涼○ハルヒの催眠

サークル「エロトランス」さんの催眠音声作品。

こちらは個性的なキャラでお馴染みの涼宮ハルヒが催眠をかけてくれる作品です。
催眠音声での2次創作ものはほとんどありません。
しかも作られてるのが催眠音声を数多く手掛けているエロトランスさんとくれば
聴いてみたいと思う方は多いのではないでしょうか?
私は作品の存在を知った直後に迷うことなく注文しました。
ちなみにこの作品は販売形式が物販のみでダウンロード販売はされていません。

お話の方はキョンではなくSOS団の新入部員になって彼らと話しをしたり
涼宮ハルヒ・朝比奈みくる・長門有希と個別にエッチな事をします。
2次創作で大切な原作の世界観に沿ったシナリオはもちろん
女子部員3名の声もきちんとそれらしく演じられていますから
原作をご存知の方ならきっと作品の世界にどっぷりハマり、楽しいひと時を送れるでしょう。



宇宙人・未来人・超能力者の話をしながら
涼宮ハルヒに催眠をかけてもらい、部室でエッチな事をするお話。

「ねぇ あんた知ってた? 催眠術って かかると気持ちいいものなのよ?」
ハルヒは自信に満ち溢れた明るい声の女の子。
主人公の前に突然現れて早速宇宙人・未来人・超能力者について語り始めます。

この手の作品で最も気になる「声が原作とどれくらい似ているか」については
結論から言うとびっくりするほど似ています。
(過去にアニメ1、2期を全話試聴した上での感想)

「ただの人間には興味ありません」
セリフ自体がハルヒらしいものばかりなのもあるんですけど
声の調子や語気についても平野綾さんのハルヒとほとんど変わりません。
少なくとも聴いていて「似てねー」と思うことは絶対にないはずです。

催眠導入はおよそ10分間。
自分が催眠術師であると自信満々に言ってから
未来人→超能力者→宇宙人の順にテーマを変えながら話を進めます。
事前に深呼吸や脱力を行ったりはしません。

「飛べば飛ぶほど 楽しいはずよ 自然に笑顔がこぼれてくるの」
一見すると普通に会話をしているように思えますが
超能力者の話の際に古泉一樹が(特定の条件下で)空を飛べる話をしてから
こちらにも鳥になって空を飛んでいる様子をイメージさせることで
無意識へと気持ちよさや心地よさを与えるように誘導してきます。

指示的なセリフでない分言葉を受け入れやすく感じるでしょう。
その中に「気持ちいい」「安心」といったリラックスを促進する単語を意識して配置し
それらを違和感のないレベルで強調しながらさらりと感覚を刷り込んでくる
手際が見事です。

「抵抗する力も 吸い込まれていくの 体を動かす力も 吸い込まれていくの 考える力も 吸い込まれていくの」
そして最後は長門有希にちなんで宇宙の話をしながら聴き手を深い催眠へと落とします。
事前の会話で心身がほぐれていたりぼーっとしていたりする場合は
ここで一気に催眠らしい頭がずーんと落ちていく感覚が生まれるはずです。
畳みかけるようなスピード感のある暗示がとても印象的でした。

「涼宮ハルヒの憂鬱」の世界に聴き手を導くために、原作に適したテーマを用意して
それを崩さないように、かつ催眠っぽさを感じさせないように行う素晴らしい催眠です。
こういう場合キャラだけを原作に合わせていつもの催眠をするのだろうと考えるだけに
ここまでバランスを維持しながら行われていることに心底驚きました。

キーとなっているのはやはり現代催眠型の催眠です。
今回は「~かもしれません」「~することもできます」といった許容暗示をあまり使わずに
キーワードを散在させて波状攻撃的に叩きつける技術を中心に据えています。

ハルヒの話を聴いていくうちにだんだんと体が温かくなったり心が浮き上がり
やがて催眠特有の「落ちる」感覚に襲われます。
短時間ですが催眠状態に入るのはそこまで難しくありません。



