田舎の無感情保健委員長と早漏の特訓。

サークル「にこみどり」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、口調は事務的なんだけど態度はとっても献身的な女の子が
早漏改善をテーマに様々なプレイを行います。

主人公の早漏特性を踏まえて射精シーンを数多く用意し
処女な彼女が一生懸命ご奉仕する姿を効果音を微妙に変化させながらリアルに描いています。
途方もない早漏少年へのハードなトレーニング
保健委員長の「七草楓(ななくさかえで)」に早漏改善のトレーニングをしてもらうお話。

「…いる? 同じクラスの 七草」
楓は淡々と話す整った声の女の子。
寮内にある主人公の部屋にやってくると
彼の早漏を改善するためのトレーニングをすると言います。

本作品の大まかなストーリーを説明しますと
2人の通っている学校にはおちんちんの耐久度が成績に影響する変わったシステムがあり
彼は先日のテストでクラスでたった一人の赤点を取ってしまいました。
そのあまりの早漏っぷりに困り果てた保健の先生が彼女にトレーニングを依頼し
用意されたカリキュラムに沿って段階的に耐久度を上げていきます。

そして作中では彼の早漏具合がよくわかるように
およそ50分の実プレイ時間の中で14回もの射精シーンが登場します。
単純計算すると3分30秒ごとに1回射精する感じです。
しかもすべての射精に効果音が入っているだけでなく
プレイの内容=快感の大きさによって律動回数や時間まで微妙に変化します。

射精という最重要シーンの質・量どちらにもこだわっているのがいいですね。
他にもバックに木枯らしの環境音を流して季節感を出すなど
「音」に関する様々な演出が作品にリアリティを与えています。

「勃起してる 何か…いやらしいことでも考えた? 別にいいけど」
もう一つの大きな特徴は楓のキャラ。
彼のおちんちんや射精を見てもあまり感情を表に出さず
「無機質」と呼ぶのがぴったりな口調ですべてのプレイを行います。

こうやって書くと事務的系の作品に思われがちですが
彼女の場合は単に不器用なだけで冷たい印象はそれほど感じません。
彼が追試に合格したら彼女の内申点が上がる背景があったとしても
本当に冷たかったら彼のためにわざわざエッチのお手伝いをすることはないでしょう。

プレイ自体も一部で手厳しく思える部分があるものの、基本的には彼に合わせて行っています。
特に後半では自分の処女を犠牲にしてまで彼を育てようとする健気な姿も見せてくれます。
性に不慣れな女性が一生懸命尽くしてくれる姿には心温まるものを感じます。
テーマに沿ったややハードなエッチ
エッチシーンは5パート51分ほど。
プレイは手コキ、オナホコキ、フェラ、SEX(騎乗位)です。
手コキ、オナホコキ、SEX、射精の際にややリアルな効果音が鳴ります。

「この程度の散らかり具合 私の部屋と変わらない …下 脱いで」
主人公に事情を説明し今からトレーニングを開始することを告げた楓は
彼にズボンとパンツを脱いでもらい、既に勃起しているおちんちんを優しく握ります。

エッチはパートごとにメインのプレイを切り替えながら彼女がリードする形で行います。
エッチ全体を通じて挙げられる大きな特徴は3つ。
1つ目は彼女の責めに応じて効果音が鳴ること
2つ目は責めのペースが比較的緩くなっていること
3つ目はプレイをしている最中は彼女がセリフをほとんど言わなくなることです。

1つ目は一般的な音声作品だとバックで効果音を垂れ流す場合が多いのに対し
本作品は手コキ音やピストン音が彼女の息遣い=動きに合わせて鳴ります。
声と音の連携が取れているから実際のプレイにより近く感じられます。

2つ目は彼があまりに早漏なため、普通の刺激を与えたらすぐ達してしまうからです。
パート終盤の射精シーンでも他の作品での標準くらいのペースなのですが
射精シーンが多いおかげでだらだらとやっている印象は薄いです。
これも作品のテーマやキャラに合わせた細かな演出と言えるでしょう。

3つ目はそれぞれのプレイが本格的に始まった後は
彼が射精するまで彼女の息遣い・効果音・環境音だけが流れるようになります。
エッチな音に集中できる分、抜きやすく感じるでしょうね。
1回ごとの射精間隔が短いのを考慮してエロさを出すためにこうされたのだと思います。

一番最初の「特訓その1 手こき」パートはもちろん手コキがメイン。
とりあえずどれくらい早漏なのかを確認しようと楓がおちんちんに触れたところ
主人公は30秒も経たずにすぐさま射精し、少し休憩を挟んだ2回戦も2分でイク醜態を晒します。
普通の女性だったら「早すぎ」と呆れるのではないでしょうか。

「いい 握っただけで射精したさっきに比べれば 頑張ったほう」
しかし彼女は彼を貶すどころかあまり気にしてないと言い
さらには2回目の射精の後に褒めるほどの優しさを見せます。
「精液が制服にかかるから」と自ら下着姿になりサービスするなど
無機質な口調とは正反対に態度はとても温かいです。

それに対して2番目の「特訓その2 オナホール」パートはトレーニング色が強い内容。
手コキで1回射精させ、彼の精液を潤滑油代わりに使いながら
およそ8分間に渡ってオナホで責め続け彼を5回連続の射精へと追い込みます。
本作品の中で最も射精間隔の短いシーンです。

「苦しそうだったけど 大丈夫?」
彼女も後のほうになるとさすがに気遣う言葉をかけるのですが
彼の早漏を改善するために比較的緩いペースで責め続けます。
おかげでプレイのハードさに比べると雰囲気は和やかに感じました。
彼女の責任感の強さが良く出ているプレイだと思います。

トレーニングの甲斐もあって3番目のフェラは2回にまで射精を減らすことに成功した後
彼女は最後の仕上げに自らの処女を捧げて彼の奮起を促します。

「中に出したら妊娠する それは取り返しがつかない だから 絶対に出さないで …入れるから」
自分が処女であること、生理が来ているので中に出したら妊娠する可能性があることを告げつつ
自ら進んで生で彼と繋がる彼女の姿はとても美しく
初めての痛みに耐えながら腰を振る様子も生々しくてエロスがあります。

この彼女の決意に対して彼がどういう形で応えるのか。
SEXシーンとその後のやり取りは本作品の大きな聴きどころと言えます。

このように、無機質な彼女のキャラとはまるで違う熱いエッチが繰り広げられています。
濃いエッチが楽しめる作品
学校教育に早漏を絡めた珍しいテーマや楓の無機質なキャラ
射精回数や細かな動きにまでこだわったエッチなど様々な魅力を持っている作品です。

気持ちを伝えるのは苦手だけど責任感は人一倍強い女の子が
自分の体を使い精液まみれになりながら少しずつ彼の耐久度を上げていきます。
冒頭のやり取りを聴いた段階では彼女に無慈悲に射精させられるのだろうと思っていただけに
プレイの際に見せる健気さや細かな気配りが余計に温かく感じられました。

最後に処女を捧げ、中出しまで許してしまうところにもグッとくるものがあります。
相反する要素を併せ持つ彼女の存在なくしてこの作品の良さは決して語れません。
異性と接するのにあまり慣れていない可愛い女性に映りました。

そしてトレーニングの一部始終を変化に富んだ効果音を駆使してリアルに演出しています。
中でも動きに合わせて音を鳴らすのはGarden of pleasureさんの作品を初めごく僅かです。
無駄なセリフを挟まないのは音に自信があるからできることです。
我慢した後に来る射精はたくさん出ているように音を鳴らしているのも実に見事です。

エッチは各パートの時間を15分程度で揃え
後になるほど射精回数を減らすことで特訓の成果を表現しています。
くちゅ音多め、淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

ストーリー・キャラ・エッチのすべてに個性を持たせ、尚且つバランスも取れている総合力の高い作品です。
本レビューを読んでピンと来た方は是非ともお試しください。

CV:蝉サブレさん
総時間 1:28:46

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
最終パートの耳かきはエッチのおまけに近い内容です。
効果音が硬くリアルさに欠けるため、これ目当てで聴くのはおすすめできません。