シストラ!

サークル「フラワー症候群」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、お兄ちゃんに密かな恋心を抱いている妹が
催眠を使って彼を癒しながら自分の想いをぶつけます。

「今までとは違った催眠音声」をテーマに、2人の共感覚性を重視しながら
彼女はこちらにも積極的な協力を求める形で催眠をかけてくれます。
また初心者でも催眠をより楽しめるようにと
冒頭に十分な時間を取って催眠のレクチャーをする、といった特徴も持っています。



大好きなお兄ちゃんを癒すために
妹に催眠をかけられてからラブラブなSEXをするお話。

「こんばんは お兄ちゃん」
妹は明るくて可愛い声の女の子。
日々の生活を頑張っているお兄ちゃんに優しい言葉をかけると
彼の心身を癒すために催眠をかけ始めます。

フラワー症候群さんは様々なテーマや催眠の手段を持つサークルさんなのですが
その作品の多くは女性主導で催眠やエッチをするスタイルで統一されています。
しかし本作品は彼女とのSEXをよりリアルに味わってもらうために
彼女と様々な部分を共有しながら一緒に絶頂を目指すよう作られています。

具体的には彼女の気持ちを暗示を使ってこちらへそのまま伝えてきたり
主にエッチシーンで一緒に声を上げる、といった感じです。
いわゆるシチュへの没入感を重視している作品ですから
多少の声を出しても大丈夫な環境で聴くのが最も望ましいです。

本作品のもう一つの大きな特徴は初心者を非常に強く意識していること。
それを反映するかのように、妹は本格的な催眠を始める前のおよそ10分間を
催眠そのものの説明や音声を聴く際の心得にあてています。


「ダイエットしようって心に決めた でも 三日坊主で終わっちゃう それは 無意識である潜在意識が『別にダイエットなんてしなくていいじゃない』って思ってるからなんだよ」
今回のお話のテーマは「意識と無意識」。
人間の心の9割を占めると言われている無意識の強さを
具体的な例を挙げながら説明するとともに
それを改善する一つの手段として催眠が存在することを教えてくれます。

催眠の入門書に書かれているような割と真面目な内容ですので
催眠自体に興味の無い人にはちょっと難しく感じるかもしれません。
しかし催眠を知ることで催眠に入りやすくなる、といったメリットがあるのも事実です。
聴き手が催眠を受け入れる心の準備をするのにも役立っています。

その後に行われる本格的な催眠はおよそ23分間。
3分程度深呼吸をした後、自分が森の中にある湖に浮かんでいるのをイメージし
彼女が数えるカウントに合わせて少しずつ湖底へと沈んでいきます。

「数を数えれば数えるほど お兄ちゃんの意識は沈んでいく 力が抜けていく」
だいたい5カウントごとに軽めの暗示を入れてくるのですが
事前のお話と適度な深呼吸によってある程度リラックスしていることもあり
なんだか眠くなるような気分が湧いてくるかもしれません。

催眠音声では「沈む」「力が抜ける」「体が重い」みたいな暗示を
催眠法に合わせて意識的に繰り返しながら入れてくるケースが多い中
本作品は全編を通じて様々な暗示を散発的に入れてくる傾向が見られます。
ですから聴いた結果得られる感覚に結構な差が出るでしょう。
私の場合は主に眠気で体の脱力感はそれほどありませんでした。

「私はお兄ちゃんが好き お兄ちゃんは 私が好き 私はお兄ちゃんを愛してる お兄ちゃんは私を愛してる」
そして適度な深さの催眠に入ったところで
彼女は自分の心の内に秘めていた彼への想いをストレートに伝えながら
聴き手にもそう感じてもらえるよう同意を求める形で語りかけてきます。

「好き」「愛してる」などの心が浮かぶ言葉を浴びるほど言ってくれますから
それだけでも自然にいい気分になるのを実感するに違いありません。
彼女に従って小さくでもいいから口ずさんでみるとより強く実感できるでしょう。

彼女の言いなりになるのではなく、より多くの感覚を2人で共有する。
作品のテーマに沿った催眠が繰り広げられています。

冒頭でのラポール(信頼関係)の構築にかなり力を入れ
そこから先は古典的な催眠法を中心に使用しながら催眠状態を深めてくれます。
深呼吸を適度に挟んでリラックスしやすい環境を作り上げたり
湖に沈むイメージに物理的な深さを絡めたカウントを刻むなど
聴き手が催眠に入りやすくなるよう考えられているところが非常に印象的でした。

ですが例えば序盤に行う深呼吸のシーンでは
聴き手が息を吐くのに合わせて暗示を入れたほうが効果的なのに
なぜか吸う時にのみ入れていたり
シーンごとのカウントの数え方に違いが見られなかったりと
技術的に改善したほうが良いと思われる部分もちらほらあります。

先ほど述べた「暗示の入れ方が散発的」という点も合わせると
人によってかかり具合にそれなりの差が出るものと思われます。
どちらかというと催眠慣れしている人のほうが楽しみやすいでしょう。
それでも深い催眠状態まで入れる人はあまりいないと思います。



手を動かさない珍しいスタイルで行うエッチ
エッチシーンは20分ほど。
プレイは全身舐め、キス、SEX(騎乗位)です。

エッチな効果音はありません。
セルフは一応有りになります。

「じゃあ 私が言葉の前戯してあげるね」
催眠を使ってお兄ちゃんを自分の虜にした妹は
もっと幸せになってもらおうと彼の全身を舐め始めます。

エッチは最初の7分ほどを全身舐めのイメージによる感度強化に費やし
その後彼女とのSEXへと移ります。
ここでも2人の幸福感や快感を一緒に味わうシーンが多いですから
一方的に指示されるM向けのシチュに抵抗を感じていた人でも無理なく楽しめます。

「お兄ちゃんの乳首が勃起して硬くなっている 興奮している証拠 舌の先で突くと 背筋がゾクゾクしてくる」
全身舐めは乳首、首筋、脇の下、唇など比較的敏感な部位を
敢えてちゅぱ音を鳴らさず声だけで感じさせようとしてきます。
そんなわけであんまりエロくはないのですが
甘い声やあまあまな雰囲気でなんとなく体が火照る人もいるでしょう。

「好きが唇から伝わってくる 好きが体を震え上がらせる 好きが体を興奮させる キスは唇から 好きは全身に」
そして彼女はここでも自分の好意をストレートな言葉で伝えてきます。
可愛い声で何度も「好き」と言われて悪い気がする人はいません。
その気持ちが知らず知らずのうちに伝わり、心に温かさをもたらします。

メインのプレイとなるSEXは事前におちんちんを手で握り
彼女の「1、2」の掛け声に合わせて腰を突き上げる
珍しいスタイルです。
そんなに激しく動かしませんが多少は体力を消耗するでしょうね。

「お兄ちゃんは 私を犯す喜びに全身が火照っていく セックスの気持ちよさに 病みつきになってくる」
もちろん妹も主に声を使って射精を応援してくれます。
物理的な刺激、暗示による気持ちの高まり、そして実の妹を犯しているシチュ。
様々な要素が絡み合って射精しやすい環境を作り上げています。

催眠音声なので無意味に喘ぎまくったりはしないのですが
腰の動かし方に気をつければ射精するのはそんなに難しくはありません。
快感の度合いについても普段よりは多少気持ちいいくらいに感じられました。

このように、妹との一体感を重視したエッチが繰り広げられます。



幸せを感じながら気持よくなれる作品
妹に犯されるのではなく一緒に気持よくなるシチュと
彼女が放つ様々な愛の言葉が心と体を幸せにしてくれる作品です。

彼女は元々自分が持っていた「好き」という感情を
催眠を使って聴き手にも伝播するよう働きかけてきます。
おかげで最初は赤の他人だった彼女に対して
エッチシーンに入るころにはそれなりに良い印象を抱いているでしょう。
そして好きな相手だからこそエッチでより盛り上がりやすくなります。

「好き好き 大好き 本当に好き 誰よりも好き 世界で誰よりも好き」
作中で彼女自身の気持ちや感覚を描写しているシーンが比較的多いのも
この共感覚性を楽しんでもらうための配慮なのでしょう。
催眠音声は聴き手視点で描写したほうが楽しみやすかったりもするのですが
この作品は奉仕や調教ではなく愛し合うことをコンセプトとしていますし
彼女側の視点に立つことも重要だと思います。

そんな色々と考えられている作品なのですが、催眠が・・・うーん。
先ほど挙げた箇所以外にも改善したほうが良いと思われる部分がいくつもあります。
骨組みはいいんだけど細かい気遣いが及ばなくて入りにくくなってる感じです。
私がそこそこの深さだったので、皆さんだともう少し浅くなるかもしれません。
他の催眠音声以上にかかり具合にムラがありそうです。

エッチはプレイをほぼSEXに絞込み濃度を上げています。
近親相姦モノなのですが愛情や気持よさを前面に押し出しているため
ブラックな気分や背徳感はそんなに湧いてこないでしょう。
淫語そこそこ、喘ぎ声ごく僅か、ちゅぱ音はありません。

テーマの奇抜さ・面白さと催眠音声としての実用性を考えた結果
今回は以下の点数とさせていただきました。
兄妹愛を描いた誰でも聴ける雰囲気の作品ですので
癒しを得たい人やハードなプレイに疲れた人にお薦めします。

CV:東雲沙紗さん
総時間 1:00:38


オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります