頭シーンよりもずっと緩やかに、そしてトーンを下げた声も心地いいです。
主人公に安らいでもらうことを最もストレートに追求したパートです。

続く「絹華&寧の癒し耳かき」は打って変わって会話が特徴的なパート。
第一夫人にあたる絹華が最年少の寧に耳かきのやり方やコツを細かく教えます。

寧「わぁー これ全部絹華さんのお道具ですか?」
絹華「ええ そうですわ お耳掃除の道具は ひとつだけでなく 色々使い分けないといけませんからね」
絹華は最も古くから主人公に付き添ってるだけあって主人公のお世話をよく心得ており
寧も彼女の話を素直に受け入れ自分なりに頑張る姿を見せます。
彼を取り合ったりいがみ合うことはまったくありませんから雰囲気も至って和やか。
ヘッドスパが静かだったからこそ、このパートは余計賑やかに感じます。

肝心の耳かきについては絹華が左耳、寧が右耳を個別に担当します。
膝枕の状態で耳のマッサージを軽くしてから耳かき、綿棒、梵天でお掃除し
最後に息吹きや保湿クリームでケアします。

ここでのポイントは絹華と寧で使用する器具が若干違うこと。
絹華は細い耳かき棒と幅広の耳かき棒を慣れた手つきで使い分け
寧は耳かき棒の種類が少ない代わりにピンセットで耳垢を取るシーンがあります。
当然のようにどの器具も専用の効果音が用意されていてリアルです。

同じ耳かきでもまるで違う音を楽しませてくれるのが一際印象的でした。
会話量が多いので音フェチ要素はやや低くなってますが癒しのパワーは強いです。
作品の特徴であるハーレム感を違和感なく盛り込んだ質の高い耳かきと言えます。
音の量と密度にこだわったエッチ
本編のエッチシーンは2パート45分間。
プレイは寧のキス/耳舐め/SEX(騎乗位)、絹華と翡翠のフェラ/耳舐め/オナホコキ/SEX(騎乗位)です。
SEX、オナホコキの際に効果音が鳴ります。

「あっ そうですわ 旦那様に嫁ぐ時にお母様からいただいた あのお薬」
耳かきの途中で寝入った主人公を起こさないようそのまま膝枕していた寧は
彼の疲労がまだ残ってると判断し元気になる特殊なお薬を口移しで飲ませます。

エッチはどちらも妻たちが責めるスタイルで進みます。
前半の「寧の黒魔術……?」は彼女が一人でお世話するパート。
キスで媚薬を飲ませてから耳舐めに移り、十分高まったところでSEXを始めます。
販売ページの説明文にはフェラと書いてありますがフェラをするシーンはありません。

突発的に始まったエッチですが、彼女も妻なだけあって彼を愛する気持ちは誰にも負けません。
おっとりした声や口調とは随分違う貪るような耳舐めを披露します。
彼に飲ませた際に自分も媚薬を飲んだのか、後になるほど息遣いが熱っぽくなるのもいいですね。
非エロの時間が長いからこそ質や密度にこだわった責めを繰り出します。

「入って…しまいましたわ すごいですわ 体に電流が走ったみたいな感覚が…あぁっ」
中でもパート終盤から始まるSEXは自分からおまんこに媚薬を塗りこみ
腰を打ちつけながら耳を舐め続ける臨場感と実用性の高いプレイです。
彼の精液を膣内で嬉しそうに受け止める姿も妻らしいなと。

次のパートも含めて本作品はエッチな声や音を複数同時に鳴らすシーンが多く
実際に聴いてみると実時間以上に充実したひと時が味わえます。

後半の「翡翠&絹華の朝のご奉仕」は翌日のお話。
ぐっすり寝てる主人公のおちんちんに翡翠と絹華が二人同時にむしゃぶりつき
起きた後はダブル耳舐めやオナホコキで再度の射精に導きます。

絹華「旦那様 気持ちがいいのですね おもちゃの上からでも 旦那様の硬いおちんちんの形が はっきりと私の手に 伝わってきますわ」
二人とも彼と長く連れ添ってるだけあって音声開始1秒後には早速フェラを始め
別々の音を同時に鳴らしながら弱点の耳と股間を激しく責め続けます。
オナホコキも絹華は優しくまったりと、翡翠はややパワフルにと違いが出てますし
最中に鳴るちゅぱ音と効果音がどれもリアルで抜きやすいです。

またオナホコキで1回射精した後、翡翠が珍しい行動に出るシーンもあります。
大切な人のものを自分の体で全部受け止めたい。
夫婦だからこそできる大胆で愛情たっぷりなご奉仕です。
バランスの取れた作品
癒し、エロどちらを目的に聴いても楽しめる作品です。

それぞれに性格は違っても主人公を好きな気持ちだけは一致してる女性たちが
思い思いのやり方で彼の疲れを取ったり愛情を注ぎます。
彼女たちのひたむきで慈愛に満ちた姿、最中に交わされる和やかな会話、そして効果音と環境音。
聴き手ができるだけ彼と同じ立場でこれらを楽しめるように色々こだわって作られてます。

総時間が長いのでどちらも十分なボリュームがありますし
非エロは耳かき、エロは耳舐めとサークルさんの得意分野も積極的に盛り込んでます。
またサービス中に登場する人数を二人までに制限し協力してお世話する感じを出してます。
前作を含めてサークルさんの過去作を視聴済みの方ならきっと満足できるでしょう。

個人的に面白いと感じたのは彼女たちの登場バランスです。
初登場の寧の見せ場をきっちり作りつつ、前作から役割分担を大きく変えてます。
政はエッチに絡まないので個別のパートを用意し、絹華は寧に教える先輩の立場に置いて存在感を増してます。
そして翡翠は前回大活躍したから今回は控えめになってます。

声優陣がこれだけ豪華だと一人を贔屓したらそれ以外のファンが残念がるでしょうし
シリーズ全体で誰もが同じくらいの脚光を浴びるように調整されてます。
サービスの方向性と登場人物、このふたつのバランスで本作品は成り立ってます。

サービスについてはやはり耳かきが時間的にも内容的に一番の聴きどころです。
シロクマさんの場合、最中に使用する器具の多彩さが大きな特徴です。
特定の音をじっくり聴きたい人にはやや不向きですが、色んな音を楽しみたい人にはかなり向いてます。

射精シーンは3回。
ちゅぱ音多め、くちゅ音と喘ぎ声それなり、淫語そこそこです。

癒し、温もり、幸福感といった様々なプラスの感覚を与えてくれる作品です。

CV:絹華…かの仔さん 政…天知遥さん 翡翠…伊ヶ崎綾香さん 凪…藍沢夏癒さん 寧…汐路美晴さん
総時間 2:34:33(本編…1:58:02 夕凪の詩…36:31)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
154分で700円とコスパがいいので+1してあります。