綺麗なものを汚す快感
エッチシーンは26分ほど。
プレイは長門有希へのお触り、朝比奈みくるとの乳揉み/手コキ/フェラ、涼宮ハルヒとのキス/手コキ/フェラ/SEX(正常位)です。

ハルヒとの手コキの時にのみ効果音が流れます。
セルフはありません。

「どこかで見た廊下 どこかで見た部屋の前 ここは何かの部室」
ハルヒたちの住む世界へとたどり着いた主人公は
SOS団の部室へ行って眠っている長門と出会い、エッチな悪戯を始めます。
ちなみにここからは淡々とした声のお姉さんに進行役が代わります。

エッチは長門との2人きりのひと時から始まって途中で他の団員が登場し
催眠で眠ったみくるに手を出したり、罰としてハルヒにエッチなお仕置きを受けたりします。
SOS団の面々と実際にやり取りするような感覚が味わえる
原作ファンには夢のような体験ができるわけです。

「これって もしかして胸とか触ってもばれないのかも そんないけない欲望が頭をよぎる」
またプレイ中は臨場感を出すためにお姉さんが小まめな状況説明と暗示を入れてくれます。
元々アニメ化されている作品だったりと脳内で視覚化しやすい題材ですし
没入感はかなり得やすいのではないでしょうか。
無防備な女の子を弄べるシチュにも燃えるものがあります。

「汚してはいけない 神聖なもののような そんな気がしてくる でも それを 汚してみたい 壊してみたい」
特に寝ているみくるちゃんの手におちんちんを握らせたり
半開きの口にねじ込んでフェラをさせるシーンがたまりません。
彼女が無意識的に舌を動かして亀頭を刺激する描写にもゾクゾクするものがあります。

「頭がぼーっとしてくる 制服を着たままのエッチ おちんちんがとても気持ちいい」
最後は長門が無機質に見守る中ハルヒと一つになります。
相変わらず強気なんだけどエッチはたどたどしい彼女がとても可愛く
また合間に漏れるちゅぱ音や喘ぎ声も大きな興奮を掻き立ててくれます。
冒頭の悪戯を見透かしているかのような長門の視線もいいスパイスになっていました。

このように、原作のイメージを崩さないレベルの様々なエッチが楽しめます。



ハルヒファンなら必聴の作品
ある程度催眠風ボイスドラマの要素を含んだ非常に完成度の高い催眠音声です。

セリフの表現方法やしゃべり方が原作に忠実で違和感がなく安心して聴けます。
催眠に入れるかどうかが決まるくらいに大事なここをクリアしているのはやはり大きいです。
内容もあくまで原作を主観的な視点で楽しませることのみに絞って無駄なことはしていませんし
ボイスドラマとしても楽しめるような程よい作りになっています。

催眠は聴いている最中は「なるほど」と頷く程度だったのが
記事を書いていくうちに「あれ、これってもしかしてすごいんじゃね?」と考えが変わりました。
テーマと催眠の親和性が見事すぎるほどに見事です。
エロトランスさんクラスのサークルさんでないとできることではありません。
催眠のタイプ的にもあまりお目にかかれないものですし、それ目当てでも楽しめます。
2次創作に抵抗が無ければ初心者が聴いても大丈夫。

エッチは全体を10とすればハルヒ5、みくる4、長門1くらいです。
長門ファンには残念ですがハルヒやみくるちゃんのファンなら楽しめるかなと。
総時間の関係で個々のプレイがそれほど長くないことだけご注意ください。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声ごく僅かです。

2次創作品としても催眠音声としても優れた作品です。
物販のみとやや入手が面倒なところだけが玉に瑕ですが
それでも胸を張ってお薦めできるほどのクオリティを持っています。

おまけはハルヒによる安眠音声です。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 本編…39:32 おまけ…5:31


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点

涼○ハルヒの催眠<br>
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