alteration

サークル「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」さんの催眠音声作品。

同サークルさん初の有料作品にあたるこちらは、催眠のお店に勤めている実の姉妹が
左右からリズミカルに語りかけながら催眠の気持ちよさを味わわせてくれます。

催眠音声では絶大な人気を誇る双子形式を最大限に活かし
「alteration=変更、改造」のテーマに沿った珍しいエッチが行われています。
全体的に初心者に配慮した親切なアプローチがされていますから
催眠オナニーを始めたばかりの人でも感覚の変化を実感しやすいと思います。

本作品を聴く前に、安物でもいいですからサテン等柔らかい生地の手袋をご用意ください。
姉妹がお届けする変幻自在の催眠
実の姉妹に催眠をかけられてからオナニーするお話。

「ちょっと あんたなんか忘れてない?」
姉はややトーンの低い落ち着いた声の女性。
「久々に実家に帰ってきたから てっきり」
妹は明るくて素朴な声の女の子。
以前交わした約束をすっかり忘れた状態で実家に帰ってきた主人公に
その内容を思い出してもらうためのお話を始めます。

本作品は所謂双子形式を採用しており、姉が左、妹が右に陣取りながら
ほぼ全編に渡ってタイミングを取りながら交互に、あるいは同時に語りかけてきます。

姉「色々な事を考えてても           それは関係なくて」
妹「              ぼーっとしててもそれは関係なくて」
双子系作品は最近様々なサークルさんが製作をされていて
今年の夏は本作を含めて実に4本もの新作が出るほどの人気を誇っています。
ですがふたくろさんの双子は他のサークルさんとはスタイルが大きく異なり
ひとつの暗示を二人が手分けしながら入れていくケースが非常に多いです。

これによって声の位置が頻繁に移動する=意識が小刻みに揺さぶられ
開始10分もすれば頭の中がぽわぽわする心地よい気分が湧いてきます。
暗示を入れる間やリズムについても考え抜かれてますので
ちょっとした音楽を聴いているような印象を抱くと思います。
1年以上無料で研鑽されてきただけあって完成度は非常に高いです。

催眠は4パート37分ほど。
一番最初の「おさらい」パート(約15分)では深呼吸や脱力をしたり
カウントを聞きながら催眠に入る動作を行います。

サークルさん側は前作「姉妹催眠 -first anniversary-」を既に聴いている場合
ここを飛ばして次の「まだダメ」パートから聴くことを推奨されていますが
私個人は最初から聴いた方が催眠に入りやすいと思ってます。

姉「ふぅーっと       意識すると          自然と力が抜け始める」
妹「      だらーんと意識すると 今度は自然と    力が抜け始める」
「力が抜ける」を多めに交えた暗示を左右から交互に投げかけてくるおかげで
単に二人の声を聴いているだけでも自然と体に力が入らなくなってきます。
術者が二倍なら当然暗示も二倍になりますから、強い脱力を感じるのも至って自然なことです。
キーとなる暗示を二人同時に言ってくれるところも双子の醍醐味と言えます。

姉「          変化を感じていると なんだか身体が傾いていく           」
妹「変化を感じると                   身体が傾いていく気がしてこない?」
また姉妹は各動作の合間に現在の心身の感覚を再確認させてもきます。
催眠に不慣れな人ほど催眠に入っているかどうかが実感しにくいものです。
だからこそ彼女たちは自分の内面に意識を向ける機会を適度に設け
本作のみならず先々に向けての経験になるようリードしてくれています。
初心者をかなり意識したアプローチが随所で見られました。

続く「まだダメ」パートは前作を視聴済みの人への手始めとして
「~しない」と否定的な言い回しをしながら催眠状態へと誘導していきます。

姉「      腰から     頭から          そう まだ抜けない」
妹「背骨から     首から     力は抜け…ない            」
彼女たちは確かに「力を抜かないで」「トランスに入らないで」と言っているのに
なぜか頭がずーんと重くなる不思議な感覚が味わえます。
詳しくは話しませんが、人間の脳の性質を利用した効果的なアプローチと言えます。

エッチに向けての準備が始まるのは3番目の「特別な気分」パートから。
ここでは予め用意した手袋をはめた手で首や胸をいじりながら
二人の言葉に耳を傾け、エッチな気分を少しずつ高めていきます。

姉「いつもと違うことが加わるだけで                特別な気分になっちゃう          」
妹「                    手袋をつけているだけで               かもしれないね」
地肌とは違う滑らかな感覚にちょっとした新鮮味を感じていると
それがまるで他人の手のように思えてくるかもしれません。
姉妹も聴き手がそう感じられるよう様々な暗示で後押しします。
この後もタイトルの「alteration」にちなんだ「変化したように思い込ませる」暗示が続々登場します。

そして最後はこれまでの総仕上げとして更なる深化をします。
ここでは妹が姉に催眠をかける際の暗示を聴き手に復唱させる変わったスタイルが採られています。

姉「               イメージする       フワフワする」
妹「頭の中で思い浮かべる        無重力空間        」
空から落下し海へと沈むイメージを使った深化なのですが
妹の暗示を復唱する=自己暗示をかけていること
姉が催眠に入ったときのようなとろんとした声で感覚を語ってくれることから
それに釣られてこちらも意識がぼやける、なんて体験をする人もいるんじゃないでしょうか。

催眠者の片方を被験者の立場に立たせて誘導しているところも
術者が二人いる双子でしかできない面白い手法と言えます。

姉妹が常に左右から語りかけながら様々な技法を駆使して誘導する変化に富んだ催眠です。
二人が生み出す言葉やイメージを素直に受け入れられる心を育てることを目的に
序盤は古典系の技法で手堅く催眠状態を深め
それから先はパートごとにまったく違う方向から聴き手の無意識に働きかけてきます。

双子形式だけでも相当に複雑なはずなのに
さらにここまで多彩な技法を用いているところにサークルさんの実力の高さが窺えます。
最初のパートだけ聴いてもがっつり入れるくらいに作られていますから
通しで聴いたらそれこそ脳がとろけるくらいの心地よい感覚が得られるでしょう。

個人的に最も印象的だったのが終盤の姉がトランスに入るところです。
これは名作「Side Effect」にも登場したシーンで、術者の役割を明確に分担し
片方はそのままの立場、もう片方は聴き手と同じ立場に置くことで
聴き手にとってより主観的に思える暗示を入れやすい環境を作り上げています。
この後のエッチでも姉のセリフをトリガーに感覚を操作するシーンが何度も登場します。

まとめると、あらゆる部分が重厚かつ濃厚なレベルの高い催眠です。
言葉に操られながら身近な女性とエッチする快感
エッチシーンは4パート32分間。
プレイは姉とのキス/フェラ/擬似SEX、オナニー、玉揉みです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

妹「もっと親密になってもらう為に… お互い恋愛として好きになったら楽しいと思わない?」
主人公を心地よい催眠の世界に誘導した後、妹はさらに気持ちよくなってもらうために
姉を擬似的な恋人に立ててあまあまなキスやフェラをするように言います。

エッチは序盤が姉とのストレートなら絡み
中盤以降は姉が相手をしてくれているイメージをしながらオナニーします。
声や言葉によって感覚や感情を操作する催眠音声らしいプレイが多く
深く入っている人ほどそれらの変化を強く実感しながら気持ちよくなることができます。

姉「あんたの事 好きだったんだから… だから少しでも私の事 意識してくれると…嬉しいなって」
妹「おねーちゃんの声を意識しちゃう おねーちゃんを意識しちゃう」
一番最初の「好き」パートは恋人に不可欠な好意を育むのが目的。
催眠に入ってすっかり従順になった姉が「好き」と何度も言い
それに合わせて妹が姉の言葉や態度に特別な感情を抱く暗示を入れます。

「好き」という単語自体が元々特別な意味を持っていますし
雰囲気の甘さも手伝ってなんとなくいい気分になる人もいるでしょうね。
この先のプレイがすべて姉を相手にしていることを想定し
彼女に異性としての好意を持たせ、よりプレイに熱中できる環境を整えてくれています。
ほんの3分程度ですが彼女と実際にキスをするシーンなんかもあります。

本格的なプレイが始まるのは3番目の「どう?」パートから。
事前に催眠を解除し元のキャラに戻った姉と共に妹がオナニーをリードします。

姉「握っているおちんちんの血流                私の手が添えられる」
妹「                  手の甲から包まれる温もり             」
ここでもサテンに包まれた自分の手を姉の手だと思い込ませるセリフが多く
すべすべとした感触が女性のもののように思えてくるかもしれません。
普段よりも気持ち優しくしごいてみたほうがいいでしょうね。
パートの後半にはとあるキーワードで寸止めを促す変わったプレイも登場します。

姉「「好き」っていうことで 私の膣が反応する」
妹「好きと答える事で よりおねーちゃんを感じられる」
そして最後は仕上げとして同じく手を使って姉とのSEXをイメージしながら射精を目指します。
姉が喘ぐみたいな露骨なエロは控えめなのですが
ここまで積み重ねてきた信頼関係や暗示の数々を上手に駆使し
姉と繋がっている雰囲気をきちんと出しながら追い込んでくれています。

姉という非常に身近な異性に大事な部分を刺激され、果てる。
非現実的かつ背徳的なプレイを言葉だけで見事すぎるほど見事に演出しています。

このように、姉とイチャイチャさせながらオナニーする幸せなプレイが繰り広げられています。
あらゆる部分が独特な作品
催眠が持つ力をふんだんに盛り込んでいる名作です。

姉妹は主人公に催眠オナニーを最大限に楽しんでもらえるようにと
多種多様な方向性を持った催眠を施し、姉とのエッチを主観的に楽しめる精神状態へと導きます。
双子系作品の魅力とも言える左右からの交互の暗示を極限まで磨き上げ
さらにはサークルさんの引き出しの多さを活かした多彩な技法が耳と心を喜ばせます。

数多くのサークルさんが催眠音声を製作されている現在においても
ここまで複雑な作品を作れるサークルさんはそうそういません。
聴き手として純粋に楽しめた、気持ちよくなれたことに加えて
レビュアーとしても勉強になる部分が多々ありました。
「ここまでのものを作品として形にできるのか」と正直何度も唸りました。

そう思わせてくれる根幹部分はやはり双子形式にあるのだと思います。
ひとつの暗示をそれぞれが分担して言ったり
心に強く刻みたい単語はタイミングを合わせて言ったり、シーンによっては役割を変えたりと
術者をただ二人用意するのではなく、コンビネーションを考えながら物語を組み立てています。

聴いていると姉妹のセリフがとてもリズミカルに思えるんですよね。
暗示の文字数・母音・語尾の表現といった細かい部分まで計算されているのかもしれません。
本家とは少し違ったスタイルではありますが、ひとつの完成された双子がここにはあります。

催眠は前作同様初心者でもついていける内容にチューニングされています。
ですが初心者の方には前作を聴いた上で聴くことを強くお勧めします。
前作に登場したキーワードをトリガーに深化を促すシーンがあるのが主な理由です。
トレーニング音声として前作が非常に優れているのもあります。

エッチはオナニーを手袋・シチュ・暗示によって華麗に演出しています。
オナニーする時間が20分近く取られていますし、軽く寸止めさせるシーンもあるおかげで
純粋な射精感もなかなかのものでした。
深い催眠状態だからこその心地よさ、幸福感に包まれながら気持ちよくなれます。
ちゅぱ音そこそこ、淫語と喘ぎ声ごく僅かです。

「変化したように思い込ませる」ことをテーマに据えた素晴らしい作品です。
これだけの内容とボリュームで700円ならコスパも申し分ありません。
以上を踏まえて本作品を催眠音声では15本目の満点とさせていただきました。

CV:姉…ftnrさん  妹…kuroko.さん
総時間 本編…1:24:20 NG集…2:16


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
体験版はサークルさんが「公開しない」とおっしゃられています。
雰囲気とかは前作に非常に近いですからそちらを参考にしてください。

2015年9月13日追記
改めてサークルさんより「体験版を準備中」とのアナウンスが出ました。
現在申請中とのことですから近々公開されるはずです。
→公開されました。およそ6分間です。