心無き機械人形 The Origin

サークル「B-bishop」さんの同人音声作品。

今回紹介するのは心を持たない機械のお姉さんが
割とあまあまな雰囲気で徹底的に精液を搾り取ってくれる作品です。
同サークルさんの看板シリーズの1作として比較的最近に発売されたものなのですが
時系列的には本作が最も古い位置づけになっています。

ファーストタイプである彼女は人間にとって必要不可欠な「愛」に特化しており
エッチをしながらマスターである少年に惜しみない愛を注ぎ込みます。
しかし残念ながらそれ以外の感情については認識すらできません。
その非常にアンバランスな彼女の「心」が取り返しのつかない悲劇を生みます。



「愛こそすべて」な機械人形
性処理専用アンドロイド『機械人形』のカトレアに搾精されるお話。

「ええっと キミが機械人形の実験に協力してくれるって子だよね?」
スタッフはややトーンは低いが明るい雰囲気のする声のお姉さん。
新しい機械人形のテスターとしてやってきた少年に今回行う実験の内容を説明します。

最初のパートは物語の雰囲気づくりとして
彼女が少年に語り掛けながらカトレアの待つ実験室へと向かいます。
ちなみにここではしゃべりませんが、エッチの最中は少年が喘ぎ声を漏らします。
(漏らさないバージョンも選択できます)

「おはよう あなたがマスターね? うふ よろしく」
カトレアは甘く可愛いのだが無機質さも感じる声の女の子。
機械らしく若干たどたどしい口調で少年に親しげな挨拶をします。

カトレアは人間の女性とほぼ同じ見た目や質感を持っており
感情面は初期型なのでそこまで豊かでもないのですが
エッチの際に重要となる「愛」に関する行動や判断力に優れています。
おそらく最初の会話を聴いた段階ではほとんどの人が彼女に好感を持つでしょう。

「課題としては 愛情を必要とする性処理で愛の感情を抑えられずオーバーロードする可能性が予見される点である」
しかしどんなにプラスに働く要素も度を過ぎれば毒になります。
彼女は機械であるからこそ愛の加減をあまり理解していません。
それ故に後に進むほど彼女は暴走し、壊れていきます。

最初は優しかった彼女がどのタイミングでレールを踏み外すのか。
そして最終的にどうなってしまうのか。
プレイを通じて描かれている2人の心の推移が本作品の大きな聴きどころの一つです。



過剰すぎる愛ゆえのプレイ
エッチシーンは3パート52分ほど。
プレイはキス、手コキ、亀頭責め、フェラ、パイズリ、SEX(背面座位)です。
手コキ、パイズリ、SEXの際にややリアルな効果音が鳴ります。

「ねぇ 私を見て そう 私の目を見て」
スタッフが立ち去り少年と2人きりになったカトレアは
緊張している彼をリラックスさせようと甘い甘い口づけをします。

エッチは1日目、2日目、後日談の3パートに渡って
手足を機械で拘束された少年をカトレアが一方的に責め続けます。
しかし彼女の愛に溢れた甘い声のおかげで雰囲気は比較的穏やか。
プレイの凄惨さや残酷さを一定以上和らげる効果を発揮しています。

1日目はプレイを手コキ1本に絞り、1回ごとに責め方を変えながら計3回射精します。

「怖い…よね? でも 安心して マスターの辛いことや嫌なことは絶対にしないから」
序盤の彼女はマスターの従順な下僕として彼を常に思いやっており
竿やたまたまをゆっくりと揉みほぐしながら優しく優しく刺激を与え
それに応えて彼も甘く可愛い喘ぎ声を漏らします。
(「少年」とあるように変声期を迎える前の女の子に近い声です)
一般的なエッチに近い心が満たされるプレイですね。

しかし1回目の射精後すぐさま手コキを再開するカトレアに対して
少年が拒絶する態度を見せるところから空気は一気に硬化。
「少年をもっと気持ちよくしてあげたい」という彼女の願望と
「もうこれ以上の快感は耐えられない」という少年の意思。
2人の考えがまったく正反対の方向へと向かい始め、愛は脆くも崩れ去ります。

少年「おおおぉぉぉぉぉん!!」
「あは あははははは おかしくなる顔も見たいかな」

中でも3回戦は休憩なしに亀頭を責める非常に手厳しいプレイが行われており
拘束しているのをいいことに、ぶっ壊れた笑い声を上げながら激しく責める彼女と
そのあまりの厳しさに悲鳴を漏らす少年との対比が凄まじいです。

ノーマル、ややMあたりの人ならこの声にきっと耳を覆いたくなるでしょう。
聴いていると心が痛む悲痛な叫び声です。

2日目はフェラ、パイズリ、SEXと1回ごとにスタイルを変えながら精液を搾り取ります。
ここでは少年の愛を尚も掴みとろうとするカトレアの暴走っぷりが
ハードなプレイと合わさって少年の心を少しずつ壊していきます。

「そこぉ そこの溝 だめぇぇぇぇぇ!」
上品だが水分の多いちゅぱ音をまき散らしておちんちんを勃起をさせ
「じきゅるぅぅぅ」という下品な唾音をまき散らすバキューム
「ちりゅうるるっ っぶっぽっ」とリズミカルな音を鳴らすピストンなど
最初のフェラシーンだけでも相当なエロさを持ったプレイが繰り広げられます。
少年の悶えっぷりが頷けるほど股間が大いに熱くなりました。

「私の好きに包まれて射精して 好き好き好き好き好き マスターのこと大好き」
一番最後のSEXシーンももちろん外せません。
極上のおまんこで少年のおちんちんを飲み込んで快楽漬けにしながら
カトレアは自分のモノになるよう何度も何度も愛の言葉を投げかけてきます。
機械らしいやや筋っぽさのあるピストン音、彼女の上ずった声
呆けた声と悲鳴の中間くらいの声を漏らす少年の喘ぎ声が
その場の雰囲気を十分すぎるほどに伝えてくれるに違いありません。

最後の射精の瞬間に聞こえてくる凄まじい射精音
「あぁぁぁぁぁぁ」と魂が消し飛んでいくような声を上げる少年の様子に
あまりにも重すぎる彼女の愛を感じました。
彼の全てを手に入れようとする彼女の貪欲さが痛いほどに伝わってくるシーンです。

このように、プレイを通じて機械ならではの間違った愛情表現が描かれています。



過剰な愛に押しつぶされそうになる作品
「ずっと自分を見て欲しい」「自分だけを愛してほしい」
そんなカトレアの歪んだ愛に心が締め付けられる思いがしました。

「さっきより激しく責めたのに量が少なってことは私が悪いんだよね? マスターへの愛が足りなかったんだよね?」
彼女は愛とは何か、愛とはどうあるべきかをある程度理解しており
自分の体のすべてを使って少年に天にも昇るような快楽を惜しみなく与え続けます。
しかし彼女は愛以外のこと、例えば男性の生理的な仕組みなどをほとんど知りません。
それ故にもっと気持ちよくなってもらう=精液をいっぱい出してもらうために
相手の気持ちを顧みず、休みも与えず一心不乱に刺激を与え続けます。

この様子や物語の結末を聴くと彼女が悪人に思えるかもしれません。
しかし彼女も今回の実験における被害者なのではないでしょうか?
ただ愛のみを叩きこまれた状態で相手に幸福を与えるよう命令される。
少なくとも私には相当な無理難題に思えます。

結局のところ本作品では登場人物が誰一人として幸せになっていません。
だから今回のようなちょっぴり苦しい思いがしたのだと思います。
でも裏を返せば音声だけでそういう思いにさせることは凄いことでもあります。

「もっと愛してるって言って 私ももっと言うから 愛してる 愛してる 愛してる 愛してる」
後半のカトレアの壊れっぷりも非常に印象的でした。
七凪るとろさんのタガのはずれた演技が絶妙にマッチしています。
機械らしいネジが抜けたような声とでも言えばいいのでしょうか。
精神的に弱い人だとしばらく夢に出てきそうなくらいの怖さがあります。

エッチは今回登場人物の心理面をクローズアップして書きましたが
プレイの構成や効果音、ちゅぱ音などいずれもレベルが高く普通に抜けます。
ノンストップながらも1回の射精に毎回8分程度の時間を割いて
どのシーンも聴き手がきっちり射精へと持って行ける体制が作られています。

ただ少年の声有りだとそちらが気になって若干抜きにくいかもしれません。
カトレアに責められている感じを楽しみたいなら無しで聴くのが無難です。
喘ぎ声多め、淫語とくちゅ音それなり、ちゅぱ音そこそこです。

機械人形シリーズの原点にふさわしい色々とぶっ飛んだ作品です。
女性に手厳しく責められたい人、心身をボロボロにされたい人にお薦めします。

CV:カトレア…七凪るとろさん 少年・スタッフ…口谷亜夜さん
総時間 1:04:04


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


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