サキュバスのエナジードレイン催眠

サークル「F・A・S」さんの催眠音声作品。

同サークルさんでは4作目の催眠音声となるこちらの作品は
穏やかなボクっ娘サキュバスが独特の方法で精力を搾り取ってくれます。

アンビエントテクノという特殊な音楽や効果音をバックで流しながら
声の位置を移動させたり、2重3重に暗示を入れてくるなど
声と音を上手に組み合わせながら催眠とエッチを行っているのが特徴です。
声だけで行う催眠に比べて作品への没入感が得やすく
その結果癒しの感覚や声で快感を操られる気分が味わいやすくなっています。



効果音や音楽を駆使した個性的な催眠
いやらし系ドSサキュバスに精気を吸いとられるお話。

「やぁ こんばんは ボクは 淫魔の国に住む サキュバスって種族なんだよ」
いやらし系ドSサキュバスは穏やかな口調、中性的な声のお姉さん。
男たちにエッチな夢を見せて精気をいただくのが大好きな彼女は
主人公を自分の世界へ連れて行き極上の快楽を与えてあげます。

本作品はサークルさんが以前発売された同人音声作品
サキュバスの言葉責めマインドコントロール」の外伝的な位置づけになっており
そちらで登場した彼女が催眠を使って主人公を淫魔の世界へ連れて行き
そこで効果音や音楽を使って犯す独特なプレイを繰り広げます。
(内容的に独立してますからあちらを無理に聴いておく必要はありません。)

そんなわけで本作品では催眠誘導の段階から多彩な音と音楽が流れます。
サークルさんによるとアンビエントテクノはリラクゼーションを誘発する曲らしく
催眠にとって重要となる集中力を磨くのにも効果を発揮するそうです。
実際聴いてみた感じでもかなり癒しを感じるタイプの音楽でした。
作品の世界観にどっぷり浸かりながら催眠を深めていけるわけです。

催眠はおよそ45分30秒と長時間。
まずは部屋を明るくしたままで肩幅くらいに足を広げて立ち
およそ10分間両腕をだらんとさせたまま前後にぶらぶらさせます。
催眠を始める前の準備運動みたいなものと思ってください。

「これから 頭を落ち着ける音を流してあげるから そのまま ぶらーんぶらーんと 前後に手を動かしたままでいてね」
最中は彼女が一切話しかけてこない代わりに
「ぶくぶく ぱしゃぱしゃ」と水の弾けるような音が鳴り続けます。
F・A・Sさんは他の作品でもそうなのですが効果音のクオリティが非常に高く
そのリアルでクリアな音がなんとなく爽やかな気分にさせてくれます。
運動によっても肩や腕が適度に温まって心地よさを感じるでしょう。

部屋を暗くして横になった後に始まる本格的な催眠の一番最初は深呼吸。
2回を1セットに何度も行いながら、その都度入る彼女の声に耳を傾けます。
ちなみにここでは「プップップップッ」とリズミカルな電子音が鳴り響きます。

「瞼が 重さを感じるようになる とても重くて 閉じたくなってくる」
「目を開けているのがめんどくさい すぐ閉じてしまいたい 閉じたら すっごく楽になるよ」

彼女はこちらが深呼吸を終えた直後に
表現を少し変えながら何度も何度も瞼が重くなる暗示を入れてきます。
先ほどの運動で適度に疲れていることもあって
後になるほど妙に瞼が重くなったり眠くなってくるでしょう。

「体の感覚が いつもと少し違う気がするかな? それがトランス状態というものだよ」
深呼吸の後にも何度も目を開閉させながら暗示を入れるシーンがあり
目を開けている時と閉じている時とはまるで違う感覚がするはずです。
具体的には閉じている方がずっと落ち着いたり心地よく感じるようになります。
彼女は聴き手に感覚の変化を実感させながら丁寧に催眠を進めてくれます。

そしていよいよサキュバスの待つ淫魔の世界へと旅立ちます。
ここからは作品のキーとなるアンビエントテクノが流れ始め
2つの部屋を経て現実世界から夢の世界へと移動する様子を演出します。

「ベッドの周りの音が どんどん消えていく」
「真っ暗な闇に吸い込まれて落ちていく」

最初に訪れるのは真っ白い空間とテーブルに黒いヘッドホンが置いてある部屋。
ここでは現実世界の音を失い、代わりに淫魔の世界のそれを得るのですが
その際彼女は左右からまったく別の暗示を同時に入れて催眠をさらに深めようとします。

人間の脳は複数の事へ同時に意識を向けるのを苦手としているため
どちらに耳を傾けても平衡感覚が崩れるような軽い混乱を味わうことになります。
頭の中がぐるぐるし、一気に重くなる不思議な感覚です。

本作品は複数同時に暗示を入れるテクニックが他でも何度か使われており
催眠を深める、エッチで絶頂するといった重要なシーンでの成功を助けています。
アンビエントテクノと並ぶ大きな特徴と言えるでしょう。

白い部屋を抜けた次にあるのは紫の部屋。
壁一面に鏡、中央に人が乗れる台座が置かれたその場所で
この先のエッチに必要な気持ちよくなれる体を手に入れます。

「服が(紫色に)染まると 同時に右腕が どんどん痺れてくる」
声を左右に振り分けながら手足に痺れを感じさせたり
復唱させたり、浮遊感を感じさせたりと
サキュバスは様々な手を使ってさらに深い催眠へと導きながら感度を高めます。
ここまで彼女の声に従い様々なことを行ってきたことや音楽の効果もあって
まるで別の世界にいるかのような心地よい感覚が湧きあがってきました。

作品のテーマとなっている効果音や音楽を上手に使いながら
シーンごとに目的を定めてそれに適した暗示を何度も入れてくる安定感のある催眠です。
催眠の構成自体は古典系の技術を組み合わせている比較的シンプルなものなのですが
バックで流れる諸々の音のおかげで癒しの効果が遥かにパワーアップし
さらに作品としての個性も生まれています。

時間が結構長いので聴いてると途中で寝落ちする人が続出するでしょう。
私もレビューを書く必要が無ければそうしたくなるほど心が落ち着きました。
声と音のコンビネーションが素晴らしい癒しの効果を発揮しています。

そしてさらに素晴らしいのが、どのシーンでも丁寧かつ入念な暗示を入れていることです。
こういう作品の場合どうしても音に頼りたくなるものなのですが
サキュバスは瞼が重くなる、頭が真っ白になる、声に従うほど気持ちよくなるなど
聴き手が段階的に催眠を深められるようきちんと声を使って誘導しています。

真新しい要素を入れつつ、催眠にとって何が重要かを見失っていないのが見事です。
初心者を意識したアプローチもされていますし、不慣れな方でも普通に楽しめるでしょう。



声と音の両方にイカされる快感
エッチシーンは22分30秒ほど。
プレイは疑似手コキ、SEX(騎乗位?)です。

いずれのプレイでも比較的リアルな効果音が流れます。
セルフはありません。

「徹底的に抵抗力を削いで ボクのおもちゃにしてあげるよ 楽しみだね」
催眠によって主人公を自分の声と音の虜にしたサキュバスは
精気を奪うために音の魔法を使って彼のおちんちんを責め始めます。

エッチは疑似手コキで1回、SEXで1回の絶頂シーンを用意し
それぞれで効果音や音楽を絡めながら段階的に感度を高めていきます。
淫語などの直接的な表現をかなり控えているおかげで
音や暗示に絶頂させられる不思議な体験がしやすくなっています。

「ほらほら 音が聞こえてきたね ボクのぬちゃぬちゃの手が どんどん下に向かっていくよ」
1回戦は声の魔法で手の形を作り、それでおちんちんをしごく疑似手コキ。
幻想的な音楽や木の扉を開閉するのに近い効果音とは別に
手コキを感じさせる粘液質の水音が鳴り始めます。

疑似手コキと言ったように彼女が直接いじっている表現はほぼありません。
ですが諸々の音やプレイの様子を聴いていると一気に股間が熱く硬くなります。
音を使ってエッチなイメージ力を膨らませてくれるプレイ、とでも言えばいいのでしょうか。

「水の中に 石を落したように 周りへ 周りへ 波紋のように 気持ちよさが広がっていく」
もちろん催眠音声のエッチに必要不可欠な感覚操作の暗示も数多く登場します。
ここでは中央の声に加えて左右から囁き声で別に暗示を入れる面白い演出がされており
バイノーラル録音の効果もあって彼女が耳元にいるように感じられます。
このバイノーラル環境+囁き声による暗示の効果は絶大です。

「音で おちんちん操られてイキなさいよ 変態」
サキュバスの豹変っぷりも大きなポイント。
彼女はこちらが一切抵抗できなくなったのを知っているからか
持ち前のSっ気を発揮するかのような嗜虐的なセリフを適度に投げかけてきます。
暗示+言葉責めの2方向から興奮を高めるアプローチですね。

特に終盤登場する度重なる寸止めはなかなかにハード。
最後に訪れるドライの瞬間に湧きあがる快感を上手に煽り立ててくれます。
最中は股間を中心に筋肉が引き締まってやや苦しくなるのですが
フィニッシュ時は弾けるような爽やかな快感が全身を駆け巡りました。

対する2回戦は純粋なサキュバスとのSEXを楽しみます。
こちらは1回戦で流れていた音楽がなくなり効果音が中心になりますから
一般的な催眠音声で行われるエッチにやや近くなっています。

「キミはどうしようもなく愚かで 惨めで 恥ずかしい変態だね」
口調は優しいけど容赦の無い言葉責め、エッチな効果音、そして暗示。
3つの要素を組み合わせながら彼女は聴き手を確実に絶頂へと追い込みます。
女性にやや厳しく責め立てられるのが好きな人ほど興奮できるでしょう。
最後の絶頂シーンも先ほどとは違い連続絶頂スタイルになっています。

このように、声と音を使って絶頂させる個性的なエッチが繰り広げられます。



現実逃避しながら気持ちよくなれる作品
キーとなっている効果音や音楽と暗示の絶妙なコンビネーションが光る作品です。

幻想的な音楽だったり環境音だったりとシーンごとに内容を切り替えながら
聴き手が終始安心し、集中できる空間を音によって作り上げています。
催眠状態は平たく言うとリラックス+集中ですから
これらを音によってサポートすることは大きなプラスとなります。

音声を聴き始めた当初は声に対して音楽のボリュームが大きく感じたのですが
これもサークルさんが淫魔の世界に行く感覚を引き出したかったからなのでしょう。
リアルのノイズが耳に入りにくく催眠とエッチが取り組みやすく感じます。
他にも色々ありますが、演出面に相当なこだわりをもって作られています。

それでいて催眠音声の主役といえる暗示にもきちんと力を入れています。
作品の性質上音を大事にしているのは間違いありませんが
それら無しでもある程度の深さまで入れるだろうと思えるほどに暗示が濃厚です。
今回は要所でマルチボイスの演出もあり一気に落ちる感覚も味わえます。
主役は声、効果音や音楽はその引き立て役の位置取りをしっかりと守っています。

「すごい景色を見て 我を忘れちゃったり 可愛い子をぼーっと見てた なんてことはあったかな?」
個人的には準備運動の直後に少しだけある小話も非常に印象的でした。
トランス状態は特別な感覚ではなく日常生活に根付いていることを教えてくれます。
こういう内容の作品になるとどうしても玄人向けに思われがちなのですが
少なくともサークルさんは初心者に対する配慮を忘れていません。
成長しつつも初心を忘れないその心構えも実に素晴らしいです。

エッチはバックで音を流しつつ暗示で気持ちを高めるスタイルです。
マリアの悦楽音叉催眠~ダッチワイフにしてあげる」にあるような
特定の効果音をトリガーに絶頂を促す演出があれば尚良かったように思えます。
暗示がしっかりしてるので絶頂自体は無理なくこなせます。
どちらかというと疑似手コキの方がイキやすいかなと。
くちゅ音それなり、淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

幻想的な世界に浸りながら癒され、気持ちよくなれる作品です。
作品のタイトルや内容からくるイメージ以上に強力な癒しの効果が得られますから
珍しい作品に触れたい人だけでなくそれ目的で聴くのも大いにお薦めします。

おまけはBGM3曲です。

CV:沢野ぽぷらさん
総時間 本編…1:16:12 おまけ…19:57


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります