HypnoTravel~アラビアンナイト~

サークル「HypnoLife」さんの催眠音声作品(女性向け)。

今回紹介する作品は、丁寧な言葉使いをする穏やかな声のお兄さんが
催眠の技術に使って異国へと招待し、複数の男性たちとエッチする快感を提供します。

アラビアンナイトの世界を舞台にした個性的な催眠とエッチが行われており
催眠パートでは体の重さや軽さ、心の安らぎや心地よさを
エッチは相手をする男性によって方向性の異なるプレイが楽しめます。
疲れた現実から離れ夢の世界に
夢前案内人に導かれてアラビアンナイトの世界に行くお話。

「こんばんは ご機嫌麗しゅう存じます」
夢前案内人は穏やかで落ち着いた声のお兄さん。
主人公の枕元に現れ、自分には夢を見せる能力があることを告げると
催眠を使って旅行をテーマにした変わった夢を見せてあげます。

本作品は今から2年以上前に発売された「HypnoTravel~海月の海~」の続編にあたり
アリババ、アラジンと魔法のランプなどで有名な千夜一夜物語に因んだ催眠を施された後
そこで行われているエッチな秘密の儀式に参加します。

HypnoLifeさんは女性向け・男性向けを問わずテーマに沿った催眠を組み立てるのがとても上手です。
今作でもアラビアンナイトからなんとなく連想されるイメージを使い
それらにシーンごとに異なる暗示を散りばめて少しずつ確実に催眠を深めてくれます。


技術的に優れてるのに加えて世界観がしっかりしてるので
後になるほど実際に自分が作品の世界にいる感覚に浸ることができます。
全体の流れから細かな描写に至るまですべてが考えられていてとても丁寧です。

催眠はおよそ37分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずはぼんやりとした光が全身を照らす様子をイメージします。

「光が触れたところは ぽわんとした温かさが広がり 心地よい 心地よく 力が抜けていく」
「光が触れて温かい 心地いい 腰の力が抜けて リラックスしてくる」

頭から始まり顔、首、肩、胸、お腹、腰と少しずつ下に移動させながら
彼は「温かい」「心地いい」といったリラックスにプラスに働く暗示をテンポよく投げかけます。
暗示自体もストレートに言葉で伝える、「ぽかぽか」などの擬声語を使う、他の部位から感覚を伝播させるなど
一人でも多くの人がそう感じられるように方向性を切り替えながらじっくり入れます。

光に対して明るいとか温かい印象を持ってる人は多いでしょうし
体がほんのりと温かくなる人が普通にいるでしょう。
夢前案内人の落ち着いた声と口調もリラックスを大いに助けています。

お次は物語の世界に行く準備として体を軽くし、魔法の絨毯に乗るイメージをします。

「ふわふわ ふわふわ 力の抜け切った顔から 徐々に脱力感が広がっていきます」
「体を横たえていると まるでハンモックで揺られているような心地よさ」

ここでは先ほどとは違って脱力や意識の力を弱める暗示が登場し
適度にリラックスした心と体を浮遊感へと変えながら催眠を徐々に深めてくれます。
絨毯に乗った感覚を誰にでもわかりやすい形で伝えてくれてるのが良いですね。
仮想世界に行く催眠だからこそ、聴き手が情景をイメージできる素材を数多く用意してくれます。

あちらの世界に到着した後はとある宮殿へと赴き
そこで絶大な力を誇る姫巫女と意識を通わせ感覚を共有します。
男性向けでは女体化が結構流行ってますが、今回のように同性に乗り移るケースは非常に珍しいです。

「体の力を すべて 彼女に預ける すーっと吸い込まれるように力が抜けて 気持ちがいい」
台座に横たわる姫巫女に抱かれる様子と並行して
夢前案内人が「溶ける」「とろける」といった同化をサポートする暗示を入れて催眠をさらに深めます。
これまで十分すぎるほどの準備をしてきましたし
このあたりまでくるととても眠いとか、意識が混濁している感覚を覚えるのではないでしょうか。
鈴の音を鳴らしながら暗示を入れる演出も実に心地いいです。

アラビアンナイトのイメージを用いたテーマ性の強い催眠です。
聴き手を作中に登場する姫巫女になりきらせることを目的に
序盤は光を使ってリラックスを、中盤は更なるリラックスと軽い深化を、終盤は姫巫女との同化と更なる深化を行います。

全編に渡って暗示の入れ方や表現方法が一際優れており
後になるほど気持ちが緩み、催眠に入ったときに味わう感覚が強くなるのを感じます。
zeroさんの演技も数多くの女性向け作品に出演されてるだけあって安定しています。

個人的に最も印象的だったのは姫巫女との同化です。
こういう試みをする作品自体が少ないですし、同化のアプローチも練りに練られています。
お互いの共通点を作りながら進めるところが素晴らしいです。
様々な男たちに奉仕される喜び
エッチシーンは3パート36分ほど。
プレイは少年のクンニ/SEX(正常位)、双子青年の全身舐め/SEX(2本同時挿し)、夢前案内人とのキス/SEX(体位不明)です。

双子青年の全身舐め、夢前案内人とのSEXの際に効果音が鳴ります。(無しも選択可)
セルフは最序盤でほんの少しありますが絶頂はすべてドライです。

「少し 彼らの興奮を煽ってあげましょう」
催眠を使って主人公を仮想世界の姫巫女になりきらせた夢前案内人は
神殿内の広場にいる男性たちに向けて脚を開かせ、彼らの反応を見ながらエッチの相手を物色します。

エッチはパートごとに異なる男性たちに奉仕させて楽しみます。
ストーリーを簡単に説明しますと、姫巫女が霊力を補充するには男性の精液が必要です。
今回のエッチはその一環として彼らの中から気に入った相手を選んでSEXします。
王様と臣下に近い関係ですからこちらの嫌がることは一切してきません。

少年「姫様 失礼致します …すごく 濡れています」
一番最初に相手をするのは少年。
幼さを感じる可愛い声、初々しい反応、切ない声を漏らして一生懸命クンニしたり腰を振る姿など
年下好きな人の心をくすぐる特徴を数多く持っています。

「細く 柔らかな指を差し込まれると 膣の中がぎゅっと収縮する 腰が震えて ビクビクと反応する」
そして最中は少年のセリフと被せない形で夢前案内人が様々な感覚操作の暗示を入れます。
絶頂に向けての感度強化をちゃんとしてくれますし、エッチの進め方も極めて丁寧です。

次に登場するのは双子の青年。
一心同体の関係ということで2人で同時に首・乳首・クリトリスなど敏感な部分を丹念に舐めます。
彼らがしゃべるシーンはありません。

「2本のペニスで 膣がいっぱいになっていく感覚 ゾクゾク ゾクゾク 気持ちいい」
最も特徴的なのはパート終盤に登場するSEX。
双子が姫巫女を前後で挟む体勢になり、2本のおちんちんをおまんこに同時に挿入します。
男性向けも含めて音声作品でこういうプレイは初めて聴きました。
痛そうなプレイにも思えますが夢前案内人は気持ちよさだけを純粋に伝えてくれます。

そして最後は彼自身とSEXを楽しみます。
ここだけは今までの3人とはやや違い、恋人に近い雰囲気でのプレイが楽しめます。

「やっと あなたと結ばれることができる これは とても喜ばしいことです」
「絶頂時の快楽が 何重にも折り重なり 増幅される イクっ イクっ イクっ!」

甘く柔らかいちゅぱ音を鳴らすキス、挿入前に見せる彼の嬉しそうな表情
こちらの絶頂後に射精を迎え、それからしばらく流れ続ける荒く幸せそうな息遣い。
2人の間にある特別な繋がりを感じさせる描写がいくつも登場します。

このように、相手を変えながら何度も気持ちよくなる快感重視のエッチが繰り広げられています。
世界観を大事にしている作品
アラビアンナイトの世界に浸りながら気持ちよくしてくれる作品です。

夢前案内人はリアルに疲れた主人公をリフレッシュさせるために
「仮想世界への旅」をテーマにした緻密で個性的な催眠を施します。
そして姫巫女になりきらせてから短時間で相手を取り替える非現実的なエッチを提供します。

中でも催眠パートは総時間のおよそ半分もの時間を用意し
後になるほどリラックスやイメージ力が高まるように感覚を上手くシフトさせます。
その鍵となる暗示も入れ方・表現方法・演技のすべてが練られています。

こういうテーマ性の強い作品は製作者さんが独自の催眠を組み立てる必要があるので
古典催眠をベースとしたよくあるタイプの作品よりもずっと難しいです。
それをちゃんとクリアし、尚且つ十分な深さにまで誘導できているのが素晴らしいです。
姫巫女との同化やエッチはさすがに厳しいですが、催眠は男性でも普通にかかれるクオリティを持っています。

エッチは乱交っぽいシチュなのに雰囲気はとても甘いです。
男性たちが自分の立場を弁えて姫巫女に尽くす姿勢を見せてるのが大きいです。
広場にいる他の男性たちの視線を意識させるシーンもあったりと
暗示以外にも興奮できる材料を揃えてプレイを進めます。

絶頂シーンは全部で3回。
ちゅぱ音それなり、淫語とくちゅ音そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

一時的に別の自分になった気分を味わわせてくれる作品です。

CV:zeroさん
総時間 1:25:01


体験版はこちらにあります