敗戦国の王子と静謐な精取官

サークル「恋夢」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、精取官と呼ばれる特殊な任務に就いている女性が
オナホや自分自身の体を使って敵国の王子から精液をたっぷり搾り取ります。

拷問というブラックなシチュからは想像もできないほど甘い雰囲気
相手をきっちり楽しませながら射精させる責め、プレイだけでなくオナホごとに違うリアルな効果音など
王子が彼女に堕とされ、快楽に溺れる様子をとってもエッチに描いているのが特徴です。
戦に負けた王子へのエッチな拷問
精取官のアーリエルに何度も何度も射精させられるお話。

「あら ようやくお目覚めですか? おはようございます 王子様」
アーリエルは上品で落ち着いた声の女性。
囚われの身となっているイリアム王国の王子が目覚めたのを確認すると
ここが彼の敵国であるニルヴァ帝国の精取部屋であることを告げます。

本作品は帝国との戦争に敗れ地下室に幽閉された彼を
彼女が様々なエッチをしながら骨抜きにしていく様子が描かれています。
2人の関係や彼が置かれている立場から拷問、つまりどぎついプレイを予想される方もいるでしょうが
実際はエッチシーンの中で連続射精があるのは1パートのみと意外に少なく
言葉責めも羞恥心を煽ることを目的とした比較的マイルドなもので統一されています。

この手のシチュにありがちな事務的・無機質といった要素からもほど遠く
彼女は1回ごとに違った器具や部位を使いながら心と体をバランスよく責め立てます。
女性にちょっぴり意地悪に責められるプレイと表現するのが妥当でしょう。

「あなたが信頼を置いた者たちが次々と陥落した快楽責め どうぞ余すところなく ご堪能くださいませ」
アーリエルは精取官の名の通り男性から精液を搾り取るのを仕事としており
王子に対して表面上は礼儀正しく接しながら、それぞれにかなりパワフルな責めを繰り出します。
中でも「搾り取る」ことを強く印象付けたかったのかオナホを扱ったプレイをするシーンが多く
専用の効果音を鳴らしながら耳を舐めたり、授乳をしたりと別のプレイを交えてエッチな気分を一層盛り上げます。

この後のエッチシーンでも説明しますがオナホのクオリティはかなり高いです。
淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声のボリュームも多く、しかも同時に聴かせてくれるプレイが多いのもいいですね。
1回1回のプレイがとても濃厚でオカズとしての実用性が非常に高いです。
3種のオナホを使い分ける巧みなエッチ
エッチシーンは7パート80分ほど。
プレイは指・腕・肩・首筋舐め、耳舐め、オナホコキ、授乳、パイズリ、SEX、乳首舐め、耳いじり、キスです。
オナホコキ、授乳、パイズリ、SEX、耳いじりの際にリアルな効果音が鳴ります。

「痛かったでしょう? 唾液たっぷりの舌で ひとつずつ…癒していきますね」
この場所や自分のこと、現在の世界情勢などを軽く説明し終えたところで
アーリエルはまず戦闘で傷ついた彼の体を舌で舐め始めます。

エッチはごく一部を除いて身動きが取れない彼を彼女が一方的に責め続けます。
プレイのメインとなるのは傷を舐め終えた後に登場するオナホコキ。
帝国の2人の皇女と皇后のおまんこを象った3つのオナホを使い
3パート37分間という比較的長い時間に渡って彼のおちんちんを刺激し、射精へと追い込みます。

「サリア皇女の窮屈な入り口が 王子様の皮を捕らえて ぬるぅっと めくり倒されちゃいましたね」
「膣内全体が良く締まり さらに入り口は窮屈で これでしごかれると 夢見心地になれるのだとか」

ここで面白いのが3人の女性に合わせて別々のオナホ音が用意されていること。
最初に登場する第一皇女サリアは「ぬちゅっ ぐにゅっ」と粘性が高い吸い付くような音
次の第二皇女プリメイラは弾力が高く締めつけるような音、といった感じで
オナホの具合を音だけで本当にリアルに伝えてくれています。

しごく強さやペースだけでなく、オナホの上下を入れ替えた時にも効果音が変化するのには驚きました。
同じオナホコキでもパートごとにまったく違った責めが楽しめます。

オナホコキをしながらアーリエルが繰り出してくる別の責めも大きな魅力です。
誇り高い王子が自分たちに屈服し、快楽の奴隷に成り下がるようにと
彼女は並行して舌で耳を、言葉で心を責め立てます。

「構造を良く見てください オチンチンの先に見える空洞が 子宮です 精液を取り込み 子と成す場所」
「その精液で孕んでしまったら あなたは敵対国に対して 子孫を残すことになってしまうのですよ?」

例えばサリアのオナホを使うパートでは彼の敵愾心が強いこと、まだ童貞であることを利用し
オナホにおちんちんが飲み込まれていく様子を細かく実況しながら簡単な性教育をしたり
敵国の皇女に精液を捧げてしまうことをわざと言って背徳感を煽ったりします。

ここまで読んで「なんで敵国の皇族たちのオナホを使うんだ?」と思う方もいるでしょうが
これにはきちんとした理由があり、心を盛り上げる有効な材料として働いています。
エッチがメインの作品なのですが登場人物の人間関係など背景もきちんと練られています。

「王子様 とってもいい顔 してます…っ 本当に 赤ちゃん…っ…みたい…っ」
しかし次のプリメイラのオナホを使うパートでは態度を一転させ
自分のおっぱいを飲ませながら子供をあやすような優しい言葉をかけます。
前のパートがちょっぴりきつかったからこそ、余計に心満たされる思いがするでしょうね。
聴き手が飽きないようにとプレイの方向性や雰囲気をまったく違うものにしています。

彼女自身が相手をする終盤のプレイもとっても濃厚。
特に最後に登場するSEXパートは騎乗位で挿入したまま抜かずに3連続で中出しを決めます。

「いいでしょう いくらでも食べて あげます 王子の子種 今あるだけ全部 いただきますね」
口では精取官らしく気丈なセリフを言うアーリエルも
王子の逞しいおちんちんに貫かれると気持ちよさそうな喘ぎ声をたっぷり漏らします。
最中に激しいキスを交わしたり、彼女が2回絶頂するなど
敵よりも恋人同士に近いあまあまラブラブなSEXが繰り広げられています。

一歩間違えばどす黒い展開になりがちなシチュをできるだけ甘く、抜けるテイストで描く。
貶めるのではなく快楽付けにすることを目的とした個性的なエッチが繰り広げられています。
スッキリした気分で抜ける作品
敵同士の一風変わった愛の形が描かれている抜き重視の作品です。

アーリエルはある時は上司からの命令で、またある時は自分の意思で
捕虜となった王子に束の間の天国を味わわせようと様々な責めを繰り出します。
挿し絵やあらすじからブラックなプレイが行われるのだろうと予想していたのですが
それとはまったく違う心のこもったご奉仕を彼女はしてくれています。

そう感じた理由は彼女の言葉遣いや口調が終始穏やかなことに加えて
聴き手の抜きやすさを意識した「心への責め」がしっかりしていることにあります。

男性は基本的におちんちんを刺激し続ければ嫌でも射精するわけですから
何も考えずオナホでしごきまくるプレイをしてもよかったはずです。
でも彼女は彼に痴態を見られる快感や女性に甘える心地よさを教えたり
自分が相手をする場合はしっかり乱れて感じていることを素直に伝えます。

捕虜である彼を明らかに一人の対等な男性と認め、もてなしています。
おかげで聴いている最中はとてもいい気分に浸りながら興奮できました。

もちろん抜きに直結するエッチな要素も満載です。
中でも効果音のレベルが極めて高く、それだけでエッチの様子が手に取るようにわかります。
個々の音の質が高いのに加えてバリエーションがとにかく多彩なんです。

例えば彼女が授乳をさせている最中、思わず母乳が漏れてしまうシーンがあるのですが
効果音がそれ以前に比べて水っぽいものへと変化します。
SEXシーンで1回中出しした後の2回戦は精液が入っているのを踏まえて水分を上げていますし
同じプレイに対する責め方や状況の違いを音でしっかり表現しています。
くちゅ音大量、淫語とちゅぱ音多め、喘ぎ声それなりです。

ひとつだけ注意点を。
主人公が捕虜なこともありエンディングが若干後味の悪いものになっています。
死んだりはしないのですがグッドエンドにはほど遠い内容ですのでご注意ください。

シチュだけでなくプレイ内容も非常に濃厚な作品です。
女性にちょっぴり意地悪されたい人には特にお薦めします。

おまけはちゅぱ音&耳舐め音です。

CV:浅倉ともよさん
総時間 本編…1:55:30 おまけ…16:47

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
本作品は2015年8月7日頃まで500円引きの700円で販売されています。
その場合の点数は10点です。