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サークル「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、一時的にSの気持ちになってエッチを楽しむことを目的に
2人のお姉さんが左右から別々の言葉を投げかける変わった催眠を施します。

サークルさん最大の特徴とも言える双子形式や
ギリシャ神話をベースにした大衆的かつ個性的な誘導など
音声を楽しみ、自分から催眠状態に入れる工夫が数多く用意されています。

音声を聴く前に以下のものをご用意ください(必須)。
・透明なグラスに注いだ飲用水
飲むと忘却を体験できる不思議な水
術師と助手に催眠をかけられ、助手とエッチするお話。

「この度は 当システムをご利用いただきましてありがとうございます」
術師は甘く可愛い声のお姉さん。
「ポストに変なチラシを入れちゃってごめんなさい」
助手は穏やかで落ち着いた声のお姉さん。
チラシに書いてある番号から連絡を受けて主人公の家にやって来ると
自己紹介など簡単なやり取りを経てから催眠を始めます。

本作品は出張催眠サービスらしきことをしている2人が
「あなたはSですか?」というチラシのフレーズに興味を持った彼のためにエッチな催眠を施します。

助手「いつも通りで良いんですよ                        」
術師「                お邪魔してるのは私達の方ですからね」
そして彼女たちは音声開始から終了に至るまで術師が右、助手が左に陣取り
時には交互に、時には同時に語りかけてきます。

一般的な双子系作品はセリフごとに声の位置が切り替わる場合が多いのですが
ふたくろさんの作品ではひとつのセリフを2人で分担することが非常に多いです。

意識を左右に揺さぶられる頻度が上がっているため
比較的早い段階で頭の中がぼんやりする感覚が沸いてきます。
本作では他にもサークルさんの過去作とはやや違う双子の活用術が登場します。

催眠は5パート38分ほど。
音声を聴く際の簡単な心構えを説明された後、まずは2人の何気ないお話に耳を傾けます。

彼女たちが事前に言った心構えは2つ。
ひとつは「2人の言葉や考えを無理に追う必要はない」
もうひとつは「2人の指示に無理に従う必要はない ただし、自分の感覚には素直になる」ことです。

助手「落ち着くっていうことはまだ             」
術師「              まだ意識しなくていいです」
助手「考えないで ずっと無意味に思えるような会話を楽しむ」
術師「考えないで                       楽しむ」
その上で2人はお話の中にわざと自分たちの言うことに従わないよう呼びかけるセリフを交え
聴き手の自然な反応を引き出そうとします。
さらにセリフの中に意識の力を弱め、聴き手を良い気分にさせる単語を盛り込み
それを多くのシーンで2人で同時に言います。

この「キーとなる暗示を2人が多くのシーンで合わせて言ってくる」ことが
本作品の双子における大きな特徴だと私は考えています。
以前も使われていたのですが今回は意識して多く使っているのが見受けられます。

「腕が重い 重い どんどん重くなる」みたいに暗示を並べるシーンがほとんどないため
実際に聴いてみると普通の会話をしているのと同じ感覚がするでしょう。
ですが伝えたい言葉を強調しているから無意識にはしっかりとそれが届きます。
だから後になるほど妙に眠いとか、体を動かしたくないといった催眠特有の感覚が自然と湧いてきます。

お次は目の前に広がる大きな川をイメージし
そこに自ら浸かって心地よい水の感覚を楽しみます。

助手「周りに植物は?       何かあった?」
術師「          何もない?         」
川はどれくらいの大きさか、周りに鳥や植物はいるか、入ったときの水圧はどれくらいかなど
2人は川全体をリアルにイメージできるよう様々な質問を投げかけます。
具体的に何があるとかは言わず、思い浮かぶままにさせているのがいいですね。
自由にイメージできるから自分の内面に意識を向けやすく、結果的に催眠に入りやすくなります。
聴き手が「自ら」催眠に入るのを上手にサポートしています。

ちなみにこの川はレテ川と言い、ギリシャ神話によるとこの水を飲めば記憶を忘却するそうです。
事前に水を用意したのはこのためです。
催眠を深めつつこの先に登場するメインの暗示を受け入れやすくもしてくれています。

助手「神聖な水が身体に染み込んでいく    」
術師「記憶を辿っていたのに途中で阻害される」
助手「喉を通り、食道を通り胃に流れ着く」
術師「思い出せそうなのに答えが流れる」
その後さらに10分ほどをかけて入念な準備をしてからいよいよレテ川の水を実際に飲みます。
直後に2人が投げかける質問に対してまったく思い出せない人がいるでしょうし
完全に忘れてなくても思い出しにくく感じる人もいると思います。
催眠音声では珍しく記憶支配に力を入れた催眠を施しているのも本作品の大きな特徴です。

※記憶支配の説明は「催眠用語集」の一番下で行っています。

双子形式をベースに変わったアプローチで進めている極めて個性的な催眠です。
聴き手の心を一旦リセットしSの気持ちを植えつけることを目的に
古典的な技法に頼らずイメージが持つ印象や所々で同時に投げかける言葉で催眠を深めています。

レベルの高い双子作品は現在でもまだまだ少ないですし
ふたくろさんの双子は本家とは明らかに違う特徴を持っています。
今回は催眠っぽさが薄められており、いつの間にか催眠に入っている感覚がするでしょう。
一旦催眠を深め、再深化させてから水を飲ませる流れも丁寧で良いです。

しかし、記憶支配の暗示自体が催眠の中でも入りにくい部類なため
一般的な催眠音声に比べるとうまくいかない可能性もあります。
実は催眠音声で記憶支配をしてくる作品はあまりありません。
大抵が運動支配や感覚支配止まりです。

そんなわけでやや大衆性に欠ける部分も持っています。
私が聴いたときも忘れたものもあればそうでないものもありました。
かなり挑戦的なことをされていると思います。
初心者よりも催眠慣れしている人の方が楽しみやすいかなと。
ドMな女性をいじめ抜く快感
エッチシーンは4パート20分30秒ほど。
プレイは乳揉み、全身舐め、フェラ、SEX(バック)、スパンキングです。
SEX、スパンキングの際に控えめな音量の効果音が鳴ります。

助手「私を… いじめてほしいの…」
レテ川の水を飲んで今までの記憶を忘れ、代わりにSの心を身につけた主人公は
ドMな助手の懇願に促されて体を舐めさせたり彼女のおまんこを激しく突いてあげます。

エッチはドSになりきってドMな女性を責める催眠音声ではあまり見かけないプレイです。
催眠音声ではM向けのプレイが多いから敢えてこうしたのでしょう。
水を飲んだ後に心をSにする暗示を入れ、プレイ中もその気持ちを膨らませるサポートをしてくれます。
助手とエッチすることになった経緯については聴いてのお楽しみとさせてください。

序盤~中盤はSEXに向けての前戯的なプレイ。
助手のおっぱいを揉んだり、逆に彼女にご奉仕させる形で体やおちんちんを舐めさせます。

助手「谷間がじんわりと汗ばんできてるのを感じますか? ご主人様 …胸ばかりじゃ…もっと もっと…」
先ほどまではほぼ対等に接していた助手が急に弱々しい口調になり
こちらを「ご主人様」と呼んでおねだりをするシーンがいくつも登場します。

いじめたくなるオーラを放っているキャラですね。
普段は女性に責められるプレイを楽しんでいる人でも
こういう態度を取られると少しは優越感を抱くのではないでしょうか。
催眠のテーマである「忘却によるS化」をわかりやすい形で体験させてくれます。

術師「あなたのペット あなただけのペットが 小さな口で懸命にあなたを受け止めてるこの音が あなたの興奮を高めていく」
またエッチシーンではメインの術者を術師が担当し
助手はちゅぱ音や喘ぎ声を漏らす普通のエッチに近い役割を演じます。
そしてそれらの音に対して暗示を入れてさらに興奮が高まるように導いてくれます。

単にエロいだけでなく、それをきちんと催眠と組み合わせているところがとてもいいですね。
ちゅぱ音と喘ぎ声のボリュームが意外に多くて純粋な性的興奮も得られます。

最も印象的だったプレイは終盤に登場するSEX。
助手を四つん這いにさせ、おちんちんをおまんこに擦りつけて軽く焦らし
挿入後は激しく突きながらお尻を軽く叩くややハードな責めが楽しめます。

といってもお尻を叩く回数はごく僅かでドン引きするほどではありません。
女性を好きに犯す気分を盛り上げるスパイスとして活用しています。
明確な絶頂指示が無い点だけご注意ください。
助手が最後のほうでイクのでそれに合わせてこちらもドライを決める感じになります。

このように、女性を責める快感に焦点を当てたエッチが繰り広げられています。
チャレンジ精神溢れる作品
テーマ、催眠、エッチに至るまであらゆる部分がぶっ飛んでいる変わった作品です。

術師と助手が左右から語りかけ、主にイメージを使って上手に催眠を深めてくれます。
術者が2人いるのでセリフの途切れる時間がとても短く
聴いている最中はずっと言葉に包まれ、心を動かされる不思議な感覚が楽しめます。
使われている技術もサークルさん独自のものが多く新鮮味があります。

正直なところ、ふたくろさんの催眠は他のサークルさんとは違うところがあまりに多すぎて
当サイトのレビューではその魅力のすべてを語ることが出来ません。
ここまで書いてきたこともごく一部ですし、私が気づかなかったものもきっとあるのでしょう。
彼女たちも聴き手が作品を自分のスタイルで楽しめるようにリードしてくれています。

中でも催眠の終着点を記憶支配に置いているところが面白いです。
こればかりはうまくいくかどうかの保証ができません。
しかしそれに向けて彼女たちが最善を尽くしているのは事実です。
「水を飲む」という極めて大衆的な行為からそれを誘発しているのは素晴らしいです。
私が今まで聴いてきた記憶支配を扱う作品の中ではトップクラスの誘導をしています。

対するエッチは催眠とはガラリと趣向を変えています。
まずS向けのプレイをしているのが独特ですし、助手が催眠音声らしからぬ乱れっぷりを見せます。
術師の暗示もそうですが男性の女性に対する支配欲・征服欲をくすぐるプレイをしているなと。
気持ちを高めることに力を入れているのでドライはしやすいです。

絶頂回数は最後に1回。
淫語とちゅぱ音それなり、くちゅ音と喘ぎ声そこそこです。

充実した催眠と一風変わったエッチの両方が楽しめる異色作です。
双子好き、個性的な催眠が好きな人には特におすすめします。

CV:助手…ftnrさん  術師…kuroko.さん
総時間 初回用…1:20:55 2回目以降用…1:16:11 NG集…2:56

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
初回用と2回目以降用の違いは冒頭のやり取り(約5分)のみです。
催眠やエッチの内容はどちらも一緒です。