昨日に引き続いての催眠音声編です。
早速いってみましょう。
2015年発売の催眠音声ランキング

第1位 「瞳を覗けば熔かされる
瞳を覗けば熔かされる

お姉さんの瞳を見つめながら催眠に入り、彼女に見つめられながらオナニーをする作品。
シーンに応じて変化する画像を見せる導入は従来の催眠音声とはまったく違い
「催眠アニメ」という新しい作品形式の可能性を大いに示してくれました。

エッチもオナニーをゲームにし、巧みな話術で射精への欲求を段階的に膨らませてくれます。
M心を上手にくすぐり満たしてくれる極めて斬新な一作。

第2位 「哀しみのイき人形《催眠音声・男女版同梱》
哀しみのイき人形《催眠音声・男女版同梱》

ドライオーガズムをできるだけ長く続けることを目的とした作品。
現代催眠風の導入で聴き手をいつの間にか人形へと変えてしまう催眠
時間を少しずつ伸ばしてドライの限界に挑戦させるエッチなど
難しいプレイをできるだけ多くの人が楽しめるように様々な工夫がされています。
催眠における絶頂の新しい形を切り開いてくれた一作。

第3位 「姉妹催眠 -first anniversary-

別の声優さんが演じる姉妹が左右に寄り添いながら催眠をかける作品。
初心者でも無理なく楽しめることを目的に
双子形式を維持しながら様々なテクニックを使って確実に催眠を深めてくれます。
その作りの重厚さ、丁寧さには度肝を抜かれました。
催眠音声をより大衆的にしてくれた初心者向けの逸品。

第4位 「妹催眠2-Little Sister Hypnosis-
妹催眠2-Little Sister Hypnosis-

お兄ちゃんのことが好きで好きで仕方ない妹が
堅実な催眠と変わった要素を交えたエッチでたっぷり癒します。
癒し要素のぎっしり詰まった彼女の可愛い声と人懐っこい態度
大ボリュームの耳舐めを行うエロさ満点のエッチなど
作品のテーマを最大限に尊重した実用性の高いサービスが行われています。
冷えた心を嫌と言うほど温めてくれる一作

第5位 「ツインズ
ツインズ

双子の女の子がリズミカルに声をかけながら催眠とエッチを進める作品。
「双子のいいなり」に代表される本家の作風を強く意識しつつ
濃厚な暗示を畳み掛けるように入れて瞬間的に催眠状態を深めてくれます。
適度に焦らして性感を高めるエッチも秀逸です。
難しいシステムを高い水準で完成させている一作。

第5位 「instance_of

「メリーさんといっしょ」で有名なさらみさんの最新作。
機械にされて無慈悲に責められるM向けの内容ながらも
そのアプローチやプレイ展開は非常に親しみやすく
できるだけ多くの人に催眠を楽しんでもらいたいとするサークルさんの強い意志が宿っています。
催眠音声の面白さを再認識させてくれる一作。

以上の6作品を紹介させていただきました。
正直なところ、今年は優秀な作品が多くどれにするかでかなり悩みました。
その中でこれらを選んだのは作品としての個性を重視したからです。

中でも1位の「瞳を覗けば熔かされる」は
催眠音声では当たり前だった「目を瞑って聴く」スタイルを敢えて打ち壊し
見れば見るほど催眠に深く入れる型破りな手法を取り入れています。
それにも関わらず1作目でここまでの完成度を誇っているのは奇跡と言う他ありません。
キャンドルマンさんの実力の高さを改めて思い知らされました。

2位の「哀しみのイき人形」は今までとは違うドライオーガズムの形式に挑戦し、成功しています。
イキ続けることで得られる少しの苦痛を伴う快感は今まで味わったものとは違い
10ヶ月経った今でも記憶に鮮烈に残っています。
催眠のタイプも現代催眠風のかなりレベルの高いもので聴きごたえがあります。

3位の「姉妹催眠 -first anniversary-」は
このところずっと新作のなかった初心者にターゲットを絞った作りを高く評価しました。
玄人向けの作品をよく見る中で、こういう新規に向けた作品は特に貴重に思えます。
技術的にも読み解くのに苦労するほど複雑で良い刺激を与えてくれました。

4位以降もそれぞれに何らかの持ち味があり甲乙つけがたいところがあります。
5位を2作品にしたのは有料・無料のバランスを考えてのことです。
「instance_of」は待ちに待ったさらみさんの新作ということで多くのファンが喜んだのではないでしょうか。
M向けのテーマをできるだけ大衆的かつマイルドに仕立て上げているところが非常に面白いです。
業界の流れと来年の展望
ここからは今年1年の催眠音声業界の雑感や来年の予想を語っていきます。

結論から言うと今年は大豊作でした。
純粋な作品数が多かったのに加えて全体的に質が高く
内容もサークルさんの持ち味を活かした面白いものばかりでした。

その大きな要因のひとつに挙げられるのが
あまり作品を出されないサークルさんがこぞって新作をリリースしたことです。

例えば1位に紹介したキャンドルマンさんは1年半ぶりですし
5位のさらみさんは3年ぶり、夏に「保健室催眠」を出された催眠音声研究所は実に4年ぶりです。
(別サークル名義でリリースされた作品を除きます)
そういった方々が一同に会したおかげで本当に様々な作品を聴くことができました。

もうひとつの大きな特徴は双子系作品の流行です。
先ほど紹介した「姉妹催眠 -first anniversary-」や「ツインズ」を初め
色々なサークルさんが思い思いのやり方で双子をテーマとした作品をリリースされています。
そして実際に聴いてみたところ、本家の作風を踏襲するものから
新しいスタイルを確立しようとするものまで細かな違いも見られました。

しかしその一方で双子の型だけを真似た粗悪品が出回ったりと
氾濫とも呼べる部分が見られたのも事実です。
来年はそういったところが少しずつ淘汰されていくものと予想しています。

無料作品については昨年ほどの勢いはなかったものの
「.␣ [Dot-Space]」さんなどが変わった趣向の作品を公開されています。
男性向けは催眠音声の認知度が十分に高まっていることもあり
今後も有料作品の方で盛んな活動が見られるものと思われます。
ですが新規の製作者さんが登場したりすると流れが一気に変わるでしょう。

以上をもって今年の催眠音声部門の総括とさせていただきます。
来年も素晴らしい作品が1本でも多く世に送り出されることを心より期待してます。