黒子ごっこさんで配布されている無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、優しいお姉さんの夏に関するお話や
バックで鳴る風鈴や雨音を聴きながらゆっくりと眠りにつきます。

夏という暑い時期の中にある様々な「涼」をイメージさせたり
夏休みの宿題を解きながら催眠を深める、といった季節感を重視した催眠が特徴で
子供の頃に多くの人が体験した懐かしい思い出を活用しながら
リフレッシュや眠くなる感覚を上手に呼び起こしてくれます。
暑い季節にある涼しさを感じながら
お姉さんの催眠を受けながら眠るお話。

「はー 蒸し暑いねぇ」
お姉さんは素朴で優しい声の女性。
ここ最近のあまりの暑さにぐったりした様子で愚痴をこぼすと
暑い日でも元気に駆け回っていた子供の頃の思い出を語り始めます。

催眠はほぼ全編にあたる33分30秒ほど。
まずは彼女が語る夏に関するお話に耳を傾けます。

「午前中は学校のプールに出かけて くったくたになるまで遊んで」
「扇風機にむかって「あーー」なんてやりながら ぼけーっとしてみたり」

お話の内容は小学生くらいの子供が送る夏休みの日常風景。
午前中にプールで泳ぎ、家に帰ってお昼を食べ、その後宿題をする他愛もないものなのですが
日陰、扇風機、麦茶といった夏の中にある涼しい要素を上手にピックアップし
それらのイメージによって聴き手に清涼感を伝えようとします。


夏に学校や部活を終えて家に帰り、その直後に飲んだジュースに生き返る思いがした
そんな経験を誰でも過去に一度は味わっているのではないでしょうか?
夏に寝ようとすると気温や湿度の高さのせいでどうしても寝苦しさを感じるものです。
だから彼女はいきなり眠らせようとせず、まずは催眠の技術を使って涼しい気分にさせ
それから同じく夏の要素を使って深化や安眠へと導いていきます。

「するする さらさら なめらかにすべる音に あなたの意識はぼんやりとし始める」
「遊んだあとの疲れと昼食後の満腹感で あなたは眠気に襲われる 九問目に向かいながら まぶたが重くなってくるのを感じる」

中でも宿題をしたりその後寝転ぶシーンは脱力や深化の役割を担っており
彼女は十問の問題を解く風景を語りながら
「体が重い」「眠くなる」といった催眠が深まる類の言葉を意識的に多く投げかけます。

このあたりまでくると彼女の口調が最初に比べてえらくゆっくりになっているのに気づくはずです。
トーンが低くぼんやりとした声が耳に心地よく、それによって眠気を感じる人もいるでしょう。
イメージだけでなくシーンごとの演技にも気を遣いながら催眠を進めています。

「風鈴の音が聞こえるたび あなたの体はさあっと風が吹いたような 涼しさを感じる 涼やかな風を体に感じて ますますリラックスしていく」
そして最後は窓を開け、外で流れる風の音やタイトルにもなっている風鈴の音
さらには降りしきる雨音を聴きながらゆっくりと眠りにつきます。
安眠を目的としているだけあってどの音もとても柔らかく、特にぱらぱらと降る雨音に大きな癒しを感じます。

風鈴も主役だからといって執拗に鳴らすようなことはせず
10秒程度の間隔で軽くチリンと鳴るあたりに留めています。
その透き通った音も作品全体に涼やかな雰囲気を与えています。

このように、夏に潜む涼しい要素を活用してリフレッシュを促す珍しい催眠が繰り広げられています。
爽やかで心地よい作品
夏らしさを前面に押し出していながらちっとも暑苦しさを感じない不思議な作品です。

お姉さんは普通の思い出話をするように夏の一幕を語りながら
その中に様々なイメージや暗示を織り交ぜ感覚を伝えようとします。
催眠っぽさをぼかしてあるので、催眠音声を聴き慣れていない人だと普通のボイスドラマに思えるかもしれません。
ですがそのアプローチやセリフの表現方法は明らかに催眠の技術を用いており
聴き手の無意識に眠っている「涼しい」感覚を上手に活性化させています。

催眠音声における感覚操作と言えば温かさを伝えるケースが多く
その正反対にあたる涼しさをテーマとした催眠は非常に珍しいです。
どちらかというと冷えるのではなくスッキリする感じがするでしょう。
雨音や風鈴も涼を伝える効果がありますし、作品全体に統一感があります。

それ以外の感覚も中盤以降から体の重さ、意識のぼやけを促す暗示が数多く登場し
それにお姉さんの声が加わって頭の重さは割と感じやすいです。
kuroko.さんはスクリプターとして相当な腕前を持ってらっしゃるだけあって
トーン・ペース・間といった催眠に適した声の扱いにも長けています。
彼女の演技も本作品の魅力の一つと言えるでしょう。

暑い夏にもってこいな涼しさを与えてくれる作品です。
最近寝つきが悪いとか気分が落ち着かない人に特にお薦めします。

CV:kuroko.さん
総時間 本編…34:30 NG集…1:34

黒子ごっこ
http://kur0k0kk0.blog.fc2.com/blog-entry-62.html

追記
内容は全年齢なのですが製作者さんが18禁に指定されているため
当サイトでも全年齢指定をかけないようにしています。