家畜化催眠 「君は搾精用マゾ犬♪」

サークル「ボトムズ」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、上品で色っぽい調教師のお姉さんが
催眠を交えた比較的甘いエッチで主人公を自分の犬へと作り変えます。

自律訓練法をベースとした長時間に及ぶ催眠が特徴で
事前に十分な時間を取ってじっくり深呼吸し
手や腕が重くなる、温かくなるといった平易な暗示を何度も何度も入れてくれます。

エッチに一部変態的なプレイが含まれているものの
タイトルの「家畜化」から感じられるイメージよりもずっとマイルドな内容になってますから
ドMには物足りない反面、癒しや女性に尽くしてもらう充実感が得やすくなっています。
女王様のエッチな調教で犬になろう
調教師のお姉さんに催眠をかけられ、ちょっぴりハードなエッチをするお話。

「おはよう ポチ 目は覚めた?」
調教師様は穏やかで色っぽい声のお姉さん。
主人公のことを早速「ポチ」と呼び、犬のように鳴かせると
彼をより従順にするための催眠をかけ始めます。

本作品は男として非常に情けない体と性格を持つ彼に目をつけた彼女が
立派な搾精専用マゾ犬に育て上げる様子を彼の立場で楽しみます。
そのための具体的な手段として長めの時間を催眠に割き
十分にリラックスさせた後にあれこれ指示する形でM向けのプレイをします。

総時間92分のうち前置きと催眠が62分、エッチが27分とかなり催眠に寄った作りになっています。
(催眠部分だけを短くした短縮版も同梱されています)
彼女の施す催眠が癒しに効果的なことや、エッチの内容が意外とマイルドなことから
私個人はどちらかと言うと調教よりも癒しの色が強い作品と考えています。
ドMの人をターゲットにしたサービスとしては刺激が弱い感じです。

そして彼女はより多くの人が安定して催眠に入れるように
有名な自己催眠法である「自律訓練法」をベースにした催眠をゆっくり施します。
これは20世紀にドイツの精神科医シュルツによって考案されたもので
第1公式から第6公式までを順に行うことでリラックスや被暗示性が向上する効果が見込めます。
催眠音声でも無料の作品で取り入れているものをいくつか見かけます。

「オマエは不細工 オマエみたいなの連れて歩く位なら死んだほうがマシ♪」
音声開始直後の10分間は主人公が今置かれている状況説明や彼女の自己紹介
そしてこれから行う調教の流れを彼女が教えてくれる下準備的なシーン。
彼女は女王様らしく最初からこちらを見下し、「不細工」「ゴミ」といったきつめの言葉をバンバン投げかけます。

普通の催眠音声ではこのシーンを両者の信頼関係(ラポール)構築に利用するのですが
本作品では家畜化催眠っぽさを出すために突き放す態度を取ってきます。
最初の段階でこういうアプローチを取るのは催眠に入りずらくなるだけなのでやめたほうがいいと私は思います。

その後に始まる催眠はおよそ52分間。
仰向けに横になり9分ほど深呼吸をした後、自律訓練法の流れに沿って
彼女に気持ちが落ち着く暗示、左右の手や腕が重くなる暗示、同じく温かくなる暗示を入れてもらいます。

「右手が重たーーーい 右手が 重たーーーい」
「手先の重さが腕まで広がれー 広がってこいと心の中で思いながら また 体の中で重さを引っ張り上げるような考えを持ってください」

内容は上のセリフのようなシンプルな暗示を彼女が繰り返し言い
合間合間に心構えや現在の状態を確認してみるよう言われます。

実際に聴いてみると暗示の言い回しが単調に感じると思います。
ですが自律訓練法は暗示文を覚えやすいようにどの公式も平易な表現で統一されています。
独創性に欠けるんだけどやってることは順当です。
彼女のセリフを聞きながら心の中で呟いたほうがより効果的です。

右腕の重感操作と温感操作がおよそ10分、左腕が9分、両腕同時が4分と
腕のリラックスに特に力が入れられています。
私の場合重感はさっぱりでしたが温感は肩がほんのり温まる感覚がしました。
暗示の内容によって彼女の演技に変化が無くペースや間も一定なため
かけた時間に対するかかり具合は弱めになると思います。

「おでこが 気持ちよく良くて 涼しーーーい おでこが 気持ち良くて涼しーーーい」
「あなたは 私の命令に従うのが心地よーーーい」

その後は首からおでこにかけての脱力、額に涼しさを感じる暗示を順に入れ
最後にエッチの準備としておちんちんが温まる感覚と彼女への服従心を養います。
これまでとほぼ同じ流れですから何をイメージすればいいかわからないことはまずないです。

自律訓練法の一部を省略した形で進めるシンプルな催眠です。
聴き手を調教師の言いなりになりやすい心と体にすることを目的に
各工程に十分すぎる時間を割いてゆっくり、じっくり進めます。
深呼吸や脱力に多くの時間をかけているので、リラックスや心の落ち着きを感じる人がきっといるでしょう。

ですがこの音声を聴いて深い催眠に入れるかと言われると私は首を捻ります。
理由は全部で5つあります。

1つめは冒頭のやり取りで調教師が主人公との信頼関係を築こうとせず、逆に壊していることです。
催眠は被験者と術者の信頼関係が最も重要で、多くのサークルさんはそれを作り上げることに腐心しています。
ここがしっかりしてないとどんなにかけ方がうまくても入りにくくなるからです。
それを催眠の前に自ら進んで損なっているのは甚だ疑問です。
エッチを始めたあたりから徐々に上下関係を鮮明にしていくほうが良かったかなと。

2つめは自律訓練法が不完全なことです。
本作品では腕の脱力や温感操作は行っていますが
普通は並行して行う足に対する働きかけや、第5公式のお腹が温かくなる暗示が省略されています。
意図的にそうされたのでしょうが結果として効果が弱まっています。

3つめは一部で間違った暗示を入れていることです。
左腕の脱力をさせた後、本来は「左手が温かい」と暗示を入れるべきところを
彼女は「右手が温かい」と言ってきます。

シナリオを見たところその通りに書いてあったので、声の依頼を出す前に確認しなかったのでしょう。

4つめは調教師の演技です。
先ほども触れたように暗示の内容に応じて口調やトーン、ペースの変化は見られず
聴き手に感覚を伝えるにはあと一歩が足りないです。
声優さんの責任ではなくサークルさんが演技指導をされていないのだと思います。

※2016年5月19日追記
声優さんから演技指導があったとご連絡いただきましたので訂正しました。

5つめは終盤で彼女がかけた催眠と相反する指示を出していることです。
彼女は事前に腕が重くなる暗示を何度も入れているにも関わらず
額が涼しくなる暗示を入れた後に利き手をおちんちんの上に乗せるよう言います。
自分がかけた催眠の効果を自分自身で否定してるわけです。
この後始まるエッチでも暗示を解除せずに手を動かさせるシーンが何度も登場します。

以上のことから大変厳しい催眠と考えています。
飴と鞭を使い分けるエッチ
エッチシーンは27分ほど。
プレイはオナニー、犬の真似、乳首オナニー、耳舐め、乳首責め、調教師のオナニー、SEX(正常位、バック)です。

調教師がオナニーする際にほんの少しだけ効果音が鳴ります。
セルフは有りになります。

「では 一気に100%まで興奮を加速させていきましょう?」
催眠を使って主人公をとても従順な心に作り変えた調教師は
彼を立派な搾精専用マゾ犬に育てるためにまずはオナニーを命じます。

エッチは終始彼女の指示や命令に従う形で進みます。
最初から言ってしまうと本作品のエッチには暗示がひとつも登場しません。
プレイの進め方や表現方法が同人音声のそれとほぼ同じになっています。
暗示で心と体を操作する催眠音声のエッチとは作りが根本的に異なりますから
催眠に入っているかどうかで得られる快感に差が出る可能性は低いです。

