Succubus Hypnosis Vol.02 -Wサキュバスの射畜催眠-

サークル「Es_Lab」さんの催眠音声作品。

先日の「OMRS.」と同じくコミックマーケット86で発売されたこちらの作品は
妖艶なお姉様と可愛らしいロリっ娘の2人のサキュバスが搾精してくれます。
2人が交互に暗示を入れてくる通称「双子システム」が採用されており
位置や質が小まめに切り替わ声を聞いているだけでもかなり心地よくなれます。

エッチは今回バイノーラル録音が行われているのを利用して耳舐めに力を入れており
そのリアルで立体的なちゅぱ音が股間を大いに熱くしてくれます。
しかし彼女たちは意地悪に振る舞ってなかなか射精を許してくれません。
だからこそ念願の射精を迎えた瞬間、いつもより大きな快感を味わうことができるわけです。



左右から襲い掛かる声で深い催眠の世界へ
サキュバスのアリアとミリアに精液を搾り取られるお話。

「んふふっ また 会えたのう」
アリア(挿し絵右)は厳かな言葉遣いをする妖艶な声の女性。
「はぁーい ミリアだよ またミリアたちの射畜になりに来ちゃったのかな?」
ミリア(挿し絵左)は幼さの残る可愛くて元気な声の女の子。

主人公は前作「Succubus Hypnosis Vol.01 -Wサキュバスの射畜催眠-」で
2人にたっぷりと精液を搾り取られた経緯があり
顔見知りの関係ということで挨拶もそこそこに早速催眠を開始します。
(前作とは内容が独立してますのでこちらから聴いても大丈夫)

催眠は2パート23分ほど。
まずはミリアの息に合わせて深呼吸をしながらアリアの暗示を聞いてリラックスします。

ミ「全身から力が抜けて なんだか眠くなってくる」
ア「眠気で わらわたちの言葉が 意識の奥底 無意識の中に沈んでいく」

本作品はアリアが右、ミリアが左に陣取って
時には左右から交互に、時には2人同時に暗示を入れてきます。

暗示の入れ方も文章ごとに区切る時もあれば、1つの文章を2人で分担することもあって
本当に音の変化に富んだ催眠が繰り広げられます。

声が左右に移動するということは、その都度自然と意識も揺さぶられることとなり
音声開始から割と早い段階で頭がぼんやりしたりぽわぽわしてくるのがわかるでしょう。
また2人の声がクリアかつ立体的で至近距離から語り掛けられる感覚も味わえます。
「いい声だから聴いていたい」そんな気持ちにやんわりと誘導してくれているわけです。

ア「お主は わらわたちの思い通りに変わっていく」
ミ「君は今 深いふかーい催眠状態」

ある程度リラックスできたところで2人は催眠状態へと引きずり込み始めます。
先ほどに比べてセリフのペースが一気に速まり、間も短くなった畳みかけるような暗示が
全身の力と思考力を一気に奪います。

直後にわざと無音の時間を長めに用意しているのもポイント。
ここで催眠に入った感覚を自分自身で反芻し、結果的により催眠が深くなります。
ぬるま湯に浸かっているような心地よさが全身に広がるのを実感しました。

ミ「ミリアたちの命令に従うだけ」
ア「従うだけっているだけで気持ちよくなれる」

そして十分な深さの催眠状態に入ったところで
2人はようやく彼を服従させ射畜にするための暗示を入れ始めます。
まさに暗示漬けと呼ぶにふさわしい左右からの絶え間ない声の攻撃が
脳を溶かして何も考えられないような状態へと作り変えます。

途中でキーワードを2つ用意して主従関係をさらに強化していたりと
雰囲気づくりにも力を入れているのがいいですね。
主人公は2人の奴隷になるわけですから、上下関係を明確にしておくのも大事なことです。
文字通り彼女たちの操り人形になったかのような感覚が味わえるでしょう。

最大の長所である左右からの暗示を継続的に入れながら
時折古典的な技術を織り交ぜて適度に強化してくる手堅い催眠です。
催眠者が2人いる利点を活用してかなり頻繁に声の担当を入れ替えており
似たような内容の暗示を何度も何度も入れて確実にそうなるように導いていきます。

暗示の内容も軽く眠りを誘うところから始まって、声に気持ちよさを感じ
良いイメージを十分に刷り込んでから隷属へと繋いでいます。
普段は片方ずつ話しかけてくるのですが、要所では2人同時に同じセリフや暗示を言って
聴き手に強く印象付けているところも非常に効果的に感じました。

段階的に落としながらその感覚を実感させる間も用意されていますし
多くの方が催眠に入った時の心地よい感覚を味わうことができるでしょう。
音のリアルさにもきっとびっくりするはずです。



じっくり溜めて一気に放出
エッチシーンは2パートあって、合計で41分30秒。
プレイは耳舐め、手コキ、尿道責め、アナル責めです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

ア「お主は今 わらわたちの声に従順に従う快楽人形」
催眠によって主人公を声の言いなりになる操り人形へと作り変えた2人は
良質な精液を搾り取るための準備として彼の耳を舐め始めます。

エッチは心身の自由を奪われた状態で2人に体を弄ばれます。
40分以上の間様々な責めで焦らしに焦らされながら性感をとことん高め
最後の最後で一気に爆発させる心身両面でハードなプレイが繰り広げられます。

最初のパートは主に感度のアップを目的としており
ここでは比較的長時間に渡る耳舐めを体験できるのがポイントです。
断続的に10分流れ続けるのは催眠音声だとかなり長い方です。

体験版にも収録されていますがこれがかなりエロくて
この音だけでもビンビンに勃起するほどのパワーを持っています。
アリアはゆっくりねっとり、ミリアはがっつくようにハイペースとちゅぱ音の質も違いますから
2人から舐められている感じを大いに楽しめるでしょう。

私個人はアリアの方が吐息も多めで興奮できると思ってます。
基本的には片方が舐めてもう片方が話すスタイルで、同時に舐めるシーンはありません。

ア「ほら どんどん咥えこんでいく 尿道を擦りあげる 異物の感覚が どんどん入っていく」
その後に登場する尿道責めもユニークなプレイと言えます。
ミリアの尻尾を尿道に差し入れるのですが
暗示の効果も手伝って亀頭のあたりが一気に熱くなるのを感じました。

プレイの内容的にピリッとした痛みが走る人もいるかもしれません。
ですがきちんと気持ちよくなるように暗示を入れてくれますから
そう感じたとしても後々になれば気にならなくなるでしょう。
個々のプレイについてはどれも気持ちよくする方向で進められています。

ちなみにこのあたりから手コキも同時に行っていて
作品説明文にある通りサテンロンググローブを着けて行うとより楽しめます。
でも独身男性だとまず持ってないでしょうし素手でも問題はありません。
作中でもアリアがどちらか好きな方を選ぶようにと言ってきます。

ミ「ズリズリ ズリズリって おちんちんの中 犯されていっちゃう」
ア「ほれ ケツマンコが押し広げられるほど 快感も大きくなる」

2番目のパートは尿道責めにアリアが主人公のアナルを責めるプレイが加わります。
尻尾がお尻の穴にゆっくりと入っていくシーンを聴いていると
お尻に熱が集まってくるのを感じずにはいられません。

抜き差ししながらゆっくりと射精へと追い込むわけですが、尿道にはミリアの尻尾が入っており
それをしきりに言ってこちらを射精できない心理へと追い込んでくれます。
イきたいけどイけない感覚を味わいながら許可が下りるまでじっくりと耐えましょう。
期待通りと言いますか、アリアはカウントを何度も中断してなかなか出させてくれません。

そして最後の最後、ようやく迎える射精の瞬間はかなり大きな快感を味わうことができました。
単純に我慢する時間が長いのもありますが
その間に何度か不完全なドライ絶頂を促すようなシーンがあり
消化不良気味だった気持ちがスッキリできたのも一つの理由です。

「搾り取る」と言うと何度も射精させるようなプレイがメジャーに思えるでしょうが
この作品は催眠音声ですから聴き手に決して無理をさせてはきません。
あくまで誰でも完遂できて気持ちよくなれる優しいプレイを目指しています。

このように、サキュバスのキャラを活かしたとってもエッチで個性的なプレイが味わえます。



声の虜になる作品
現在ではほぼ作られていない双子システムを有効に活用して
催眠に入る感覚とリアルなエッチの両方を楽しませてくれる作品です。

双子の最大の売りである声の多彩さを十分に生かすために
内容を暗示重視にして常に交互に語り掛ける形で催眠を進めています。
今年出た中では確か初の双子作品にあたるため
過去作を聴いていない人なら相当な衝撃を受けるのではないでしょうか。

またシーンに応じて声のかけ方やペースを適度に切り替えており
特に落としにくるシーンでは何も考えられなくなるほどに気持ちいい感覚が味わえます。
暗示の内容もあれこれやらずにきちんと絞られていますし
双子無しでも普通に聴けるほどの催眠のクオリティも持っています。

一方エッチはと言うと、暗示のボリュームを先ほどから一気に減らし
プレイの様子をわかりやすく描いてイメージしやすいようにしています。
アナルはともかく尿道責めはなかなかお目にかかれないプレイですし
それがどういったものかをしっかり伝えることはとても大事です。
そして挿入時など要所ではしっかり暗示を入れて感覚を伝えてくれています。

前作もそうだったのですがエッチシーンはどちらかというとエロを追求した作りで
「ケツマンコ」などの下品な淫語をさりげなく言ってきたり
ちゅぱ音や喘ぎ声を意識的に多く流して聴き手に自然な興奮を与えています。
催眠音声と言うと良くも悪くもエロくない印象が強いだけに
「こういう作品もあるのか!」と嬉しい驚きを感じる人もきっといるでしょう。
一般的な催眠音声に比べるとかなりエロいです。

ただプレイのコアとなる手コキ、尿道責め、アナル責めに効果音が一切無いため
人によってはプレイの様子をイメージするのが難しく感じるかもしれません。
催眠音声でくちゅ音は無いのが当たり前なのですが
この内容なら有りのバージョンも入れて選択させてもよかったかなと。
淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声いずれもそれなりです。

前作と同じく「落ちて抜ける」作品です。
昨年発売された「ヒプノマルチボイス」もそうでしたが、双子とバイノーラルの相性は抜群で
声を聴いているだけで自然に物語の世界へと引き込まれていきます。
現在は双子系の製作者がほぼいない厳しい状況なだけに
サークルさんには今後もこういった作品を是非作り続けていってほしいものです。

CV:東十条 真里亜さん
総時間 1:13:07


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

2021年2月18日追記
再レビューをアップしました。
http://doonroom.blog.jp/archives/85148387.html