ゆうわくデート ~恐怖の色仕掛け~

サークル「ネイティファス」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、とあるサービスの勧誘員を務めるお姉さんが
様々な手段で主人公を少しずつ自分の奴隷へと作り変えていきます。

「デート商法」という音声作品では非常に珍しいテーマを扱っているのが特徴で
彼女は自社のサービスを誇張する形でお金を騙し取ろうとしたり
童貞の弱点を見越して女の色香をちらつかせて釣るなど
リアルでやったら捕まりそうなレベルの本格的な誘惑を仕掛けてきます。
未来ある青年に襲い掛かる女の毒牙
勧誘員の姫崎麗美に破滅へと追い込まれるお話。

「あっ お待たせして申し訳ありません ごめんなさいね~ ちょっと電車が遅れちゃって」
麗美は明るくてお淑やかな声のお姉さん。
まったくの他人な主人公に電話をかけて喫茶店に呼び出すと
軽い雑談をしながらとある資料を見せてあげます。

彼女は前途有望な青年をターゲットに
スポーツクラブ、映画館などありとあらゆる施設が格安で利用できる権利や
資格取得のためのサポートをするサービスの案内をしています。
ちなみにこのサービスを受けるには60万ほど支払う必要があるそうです。

普通に考えたらまず契約するはずのないぶっ飛んだ内容なのですが
彼女は持ち前の話術や魅力的な体を使ってまずは彼と恋人の関係になり
断りにくい環境を十分に整えた上で多額の負債を負わせようとします。
この彼を骨抜きにしていく過程が本作品における一番の聴きどころと言えます。

ネイティファスさんの多くの作品にあるように、エッチを目的ではなく手段として行っているため
純粋なエロのパワーは一般的な作品に比べると控えめなものの
登場人物の心情の変化や展開が実に生々しく描かれているおかげで
心を打ちひしがれながら射精するちょっぴり背徳的な快感が味わいやすくなっています。
精神面への責めを重視しているM向けのプレイが中心です。

「まったまたぁ~ こんなかっこよくて可愛い子 女の子がほっとかないでしょ?」
「君のことも聞きたいな… えと…好きな映画は? …ふーん 私もそれ好きよ」

一番最初のパートは2人が喫茶店で出会ってから契約をするまでのお話。
麗美はサービスに関する話をしながら、しきりに自分が女性として好意を持っていることを告げたり
彼の好きなことを聞きながら趣味が合う=恋人として相応しいことをアピールします。

主人公が一人暮らしを始めたばかりでバイトをしていない事情を踏まえて
今回の契約が自分の可能性を伸ばすいいきっかけになるとか
60万円も分割払いにすれば月1万円で済む、アルバイトをすれば楽勝とか
世間知らずを逆手に取った話題の提供を心がけていたりもします。
聴いた限りでは相手の警戒心を削ぐ言い回しが数多く使われていました。

しかしこれだけ押しまくっても彼はなかなか首を縦には振りません。
そこで彼女は奥の手として自分自身の体を餌に彼の心を引き寄せようとします。
快楽を教えながら心を堕とすエッチ
エッチシーンは3パート25分ほど。
プレイはキス、手コキ、耳舐め、フェラ、SEX(正常位、騎乗位)、アナル舐めです。
エッチな効果音はありません。

「お姉さんはここで引き下がるほど甘くはないのよぉ…ごめんね 君のこと 食べちゃうねっ」
ギリギリのところで踏みとどまり「契約はしない」と明言した主人公を見て
麗美は逃げられないよう壁に押し付けてから濃厚なキスをします。

エッチは童貞な彼を彼女が責め続ける形で行います。
最初のパートの終盤から始まるプレイは手コキがメイン。
テーブルの上に置かれた契約書を前に、サインをすれば射精をさせてあげると強要します

「こんな経験二度とできないわよぉ ほら… ズボンの上からさすってあげる」
強要といっても本当に脅したら彼が逃げ出すだけですから
彼女は先ほどと同じく柔らかい口調で女性に責められる快感を強調します。
童貞にとって女性とエッチする機会を見逃すのはそうそうできることではありません。
相手の属性や心理を突いた彼女の的確な責めが光っています。

次のパートの舞台は主人公の自宅。
無事契約が成立した次の日に彼女が訪れ
昨日の契約を白紙にできるクーリングオフ制度の説明をしてあげます。
もちろんこれは建前で、結果的に彼は彼女の奴隷へと作り変えられてしまいます。

「これがキスよ? 大人の味 これから君にたっぷりいいこと教えてあげるわ」
借金を回避できる方法が見つかりホッとした彼の隙を襲うかのように
彼女は女の魅力を教えようと熱いキスやフェラをします。
そして最後の仕上げとして彼の童貞を上手に奪います。

プレイ自体は恋人同士が行うオーソドックスなプレイに近いのですが
この時点ではまだクーリングオフが成立していないこともあり
「この先どういう結末が待ち構えているんだろう」というワクワク感があります。
ややブラックな要素をはらんだ筆おろしと表現するのが妥当でしょう。

最終パートは彼が多額の借金を背負い、ハードなアルバイトをすることになった後のお話。
麗美は彼のことを「お猿さん」と見下すように呼び、すっかり開発されたアナルを舐めながら
奴隷としてご主人様に従う喜びを骨の髄まで教え込みます。

「なるべくしてなった 全部君が悪いのよ? 君がぜ~んぶ悪いの 君が全部ね 悪い悪い悪い 君が全部悪いの」
「溶ける どろどろって 脳の中の大事な部分が溶けてしまう 変態変態 変態変態変態」

既に用が済んだこともあり彼女の彼に対する言葉責めには容赦がありません。
「まだ若いのだから頑張ればやり直せる」という僅かな希望すらも打ち砕こうとします。
以前とは明らかに違う冷たい声質で「変態」を連呼するその姿は
まさしく悪女と呼ぶに相応しいどす黒さがあります。

このように、若い男性を巧みに篭絡する一風変わったエッチが繰り広げられています。
心を適度に痛めつけてくれる作品
テーマ性もさることながら展開についても独特な部分を持つ興味深い作品です。

麗美は若い=長い間搾取できる可能性が高い主人公に様々な餌をちらつかせ
その見返りとして取り返しがつかないレベルの借金を背負わせます。
エッチなボイスドラマにありがちなプレイによる誘惑の比重を敢えて減らし
その分を巧みな話術に振り分けることでドラマ性をパワーアップさせています。
ストーリーやキャラ作りがしっかりしていて非常に面白いです。

一部で多少強引なところがあるものの
契約させる、あるいは奴隷へと堕とすまでのセリフが練られています。
エッチも目的を達成するための手段として少しずつ上位の快感を与え
主人公が自分の肉欲から逃げ出せないように仕向けています。
このふたつのコンビネーションが最も印象的でした。

エッチはここまで書いてきたようにそんなにエロくはありません。
作品の雰囲気に浸っているからこそ抜ける仕様になっています。
ですからそれなりのM性を持っているのが望ましいです。
射精回数は全部で4回。
淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

ブラックなストーリーを描いている本格的なボイスドラマです。
非日常的な体験に興味がある人、言葉責めが好きな人におすすめします。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 52:56

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります