すんどめ姫 -自慰庵の清姫-

サークル「カジハラエム」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、人里離れた静かな庵を舞台に
着物姿の上品な女性が催眠を交えた寸止めプレイを提供します。

おちんちんを実際にしごくのではなく
暗示を使って聴き手の感覚を操作するドライ式の寸止めが行われており
彼女は様々な言葉をかけて心と体にエッチな熱や痺れを感じさせ
ある程度溜まったところでそれをストップさせる動作を何度も繰り返します。
寸止めが大好きなあなたへのご褒美
自慰庵の主「清姫」に寸止めオナニーを手伝ってもらうお話。

「あら いらっしゃい すんどめのための庵 「自慰庵」へようこそ」
清姫は清らかで落ち着いた声の女性。
寸止め好きでないと辿り着けない自慰庵へとやってきた主人公を温かく迎えると
彼のために催眠を交えた寸止めのサービスをしてあげます。

本作品はタイトル通り催眠誘導を行った後
彼女が肉体ではなく精神面への寸止めを行い気持ちを高ぶらせます。
寸止めと言えばおちんちんを射精寸前までしごいて我慢するプレイが定番になっているだけに
こういう心の寸止めは催眠音声ならではの珍しいプレイと言えます。
催眠音声でもドライ系の寸止めを行う作品は極めて稀です。

催眠はおよそ22分間。
まずは横になり彼女の声に耳を傾けながら深呼吸や腕の脱力を行います。

「いい子の貴方は 妾の言葉を聴いて それを実行する」
「頭の中に 妾の声が響く 響きまくる 妾の声で 頭の中がいっぱい 気持ちいい」

本作品の催眠は物理的な刺激を一切与えないエッチをすることを考えて
彼女が序盤から声に対する印象操作を小まめに繰り返し行ってきます。

最初は普通の女性の声として認識していたのが
後になると聴いているほうが落ち着くとか、心地いいと感じるようになるかもしれません。
そうやって彼女は催眠を深めながら言葉で操作しやすい環境を整えていきます。

「腕が重い ずしりと 重い 重さを意識すると 余計に重い 重さを意識すればするほど さらに重さを感じる」
肝心の催眠についても深呼吸は聴き手のペースで行わせていたり
脱力の際はキーワードを意識的に組み込んだ言葉をかけて効果的に誘導します。
そして直後に今度は浮遊感を感じる暗示を入れて逆の感覚を味わわせてもくれます。
私個人の感想ですが、カジハラエムさんは催眠誘導に関しては割とレベルが高いです。

体をリラックスさせた後は心のリラックス。
腕から生まれた浮遊感を頭に伝えて頭の中を真っ白にしたり
光の玉を見るイメージによって意識をぼやけさせたりします。

「幸せ ゆったりとした明滅 見ているだけで 意識が 玉に吸い込まれる。幸せ ゆったりした明滅 見つめているだけで 意識が 玉に吸い込まれる」
感覚をシフトさせる流れや技術の使い方自体はしっかりしているのですが
最中のセリフが同じ表現を繰り返すやや単調なものになっているのが残念です。

催眠は聴き手が興味を持ちながら行ったほうが入りやすいし維持もしやすいですから
そう感じてもらうためにどのサークルさんも言葉使いや表現方法を色々と工夫されています。
しかし本作品はこの先のエッチも含めて似通った表現や同じセリフを使いまわしているシーンが多く
その結果集中力を維持しにくいという点で催眠に入りにくく感じる人がいると思われます。
(聴いた後に台本を一通り読んだ上での感想です)
私の場合は多少意識がぼやける感覚があるくらいでした。

主に古典系の技術を組み合わせている比較的オーソドックスな催眠です。
聴き手の心を清姫の声に反応しやすくするのを目的に
適度にリラックスさせてから暗示を繋げていく形で催眠を深めようとします。

全体的な流れは作品の趣旨に沿っているし理に適っているとも思います。
しかし先ほど挙げたセリフの単調さが催眠に必要は集中力を削いでしまっています。
暗示の入れ方も「力が抜ける」などをストレートに伝えてくるパターンがほとんどなので
イメージから連想される雰囲気を伝えるとか、比喩を用いるとか、会話の中に暗示を潜り込ませるとか
より多くの聴き手に伝わるよう表現を工夫して欲しかったです。

自慰庵は都会の喧騒から離れた静かな場所だそうですから
近辺に生えている植物が風に揺れている様子とか、ストレートに小鳥の舞う様子だとか
催眠に使える材料はいくらでもあるはずです。
それらをイメージさせながら暗示を入れたほうがその場にいる=作品の世界に浸りやすくもなります。
そういった本作品ならではの要素がもっとあったほうが良かったかなと。
イきたいけどイけないもどかしい感覚
エッチシーンは24分ほど。
プレイは言葉による寸止め・絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「頭の中は 快感だけ 頭の中は キモチイイしかない 熱い 体が熱い 熱い 体がすごく熱い」
催眠を使って主人公を自分の声の虜へと作り変えた清姫は
引き続き様々な言葉をかけて彼の心と体の感度を上げていきます。

エッチは冒頭で書いたようにおちんちんには指一本触れず
彼女の言葉を聴きながら寸止めされる感覚を楽しみます。
ドライオーガズムができそうでできないもどかしさを味わってもらうのがコンセプトですから
過去にドライを経験したことがある中上級者に向いていると言えます。

プレイの流れは事前に準備として4分程度感度上昇の暗示を入れ
それから絶頂を促す暗示→絶頂感を食い止める暗示を4セット程度交互に入れ
十分に気持ちが高まったところで最後に1回ドライ絶頂します。
意地悪なプレイにも見えますが、主人公が寸止め大好きキャラですのでご褒美と言ったほうがいいでしょう。

「白い 真っ白い 精液のような白 頭の中が どろどろ ぬるぬる 頭の中は ドロドロの白でいっぱい」
「妾の声に 狂う 声の愛撫に 狂う 全身が 痺れるくらいに気持ちいい 痺れる 痺れまくる」

淫語の類をほとんど使わず心を操作するあたりが催眠音声らしくていいですね。
同じフレーズを多用したり繰り返しているものの、個々のセリフの表現自体はしっかりしています。
だからこそ惜しいなぁというのが正直なところです。

「ゼロっ これが 絶頂 ゼロッ! ゼロッ! ゼロッ!! ゼロッ!!!」
ちなみに絶頂はお馴染みのカウント形式で行います。
道中の寸止めシーンでは明確なタイミングが設けられていないため
そちらでもカウントを数えたほうが寸止め感がより出たように思えます。

このように、精神的な寸止めを行う変わったエッチが繰り広げられています。
面白い試みなのだが…
同人音声ではお馴染みの寸止めを催眠音声形式にアレンジしている作品です。

清姫は普通の寸止めではもう満足できないくらいに寸止め好きな主人公に
敢えておちんちんをいじらない形での個性的な寸止めをプレゼントします。
ドライオーガズムに着目し、心を操りながら寸止めの感覚を与えようとする発想自体は素晴らしいです。
ですが残念ながら今回に限っては完成度に難があるというのが率直な感想です。

ドライ系の寸止め自体が催眠音声でも滅多に扱われていない、つまりまだ開拓の段階にあることや
セルフに対するドライの魅力が連続でイける点にあることが大きな理由です。

実際のところ、ドライを扱ったプレイと言えば時間をかけて大きく1~2回させるか
あるいはヘトヘトになるほど連続でさせる場合がほとんどです。
射精のように手を離せば制御できるものでもありませんし
ドライの感覚をそこまできめ細かく操作するのは難しいのかもしれません。
私も残念ながら今回のプレイで精神的な寸止め感はあまり味わえませんでした。

後者は1回達したらしばらく時間を置く必要がある射精のデメリットを考えると
立て続けに絶頂を味わえるドライの特性は大きいです。
そこを敢えて捨てて寸止めにするのがいいかと言われると…うーん。
それならストレートにセルフでの寸止めの方が良かったかなと思います。
私は聴く前は運動操作の暗示を使って手の動きを制御するエッチをするのだと予想してました。

エッチはノーハンドで寸止めをするハイレベルなプレイです。
流れはいいのですが寸止めシーンでカウントなどのトリガーを使っていないのが気になりました。
そこがはっきりしていればもう少し違った感覚が味わえたのかもしれません。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

難しいテーマに果敢に挑戦している作品です。
首を捻る部分が色々とあったため当サイトでは低めの点数とさせていただきました。

CV:紅月ことねさん
総時間 49:28

オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は4点。
コスパがいいので+1してあります。