あいすくりーむになっちゃう催眠音声。

サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。

こちらはアイスクリームになって食べられる感覚が味わえるとても珍しい作品です。
といっても捕食をテーマにしているのではなく
催眠に入った際に生まれるふわふわ、とろとろとした心地いい感覚を
たっぷりと味わうための1つの手段としてアイスになります。

催眠はテーマに沿ってアイスクリームが随所に登場します。
冷たくて、いい香りがして、真っ白で、とっても甘い。
そんなイメージを通じて少しずつ催眠の世界へ導いてくれます。



アイスクリームを食べよう
お姉さんの催眠でアイスクリームに変えられて食べられるお話。

「いらっしゃいませー ようこそ パティスリーふぁんへ」
パティスリーのお姉さんは甘く穏やかな声の女の子。
美味しいバニラアイスを食べに来た主人公に対して
彼がより美味しくアイスを食べられるようにリラックスを促します。

こんな感じで最初はバニラアイスを食べる側として物語は進められます。
ひとまずアイスの持つ様々な特徴をよく知ってもらって
後で自分がアイスになった時のイメージ作りに役立てさせるわけです。

催眠は26分ほど。
まずは深呼吸と体を7つのパーツに分けての脱力を行ってから
3カウントを何度も刻んである程度の深さの催眠状態へと持っていきます。
ここではアイスクリームは登場しないので詳しい説明は省略します。

「今 あなたの目の前には あまーいアイスクリームがあるよ」
そしていよいよ夢の世界でアイスクリームと出会い
真っ白な見た目やひんやりとした雰囲気、そしてほのかに漂う甘い匂いを堪能します。
食べ物、しかも甘いものということで聴いていて涎が出てくる方は多いでしょう。
それは無意識が彼女の声に反応してアイスのイメージを思い出しているからです。

「もう 頭の中は ミルクとバニラでいっぱい 気持ちいい味と 香りのことで いっぱいになっちゃった」
催眠状態をより深めるために合間にカウントやイメージを挟んでから
今度はアイスクリームを食べることで口に入れた際の感覚をインプットしていきます。

舌に乗せたときのひんやりとろとろな感触、甘い味と香り
そして飲み込んだ際に湧きあがる幸せな気持ち。
アイス自体がイメージしやすいのに加えてお姉さんの描写が丁寧なおかげで
自然と自分がとても幸せな感覚に包まれているのに気づくと思います。
食べた後にほんのり体の芯が冷えるように感じる方もいるかもしれません。

「とろとろ溶けて 体が白い液体になっていく」
最後はアイスを食べ過ぎてきんきんに冷えた体が
しばらく経って温かさを取り戻すとともに溶けていく様子をイメージします。
頭も体もとろとろに溶けて真っ白、でもとっても気持ちいい。
お姉さんの巧みな暗示によって脳がとろけるような感覚が得られるでしょう。

聴き手をアイスクリームになりきらせることを目的に
アイスのイメージをふんだんに盛り込んだテーマに沿った催眠が繰り広げられます。
いきなり「あなたはアイスクリームになります」と言っても誰もついてこないことを考えて
まずは普通にアイスを食べさせながら少しずつ催眠を深めるところから始めているのが
とても慎重かつ丁寧に感じました。

アイスになりきるためには当然アイスのことをよく知っていなければなりません。
だからアイスの視覚、嗅覚、触覚、味覚的なイメージを随所に声を使って刷り込み
かつ幸せな感覚に浸らせて心に大きな隙を作り上げてから
本題であるアイスクリーム化を催眠的なイメージを織り交ぜて行っています。

さすがに自分が本当にアイスになりきるところまでは難しいでしょうが
アイスクリームのように頭の中がとろけるような感覚は味わいやすいです。
脳みそがアイスクリームになったような感覚とでも言えばいいのでしょうか。
催眠の進め方も堅実ですし、テーマに疑問を持たない人なら普通に楽しめると言えます。



アイスクリームとして食べられよう
エッチシーンは21分ほど。
プレイはアイスになってお姉さんに食べられるです。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「ねぇ知ってる? 食べられるのって とっても気持ちいいんだよ」
お姉さんの暗示の力でアイスクリームへと変えられた主人公は
今度は彼女に食べられることで気持ちよさを感じていきます。

プレイの内容を見ていただければわかるように、本作品のエッチはエロいものではなく
催眠状態特有の心地よさを味わってもらうことを目的としています。
プレイは本当にお姉さんに食べられるだけですし淫語も一切登場しません。
(18禁なのは「犯される」が何度か登場するからだと思います)
その代わりに彼女は心身がとろけるような心地よさを味わわせてくれます。

「あったかくて ぬるぬるで とっても柔らかい舌に 舐めまわされる」
催眠の時とは逆に彼女の口の中にいることをイメージしながら
温かい舌で全身を舐めまわされているのを感じてみてください。
彼女がその様子を非常にわかりやすく、そしてゆっくりと描いてくれますから
頭の中を軽く撫でられるだとか、全身にほんのり温かさを感じるかもしれません。

アイスで食べられること自体がリアルではありえない事ですし
その結果生まれる反応は人によって大きく違うと思われます。
でもまどろむような気持ちよさだけは共通して得られるはずです。

このように、催眠音声の中でもなかなか見られない独特なエッチ?が楽しめます。



興味深いコンセプトの作品
テーマであるアイスになって食べられることに奇抜さを感じる作品です。

催眠によって得られるふわふわ、とろとろとした感覚が
アイスクリームを使って割とわかりやすく表現されています。

サークルさん自身が付属のテキストで「ガチエロではない」と言われているように
股間が熱くなるとか、突き抜けるような感覚が襲うといった
ドライオーガズムを目指す際に見られるような感覚はおそらく得にくいです。
でもそれを補って余りあるほど脳に心地よい快感を提供してくれます。

誰得催眠製作所さんは違和感なくテーマに催眠を定着させられる点が優れていて
結構ぶっ飛んだテーマの作品を色々作られているのに
それぞれにしっかりと合った催眠を用意して進めてくれます。
この「違和感がない」ってのが催眠音声においては結構大事なことで
それをしっかりとやり遂げているところがすごいなぁって思います。

催眠はアプローチの仕方がいいですね。
事前にしっかりとアイスクリームのイメージを植え付けてくれています。
途中で甘い香りや味を感じる方はそこそこいるのではないでしょうか。
エッチシーンが独特すぎるため初心者にはあまりお薦めはしません。

エッチは催眠によって得られた感覚を継続してより大きくしていきます。
方針自体は問題ないのですが、プレイが本当に食べるだけなので
例えばソフトクリームみたいに舐めるシーンがあってもよかったかもしれません。
これならフェラみたいに舐められる気持ちよさを楽しんでもらえますから。
ちゅぱ音ごく僅か、淫語と喘ぎ声はありません。

本当に催眠を楽しませることを重視した作品です。
18禁にしてはソフトすぎることを考えて以下の点数とさせていただきました。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 57:47


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります