魅惑の口づけ~へべれけ若奥様のらぶらぶキッス~

サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。

こちらはお酒を飲んで酔っ払った新妻が濃厚なキスをしてくれる作品です。
簡単な導入を行うとすぐにキスをしながら催眠を進める非常に珍しい展開が特徴で
彼女の甘い声とちゅぱ音を長時間に渡って存分に楽しめます。

エッチはテーマ通りキスのみと若干ソフトなのですが
それを補って余りあるほどに暗示が入念で
少しずつ感覚を操作される感覚が味わいやすくなっています。



帰りを待つ酔った人妻
奥さんにキスをされまくるお話。

「うにゃ~ ほえ? どうしたのって? 別に どうもしてませんよ」
奥さんはぼんやりとした声の女性。
缶チューハイを飲みながら夫である主人公の帰りを待っていた彼女は
呂律が回らない様子で彼にキスをしようと言い出します。

本作品は帰宅した時点で既に奥さんが酔っぱらっている設定があるため
音声開始直後から彼女がぼんやりとした眠そうな声で語り掛けてきます。
これが実に催眠的と言いますか、眠気を誘われやすい声で
人によっては催眠を始める前の段階で眠くてたまらなくなっているかもしれません。

また彼女は全編において語句を意識的に区切って間を長めに取りながら
とてものんびりとした調子で語り掛けてもきます。
この2つの要素がいい意味で聴き手の気力を奪い
催眠にかかりやすい状態へと自然に持って行ってくれるわけです。

催眠は22分ほど。
まずは軽く深呼吸をしてから自分が気持ちよくなれる瞬間をイメージします。

「あったかーいお風呂に入って ほわーんって リラックスしてるとき あれ 結構気持ちいいよね?」
お風呂に入った時や布団に潜り込んだ時など割と具体的な例を挙げて
彼女が同意を求めてきますから、心の中でほんの少し頷いてみてください。
それだけで無意識が勝手にその感覚を思い起こし
心身が一気にリラックスしてくるのが感じられるでしょう。

それからは催眠音声でお馴染みの脱力を行います。

「肩から 肘 指の先へ じーんわり 広がっていく ぽかぽか ぽかぽか 温かくて 気持ちよくて とーっても幸せな感覚が 広がっていく」
両手両足を片方ずつ4回に分けて行うのですが
パーツごとに時間をおよそ4分もかけて暗示を入念に入れてくれる重厚な脱力
手足の存在を感じなくなるほどにまで力が抜けます。
頭はぼんやり、手足はぽかぽかする心地よい感覚を
比較的早い段階から味わうことができるでしょう。

深呼吸と脱力を行うだけの極めてシンプルな催眠です。
時間のほとんどをリラックスのみに費やし、かつ脱力がとんでもなく丁寧なおかげで
催眠に入るどころかそのまま寝てしまう人が続出するでしょう。
彼女の声も眠気に拍車をかけてくれます。

私は記事を書く関係で聴いている最中にとにかく寝ないことを心がけているのですが
今回ばかりは意識が消えかかるやばいところまでいったのをよく覚えています。
催眠音声なのですが安眠効果も高いと言えます。

物語の目的が気持ちいいキスをすることにあるため
この段階では彼女はそこまで自分の声の言いなりにしてきません。
ですがこの後のエッチでも引き続き入念な暗示をかけてくれており
エッチをしながら催眠を深めていくようなスタンスが取られている作品ですので
その準備としての役割さえ果たしていれば十分だと思います。



長時間に及ぶ甘く濃厚なキス
エッチシーンは46分間。
プレイはキスのみです。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「どう? お姉さんの唇は 柔らかくて あったかくて ぷにぷにしてて 気持ちいいでしょ?」
催眠を使って主人公の手足の自由を奪った奥さんは
自分の願望を叶えるために早速彼にキスをします。

エッチは「キスだけでイかせる」を目標に、開始から終了まで断続的に彼女とキスをし続けます。
最中におっぱいを揉んだりすることも一切無い100%キスのみのエッチです。
キス特化の作品は他だと「ふぁんたんとチュチュしたい。 Ver1.03」が挙げられますが
それでもここまで偏った作りではありません。

ここで気になるのはやはり「46分間本当にキスだけで持つのか?」でしょう。
それについては催眠音声ですからずーっとちゅぱ音を鳴らし続けるわけではありません。
キスをする合間に唇を離して感覚を操作するタイプの暗示を入れてきます。

「つんつんって突いたり ふにふにつまんだり 触られるたびに 唇がどきどき どきどきしてくる」
暗示は臨場感を出すために実際のキスで得られる感覚を想定したものが多く
唇が温かくなるところから始まって、キスの感覚で頭がとろけそうになったり
体全体が熱くなったりと少しずつ暗示の内容をシフトさせながら
ドライオーガズムへとたどり着けるように導いていきます。

さらに序盤はキスよりも暗示のボリュームを増やしてまず雰囲気に浸らせ
後になるにつれてキスの割合を増やし、よりエッチな気分へ持って行こうともします。
キスのちゅぱ音は割と上品なものでペースもゆっくりなのですが
合間に漏れる奥さんの吐息がだんだん熱くなり、それによっても興奮が高められます。

「ふかーい ふかーい 絶頂が 全身を 脳を 犯していく」
特に終盤、十分に催眠が深まった後でかけられる諸々のセリフによって
私は股間が一気に熱くなるのを感じました。
夫婦の営みということで雰囲気がすごく甘く幸せに溢れており
2人の様子につられてこちらも心が盛り上がってくるのが感じられるでしょう。

絶頂はカウントなどの明確なタイミングは設けられておらず
上のシーンの後にある、しばらくちゅぱ音だけが流れるシーンで
こちらの任意のタイミングでイクものと思われます。
強烈な刺激を受けてイクようなタイプではないため
ある程度ドライ慣れしていないとちょっと難しいかもしれません。

私は軽くイケたかな?という程度でした。
でも数回聴けばイけそうな可能性は大いに持っていると言えます。

このように、キスだけに的を絞った他ではまず味わえないエッチが楽しめます。



幸せな気分に浸れる作品
催眠・エッチの両方が個性的なあまあま作品です。

まずエッチシーンをキス一色にし、作品として完成させているところが素晴らしいです。
一応ちゅぱ音が鳴るプレイだから音声でもいけると言えばいけるのですが
ソフトすぎて興奮を高めにくい弱点もあります。
それを暗示の力でうまくカバーして、イける環境を整えているところに
サークルさんの技術の高さが感じられます。
初回はイけないこともあるでしょうが、幸福感や充足感は十分に得られるでしょう。

催眠についても最初の部分は言ってしまえばありきたりなのですが
その後のキスを絡めた深化部分が面白味に溢れています。
簡単に言えばこの作品はキスのちゅぱ音をトリガーにしているんです。
「キスをすると体が熱くなる」「キスをすると全身が快感に痺れる」と。

おかげでエッチと催眠が上手い具合に混ざり合っていて
エッチをしながらさらに催眠を深めることにも成功しています。
一見するとキスをたっぷりと行う作品に思われがちなのですが
実際はとても催眠に寄った作品であると私は考えています。

前々項で脱力したところまでを催眠としたのもただ単にキリが良かっただけで
その後も奥さんは時間をかけてしっかりと催眠を施してくれます。
眠気を含めた催眠の感覚を結構得やすい作品と言えます。
作品に興味があるなら初心者でも大丈夫。

エッチはキス以外だと猫のように甘えてくる奥さんの仕草が可愛いです。
エロエロな展開には程遠いですが新婚気分は味わいやすいかなと。
ちゅぱ音それなり、喘ぎ声ごく僅か、淫語はありません。

サークルさんらしいテーマと催眠の親和性の高い作品です。
心が落ち込んでいる人が聴けばきっとプラスの効果が働くでしょう。

CV:あ、きのこさん
総時間 ノーカット版…1:28:31 時間調整版…1:15:15


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
時間調整版はノーカット版に比べてセリフの間が若干短くなっていたり
ちゅぱ音のボリュームが減っているようです。
基本的にはノーカット版を聴くのをお薦めします。