催眠吸精 ~絶望快楽~

サークル「窓際クルセイダーズ」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、男性の夢の中に入って精を吸い取る夢魔が
催眠で夢見心地の気分にさせてから一風変わったエッチをします。

「~かもしれない」などのやや遠まわしなセリフの数々や
一度エッチをイメージで思い浮かべてから実戦に入るプレイスタイルなど
夢の中の世界に合わせて「曖昧さ」を強く意識しながらお話を進めています。
夢の世界はすべてが曖昧
夢魔のエッチな催眠によって精液を搾り取られるお話。

「お・じゃ・ま・し・まーす ふふっ びっくりさせちゃった?」
夢魔は明るくて穏やかな声のお姉さん。
主人公の部屋に突然現れ自己紹介をすると
寝転がったまま自分の話を聞いて欲しいと呼びかけます。

本作品はエッチなサキュバスに調教チックな責めを受ける
音声作品では割とよく見かけるシチュなのですが
ストレートに自分の欲望をぶつけようとする多くのサキュバス系作品に対し
こちらは特に催眠パートで彼女がややぼんやりした言動をするシーンが数多く見られます。

「さっきの話 あなたのことかもしれないし 違うかもしれない」
例えば上のセリフのように2つの選択肢を設けて判断を委ねたり
催眠パートでは意識が曖昧になる感覚を伝えようとしてきます。

夢魔は名前の通り夢の世界に住む悪魔ですから
そこにいる感覚を言葉や雰囲気によって聴き手に伝えようとしているわけです。
夢見心地の気分で射精することを目的に催眠やエッチを行っています。

催眠は2パート31分ほど。
最初は深呼吸や自分の体が波に漂っているイメージをして心身をリラックスさせます。

「ゆったり落ち着いて 力が抜けている状態 穏やかに呼吸をして 私の声を聞いている状態」
「波が収まっても 体はすっかり リラックスできている リラックスできていると 脳みそも急速に入っていく」

サキュバスとは思えないほどに優しい口調と柔らかいイメージに釣られて
しばらくすとあくびが出たり軽い眠気を催す人がきっといるでしょう。

イメージの描写に力を入れている反面、感覚操作の暗示が少ないので
催眠に入ったときの感覚はこの時点だと薄いです。
おそらくは純粋なリラックスを優先されたのだと思います。

「沈み込むように 右足首が重くなる 重くなる 重くなる」
お次は両手足に1個ずつスライムのようなものを乗せながら
その部分に重さを感じる暗示を入れてきます。
催眠音声ではよく見る技術を作品に合わせてアレンジしているわけです。

「温かくて 気持ちよくて それが好きなんだよね? 私に拘束されて それが嬉しいんだよね?」
そして拘束されている感覚を楽しませるのと同時に
そうさせてくれる彼女自身にも好感を持つよう働きかけてきます。
良い意味でサキュバスらしくない、聴き手に配慮した隷属化を並行して行っています。

続く「暗示」パートはエッチを存分に楽しむための下準備的な内容。
彼女が夢の中に現れてエッチなことをしている様子をイメージしながら
合間合間に入る感度上昇の暗示を聞いて主におちんちんを敏感にしていきます。

「私の指先は そのままあなたのあそこ…の周りをなぞるの ビクビクしちゃってるね 触って欲しそうに頷いてる」
「(おちんちんに)ふって 息をかけると 脳みそまで 電流が流れるみたい」

彼女はあくまで仮のシチュでのエッチを語っているはずなのに
セリフの表現が明らかに主人公本人に向けられているところが面白いですね。
やや遠まわしなスタイルで感覚が湧き上がるよう操作しています。
作品のテーマである「曖昧さ」をわかりやすく物語っているシーンと言えます。

イメージのさせ方からセリフの表現に至るまですべてに曖昧さを持たせている変わった催眠です。
聴き手の心を丸裸にすることを目的に、いくつかのイメージを使ってリラックスをさせてから
これから行うエッチの流れを事前に体験する形でキーとなる暗示を入れています。

聴いた限りではサークルさんが現代催眠に関する勉強をある程度されたのでしょう。
それらしき言い回しやテクニックが随所で見られました。
ですが今作に限って言えばそこまでうまくいっていないと私は考えています。
曖昧な表現を心がけすぎて肝心の暗示の威力がかなり弱くなってしまっています。
眠くはなったのですが残念ながら催眠に入った感覚はほとんどしませんでした。