前半のシーンでするプレイはオナニー。
自分でズボンを脱ぎ、彼女におちんちんを見せつけながら好きなペースでしごきます。
合図が出るまで射精しないよう彼女に言われることはありませんが
終盤に向けてセーブしながら責めていくのがいいでしょう。

「わたしが『チンチンよ!』って言ったら 手を使っておちんぽをブルンブルン振らせてみて」
そして最中は彼女が言葉責めをしたり耳や乳首を責めたりして後押しします。
彼女が積極的に肌を合わせてくるシーンが多くご奉仕っぽさを感じました。
その一方で上下関係だけはうるさく、こちらを犬扱いして恥ずかしい指示を出してもくれます。
甘やかしつつしっかり躾ける女王様らしいリードです。

「はぁん ンンッ クリちゃんが クリちゃんが気持ちいいぃぃぃ」
「ンアッッ ポチの腰振りっ ンハァっ 犬になってるからっ ンンッ いい感じにっ アアン なってるじゃない」

対する後半シーンは彼女とより密接な関係になります。
自分から服を脱いでおまんこを晒し、各部位を説明してからオナニーしたり
そのままSEXまで許すなど彼女の優しさを感じるプレイが多いです。
同時に漏れる艶かしい喘ぎ声も性的興奮を掻き立ててくれます。

「は? なんで腰振りやめるのよ? 女は連続イキができるんだから もっと腰を振り続けなさいよ」
しかし彼女にとって主人公はペットに過ぎません。
自分が十分満足できるようにちょっぴり厳しい命令も出してくれます。
他の催眠音声によくあるカウントを刻んで追い込み暗示を入れる描写は無く
彼女がイキ声を上げて果てるフィニッシュとなっています。

オナニーを途中までやってSEXで〆る流れですから
彼女の指示通りに進めた場合射精は難しいと思います。
ですがオナニーのオカズとして使う分には十分なエロさを持っています。

このように、優しさと厳しさが混在した比較的穏やかなエッチが繰り広げられています。
調教らしさは感じるのだが…
どちらかと言えば催眠よりもエッチに光るものを感じる作品です。

調教師は主人公を効率良く自分の下僕へと作り変えるために
総時間の3分の2近くを催眠に費やし、準備ができたところでエッチに取り掛かります。
寸止めや意地悪を挟まずにオナニーさせながら耳を舐めてあげる前半シーン
自分の大事な部分や痴態を見せつけ、生での挿入と中出しを許す後半シーン。
どちらも家畜化のイメージよりずっと優しく、愛も感じるプレイが繰り広げられています。

彼は頭が悪くおちんちんもみすぼらしい男性だそうですから
このまま普通に生活していたとしても女性とエッチするのは難しかったはずです。
その願いを叶えてあげた背景を考えれば彼女はとても優しいと言えます。
それでいて主従の関係はしっかりと思い知らせているところも彼女らしいです。
催眠に入っている、いないに関わらずエッチは普通に楽しめます。

それに対して催眠は先ほど挙げた5つの理由や
エッチとの親和性がまったく無いことなど疑問が多々残ります。
催眠音声である以上、エッチでもそれを十全に活用するのが望ましいです。
世に名作と呼ばれている作品はすべてそうしてます。
彼女が何のために催眠を施したのかを考えてエッチを組み立てて欲しかったです。

自律訓練法については時間をかけてるだけあって一定の癒しは得られます。
元々が完成された自己催眠法ですし、もっと慎重に進めていれば催眠誘導や深化もできてたと思います。
催眠音声は確かこれが1作目のはずですから今後に期待したいです。

絶頂シーンは主人公、調教師ともに2回。
淫語そこそこ、くちゅ音・ちゅぱ音・喘ぎ声ごく僅かです。

以上のことから今回はこの点数とさせていただきました。
おまけはアニメ3種です。

CV:大山チロルさん
総時間 通常版…1:32:00 短縮版…48:57 おまけ…13:34

オススメ度
■■□□□□□□□□ 2点


体験版はこちらにあります