耳癒やしマッサージ1

サークル「Binaural Experience」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回はかなり風変わりな作品を紹介します。
本作品は耳を泡で洗浄したり、マッサージしたり、耳かきする様子を
100パーセント効果音のみで演出しています。

女性の声が入らないぶん効果音により集中することができ
バイノーラル録音ならではのリアルな音の数々が耳に心地よさを与えます。
まさに音フェチ専用とも言えるこの尖った作りが一番の魅力です。



すべてのサービスを音で表現
謎の人物に耳をケアしてもらうお話。

「かちゃっ ぱっぱっぱっぱっ」
音声が始まると声などによる自己紹介は一切挟まず
早速タオルを広げているかのような効果音が流れ始めます。

本作品は主人公が誰かに耳を綺麗にしてもらう様子を
シーンに適した効果音を使ってお届けします。
そんなわけで作中ではセリフが一切ありません。
声が入るのが当たり前な音声作品の常識を覆す変わった作りをしています。

といってもさすがにすべてを音だけで掴んでもらうのは難しいですから
全部で9個ある音声ファイルの名前にサービスの内容が記載されています。
具体的には「耳の汚れをお湯で流します。」「タオルで拭き取ります。」みたいな感じです。

効果音が全編バイノーラル録音ですし
少なくとも何をしてるかさっぱりわからない、なんてことはないでしょう。
処女作とは思えないほど音に臨場感があります。



順序良く行われる丁寧なサービス
サービスの大まかな流れは最初にタオルや水を使って耳を洗い
それからボディソープのような泡をつけてから指でマッサージ
一度洗い流してから耳かきと背中のマッサージをします。

内容自体は癒し系音声における定番のものばかりですので
音だけだったとしてもイメージするのは割と簡単です。
でも声が無いからちょっと違った印象を受けるでしょうね。

序盤の耳を洗うシーン(3パート4分30秒)では
タオルで耳を軽く擦る音やお湯の流れる音が中心。
特にお湯で耳の汚れを流すシーンでは
すぐ近くでとてもクリアな水音が右耳→左耳の順に流れます。

効果音だけの作品といってもそれらを継ぎはぎしているのではなく
作者さんが実際にサービスをされている様子を録音しています。
ですから諸々の動作が滑らかで違和感無く楽しめるでしょう。

中盤の泡と指によるマッサージ(3パート14分)は泡の音がポイント。
「わしゃわしゃ くしゅ」という軽く小気味よい音が耳を潤します。
特徴的な音だからすごくわかりやすいですし
音のリアルさのおかげで耳のあたりに軽い圧迫感が感じられます。
音だけで聴覚以外の感覚も刺激されるのがバイノーラル録音の大きなメリットです。

そして耳の外側がスッキリしたところで
耳かきと背中のマッサージに入ります(3パート15分)。
耳かきは聴いた感じですと仰向けに寝た状態のまま
耳かき棒→綿棒→洗浄液で湿らせた綿棒の順に器具を切り替えながら行っています。
器具を切り替える際にもきちんと音を鳴らしているのがいいですね。

耳かき棒は「しゅりっ すっ」と滑らかで硬い音を少し力を溜めてから掻き出すように
綿棒は「ぞりぞり」と耳かき棒よりもざらつきのある軽い音
湿った綿棒はそれより少し重みのある音をいずれも優しくスライドさせるなど
器具ごとにきちんと音や動きの変化が感じられます。
大手サークルさんの耳かきを色々聴いて研究されているのでしょう。

ですが耳の外縁部・穴の入り口・奥といった位置の変化はあまりなく
同じ部分を集中的にケアしてもらっているような感覚を受けました。

このように、音だけで様子がわかる比較的リアルなサービスが楽しめます。



効果音好きにはたまらない作品
女性の声を一切挟まず音だけで癒しを与えてくれる非常に珍しい作品です。

水の流れる音、泡で耳をわしゃわしゃする音、指で軽くつまんで引っ張る音
そして耳かきや綿棒といった定番の音など
多種多様な効果音を上手に使い分けながらサービスを組み立てています。
サービス中だけでなく合間の準備的なシーンにもきっちり音が入っているから
作品としての統一感があり、実際にやってもらっているような没入感があります。
これらを音だけで表現しているのは見事と言うほかありません。

一般的な音声作品では事前に「~しますね」と言ったり
サービス中に様々な会話をするケースがほとんどのため
それらが無いことに最初は違和感を覚えるかもしれません。
でも音だけが生み出すその独特な空間に次第に落ち着きを感じるはずです。
そして音しか聞こえないからこそ頭を空っぽにすることができます。

そんな面白いコンセプトを持っている本作なのですが
全編に渡ってノイズが多いという割と致命的な弱点もあります。
おそらく自宅で録音されたのでしょう。
作中では自動車やバイクの通り過ぎる音がかなり頻繁に入ります。

本作は音だけを聴いて楽しむわけですから音のクオリティは非常に大事です。
だからこそノイズはできるだけ入れて欲しくなかった、というのが率直なところです。
一応ノイズ除去版も同梱されているのですが
そちらは逆に効果音の臨場感が損なわれているように思えました。
今後の作品ではこれらの改善に期待したいです。

音フェチ的な要素が非常に強い作品です。
音の品質に若干難があると言いましたが、価格がたったの100円とお安く
内容を理解した上で聴くならまず損はしません。
ですから気になった方はどうぞお気軽にお試しください。

CV:無し
総時間 33:42


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
2017年02月06日まで半額の50円で販売されてます。
その場合の点数は7点です。