体感音声シリーズ「異星の侵略者」

サークル「Brain Junction」さんの同人音声作品。

サークルさんでは5作目にあたるこちらの作品は
とある宇宙交易商が仕事先で謎の異星人と遭遇し
一人、また一人と乗っ取られていく様子を描いたボイスドラマです。

「エイリアンとのエッチ」というかなり珍しいジャンルを扱っており
船員たちがどういう経緯で彼らと出会い、そして犯されていくのかを
様々な効果音を交えながらリアルに演出しています。

ややダークな内容なので人を選ぶ部分もありますが
物語に対する没入感はとても得やすく、好きな人ならとことんハマる魅力を持っています。



いつもの風景にある微かな異変
4人の宇宙交易商がエイリアンに体を乗っ取られるお話。

「地球を出発して 何日経っただろうか」
主人公はややトーンの低い落ち着いた声のお姉さん。
交易船「アルター号」の船長をしている彼の視点から
この物語の登場人物や背景を語り始めます。

本作品には他にも寡黙で腕っ節の強いブラック、ノリが軽く逃げ足の速いリドリー
そして唯一の女性クルーである船長の妻ステラなどが登場し
船長のナレーションに登場人物たちのセリフを交えながら
今回起こった事件をとてもわかりやすく聴き手に伝えてくれます。

一応キャラごとにトーンや口調を若干変えていますが
演じている声優さんは一人ですのでそれほど大きな違いはありません。

ストーリーを大まかに説明しますと
彼らは惑星ルストに物資を運ぶ仕事を請け負い
宇宙ステーション内にある取引先の部屋へとやってきたところ
そこで様々な異変や得体の知れない生物と出会います。
簡単に言えばエイリアンで、本作の場合はスライムのような形状をしているそうです。

「なんだ? どこかから音がする 雨の中 何かを引きずっているような…」
そして宇宙ステーションがどんな場所か、エイリアンがどんな質感をしているか
さらには船長たちが彼に遭遇した際に感じている切迫感などを
多彩な効果音を使ってリアルに演出しています。

Brain Junctionさんは設立当初から効果音にかなりこだわっているサークルさんですから
このあたりのクオリティは抜きん出たものを持っています。
そしてこれらが物語に対する没入感、熱中感をより高めてくれています。
音声作品では滅多に見られないテーマなのもあるのでしょうが
私もそれこそ時間を忘れるほどに楽しみながら聴くことができました。

「おい リドリー ステラ 戻ったぞ! 開けてくれ!」
エイリアンと出会い、その危険性をすぐさま察知した船長は
逃げる途中でブラックを失いながらもなんとか船へとたどり着き
出港準備のために先行させていたリドリーや
最初から船で待機していたステラと一緒に宇宙ステーションを脱出します。

…ここまでを読むと事態がひとまず収拾したように思えるかもしれません。
ですが彼らにとっての本当の地獄はここから始まります。
エイリアンが持つ驚異的な能力と残虐性が浮き彫りになり
彼らの体だけでなく心までも絶望の淵へと叩き落していくのです。



死と隣り合わせの快楽に悶える船長たち
エッチシーンはおよそ27分間。
プレイはステラへの消化液責め、触手責め、船長への手コキ、SEX(騎乗位?)です。
手コキ、SEX、射精の際にリアルな効果音が鳴ります。

船長「地球に戻ったら 事件として報告書にまとめねばならんな ブラックを殺した奴を 絶対に捕まえてやる!」
ステラ「あなた… それはできないわ」

船が軌道に乗ったところで船長がステラに事情を説明すると
彼女は彼とまるで正反対の意見を言いながら襲い掛かってきます。

エッチはステラと船長が個別にエイリアンに犯される形で進みます。
一般的な音声作品に見られる快楽を目的としたものとは違い
本作品では彼らの心と体を乗っ取る儀式としてエッチを行っています。
といってもダークなのは展開だけでグロい表現は特にありません。

最初の12分間は船長が船に到着する前のお話。
エイリアン扮するリドリーの切羽詰った様子を見てドアを開けた彼女が
突然のキスによって強烈な媚薬効果のある消化液を体に含んでしまい
快感に悶えながら少しずつ心と体を溶かされていきます。

「下半身を絞られるような強烈な快感が 時間を増すごとにどんどんひどくなり 脚を軽く動かすだけで私は 全身が崩れそうになるほど ひどい快楽を与えられ続けた」
体の中を流れる快感に思わず可愛い喘ぎ声を漏らしてしまう彼女ですが
それでも心は決して屈さず必死で我慢しようとします。
そんな無駄な努力をしばらく冷ややかな態度で見守った後
エイリアンは容赦なく彼女のおっぱいやおまんこへと責めを加えます。

「あぁぁぁぁん いぃぃぃぃ おぉぉぉぉん」
エイリアンによる責めが始まった直後の
頭のネジがぶっ飛んだようなステラの乱れっぷりがたまりません。
先ほどまでの我慢とは正反対の情けないアヘ声を漏らしながら快感に溺れていきます。
心を侵食されてしまった様子をエッチな声だけで見事に表現しています。

そんな彼女の消えていく様子を能力を使って船長に見せた後
エイリアンは最後の仕上げとして彼のすべてを奪いにかかります。

「粘液にまみれたそいつの右手が ペニスの竿の部分を掴み 左手が 亀頭の部分にぬちゅっと絡みつく」
こちらは先ほどとは違い人間同士のエッチに非常に近いスタイル。
両手で亀頭と竿をゆっくり、ねっとり刺激して一度射精へと追い込み
それからおまんこの形をした緑色の粘液でおちんちんを包み込みます。

エイリアン「あははっ 恥ずかしい 殺したいほど憎い相手に 屈服してお漏らししちゃうなんて」
ですが直前に妻の死に行く一部始終を見ていることや
相手を務めるエイリアンの容姿もあって
多くの人が絶望感や背徳感といったダークな感情を抱くはずです。

終盤に入ると船長の声が生気を失った無機質なものとなり
エイリアンも勝ち誇ったかのようなあざ笑う声を上げ始めます。
ただ命を奪うのではなく心をしっかりとへし折ってから追い込む。
人間をおもちゃとしか思っていない、エイリアンの残虐性が現れているプレイです。

このように、テーマを強く意識した容赦の無いエッチが繰り広げられます。



ダークを貫いている作品
4人が最終的に死に至る結末だけでなく
そこへの過程にもこだわり抜いたかなりダークな作品です。

乗っ取りの能力を持つ得体の知れないエイリアンに
彼らが抵抗しながら屈服していく様を
登場人物たちの心境や反応を中心に描いています。

こういう架空のお話では主人公自身への感情移入度が大きなカギを握ります。
彼らが味わっている恐怖や快感が主観的に表現されているからこそ
彼ら自身になりきった気分を抱きながら、作品の世界に浸ることができます。
特にエッチシーンで味わう絶望感はかなりのものです。

「私も地球人のメスが 壊れていく姿を見て 笑いがこみ上げてくるよ もっと私の前で笑いなさい」
そしてエイリアンは彼らを敢えてある程度泳がせ
その死に行く姿をとても楽しそうに眺めます。


ブラックやリドリーに対してはストレートな方法で殺害していたことから
他の2人にもやろうと思えば同じことができたはずです。
それを敢えて一人ずつ、しかも絶望を味わわせながら死に追いやるのは
少なくとも正常な心を持つ人間ができることではありません。
エイリアンが彼らを襲った目的を踏まえても、やはりえげつないと思う部分が強いです。
この容赦の無さが作品に強烈な個性を与えています。

エッチは死を絡めながら行っていることから
人によっては素直に抜けないところがあるかもしれません。
かといって死を匂わせないままエッチをするとエイリアンの気質が出ませんし
この作品にはこういうエッチがベストなんじゃないかなとも思います。
くちゅ音と喘ぎ声そこそこ、淫語とちゅぱ音ごく僅かです。

音声作品ではなかなかお目にかかれないテーマを扱ったシナリオ重視の作品です。
良くも悪くもダークな側に突き抜けた内容になってますので
そういう作風を受け入れられる人にのみお薦めします。

CV:長瀬ゆずはさん
総時間 1:00:11


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります