Listenable pharmacyさんで配布されている無料の催眠音声作品。

2014年の最後を飾る今回の作品は
お姉さんの入念な催眠で深い催眠状態に入ってから
乳首やおちんちんをいじって大きな快感に酔いしれます。

Powerful Drug」と同じく初心者をかなり意識した作りをしており
音声を聴く際の心構えや最中のセリフの細かい表現方法など
聴き手のことを第一に考えた親切さが催眠への入りやすさを感じさせてくれます。



すべてを許容し受け入れる大らかな催眠
お姉さんに催眠をかけてもらってからオナニーを楽しむお話。

「リラックスするために ちょっと 肩や首をほぐしてみましょう」
お姉さんはややトーンの低い穏やかな声の女性。
最初に2分ほど作品を聴く際の心得などを説明してから
催眠に深く入るための準備を始めます。

催眠は5パート31分ほど。
最初はリラックスと被暗示性のテストを兼ねて腕を前ならえのように伸ばし
それから目を瞑って別の両腕をイメージします。
ちなみに本作品は仰向けに寝るのではなく座った状態で聴きます。

「閉じられた瞼の向こう側で イメージの両腕が あなたの本当の両腕を 左右に開いていく」
彼女の声に従って架空の腕が本物の腕を押し広げるイメージをしていると
腕の内側にプルプルするような圧迫感があるかもしれません。
彼女も「外へ」「開く」を何度も言ってそうなるように後押ししてくれます。

「たとえ開かなかったとしても あなたは自分の体がしっかり制御できる 素晴らしい素質を持っています」
催眠に不慣れだったり被暗示性の低い人はそうならない場合もあるでしょう。
でも彼女はそういう人を決して見捨てたりせず
むしろこの先の催眠でそれが有利に働くことを説明して励ましてくれます。
こんな感じで彼女は聴き手のすべてを受け入れながら催眠を進めています。

お次はお馴染みの深呼吸や全身の脱力をしてさらにリラックスします。
深呼吸は一緒に呼吸をしながら心身をスポンジに例えてイメージしやすくし
脱力は体を上から下、下から上と何度も往復するように言われた部位に意識を向けます。

「(目を閉じるのを)我慢すればするほど 目を閉じた時に気持ちよく ふかーい催眠状態に入っていくことができます」
深呼吸の最後の方でしばらく瞼を閉じるのを我慢させるシーンがあり
十分にリラックスしていた場合はきっと瞼がとても重く感じるでしょう。
そして彼女の合図に合わせて目を閉じた瞬間
文字通り高いところから飛び降りているような落下感が全身を襲います。
いわゆる「催眠に入る」感覚を実感しやすいシーンと言えます。

軽く催眠に入った後はその状態をより強めるために
カウントを交えながら目を覚ました状態と催眠状態を何度も往復します。
直前に催眠に入る感覚を体験しているだけに
2つの状態に明らかな違いがあるのを実感しやすいのではないでしょうか。

「さっきまでの深い催眠状態を思い出します 思い出すとともに ゆっくり感覚が蘇ってきます」
それを後押しするかのように
彼女は先ほど味わった感覚を反射的に呼び起こすようなアプローチをしてくれます。
無意識を有効活用した実に催眠らしいセリフですね。

「その幸せな感覚に浸るだけがすべて その気持ちいい感覚に沈むことだけがすべて」
そして最後の最後は今まで培ってきた心地よい感覚にどっぷり浸ります。
この時点で相当頭はぼんやり、体はぐったりしてるでしょうから
彼女の「ゆらゆら」の声に合わせて体が勝手に左右に動くかもしれません。
意識はあるのだけど眠っている最中のように気持ちいい
そんな催眠特有の感覚が心と体を癒してくれます。

大まかな進め方は古典催眠、細かい言い回しやアプローチは現代催眠を意識した
ハイブリッドなタイプの催眠です。

冒頭の諸注意やストレッチで心と体の凝りをほぐしてから
パートごとに明確な目的を定めて段階的に催眠を深めてくれます。
作りがオーソドックスなのに加えて進め方が非常に丁寧ですし
多くの人が取り組みやすいと感じることでしょう。

深呼吸をしてから分割弛緩→揺さぶり→イメージ誘導へと繋ぐ展開は
他の催眠音声でもそれなりに見かける比較的ありふれたものです。
しかし個々の進め方や暗示の入れ方・内容はオリジナリティに溢れています。
ですから多くの作品を聴いてきた強者でもきっと新鮮味を感じながら聴けます。

「自然にかるーく 目を開けていてください …はい よろしいですか?
そしてお姉さんのセリフが実際に対面しているかのように生き生きとしています。
催眠音声はシステムの関係上一方的に話しかけるスタンスになることから
文語的と言いますか、余計に感じるセリフを省く傾向が見られます。
しかし催眠は基本的に被験者と催眠者が面と向かって行うものです。
その雰囲気、つまり彼女が目の前にいる感じをセリフで見事に醸し出しています。

催眠にがっつり入れるし面白さもある極めてハイレベルな催眠です。



集中しているからこそ得られる一段上の快感
エッチシーンは3パート18分間。
プレイは乳首オナニーとオナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「気持ちいいことがすべて 気持ちいいことだけに集中すればするほど 催眠が深くなり 快感が研ぎ澄まされていきます」
入念な催眠によって主人公を深い催眠状態へと導いたお姉さんは
暗示を使って気持ちを高めながら彼にオナニーするよう指示します。

エッチは最初に感度を高めてから乳首→おちんちんの順にいじります。
時間が短いためそこまで凝ったプレイを行うわけではありませんが
催眠が深ければ深いほどいつもとはまったく違った快感が味わえます。

「ほら あなたの中にどんどん どんどん 溜まってきた快感が 今溢れ出してきます」
一番最初の感度上昇はストレートな淫語を敢えて言わずに
彼女が暗示の力だけで心身にエッチな火照りを与えます。
さすがにフル勃起するほどまでは興奮できないかもしれませんが
股間に先ほどとは違った熱が湧きあがるのを感じる人は結構いるはずです。

その後に行われるプレイも催眠を非常に重視したものばかり。
ここでは冒頭でイメージしたもう一つの両手を再度登場させ
聴き手にリアル/イメージどちらの手で刺激してもよいと選択権を与えています。
上手くいった人もしくはドライでイケる人はイメージ
腕が動かなかった人やセルフが好きな人はリアルに刺激を与えるのがいいでしょう。

「乳首気持ちいい 前立腺がゾクゾクする 脳がどんどん快感を受け入れて ただそれだけに集中する」
もちろんプレイの最中も感覚支配の暗示でより気持ちを高めてくれます。
乳首未開発の人はそう感じるかわかりませんが
私は乳首に軽く指を触れただけでピリッとした気持ちよさが全身を駆け巡りました。
ここまでの準備の甲斐あって時間の割にはかなりの満足感が得られます。

「(初めて勃起したときの事を)思い出すと あなたのおちんちんは その時の快感を思い出します」
一番最後のオナニーはこちらの自由におちんちんをしごきながら
自分が初めてオナニーした時の様子をイメージします。

男性ならいくつになっても初射精の体験を鮮明に覚えているのではないでしょうか。
その時味わった新鮮で強烈な快感を思い起こしながらオナニーすることで
いつもとは違った充実した快感が得られるに違いありません。
私も脳にモヤモヤ、股間にピリピリとした十分な気持ちよさが味わえました。

このように、無意識の力を活かして気持ちを高めるハイセンスなプレイが繰り広げられます。



催眠の楽しさを教えてくれる作品
「Powerful Drug」よりもさらに洗練されている印象を受けた初心者向けの名作です。

聴き手を常に気遣いながらゆっくりと丁寧に進めてくれる催眠
催眠状態下で発揮される集中力を上手に活用したコンパクトなエッチ
いずれも催眠音声としてこの上なく優れており
催眠の経験が浅い人でもリラックスや感覚の変化を体感しやすいと思います。
私も聴いている時間があっという間に感じられるほど音声に集中できました。

今回は「イメージの力」をテーマにイメージによる感覚の変化に挑戦されています。
こう言われると難しく感じるかもしれませんが、やってる事は至ってシンプル。
ただ彼女の声に従って聴き進めているだけで不思議な感覚が勝手に湧いてきます。
要所で何をすれば、何を考えればいいのかをきっちり教えてくれますから
妙に落ち着くとか、やりやすいといった安心感を覚えるでしょう。

「あなたが望むなら あなたは自分の頭の中を 真っ白にすることができるでしょう」
それはお姉さんが聴き手に適度に委ねながら催眠を進めているからです。
催眠と言うと彼女の言った通りに体を操られるようなイメージを抱きがちですが
本来は被験者の無意識に眠っている力を活性化させる行為に過ぎません。
本作品を通じて催眠という行為のあり方を改めて思い知らされました。

催眠は双子シリーズに比べると奇抜さに欠けるものの
作者さんらしい独特なアプローチが個性を生み出しています。
1本目として聴いてもおそらく大丈夫でしょう。

エッチは暗示による感覚の変化を感じさせながら気持ちよくなります。
捉え方によってセルフ/ドライどちらとも取れるプレイですから
皆さんのお好きなスタイルで取り組んでみてください。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

催眠音声を知るすべての人に一度は聴いてみて欲しい作品です。
序盤のシーンが特に優れていて思わず涙がこぼれるほどに感動しました。
まだ聴いたことのない方は是非お試しください。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 1:08:51

Listenable pharmacy
http://www.nct9.ne.jp/d3online/
(画面左側、上から6番目の「Tablet Case」が本作品になります)