敏感催眠

サークル「洋ナシのタルト」さんの催眠音声作品。

サークルさんの催眠音声処女作にあたるこちらは、包容力を感じる大人っぽい声のお姉さんが
2つの感覚をテーマにしたエッチな催眠で気持ちいい射精に導きます。

心と体の脱力に特化したリラックス成分の非常に強い催眠が行われており
総時間の3分の2近くをかけて体に溜まってる悪いものが抜けるイメージをしたり
あるいはストレートな脱力をして少しずつ暗示を受け入れやすい環境を整えます。
普段よりも気持ちいい射精を目指して
お姉さんに催眠をかけられオナニーするお話。

「初めまして いらっしゃい 催眠のお部屋に」
お姉さんは挿し絵よりもずっと大人びてる穏やかな声の女性。
自己紹介などの前置きはすべて飛ばし、今回主人公に施す催眠の概要を説明すると
始める前にひとつだけお願いをします。

本作品は催眠状態下だからこそ味わえるワンランク上の射精感を得ることを目的に
彼女がおよそ40分をかけてじっくり催眠を施し
さらに暗示を入念に入れた上でセルフスタイルのエッチを楽しみます。

催眠の時間が十分に取られてるだけあって彼女のリードも全体的にのんびりしており
最中に話すペースが緩やかなことや催眠の内容も相まって
後になるほど眠くなったり全身の力がだらんと抜けた感覚を実感するでしょう。
詳しいことはこの後説明しますがリラックスを相当に重視した誘導がされてます。

また彼女はこの催眠に2つのテーマを掲げています。
ひとつはおちんちんが敏感になること、もうひとつは心と体の両方が気持ちよくなることです。
これらの共通点はオナニーおよび射精にプラスに働くということです。

そしてこれらの感覚をより効果的に伝えるためにじっくり時間をかけて催眠を施します。
気持ちよく射精してほしいから効果的な暗示を入れる
暗示を入れやすくするためにたっぷりリラックスさせて意識の力を十分に弱める。
こんな風に最終目標に向けてひとつの大きな流れを持った催眠とエッチが繰り広げられています。

催眠はおよそ38分間。
リラックスできる体勢で3分ほど深呼吸してから彼女に言われた通りのイメージをします。

「余計な力やストレスが 体の外に流れるたび あなたの足は少し重さを感じ あなたの心は楽になり 幸せを感じます」
イメージの内容は体の中にある余計な力が手足から抜けていくというもの。
太もも→膝→脹脛→足首→足の裏→爪先といった具合に体の中枢から末端に向けて
左右の足や腕からエネルギーが放出され、同時に悪いものも抜け出るのを感じます。

作中で彼女が目を閉じる指示を出してはきませんが
効果的にリラックスしたいならこのへんで閉じておくのがいいでしょう。
途中でカウントを数えて後押ししてくれます。

彼女の脱力はまだまだ続きます。
お次は心臓の鼓動に耳を傾けたり彼女の言葉を聞いて上半身や頭の中を脱力します。

「あなたの頭の中の力が消えていく 考えようとしたことがどうでもよくなって 考えが 耳から煙のように外に出て行く」
「もう 私の声さえあればいい それ以外のことは何も考えられない」

手足の脱力も含めて進め方はいいのですが、最中に「重い」「力が抜ける」といった暗示がかなり少なく
リラックスや眠気は感じても催眠に入った感覚は実感しにくいです。

個々の言い回しは割といいのに重ね方が足りず
聴き手を催眠の世界に引き込むにはパワー不足というのが正直なところです。
新規のサークルさんはこの作品みたいに暗示を疎かにするケースが多いです。
直後にある深化シーンも私の場合は特にずーんと来る感覚がしませんでした。

そして最後は彼女の言葉をより受け入れやすくするために
心の中にあるいくつもの扉をくぐり、自分のすべてを曝け出すイメージをします。

「2枚目 ガチャッ 私が扉を開けるたびに あなたは幸せを感じる」
重要シーンなだけあって扉をひとつ開くごとにきめ細かい言葉をかけてくれます。
心を扉に例えて開くイメージもわかりやすいですし
この時点である程度の深さにまで入れたのならスッキリした感覚がするんじゃないかと。

体→心の順にしっかりリラックスさせてからメインの暗示を入れるスタンダードな催眠です。
聴き手をお姉さんの声の言いなりにすることを目的に、最初は深呼吸や分割弛緩で純粋なリラックスをさせ
それから頭や心、そして心の奥とより重要な領域の力を弱めます。

全体的に進むペースが緩くて取り組みやすく
彼女も個々のシーンでどんなことをイメージすればいいかを細かく説明します。
ですから彼女が何を言ってるか、何を求めてるかがわからない人はほとんどいないでしょう。

ですがリラックスさせて終わりでは催眠とは呼べません。
何らかの技術を行使し、その中に聴き手の無意識に働きかける暗示を込めてこそ初めて成り立ちます。
暗示がまったく無いとは言いませんが、一定以上の深さに誘導するにはこれだと足りないです。
特にカウントを数えるシーンは前後の暗示をもっと厚くしたほうがいいです。
個人的には彼女が目を閉じる指示を出してないのも致命的だと思ってます。

もうひとつ気になったのが音声作品としての完成度です。
必要ないシーンで同じ単語を2度繰り返し言うなど、編集ミスと思われる箇所がいくつかありました。
シーンによってお姉さんのセリフの間に変化も見られませんし
編集面における詰めの甘さが目立ちます。

以上のことから品質的に厳しいと私は考えてます。
とことんまで性感を高めてから
エッチシーンは23分ほど。
プレイは感度上昇、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「徐々に ペニスの感度を上げていきます」
リラックス特化の催眠で主人公を自分の声の虜にしたお姉さんは
引き続き言葉を使って彼の性感を強化し、その上でオナニー開始の合図を出します。

エッチは彼女にリードされる形で進みます。
最初の16分間はオナニーに向けての準備に近いプレイ。
先ほど挙げた2つのテーマに関する暗示をたっぷり入れて
おちんちんでより感じられる心と体に作り変えます。

「ペニスに全身系が集中していく 集中すればするほど敏感になっていく」
「あと 残り5秒カウントすると 一気にペニスの感度が10倍になる」

おちんちん全体だけでなくカリ、金玉、付け根など細かな部位にもスポットを当てながら
ストレートに暗示を入れたりカウントを交えて少しずつ確実に誘導します。

私の場合はうまく催眠に入れなかったので軽くムズムズする程度でしたが
このシーンに関しては催眠音声らしい暗示中心の良いアプローチがされてます。
特定のワードをトリガーに性感を引き出す凝ったプレイも登場します。
事前の誘導がもっとしっかりしていれば十分高まったのではないかと思います。

そうやって準備を整えた後にようやくオナニーが始まります。
およそ7分間をかけて自分のペースでしごき、彼女は引き続き射精を後押しする言葉を投げかけます。
しごく時間をここまで短くしたのはおそらく暗示の効果を引き立たせたかったからでしょう。
フィニッシュに数えるカウントにも一工夫がされていて面白いです。

このように、射精の快感をひたすら高める催眠音声らしいエッチが繰り広げられています。
リラックス重視の作品
どちらかと言えばエッチよりも催眠パートの入念な脱力に光るものを感じました。

お姉さんは主人公の心と体を自分の思い通りにした上で射精させる最終目標に向けて
総時間の多くをイメージを交えた手足や頭の脱力に割いて進めます。
全体的にペースが緩いこと、個々の脱力を時間をかけて行うこと、一部で脱力を重ねて行うことなど
多くの聴き手がリラックスできる要素を盛り込み着実に行います。

催眠に入るためにはリラックスと集中が大事ですから、その片方に力を入れるのは紛れもない長所です。
ただここまで入念だと途中で寝落ちする人も出そうです。
そう思えるくらいに十分な癒しのパワーを持っています。

一方催眠音声としてのクオリティは処女作なのを差し引いても厳しいです。
脱力に力を入れ過ぎたあまり深化が弱くなってますし、そもそも暗示の量が不足してます。
音声作品の場合はもっと手厚く暗示を入れたほうが多くの人を誘導しやすいです。
骨組みは出来上がってるので後は内面を充実させればもっと良い作品が生まれると思います。

「あなたの心はもう裸 意識も無意識も 体も心も私のもの 私の思うがまま」
「初心者でも比較的やりやすい内容」と作品説明文に書かれてますが
少なくとも私には不親切な催眠に映りました。
上のセリフのような術者本位の考えを捨て、もっと聴き手の立場に立った誘導をしてほしいです。

射精シーンは2回。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

テーマ性はあるのだけど品質に難のある作品です。

CV:不明
総時間 1:06:35

オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点


体験版はこちらにあります