「あなたの体はもしかして 私に 開発されきってたりしないのかな?」
大手のサークルさんのほとんどが古典と現代のハイブリッド形式で催眠を組まれているので
こういう試み自体は良いことだと思います。
ただ何から何まで曖昧な表現に徹してしまうとどうしても心に響きにくいんです。

だからもっとセリフに伝えたい暗示を意識的に多く盛り込んで
それらを重ねながら語りかけていったほうがうまくいったのではないかなと。
スタイルにこだわりすぎたあまり目的を見失っているように思えます。

まとめると、個性的ではあるのだけどやや残念な催眠です。
しごかずに振る変わったプレイ
エッチシーンは15分ほど。
プレイは尻尾コキのみです。

尻尾が動く際にややリアルな水音が鳴ります。
セルフは一応有りです。

「この日のために 熟成したあなたの精液 私がぜーんぶ 根こそぎ吸い取っちゃおうか」
催眠によって主人公の心をすっかり従順に作り変えた夢魔は
オナホに近い形状を持つ尻尾でおちんちんを飲み込み始めます。

エッチは彼女に尻尾コキをされているイメージをしながら
おちんちんの根元を手で押さえ腰を動かしてブルンブルンと振ります。
手や指ではなく振ったときの風圧で刺激を与えるわけです。
他人に見られたら社会的に死にますから環境にはくれぐれもご注意ください。

「うふふっ 指示されるの好きなんだよね? ちゃんと持ちなさい 変態」
「欲しいなら 懇願しなさい おちんちん振って 懇願しなさい」

また最中のサキュバスは催眠とは打って変わって嗜虐的なキャラになり
見られる恥ずかしさを煽ったり自分の指示に従うよう命令してきます。

暗示を入れて何かをさせるタイプのプレイではないので
催眠に入っているかどうかはそんなに影響しないでしょう。
同人音声のエッチに僅かながらの暗示が加わっている感じです。

プレイの流れは最初に上着と下着をはだけさせてからおちんちんを手で固定し
練習として2分ほど振り回してから尻尾の動く音に合わせて再び行います。
普段はまずやらないタイプのオナニーなこと、本番の時間が4分程度しかないことから
2~3日は溜めた状態で臨まないと成功しにくいです。

私も多少気持ちよくなったくらいで射精には至りませんでした。
プレイ自体は変態的で面白いんですけどややハードルが高いかなと。

このように、完全にM向けの変わったプレイが繰り広げられています。
もう一押しが欲しい作品
催眠におけるぼんやりとした進め方や言い回しが最も印象的だった作品です。

夢魔は主人公からより良い精液を吸い取るために
まずは優しい態度で心地よい気分に浸らせながら遠まわしに自分への服従を促し
十分に準備ができたところで彼のM心を満たす快感を与えます。
催眠における諸々のアプローチが過去作とは明らかに違う部分を持っており
サークルさんが新しい境地へ踏み出そうとしているのが窺えます。

過去作は古典系の技術をきっちり行うことを心がけているケースが多かったので
「随分変わったなぁ」と感心しながら聴いていました。
押し付けるのではなく喚起を促すスタイルで催眠を進めています。

そんなわけでチャレンジ精神溢れる作品なのですが
残念ながら完成度については首を捻るというのが正直な感想です。
催眠においてうまくいっていない部分が見られることや
エッチが催眠とはかけ離れているのが主な要因です。

特にエッチは暗示ではなく命令主体でプレイを進めているのが疑問です。
本作品のプレイならおちんちんの感度が上がる暗示や
彼女の合図で腰が勝手に動く、あるいは動かしたくなる暗示を入れるのが妥当です。
ですが彼女はプレイの多くを「~しなさい」と命令口調で行っています。

簡単に言うと催眠とエッチがかみ合ってないのです。
これでは30分近くもの時間を割いて催眠をかけた意味がありません。
挑戦の結果得たもの以上に失ったもののほうが多いように思えます。
淫語とくちゅ音そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上のことから今回はやや厳しい点数とさせていただきました。
窓際クルセイダーズさんは古典系の技術の行使が結構上手いサークルさんなので
古典をベースに多少の現代を織り交ぜたほうが良い作品ができやすいと私は考えています。

CV:紅月ことねさん
総時間 54:59

オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点


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