耳掻きマッサージ専門店・大和撫子 ~賀正~

サークル「JON」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もあまあまなお姉さん小町が
新しい年を迎えたお祝いに温かで巧みな耳かきをプレゼントします。

シリーズ最大の魅力である彼女のキャラと効果音を組み合わせたシンプルな耳かきが行われており
子供に接するような声や態度、そして動きにこだわった音の数々が別の癒しを与えてくれます。
耳かきが始まると彼女のセリフが一気に減りますから安眠のお供にもきっと役立ってくれるでしょう。
小町が贈る耳かき初め
耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」の耳小町、綾乃に耳かきをしてもらうお話。

「明けまして おめでとうございます 耳掻きマッサージ専門店・大和撫子へようこそ」
綾乃は素朴で温かい声のお姉さん。
来店したお客に新年の挨拶をすると
昨年の疲れを洗い流し、今年を元気に過ごせるように耳かき初めをします。

本作品はサークルさんが2011年から続けられてる看板シリーズの第7弾。
年が改まり営業を始めたばかりの日に彼女がおよそ53分間に渡る耳のケアをします。
大和撫子シリーズにおける最大の魅力はなんといっても綾乃のキャラ。
店員よりも母親に近いぽかぽかした声と態度で心のこもったお手入れをします。

「え? 私ですか? そうですね… 皆様にいっぱい耳かきできて 個人的にはとても充実した一年でした」
お世話するのが大好きな性格、すべてを受け止める大らかな姿勢
そして癒しのパワー満点な秋葉よいこさんの声。
専門店にありがちな心の距離をまったく感じさせない雰囲気に多くの人が安らぎを感じるでしょう。
秋葉さんはJONさんの作品でのみ出演されてる声優さんなのでやはり大きな魅力です。

本作品の癒しを象徴するもうひとつの要素はサービスのスタイルや流れ。
総時間に対するサービスの種類をできるだけ絞り込み
それぞれをゆっくり、じっくり進めてリアルな効果音をたっぷり聴かせます。


合間に多少の会話が入るものの、耳かきを始めたあたりから彼女のセリフが一気に減り
部位ごとに位置や距離を変えながら多彩な動きでその一部始終を表現します。
昨年目立った人気を見せたASMR(音フェチ)を強く意識した作りです。

音声の最後にお客が寝て終わりますし、普通に聴くだけでなく睡眠のお供にも役立ってくれます。
やることを減らしたのも慌しい印象を与えたくなかったからでしょう。
聴いてる最中は時間の流れが緩やかになった感じがしてとても落ち着きます。

あまあまな綾乃とゆったりしたサービス。
性質の異なる2つの要素で癒すシンプルかつ王道の耳かき作品です。
動きにこだわった丁寧な耳かき
ここからは各サービスの詳細を説明します。

音声開始からおよそ1分後、綾乃に膝枕してもらった直後に行うのは耳のマッサージ。
左右の耳を指や手のひらを使い同時にゆっくり揉みほぐします。

指で肌を優しく擦るような音が別々のリズムを刻み、耳に微かな刺激をもたらします。
耳かき音声では手始めにほんの少しやることが多いサービスなのですが
本作品の場合は耳の様子を確認しながらおよそ8分間も行います。

「ところで お客様は どんな初夢をご覧になりましたか?」
彼女が新年に因んだ話題を色々振ってくるのがいいですね。
やや間を置いて話しかけるおかげで音の邪魔にもなってません。
この時点では音とセリフのバランスをほぼ半々にして彼女にお世話されてる雰囲気を出してます。

メインのサービスにあたる耳かきは37分間。
左耳→右耳の順に初めは洗浄液を含んだ綿棒で大きな汚れを取り
それから乾いた綿棒に切り替えて細かい汚れを絡め取っていきます。
そして最後に長さや風圧を多少変えながら5~8回の息吹きをします。

綿棒は「しょり ずすっ」と若干湿った柔らかい摩擦音が使われており
穴の入り口付近では長めのストロークで軽快に動かし
奥へ進むとそれが一気に狭まり耳の壁を一通りなぞる、あるいは小刻みに擦る動きへと変化します。
乾いた綿棒は洗浄液つきよりも若干乾燥度の高い音です。

本作品の耳かきは「動き」に関するこだわりが非常に強く
10秒程度の短い間隔でペースや長さが目まぐるしく変化します。

奥から手前に掻き出すとか、壁を擦るといった定番の動き以外にも色々やってくれるので飽きがきません。
スピードや力加減も実際の耳かきにとても近くリアルです。

ただし、音質についてはもう少し篭ってるほうが臨場感が出たと思います。
最近の耳かき音声は器具が耳の中に入ってる感覚も音で伝えてくるものがありますし
今回のようなクリアな音だと中よりも外をお手入れされてるように聞こえてしまいます。
耳かき棒より面積の広い器具を使ってることも考えるともうひと頑張りが欲しいです。

「いえいえ そんなことないですよ 私もちょっと興味ありますので ふふっ」
最中の綾乃はマッサージの時とは打って変わって黙々と耳かきに取り組みます。
効果音と彼女の微かな声だけが流れるひと時は静かで気持ちが安らぎます。
ここで時計の音をバックに流していたらより良くなったかもしれません。

最後を飾るサービスは彼女からのお年玉。
耳かきと同じく左→右の順にのんびりペースで耳を舐めます。
そして耳舐め後は最初にやったマッサージで眠りに導きます。

「今年は 新年初めから お店に来てくださって ありがとうございます」
全年齢向け作品ということでちゅぱ音はかなり抑えられてるものの
甘噛みの合間にちょっぴり激しい音を鳴らしてくれます。
同時に流れる彼女の吐息も艶っぽく、エロよりも癒しの雰囲気を醸し出してます。
マッサージと耳かきだけでは音のバリエーションが心もとないと思って入れたのかもしれませんね。

このように、落ち着いて聴ける雰囲気作りを大事にした癒しのサービスが繰り広げられています。
シンプルな耳かき作品
お店でする耳かきをそのまま形にした素朴な作品です。

お客の耳をお世話するのが大好きな小町が
昨年の感謝と新年のお祝いを兼ねて親切丁寧なご奉仕をします。
サービスの種類よりも器具の動きにこだわった古風な作りや
綾乃の母性を感じるキャラがうまく噛み合って大きな癒しを与えてくれます。

大和撫子は耳かき音声が流行する前から存在するシリーズなので
耳かき音声を最近聴き始めた方にとっては多少物足りなく感じるかもしれません。
でも奇抜なサービスを無理に取り入れず、リアリティをひたすら追及する作風は十分魅力的です。
以前から武器とされてる器具の動きにも冴えがあります。

「夢の中でも 現実でも 綾乃はいつでもここで お客様のことを お待ちしております」
綾乃については昨今の音フェチブームに合わせたのかセリフが随分減ってます。
秋葉さんの声には言葉で言い表せない癒しのオーラがありますし
個人的にはもう少ししゃべってくれたほうが大和撫子らしさが出たと思います。
過去作にあった「こーらっ♪」と優しく叱ってくれるやり取りも今後是非復活させて欲しいです。

古き良き耳かきが味わえる作品です。
おまけは恒例となってるNG集です。

CV:秋葉よいこさん
総時間 54:44(本編…53:49 おまけ…00:55)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
54分400円とコスパがいいので+1してあります。