狼さんに(性的な意味で)食べられちゃう催眠音声

サークル「HypnoLife」さんの催眠音声作品(女性向け)。

今回紹介する作品は、童話「赤ずきん」の赤ずきんちゃんになって
ワイルドだけどとっても優しいオオカミのお兄さんに食べられます。

童話を実際に読み聞かせるスタイルで進める催眠
獣だけが持つ尻尾を使ったプレイなど
あらゆる要素が童話の世界を強く意識しながら行われており
原作を知る人なら誰でもその不思議な世界に浸りながら気持ちよくなることができます。



赤ずきんちゃんを楽しみながら催眠の世界へ
「赤ずきん」のオオカミにエッチなことをされるお話。

「こんばんは 眠れないんですか?」
語り手は穏やかで落ち着いた声のお兄さん。
どうにも寝付けない主人公を眠らせるために
とある有名な童話の絵本を読んであげることにします。

本作品はこの語り手に催眠誘導をしてもらった後
赤ずきんちゃん自身になりきって物語に登場するオオカミとエッチを楽しみます。
原作だと途中で彼女がオオカミに捕食されてしまうわけですが
こちらではそういうグロい表現は一切なく
純粋に男性に責められることを「食べられる」という風に例えています。

催眠は2パート16分30秒ほど。
まずは催眠に入りやすい心身の状態を作り上げるために
深呼吸をしたり体をいくつかのパーツに分けながら脱力します。

「あなたが呼吸をするたび イメージした場所から ゆっくりと 力が抜けていきます」
脱力は足先から膝、腰、上半身と下から順にその部位をイメージするのですが
消え入るようなとても穏やかな語り手の声が耳に心地よく
比較的早い段階から特に足を中心に存在がなくなったかのように感覚が得られます。

それは彼が声のトーンやペースを適切に切り替えながら語りかけてくれるからです。
同姓でもそう感じるくらいですから、女性ならもっとリラックスできるのかもしれませんね。
全編にわたって催眠に適したレベルの高い演技がされています。

そして準備が整ったところでいよいよ「赤ずきん」を読み始めます。
ここでは実際のお話を追いながら催眠を深めていく個性的なアプローチがされています。

「森の空気を吸い込んでいると まるで自分が風になったかのような気がして 手足が軽くなっていきます」
「おいしい空気を吸って 優しい光に包まれて とても幸せな気分です」

お土産を持っておばあさんのお見舞いに行く赤ずきんちゃんが
その途中で通る森の風景を楽しんだり、新鮮な空気を吸い込む様子を
心地よさや幸福感を膨らませる暗示を絡めながら表現しているのがいいですね。

他にも「深い森の中にゆっくりと足を踏み入れる」など
やや表現をぼかしながら催眠を深める類の暗示を数多く入れてきますし
おそらくこのあたりから一気に意識がぼやけてくるのを実感すると思います。
原作の内容は誰でも知ってるでしょうからイメージがしやすいですし
バックに鳥のさえずる声を流して森の雰囲気を演出したりもしています。
(SE無し版ももちろん入っています)

「肺の中いっぱいに お花の芳しい 優しい香りで満たされる ふんわり ふんわり 甘くて とってもいい香り」
そして最後は寄り道として道端にある花を摘みながら
その匂いを嗅いで心と体を幸せな気分で満たします。

「甘い」「楽しい」「幸せ」など心を浮かび上がらせる数々のセリフや
後になるほどトーンを低くしながら数えていくカウントの効果も手伝って
頭や手足を中心にずーんと重くなる感覚が得られました。
まるで童話の世界に自分がいるかのような不思議で心地よい感覚です。

適度にリラックスさせてから「赤ずきん」を読む形で深化する面白い催眠です。
イメージをさせながらそれに適した暗示を入れていくのですが
両者に違和感がないから聴き手としても受け入れやすく
結果的に物語の世界にすんなり溶け込みながら催眠を深めることができます。
準備段階からイメージ力を高めるよう働きかけてくるのもあるのでしょう。

童話を読み聞かせるシーンも原作の流れを忠実に汲み取りながら
深化としてきちんと通用するレベルの暗示を入れているところが実に見事です。
そしてそれらのすべてが聴き手の心を浮かび上がらせる表現で統一されています。
おかげで聴いている最中はとても充実した気分でいられました。
現実逃避をしながら癒しも得られるハイレベルな催眠です。



野生的だが優しさに溢れたエッチ
エッチシーンは5パート38分間。
プレイは尻尾での愛撫、キス、クンニ、耳舐め、SEX(正常位)です。

SEXの際に効果音が鳴ります(無しも選択可能)。
セルフはありません。

「なぜ 花畑に寄ったのを知ってるかって? お前がおばあさんの家に行くのを知って 後をつけてきたんだよ」
寄り道をしながら無事おばあさんの家に着いた赤ずきんちゃんは
そこに先回りしていたオオカミからエッチな責めを受けます。

エッチは処女な彼女をオオカミがリードしながら進めていきます。
メインの語り手がオオカミに切り替わったのがわかるように
ここからは先ほどの穏やかな声とは違うワイルドな声で語りかけます。

しかしワイルドな声に反して彼の責めはとてもとても優しく
こちらを無理矢理服従させたり犯したりは決してしません。

それどころか処女なこちらを気遣いながら極めて繊細なプレイを終始行ってくれます。

「自分の体温と 鼓動を強く はっきりと感じる 力の抜けた体の中心に 熱が灯るように 熱く 熱くなっていく」
一番最初の「しっぽで愛撫」とその次の「感度上昇」パートは
催眠の更なる深化と感度の上昇がメイン。
彼は先ほど彼女が摘んだ花の匂いを嗅がせながら
体が動かなくなったり皮膚が敏感になる暗示を入れてきます。

十分な催眠状態に入っていれば体は動かしたくなくなっているでしょうし
私の場合はそれに加えて手のひらや脇腹が熱でヒリヒリする感じがしました。

「尻尾の先の しなやかな先端の部分で 肌の表面を そーっと 撫でるように触れる」
平行して行う尻尾での愛撫もオオカミらしさを感じるプレイと言えます。
右半身→左半身の順に頬、首筋、脇腹、お尻など
上から下へなぞるように少しずつ撫でていきます。
この段階ではおっぱいやおまんこへの責めはありません。

ここではプレイの様子をそこまで直接的には描かずに
「するする ふわっ ふわっ」といった擬態語を多用することで
聴き手がある程度自由にプレイの様子をイメージできる余裕を設けています。
催眠パートで培ってきたイメージ力を活用したプレイですね。
敢えて大事な部分を避けているところにも彼の優しさが垣間見えます。

もう一つの特徴は右半身の愛撫を終えてから一度感度上昇を挟み
その後で改めて左半身を責めていく
こと。
これによって聴き手が実際どれだけ催眠に入れているかを再確認することができます。
その直後に行われる股間への責めや絶頂指示で特に実感できるのではないでしょうか。

「力を抜いて 俺に身を委ねな できるだけ 優しくする」
そして開始からおよそ30分後、たっぷりと準備を整えたところで
ようやくオオカミのおちんちんがおまんこへと挿入されます。
ここでもおちんちんを押し当てたまま少し間を置き
挿入後もいきなりは動かさずにしばらく耳を舐めるなど
聴き手の気持ちを第一に考えた繊細な責めを見せてくれます。

「中のモノが膨張して 質量が増すのを感じる 快感と共に絶頂の予感が高まっていく」
「お前も 中に 大量の精液がほとばしる感覚を感じるたびに イってしまう イってしまう!」

ピストン開始後からカウントを刻んで絶頂するまでの間にも
荒い吐息を漏らしながらSEXの快感を伝える暗示を何度も入れており
女性ならいい形でのフィニッシュを迎えられそうな雰囲気を感じます。
1回絶頂指示をしてから追加で連続絶頂を促すタイプなので
ここまでのプレイに物足りなさを感じた人でも気持よくなれるのではないかなと。

このように、オオカミらしさを絡めながら優しく責めてくれるプレイが繰り広げられます。



とろけるような幸せに浸れる作品
童話の世界を題材にして個性を打ち出しながら心身に癒しをもたらしてくれる作品です。

赤ずきんがおばあさんの家に行き、オオカミと出会う。
原作そのものの流れにオオカミのキャラを少しアレンジすることで
男性が優しく愛してくれるあまあまなストーリーへと変貌しています。

タイトルや挿し絵のイメージから「少し乱暴されるのかな?」と思っていたのですが
そんなことはなく常にこちらの気持ちを考えながら親身になって尽くしてくれます。
このスタイルが催眠の在り方に非常にマッチしていて
すごく没入感が得やすいし心身が満たされやすい空気ができあがっています。
キャラやエッチが個性的なだけでなく、催眠音声としても非常に優れていると言えます。

催眠は絵本を読み聞かせるスタイルから
おゆうぎのじかん」のような現代型の誘導を予想していたのですが
本作はそれに比べると割とストレートに暗示を入れてきます。

ですが暗示のボリュームや密度がかなり高く
聴き進めていくほど頭の中がとろけるような心地よい感覚が強くなります。
セリフの表現もテーマに合わせてメルヘンチックなものを感じますし
「赤ずきん」の世界を催眠を絡めながら忠実に演出しています。

エッチは女性向けなのでさすがにドライとかは無理だったのですが
適度に体が熱を帯びるあたりまでは十分に実感できました。
催眠部分でも書いたようにオオカミ役の黒兵衛さんの演技が洗練されており
声につられてするすると押し上げられる人が普通にいると思います。
くちゅ音そこそこ、淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声ごく僅かです。

難しいテーマをしっかりとまとめ上げている聴きごたえのある作品です。
珍しい作品を聴きたい人や純粋に癒しを求める人にお薦めします。

CV:黒兵衛さん
総時間 1:04:00



体験版はこちらにあります

追記
女性向けはしばらくの間点数をつけずにおきます。