ふたごの強制絶頂催眠

サークル「びおらんて」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、非常に似た声質や性格を持つ2人の女の子が
左右に寄り添いながら言葉によるエッチなサービスをプレゼントします。

催眠音声では既にひとつのジャンルとして確立されている双子形式を採用しており
彼女たちはシーンごとに役割を切り替えながら
リズミカルな暗示によって少しずつ確実にトランスの世界へと導きます。

今回は総時間が最も長くなる構成でのレビューをお送りします。
双子が織り成す心地いい声の世界
双子の女の子にエッチな催眠をかけてもらうお話。

「私たちに会いに来たってことは もう何をするか わかってるんだよね?」
左の子は明るくて可愛い声の女の子。
「そんなにエッチな事がしたいんだ」
右の子は左の子より若干トーンが低い声の女の子。

自分たちの部屋にやってきた主人公を興味深そうに迎えると
彼の気持ちよくなりたい願望を叶えるために服を脱ぐよう言います。
(彼女たちに名前は無いため、当サイトでは仮で上の呼び名を使用しています)

本作品は最初の挨拶から催眠を解除するまで2人が常に至近距離に寄り添い
セリフを一文ごとに交互に言ったり、あるいはカウント同時に数えたりと
2人がある程度の連携を取りながら催眠とエッチを進めていきます。
全体的に催眠者が1人の時よりもセリフ(=暗示)が多いため
特に催眠導入や深化のシーンで普段とは明らかに違う感覚が味わいやすくなっています。

もうひとつの大きな特徴は聴き手にいくつかの選択肢を与えていること。
音声開始時に服を脱ぐか、深化の際に自我を残すか、乳首とおちんちんどちらの感度を上げるか
ドライとセルフどちらの絶頂形式を楽しむか、などなど
音声ファイルをシーンごとに細かく分けてこちらがカスタマイズできるように作られています。

といっても一番長いバージョンでも55分程度と結構短めですから
基本的には長く楽しめる構成をおすすめします。

催眠は2パート21分ほど。
まずは双子の声に合わせて深呼吸をしたり
カウントに合わせて足・腕・頭と胴体を脱力していきます。

左「すってー お腹が ゆっくりと 膨らむ」
右「はいてー 体中から 力が抜けていく」
双子はより効果的に聴き手をリラックスさせるために
開幕から声の位置を適度に切り替えながら呼吸の合図と暗示を丁寧に入れていきます。

そこまで頻繁に声が切り替わるわけではないので
意識が揺さぶられて頭の中がぼんやりしてくる感覚はそれほど湧いては来ないのですが
「力が抜ける」「気持ちいい」といった単語を意識的に多く織り交ぜながら語りかけてくるのもあり
後になるほど体のほうに不自由感といいますか、動かしたくない気分が強くなります。

左「つま先から 力が抜けていくのを感じる まるで 風船に空いた 小さな穴から 空気が抜けていくみたいに」
右「しゅるしゅる しゅるしゅると 音を立てて 抜けていく」
続く脱力についても10カウントを数えるのにおよそ3分もの時間をかけ
1カウントごとに左右から丁寧な表現の暗示を入れてくれます。
脱力感を風船の空気が抜けていくのに例えているのもいいですね。
はっきりと実感できるレベルの強い脱力を味わうことができました。

2番目の深化パートは心の脱力がメイン。
同じくカウントを数えてから畳み掛けるような暗示で一気に催眠の世界に引きずり込みます。

「真っ白」「もう真っ白」「何も無い」「真っ白なだけ」「何も考えられない」「何もわからない」
こんな感じで左右から短いセリフをリズミカルに入れてくるシーンが耳に心地よく
頭がズーンと重くなる不思議な感覚が襲ってきます。
双子の長所を活用した極めて個性的な深化です。

お馴染みの技法を双子に合わせてアレンジしているやや珍しい催眠です。
聴き手を自分たちの操り人形に作り変えることを目的に
双子は手足の脱力に十分な時間と手間をかけてコントロールを奪い
それから指示に従いやすくするためにトランスをさらに深めようとします。

やってる事は深呼吸、分割弛緩、カウントによる深化とオーソドックスなものばかりなのですが
2人いる術者が役割を分担しながら行っているおかげで真新しさを感じます。
手足の脱力感を実感する人がかなりいるでしょうね。

まとめると、運動支配に特化したシンプルかつ効果的な催眠です。
声で心と体を操られながら
エッチシーンは3パート22分30秒。
プレイはカウントによる絶頂、乳首オナニー、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフ・ドライ両方の絶頂形式が登場します。

右「ちょっとした刺激でも 可愛い声喘ぎ声を上げて ビクビクと痙攣してしまうような そんなエッチな体に 改造してあげる」
催眠で主人公を自分たちの言うとおりになる心と体へと作り変えた双子は
彼により気持ちよくなってもらうために、言葉を使って乳首とおちんちんの感度を上昇させます。

エッチは最初のパートで感度を高めた後、ドライ→セルフの順に行います。
ここでも催眠の時と同様にカウントを数えながら暗示を入れるシーンが多く
後の数字になるほど語気を強めて感覚の変化を促してくれます。

右「両胸が むずむずしてくる まるで 体の内側から 誰かにいじられてるような感覚」
左「乳首 くすぐったい」
最初の感度強化は乳首が右の子、おちんちんは左の子がメインの語り手を担当し
もう片方はセリフに合わせて短めの後押しをしてくれます。

私の場合股間はそれほど熱の高まりを実感できなかったのですが
乳首は胸から腹にかけて日光が当たっているようなじりじりとした熱を感じました。
実際にいじったときも乳首の方がより大きな快感の変化を味わっています。
開発していない人だと逆になるかもしれません。

本格的なプレイの最初となるドライパートは
長めのカウントを聴きながら好きなだけイク自由なスタイル。
ここでも双子らしく数カウントごとに数える担当を切り替えながら
絶頂へと追い込む様々なセリフを投げかけてきます。

左「ほらほら もっとビクビクして 思いっきりイってるとこ見せて」
ですがそもそもの時間が3分くらいしかないこと
カウントが中心になっていて最中の暗示が少ないこと
絶頂を促すには口調がゆっくり過ぎることから、正直なところここでのドライは難しいです。
カウントそのものに対する暗示を入れていたらもっと違ったのかもしれません。

最後のセルフはおよそ13分間。
前半は「すりすり」「かりかり」と擬声語でペースを指示されながら乳首だけをいじり
その後おちんちんを最初は指一本で、しばらくしたら手全体で自由にしごきます。

右「もう止まらない 手が勝手に動く 私の命令に操られて いやらしく動くの」
左「もっと感じて もっともっともっと」
ここでは手の動作をコントロールする暗示を数多く投げかけて
自分ではなく彼女たちの意思でオナニーしている感覚を味わわせようとしてくれます。

しかし残念ながら純粋なオナニーの時間が1分30秒と非常に短く
エッチな気分にはなっても気持ちいい射精に至るのは難しいように思えます。
時間に対してやることをもっと絞り込んだほうが良かったでしょうね。
フィニッシュはカウントと双子の声に合わせて1回射精します。

このように、絶頂形式や責める部位を複数用意したエッチが繰り広げられています。
催眠はすごくいいのだが…
双子形式による催眠導入・深化に魅力を感じる作品です。

双子は主人公に性的快楽だけでなくトランスに漂う心地よさも味わわせようと
2人でセリフやカウントの担当を小まめに切り替えながら
適切な技術と重厚な暗示で徐々にその感覚が強まるよう誘導します。
双子形式の扱いも催眠パートにおいてはしっかりしており
特に深化シーンではセリフの間を極端に狭めた面白い追い込み暗示がされています。

ですがその後、具体的に言うとドライとセルフパートでは
双子よりもカウントを重視するあまり作品の個性が失われているように思えます。
いくら双子と言っても個々のプレイ時間が短すぎてはどうしようもありません。
セルフではさらに焦らしプレイを加えているため、肝心のオナニーが消化不良な内容になっています。

プレイを選択式にするのならエッチの総時間をもっと増やしたほうがいいです。
今のスタイルはサークル国屋敷さんの作品に非常に近く
結局のところドライ・セルフどちらも中途半端になってしまっています。
催眠がすごく良かっただけにエッチの展開が本当に残念です。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

きちんとした形の双子催眠を楽しませてくれる作品です。
双子好き、エッチよりも催眠そのものが好きな人におすすめします。

CV:雨月紅羽さん
総時間 55:40

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります