きのこの里 ~たけのこは衰退しました~さんで配布されている無料の催眠音声作品(女性向け)。

今回紹介するこちらの作品は、いやらしい画像を見るのが大好きな麻呂に
催眠をかけられたりエッチな事をされます。

甲高い声で「~でおじゃる」と公家らしい言い回しをする個性的なキャラや
zip探しをする奇想天外なストーリーなど様々な部分が突き抜けており
その独特な世界観に自然と吸い込まれていく不思議な気分が味わえます。

今回は私が最も気に入っているzeroさんのバージョンを紹介します。



麻呂と一緒にzip探しの旅へ
麻呂に催眠をかけられながらzipを探すお話。

「よくぞ参った 麻呂の館にようこそでおじゃる」
麻呂は上品だがやや甲高い声の男性。
お土産のzipも持たずにやってきた主人公を軽くたしなめると
一緒にzip探しの旅に行こうと誘います。

…まずこの展開についていけない人がいるでしょうから説明しますと
2ちゃんねるなどの掲示板で良質な画像を大量に掲載してくれている人に対して
「(いちいち確認するのが面倒だから、まとめて)zipでくれ」と言う人たちがいます。
その貴族のようなあまりに傲慢な振る舞いが逆にネタとなり
水戸黄門などの時代劇で登場する麻呂のアスキーアートとくっつくようになりました。

まったく関係ない2つの要素が合わさるインパクトも人気の理由でしょう。
具体的な使用例などは以下のサイトをご覧ください。
ニコニコ大百科 単語記事: zipでくれ

そんな背景を踏まえて本作品は麻呂と一緒にzipを探しながら催眠を深めます。
しかしネタ的な要素が強いテーマであっても催眠は決していい加減ではありません。
表現を上手に作品に合わせながらきちんとした技術を使って導いてくれます。

催眠は2パート15分ほど。
最初は自分のペースで、あるいは麻呂の声に合わせながら深呼吸をします。

「じぃぃぃぃっ ぷぅぅぅぅぅぅ じぃぃぃぃっ ぷぅぅぅぅぅぅ」
「zi」で息を吸い、「p」に合わせて吐くそのあまりに独特な呼吸法に
きっと多くの人が吹き出したり笑いをこらえるのに苦労するでしょう。
そして聴く前より肩の力がずっと抜けているのを感じるはずです。
深呼吸と彼のキャラを使って効果的にリラックスを促してくれます。

肩の力が適度に抜けたところでいよいよお目当てのzip探しに向かいます。
まるで大海原のようなzipの海にぷかぷか浮かぶイメージをしながら
麻呂のカウントに合わせて体を沈めていきましょう。

「ゆらゆら ゆらゆら ゆらゆら ゆらゆら おじゃおじゃ おじゃおじゃ 波に揺られるのは心地よいでおじゃるなぁ」
ここでは「ゆわゆら」「ふわふわ」などの擬態語を使うシーンが非常に多く
それらをリズミカルに言うことで音感的な心地よさを与えてもくれます。
私の場合は特に頭や両肩あたりに重さや軽さを比較的強く感じました。

続く2番目のパート(6分間)で行うのは女体化。
主人公がいやらしいzipの代わりに見つけてきたとあるデータを使って
その体を自分の理想の女性像へと作り変えていきます。
作者さんが男性でも聴けるようにと配慮して設けたシーンだと思うのですが
いつもの自分とは違う気分になりたい女性が聴くのもいいかもしれません。

「胸の膨らみ 腰のくびれ より鮮明に モノクロの写真のようにみえてくる」
麻呂も聴き手に自由にイメージしてもらいたいのか
女性像に関する具体的な表現をできるだけ避けながら進めています。
そういう意味では催眠の入り具合を確認するのにも向いてるかもしれません。
カウントを2回に分けてなりきる気持ちを段階的に強めてくれます。

リラックスしてからイメージを絡めたカウントで落としてくる極めてシンプルな催眠です。
しかし麻呂とzipを探しに行く様子と催眠が面白いくらいに融和しており
彼の声や展開に常に興味を持ちながら聴くことができます。


催眠状態というのは平たく言うと集中し、なおかつリラックスしている状態です。
その前者をキャラやストーリーが、後者を催眠の技術が上手にカバーしています。
暗示の内容が肉体的な重感に力を入れている一方、意識のぼやけなどは薄いため
頭は割とはっきりしてるけど体が動かない、動かしたくないという人がいると思います。
時間が短いのを考えて運動支配に照準を絞っている感じですね。

経験の浅い人が聴いても普通に楽しめるでしょう。
聴いてる最中の熱中度・没入感が半端ないです。



ちょっと残念な男性にイかされる快感
エッチシーンはおよそ10分間。
プレイは手足の拘束、乳首責め、手マン、SEX(正常位)、ディルド責めです。

SEX、ディルド責めの際に比較的リアルな効果音が鳴ります。
セルフはありません。

「麻呂と一緒に気持ちよく きもちよーくなるでおじゃる」
不思議なzipの力で魅力的な女性へと変化した主人公に興奮した麻呂は
嫌がる彼女の手足をzipで拘束してから乳首やおまんこをいじり始めます。

エッチは身動きの取れなくなったこちらを麻呂が責め続けます。
時間に対するプレイのバリエーションが多いため個々の濃度は薄いのですが
どれも彼の特性を十二分に活かしながら行っています。

「乳首をホイールに見立て コリコリ コリコリ 両方同時に コリコリ コリコリ 乳房はマウスでおじゃる」
例えば序盤のカウントを絡めた拘束シーンではzipを展開するクリック音を鳴らしたり
その後の乳首責めでは乳首をマウスに見立てて執拗にクリクリします。

麻呂は世間的には身分の高い上品な人物のはずなのに
エッチにおいてはまるで正反対の下品な部分を見せながら責めてきます。
ちょっぴりアレなおじさんに弄ばれるM性をくすぐるシチュが印象的です。

「そなたは無理やりが好きでおじゃるからの 気持ちいいはずでおじゃる 激しく 激しく 乱暴だけど 気持ちいい」
対する後半は挿入してから30秒程度で果ててしまった早漏過ぎる麻呂が
彼女の体を鎮めるために張形(ディルド)を使っておまんこを責め上げます。

男性向けのような強烈なドライの感覚はさすがになかったものの
最後のカウントに合わせて程よく股間が盛り上がる感覚は味わえました。
女体化パートがあったからだと思います。

このように、作品の雰囲気を損なわないエッチが繰り広げられます。



とことんまで熱中できる作品
有料・無料合わせて他には絶対に無いものを持っている伝説的な作品です。

自分勝手だけどなぜか憎めない麻呂の強烈なキャラ
zipを探しながら催眠を深め、さらには女体化までするストーリーなど
あらゆる部分がまばゆいばかりの魅力に溢れています。

催眠自体は至って普通なのですが、この非常に個性的な要素の数々が
数多くの作品を聴いているような人でさえ魅入らせます。
「笑える」と「興味深い」の両方の意味でこれほど面白い作品はそうそうありません。
女性向けですが男性の方も是非一度聴いてみることをお薦めします。

「力が抜け 身体が重く 重くなるでおじゃる 布団と一体化するイメージでおじゃる」
最中に紡がれていく暗示についても全体的に堅実で隙がありません。
催眠初心者でもついていけるよう適度に具体的なイメージを交えながら
麻呂は少しずつ確実に聴き手の体の動きを封じていきます。

そして何よりzeroさんの演技が飛びぬけて優れています。
麻呂らしい声の合間に適度に見え隠れする落ち着いた穏やかな声が
心を解きほぐし、催眠に入りやすくなるような雰囲気を作り上げています。
特にカウントの間やトーンの具合が耳に心地良いです。
こういうキャラを演じながら催眠に入りやすいようにも配慮する。
シナリオと声優さんがガッチリかみ合っているからこそ、ここまで感動するのだと思います。

エッチについては時間の関係で感度を高めるシーンがほぼ無く
それがフィニッシュ時の快感に多少影響を与えるかもしれません。
ただ彼に何をされているかがすごくイメージしやすいですし
ちょっと残念な男性にいいようにされるシチュもスパイスにはなっています。
淫語・くちゅ音そこそこ、ちゅぱ音・喘ぎ声ごく僅かです。

催眠音声の魅力を独自の方向から教えてくれる作品です。
zeroさん以外にあ、きのこさんが演じられているバージョンなどもありますので
男性声に抵抗を感じる方はそちらを聴いてみるのもいいでしょう。

CV:zeroさん
総時間 31:51

きのこの里 ~たけのこは衰退しました~
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あ、きのこさんバージョンはこちら
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