サークル「催眠日記」さんの無料の催眠音声作品。

本作品は優しいお姉さんにいつの間にか犬の姿へと変えられ
ちょっぴり恥ずかしい恰好でオナニーをします。
同サークルさんの有名作品「わんこ催眠」とテーマや内容が酷似していますが
作品としてはまったくの別物です。

どちらかと言うと奇抜なエッチよりも催眠部分に力を入れているような作りで
彼女の声を聴いていくうちにだんだんと体が重たくなったり
頭の中がぼんやり、とろとろになる感覚を大いに味わえます。



パーツごとの感覚の違いを実感してみよう
お姉さんの催眠で犬の姿に変えられるお話。

「突然ですが 催眠術って知ってますか?」
お姉さんは甘く穏やかな声の女性。
気持ちいいのが大好きな主人公に対してそんな質問を投げかけてから
彼の願いを叶えるために早速催眠をかけ始めます。

催眠は総時間の大部分にあたる30分30秒ほど。
最初に深呼吸をして軽くリラックスした後
体を5つのパーツに分けて1つずつ順番に脱力していきます。

「お腹の力はどうですか?  感じることができますか? できますね でも 脚の力はどうですか? 抜けて ぼーんやりとしか 感じられないのではないでしょうか?」
脱力はそれぞれに短めのカウントを刻み、直後に脱力する暗示を入れてから
さらに脱力した部分とそれ以外との感覚の違いを確認しながら行います。

おかげで脱力している感覚をとても実感しやすく
それが徐々に全身を覆っていく様子を楽しみながら聴くことができます。
「脚だけが重りをつけられたように動かない」といった不思議な感覚が味わえるでしょう。
カウントの刻み方や暗示の入れ方が親切丁寧で取り組みやすさも感じます。

「だーんだんと あなたの意識が薄くなっていく 考えないようにするんじゃない なぜか 考える力がなくなっていくだけ」
脚、お腹、腕、顔と体を一通り脱力したところで今度は頭の中の脱力に入ります。
体と同じく暗示とカウントを織り交ぜながら
全身が水の上にぷかぷか浮く感覚や、ゆらゆら揺れているような感覚を味わわせることで
少しずつ確実に意識をぼやけさせていきます。

ここまでの段階で体が十分にリラックスできているのに加えて
彼女の消え入るような優しい声が耳と心に心地よい風をもたらします。
13分もの時間を割いて要所でカウントを刻みながら段階的に意識を沈めていきますから
底なし沼に飲み込まれていくようにだんだんと催眠状態が深くなる感覚が味わえます。

「3 4 5? もう真っ白 何が何だかわからない」
中でも一番最後にカウントを無差別に刻んでくるシーンがとても印象的でした。
ここまでカウントをやや多めに数えてきたこともあって
「数が減るにつれて意識が沈む」感覚が無意識的に根付いていると思います。
そこを敢えてひっくり返すような数え方をして聴き手の混乱を誘う。
まるで頭の中が真っ白になったかのように感じる人もいるでしょうね。

「ゆっくりと 人の形を崩していきましょう」
そして十分に催眠が深まったと判断した所でようやく犬へと生まれ変わります。
心を粘土に例えてそれを犬の形にこね回す描写がされており
言われた通りにイメージしながら犬になった自分の姿を想像してみてください。
白い粘土を使っているらしいですから白い犬が妥当でしょう。

丁寧な脱力(分割弛緩法)にカウントを織り交ぜたオーソドックスな催眠です。
たった3つの工程を30分もの時間をかけてみっちりと行っており
その結果催眠の経験が浅い人でも比較的容易に言われた通りの感覚が体験できます。
特に時間の大半を占める脱力感が最も味わいやすいです。
「動かせるかもしれないけど動かしたくない」といったなかなか面白い感覚です。

技術的にもセリフの内容と言い方、カウントの刻み方などどれも洗練されたものばかりで
サークルさんが本当に考えながら作品を作られているのがよくわかります。
お姉さんの声についても催眠を理解されている声優さんなだけあって
個々のセリフに感情を込めながら催眠に適した演技をされています。

エッチを聴かずとも完成度の高い作品であると言い切れるほどにレベルが高いです。
初心者が聴いてもまったく問題ありません。



従うことに喜びを感じながら
エッチシーンはおよそ6分間。
プレイはおちんちんをぶらぶらさせる、チンチンのポーズ、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「あれ? 犬が服を着ているのは少しおかしくないかな? 脱いじゃいましょうか ほら 脱ぎなさい 犬!」
先ほどとは打って変わってご主人様らしい高圧的な態度に変化したお姉さんは
主人公に犬らしく全裸になって四つん這いになるよう命令します。

エッチは調教に近い雰囲気で彼女からの恥ずかしい命令に従います。
テーマが犬化ということで四つん這いになったり「ワン」と鳴くシーンもありますから
社会的に死なないために周りの環境にはくれぐれもご注意ください。

「あなたのおちんちんは尻尾 尻尾を振りなさい」
またおちんちんを尻尾に見立ててそれをふりふりするプレイも登場します。
淫語はそこまで登場しませんがシチュ的にMなら十分に興奮できますし
これが終わるころにはオナニーできるくらいにまで勃起しているのではないでしょうか。

「ワンと 鳴けばなくほど気持ちよくなる」
そして最後は前足を使って彼女にオナニーを披露します。
実際のプレイ時間が3分と極端に短いことから
どれだけ犬になりきり、彼女の声に従うことに喜びを感じるかで射精感は大きく変わるでしょう。
イメージ力や没入感がカギになるプレイだと思います。

このように、犬らしいちょっぴり恥ずかしく屈辱的なプレイが繰り広げられます。



催眠に入る感覚を磨ける作品
冒頭でも書いたように催眠に入る、催眠状態にいる感覚を楽しむ作品です。

お姉さんは聴き手が置いてけぼりを食らわないよう常に後ろを振り返りながら
ゆっくりと少しずつ催眠を進めていきます。
やることもエッチに入るまでは彼女の声を聴くだけと至ってシンプル。
催眠の初期に多くの人が味わえる脱力感をメインの感覚に据えているだけあって
「これが催眠を受けた時に得られる感覚なのか」と初心者でも実感できるでしょう。

その先の頭の中がぐらぐら揺れるとか、真っ白になるといった感覚については
素質や経験によって本当にまちまちです。
でもとりあえずその前の段階を味わうだけでも大きな前進と言えます。
そしてそのきっかけを与えてくれる本作品はまさに初心者に打ってつけと言えます。

聴き終えた後で浮かんだ最初の感想は「とんでもなく精密な作品」でした。
サークルさんの台本とふぁんさんの演技ががっちり噛み合っています。
催眠日記さんの作品は元々どれもきめ細かいのですが
今回はいつもに増してそう感じました。
作品としての洗練性や完成度が非常に高いです。

一方エッチについては予想通りと言うかおまけに近い位置づけです。
さくっと射精するにはM以上の属性があるのが望ましいです。
でも彼女に心身を操られる、支配される気分はある程度味わえると思います。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

催眠重視の良作と判断しました。
雰囲気的にそこまでどぎついわけでもありませんので
調教系の催眠音声をとりあえず試してみたいという方にもお薦めします。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 41:30

音催眠日記
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