ささやき庵 牡丹

サークル「VOICE LOVER」さんの同人音声作品。

本作品は過去に紹介した「ささやき庵 雅」と同様に夢を見せないサービスを体験します。
お相手を務めるのは大人の色気たっぷりなベテランの小町さん。
今まで培ってきた様々なおもてなしのテクニックを駆使して
聴き手の心と体の両方を少しずつ幸せとエッチな気分で満たしていきます。



勤続8年の夢女
ささやき小町の牡丹からエッチなサービスを受けるお話。

「はーい どうぞ さ どうぞ お入りくださいな」
牡丹は大人の魅力漂う色っぽい声の女性。
部屋に入ってきた主人公を煙管を吸いながら余裕たっぷりの表情で迎えます。

ささやき庵と言えば小町が出迎えて一緒に部屋へ移動し
浴衣に着替えさせてもらってからサービス開始といったセオリーがあるのですが
今回登場する牡丹は特に出迎えもせず「浴衣に着替える必要は無い」と言うなど
あらゆる面で既存の小町とはまったく違った態度を見せてくれます。
といってもサービスがいい加減なわけではありませんのでそのへんはご心配なく。

「ささやき庵の小町が みーんな夢を見せると思ったら 大間違い あたしゃ この体と この声だけで勝負してますからね」
そして彼女はささやき庵に在籍していながら夢を見せることができません。
おかげで随分と長く勤めていながらランクは一番下の夢女(ゆめ)のままです。

シリーズ未経験者向けに「夢を見せる」というのが何かを説明すると
ささやき庵では最初の段階で小町に合ったイメージを見せて眠りについた後
その夢の中でお話やエッチをするスタイルがとられています。
例えば「ささやき庵 添い寝屋本舗 流撫」では名前にちなんだ月に関するお話。
最近発売された「ささやき庵 琥珀 弐」は4月にちなんで夜桜を楽しむといった具合です。

これらが無いということはつまり彼女はキャラとテクニックだけで頑張っているわけです。
でも彼女は夢を見せる以外は何でもできる器用さを持っていて
癒しとエッチの両方で優れたサービスを提供してくれます。

「よーし それじゃ お耳 こちょこちょしてあげますよ」
最初に行う非エロのサービスは耳かき(約18分30秒)。
両耳を手で揉みほぐしてからウェットティッシュで表面の汚れを落とし
耳かき棒のみを使って左→右の順で中をお掃除します。
仕上げの息吹きはありません。

耳マッサージは「サッ スッ」と若干ざらついた音
耳かき棒は「スリッ ズズッ」とやや滑らかな音、など個々に専用の効果音が用意されており
4パターン程度のバリエーションの音を小まめに切り替えながら繰り広げられます。
今の耳かき音声と比べるとさすがに厳しいのですが
1年半前にリリースされた作品であることを考えればクオリティは高いと言えます。

「知ってますか? 本来耳は 自浄作用があるので 耳かきの必要はないんです」
また耳かき中は牡丹が結構小まめに話しかけてきます。
内容は健康知識や耳かきの精神面への効用などためになるものが中心で
それをまるで母親のように素朴な雰囲気を漂わせながら優しい口調で教えてくれます。
お話そのものよりもこの彼女の佇まいが母性に溢れていてとっても癒されました。
一時童心に帰って女性に甘えることで心洗われる気分が味わえるでしょう。



男を惑わす震えるような喘ぎ声
エッチシーンは2パート58分ほど。
プレイは乳揉み、乳舐め、耳舐め、亀頭責め、手マン、手コキ、フェラです。
エッチな効果音はありません。

「ここからが牡丹の本領発揮ですよ こっちのサービスの方が 得意ですから」
耳かきで眠りについた主人公が目覚めたのを確認した牡丹は
早速メインのエッチなサービスを開始します。
シリーズの売りである囁きは最初のパートでのみ登場します。

エッチは最初のパートが添い寝されながらの相互愛撫
後はシリーズお馴染みのお土産フェラです。
お土産フェラは家に帰っても楽しめるようにちゅぱ音を録音するサービスで
プレイ自体は普通のフェラとほぼ違いありません。

「おっぱいに吸い付く姿なんて 赤ちゃんそのものね」
エッチでも引き続き牡丹はお姉さんよりもお母さんっぽい態度を取るシーンが多く
軽く甘やかすような態度を取りながら個々のプレイを時間をかけて行うことで
心と体を少しずつ幸せな方向へと導いてくれます。

こういうキャラだとがっつくような激しいプレイを想像する方もいるでしょうが
シリーズ全体のコンセプトが癒しにあるため今回もその方向で進めている感じでした。
キャラは特殊でも作風は従来通りといったところです。

「ね? どこ? お客さんの口から ちゃんと聞かせて?」
また途中で牡丹がちょっぴり意地悪になってこちらに淫語を言わせるシーンも登場します。
明らかに理解しているのに訊くのはこちらにもっと興奮してほしいから。
実際に口に出して彼女のペースに乗ってみると作品の世界により浸れるようになるでしょう。
こういう相手を意識したサービスを提供するところはさすがベテランといったところでしょうか。

「そうっ そこがいい いいの もっと来て」
もちろん彼女自身がおかずになることも忘れてはいません。
パンツの上からクリトリスを撫でると一気に吐息が熱くなり
声を震わせながら感じていることをアピールしてきます。

囁き声なこともあってやや声量が抑えられており、余計に吐息が艶めかしく感じられました。
主人公の責めに「イク」を連呼しながら果てる姿にも
大いに興奮を掻き立てられるものがあります。

「夢を見せられないけど これだけは 他の小町に 負けてませんよ?」
続くお土産フェラは本当にフェラのみのパート。
前のパートのラストで射精を迎えて萎えたおちんちんを復活させるところから始まって
竿だけでなくたまたまも愛おしそうにしゃぶってくれます。

ちゅぱ音は全体的におとなしくペースもゆっくりとしており
ここでも貪るよりも慈しむような彼女の優しさが伝わってきます。
射精したばかりだから負担をかけたくない気遣いもあるのでしょう。
後半に「ちるちる ききゅー っぱ」と鳴るバキュームフェラがなかなかにエロいです。

このように、妖艶なキャラのイメージとは若干違う慈愛に満ちたエッチが繰り広げられます。



心身をゆっくりと熱くしてくれる作品
エロよりは癒しの方に重点を置いている作品です。

癒し系定番の耳かきはもちろん、エッチにおいても牡丹は意識してゆっくりと語り掛けることで
聴き手が落ち着いて作品を聴けるように心をほぐしてくれます。
そして刹那的なものではなく充足した快感を得てもらうために
あまり一気に熱を加えず温めていくような感じで体の方を刺激していきます。
しかし聴いていて焦らされるような印象はそれほどありません。
このへんのさじ加減がベテランらしく絶妙なバランスがとられています。

最初のやり取りの時点では鷹揚で癖のあるキャラに感じた牡丹のイメージも
聴き終える頃には素直に甘えたくなる穏やかで優しい女性へと考えが変わりました。
彼女は夢を見せられない分、多少ひねくれているところもあるのかもしれません。
でもそれを補って余りあるほどに小町としても女性としても魅力的です。

サービスについては耳かき、エッチの両方でおとなしい印象を受けました。
作品説明文に「大人のエロス漂う」と書いてありますし、挿し絵の容姿もあって
私がちょっと期待しすぎていたのかな?とも思うわけですが・・・
獣のように交わるタイプのエッチでないことだけご注意ください。

エッチは夢を見せない時点で本番は無いだろうと予想していて
その不足分をどのような形で補っていくかに期待していたわけですが
ここまでソフトだと人によっては最後に抜けきれないかもしれません。
プレイがソフトなのに加えてくちゅ音が鳴らないところが大きいです。
イメージや雰囲気で抜くタイプのエッチと言えばいいのでしょうか。
淫語、ちゅぱ音、喘ぎ声いずれもそこそこです。

精神的な幸福感や充足感がかなり得やすい作品です。
牡丹は年上好きにはきっとたまらないキャラに映るに違いありません。

CV:小粋さん
総時間 1:39:52


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります